2007年07月05日

「Yes!プリキュア5」と「RED GARDEN」を比較してみます


★あ、いつもですけどご紹介とってもありが
とうなのです。
語り足りなかった部分もあるので、「Yes!プリ
キュア5」(公式サイト)についてのお話を、
もう少しだけ続けてみますね。


short_g.gif


プリキュアが5人揃ってからのお話のフォーマ
ットは、メンバー各自の、プライベートまで含ん
だ色々な問題に、好奇心と友情半分ずつくら
いで(笑)、他のメンバー達が首を突っ込み、ナ
イトメアとの戦いも経て、なんとか解決に持ち
込む、という感じみたいですね。


第14話――かれんの生徒会長としての職務
第15話――のぞみの母親の病気
第16話――こまちの小説家としての夢
第17話――りんの恋
第18話以降はネタバレのため遠慮しときます


これまでの「プリキュア」シリーズと違って、主役
ヒロインの数が多いだけ、エピソードの持ち回り
も幅広く出来るんだろうと思います。
で、気づくのが、「突然超パワーを与えられた女
の子達が、人知れずモンスターと戦う運命となる」
という解説をしてしまうと同じような作品に聞こえる、
「RED GARDEN」(公式サイト)との違いですね。
端的に言ってしまうと、「RED GARDEN」では、語
り口においても、いわゆる個人主義が徹底されて
いて、運命を共にすることになった主役ヒロイン
達4人も、決して各自のプライベートに踏み込む
ことはありませんでした。
それぞれが、また別のプライベートの問題を抱え
つつも、それを理由に仲間に頼ったり甘えたりと
いうことはせず、最後まで個人としての立場で、
向き合い続けた記憶があります。
4人が誰かの家に全員で集まったのも、他の家
族には触れる必要のない、1人暮らしをしている
クレアのアパートだけだったような気がします。
だからこそ、4人がたどり着くラストの意味があ
るのだとも思います。


一方「Yes!プリキュア5」では、かなり無遠慮に、
それぞれのプライベートな問題にまでお節介を
焼くことが許されていますよね。
そういった、2つの作品における、人間関係の
距離のとらえ方の違いは、比べてみると、とても
面白いです。
どちらが正しいとか間違っているとかいうことで
はなくて、個人それぞれの価値観が異なるよう
に、それぞれの作品で違ったとらえ方がある、と
いうだけのことで、あとは観客の立場から、好き
嫌いで判断すればよいことです。


作品内におけるキャラ同士の関係の距離、色合い
のとらえ方は、言ってみれば作り手の、人間哲学
の表れだとも思うので、それが明確な作品ほど、
はやく作品世界にのめりこめますし、感情移入も
容易くなります。
逆にそれが不明瞭だったり、不安定だったりする
作品は、見ていて戸惑いますし、ストレスも溜ま
ります。
なので僕個人は、「その作品は、人間関係を、どう
いう距離感で描こうとしているのか」ということが、
作品を評価する、あるいは見続ける上での、一番
最初のポイントのひとつです。
そういった部分が対照的な、「Yes!プリキュア5」と
「RED GARDEN」は、比較してみると、自分自身の
評価視点を再確認する意味でも、とても役に立って
いると思います。


さらに想像を進めて、そういった人間関係のとらえ
方を、両作品で入れ替えてみると、もっとわかりや
すくなるでしょう。
例えば、「クレアとお父さんを仲直りさせてあげよ
う!」「ポーラさんのケイトへの恋心をかなえてあげ
よう!」と、当事者以外のみんなが奔走する「RED
GARDEN」、「人には人の事情がある。あれこれ詮
索しても仕方がない」と、それぞれに必要以上に
踏み込まないクールな語り口の「Yes!プリキュア5」
――ですか。
前者はちょっと想像がつかないですし(あ、2つ目
のは、それはそれで見たいかも)、後者はそれだと
全くお話が進まないですよね。
逆に言うと、それだけ両作品が自分にふさわしい
独自の語り口を獲得しているわけで、それだけで
成功ともいえます。
「Yes!プリキュア5」の、「仲間」にこだわった、ある
意味狭い世界観が、対象視聴者である子供たち
にとってどう受けとめられているかは、それこそ
各個人の問題ですが、僕としては、1年間という
長いスパンのお話で、そこからどうやって、ゆった
りと個人としての成長を描いてくれるかも、ひとつ
の見所じゃないかな、とは思っています。
それが、「プリキュア5」という仲間からの卒業で
あっても、構わないかな、と。



posted by mikikazu at 09:43 | アニメ感想・「Yes!プリキュア5」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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