というわけで、「極上生徒会」のファイナル・エピソ
ードである、第26話「今日も極上日和」を見ました。
いささか感傷的な言葉になりますけど、劇中、挿入
された第1話の、奏会長がりのさんを膝枕している
ショットを見て、とんでもなく昔のことに感じました。
つまりそれだけ、「極上生徒会」がリアルタイムで
存在する日常というものが、僕の側でも当たり前に
なっていたんですね。
この作品の前に見ていた「双恋」が、1クール13話
という短いシリーズであったことも、26話で半年と
いう時間を長く感じた理由になると思います。
この作品を見ることにしたのは、事前に視聴予定を
伺ってみた、「HEAVENLY BLUE」のたちばなりょう
さんのチョイスに合わせたからなのですが(それまで
は存在すら知りませんでした、すみません)、ネット
を通じて共有出来た経験の価値という意味も込めて、
とても大切な時を過ごせたとも思います。
今後、放送される新作テレビアニメを僕が見る機会
があるかどうかはわかりませんが、同じようなスタ
ンスで向き合える作品と出会えればと願います。
でもとりあえずは、僕の方も「舞-HiME」の残りエピ
ソードをなんとかしなきゃ、ですね。
幕引きの形としては、結局「極上生徒会」らしいルー
ズさでまとめたということを、肯定的にも否定的にも
評せると思います。
唐突な聖奈さんの活躍を、終わらせるための御都合
主義と批判することは簡単ですし、逆に、全ての伏
線を論理的に回収するようなタイトな結末でまとめ
てしまうなんて、そもそも「極上生徒会」らしくないか
らこれでいい、とも言えるでしょう。
僕個人の場合は、素直に率直に正直に、半年間付き
合ってきた彼女達なのだから、誰も決定的な破滅も
不幸も迎えない終わり方なら、とりあえずこれはこれ
でいいじゃないかな、と思いました。
例えば久遠さんのように、将来的にも事態解決の糸
口が示されていない人もいますけど……。
ナフレス機間それ自体を潰すのは無理だから、久遠
さんの両親の会社を丸ごと企業買収して、ナフレス
系列から切り離すとか?
客観的な作品評価としては、特に後半になってシナ
リオのクオリティが著しく劣化し、バラエティ豊かとも
評せないくらいに波のある、いびつなシリーズ構成に
なってしまったことで、高い点を与えることは出来な
いかもしれません。
でも一方で、キャラクター達の魅力は、そんな瑕疵を
補って余りある、とも思います。
まずキャラクターのためにある作品世界ということを
事前了承出来れば、悩まずに楽しめるでしょう。
振り返ってみると、有り得た1つの可能性として、
もっと生徒会という自治組織の機能を前面にだし、
宮神学園内の問題に対処する中で、各キャラクタ
ーを解説し、事情を処理していく、という基本プロ
ット構成を採用していれば、さらにスマートな作品
になっていただろう、とは思います。
和泉香さんをフィーチャーしていた第4話などが、
その可能性を示していたのですが、学園内の生
徒間トラブルを生徒会メンバーが解決するという、
ある意味まっとうなお話が、シリーズ全体の中で
は異端になっているという状況が、この作品の性
格を象徴していますね。
この作品のプロット構造を「マッチポンプ」と評して
いる文章を見かけましたが、生徒会が生徒会内部
の問題対処に終始するストーリーは、せっかくの
宮神学園という大きな舞台の魅力を伝える機会を、
ずいぶんと損ねていたとは思います。
生徒会からは部外者であるために、一応はメイン
・キャラクターでありつつも、ほとんど出番を与え
られなかった先生お二人は、特にその犠牲者です
よね。
昨日も述べたように、生徒会メンバーはみんな自
分自身の問題でいっぱいいっぱいなのはわかりま
すけれど、生徒会内部のみで進行するプロット構
成は、結果として「特殊な人達の、特殊なお話」と
いう、一種のファンタジーの域に作品を置いても
います。
もちろんその方向性は、キャラクター・アニメを描
くためのひとつの方法論だとは思いますし、成功
している部分もあるのですが、生徒会と一般生徒
の間に乖離を発生させ、「極上生徒会のある学校
の雰囲気」みたいな、想像と共感の出来た筈の青
春の空気のつながりを希薄にしてしまったとも思
います。
このことは、同じ宮神学園を舞台にしたゲーム版
のプレイヤー視点が、生徒会メンバーと青春を同
じ高さで共有出来ない、年長の教育実習生である
ことからも、作品のターゲット層を考えれば一応
は妥当なのでしょうね。
もちろん、女子校に通ったことのある女性の方が
プレイすれば、違う形でのノスタルジーを感じる
かもしれませんけど。
ゲームの第2弾があるなら、そういった視点を導
入してもらいたいですが、それだといわゆる「百合」
的なイメージに繋がって、NGなのかな?
まだまだ語りたいことはありますが、長くなり過
ぎるので今日はとりあえずこの辺で。
アニメファン一般からの評価というとよくわかり
ませんが、ともあれ僕個人としては結局、終わり
を寂しく感じる作品になったと思います。
まだゲーム版もひかえてはいるのですが、まずは
アニメ版のスタッフの皆さん、お疲れ様でした♪
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