2005年07月05日

「極上生徒会」第13話

るー。
というわけで、遅ればせながらこちらも「極上生徒会」
第13話「敵か味方かみなもちゃん」を見ました。
2クール作品だとしたら、これで前半終了ということにな
りますけれど、なんというか、メイン・キャラクター全員の
シリアスな主役話も消化していないし、まだまだ語り足
らない、という感じはありますね。
管理人さんはまだしも、先生方の出番がこんなにもない
とは思いもしませんでした。不憫です。


short_g.gif


今回は、「自分が楽しければ他人に迷惑をかけてもい
い」と豪語する桂みなもちゃんが、極上寮を荒らしまわ
るお話だったわけですが、視聴者を不快にしかさせな
い、あんまり過ぎるみなもちゃんの自己中心ぶりが、
最後まで矯正されることなく幕を閉じたのには、それな
りの説明が出来ると思います。作り手の意図としての
「正解」ということではなくて、あくまで僕の側の受けと
め方ですが。


確かに、みなもちゃんの行動はどれも言語道断で噴飯
ものでしたけれど、それを公正正義の名の下に断罪出
来るほど、極上生徒会が立派な組織かというと、実は
そうでもないと思います。
通常の生徒会組織の目的は、あくまで学園自治とその
監視であり、特に会長が学園のオーナーでもある極上
生徒会の場合は、教職者を上回る立場から、学園を運
営する権利まで与えられています。


そういう組織であるなら、本来は極上寮含む学園敷地
内全てでの、治安保持行為まで正当化されていいわけ
ですが(実際、第1話で放火魔を捕らえたように)、これ
までのエピソードで描かれてきた彼女達生徒会役員の
行動が、正義の名を背負えるまで、公明正大で私利私
欲のないものばかりだったかというと、そうでもないで
しょう。その最もたるものが、(度々例に挙げてしまいま
すけれど)第2話の青春砲ですね。
あまりにも権限が大きすぎるために、学内に敵を設定し
づらいという理由はありますが、これまで描かれてきた
のは主に、極上生徒会内部で持ち上がった、あるいは
極上生徒会の特殊性ゆえに発生した問題が多いよう
な気がします。


もちろん、劇中で描かれていないだけで、学園運営が
滞らないだけの実務はみんなでこなしている筈ですが
(ほとんどまゆらさんが苦労しているだけ、という説もあ
ったり)、ともあれこの第13話で、みなもちゃんの行為
を倫理的な説得で阻止終了させなかったのは、これま
での極上生徒会の活躍からすると、あまりに説得力が
ないという、いささか情けない整合性を維持するという
意味では、妥当な処置だったと思います。
(本来なら、全員が出払っているわけでもないだろう隠
密部が、実力で処理しているところでしょう)


で、だからダメなエピソードだと言っているわけではな
くて、むしろ逆です。
本来の生徒会の業務に従うような、人の道に沿った教
育論的お説教がみなもちゃんに向けられなかったとい
うことは、つまり全く別の、極上生徒会という組織が運
営されている世界だからこそ展開されうる理屈が、み
なもちゃんには用意されるということだと思います。
少なくとも彼女が今後レギュラー化するなら、今回の行
為の贖罪はあると思うので(なかったら、さすがに耐え
られないかも)、そういう過程は必須でしょう。
そのことと、出発点が奏会長個人の夢でしかなかった
極上生徒会&宮神学園の設立思想とを、どう上手くリン
クさせるかということが、この作品がこの作品であるた
めの「意味」になっていくのでしょうね。
そう考えると、次回と含めて、折り返し地点にふさわしい
エピソードにはなるのかも。
そうでなかったら……僕がお仕置きしたいですっ。がる。

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[極上生徒会]第13話 脚本:黒田洋介
Excerpt: なんか訳分からんような、凄いような話になっていってる。 視聴者の予想と慣れを裏切り続ける作品です。 美術が頑張っています。 第13話 「敵か味方かみなもちゃん」 2005年6月29日放送 監督 岩..
Weblog: 物語の研究”Study of Entertainments”
Tracked: 2005-08-19 14:24
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