2005年09月05日

「極上生徒会」第22話


というわけで引き続き「極上生徒会」は、話数的
には佳境のはずの、第22話「極上札戦闘(ごく
じょう・ふだ・バトル)」
でした。
ともかくも、聖奈さんの「なんちゃって♪」が宇宙
最強伝説決定ということでよろしいですか!?
カウンターでしか使えないものの、奏会長の「楽
しいことしましょう♪」
攻撃すらリセットする、実
は極上生徒会内の微妙な人間関係バランスを
暴露してしまっているかもしれない?、恐ろしい
カードですっ。
そういえば、聖奈さんの主役話って、まだです
よね? ただ聖奈さんの場合は、生い立ちやら
を解説しても野暮って気がするので、今のまま
でもいいかも。
明確には語られていない奏会長との関係で、波
乱を作るとは思いますが……。


short_g.gif


今回のプロットとしては、カード・バトルに挑むり
のさんと、彼女をサポートする遊撃メンバーがル
ールを把握していなかったという、ありえない結
末が用意されたことで、勝利のカタルシスもない
まま肩透かしで終わったとは思います。
ルールというものは、戦う双方が承認しているか
らこそ成立するもので、また双方がその範囲内で
戦うことを前提にして、戦術が組み立てられるの
ですから、一方しか知らないルールなんて、そも
ルールではありません。
りのさんのカードは戦闘力もゼロの、無意味なカ
ードだから、そのカードを用いた戦術などは最初
から調べなかった、という優しい解釈は出来ます
し、作り手の「そう解釈して欲しい」希望かもしれ
ませんが、それは単にりのさん側の準備不足に
過ぎず、工夫・努力した結果のものではないので
すから、勝利自体に、ドラマ的なカタルシスを与
えることはありません。


けれど一方で、りのさん側の勝利が工夫や努力を
費やした結果であってはならない理由も、現時点
での「極上生徒会」という作品にはあると思います。
というのも、りのさんというキャラクターと、「成長」
や「変化」というテーマの、微妙な関係があるから
です。
奏会長は常々、りのさんに対しては、「そのままで
いて欲しい」「何も知らないままでいい」という希望
を密かに口にしています。
それはりのさんに秘められた能力が、彼女を決して
幸福にはしないという予測があるからで、現にりの
さんが、赤ん坊の母親を探す必死の努力の結果、
その能力の片鱗を見せるに至った第21話において、
奏会長の不安増加は明白でした。
だから今回のような、ライトなコメディ話で、りのさ
んが努力や成長を求められないのも、当然だと思
います。


難しいのは、本人達にとっては期間限定の楽園であ
る極上生徒会という舞台で、現状維持の幸せを終え
た「未来」が、どういう意味合いで示されるのかとい
う、作品としての大テーマの扱いですね。
りのさんが自分自身の能力や運命と向き合うことに、
あるいは向き合わないことに、奏会長の創り上げた
「極上生徒会」という場が、どんな役割を果たすの
か、ということです。
そのことは、作品としての結論にもなるので、これま
ではペンディングされてきたのですが、そろそろ正面
から語られる時期に来ています。


他の生徒会メンバーにとって、極上生徒会は、自分達
の過去や秘められた立場を通過した上での、自分にと
っての必要性と貢献を理解した、共同運営の楽園です。
でも、実は自分が誰だか知らないりのさんは、まだそ
んな理解を経ていません。
その理解が彼女をただ不幸にするのか、その時、極
上生徒会は彼女のために何が出来るのか。
作品の必然として、そんなドラマがこれから描かれてい
ってほしい、と願います。
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