2007年02月25日

2006年度アメリカ一般書店市場における、日本マンガ売り上げデータ――2006年は「NARUTO」の年


向こう(主に北米)のANIME系ポッドキャストの
内容を紹介した時には、当のポッドキャスターさ
ん達にも、可能な範囲で「こんな風に紹介させ
ていただきました」と伝えるようにはしています。
2006年12月8日付けの記事で、アメリカ・オハ
イオ州トリード在住のAaron Schnuth アーロン
・スヌースさんがホストを務めるポッドキャスト、
「Weekly Anime Review Podcast」を紹介し
た時にも、その旨のメールをアーロンさんに送っ
ておいたのですが、2月23日付けで配信開始さ
れた最新エピソード内で、僕のそのメールの文
面も、逆にご紹介いただきました。


お返事のメール自体は、昨年のうちに届いてい
たのですけれど、アーロンさんの身辺に色々な
事情がありまして、番組自体のちゃんとした配
信は、僕が紹介したエピソードから、三ヶ月ほ
ど中断していたのですね。
最近になってやっと落ち着いたので、僕からの
メールも、あらためて読み上げる機会をいただ
けることになりまして、とても嬉しいです。
こういうのは初めてじゃありませんけれど、やっ
ぱり照れますね(笑)。交流自体は、これから
も続けていきたいです。
番組自体は、今後アニメだけではなく、もっと
色々な日本のポップカルチャーにも枠を広げて
いきたいとのことなので、期待しましょう。


short_g.gif


さて本題。
毎年恒例の企画なんですが、コミック情報サイト
NewsaramaでBrian Hibbs氏が、昨年度のB
ookScan調べによる、2006年度のアメリカ一般
書店市場におけるグラフィック・ノベル売り上げデ
ータについて、紹介しています。
詳しくは、2005年度版を紹介した記事(2006年
2月16日付け
)も参考にしてみてください。


とはいえ、僕が気づいた時には、売り上げデー
タそのもののファイルが落とせなくなっていて、
しばらく待っていたのですけれど、フォーラムで
のやりとりを読む限り、残念ながらHibbs氏に、
ファイルを再アップする気はなさそうですから、
氏による解説文章から、わかるだけの、日本マ
ンガについてのデータだけを引用してみますね。
以下、箇条書きでいきます。


short_g.gif


・チャートに入った日本マンガのタイトル数は
575(昨年594)。売り上げは6109万7050ドル
(昨年の5392万2514ドルより13.3%アップ。
日本円で約72.8億円)

・全てのグラフィック・ノベルの中で、最も売れた
部数の作品は、「NARUTO」第9巻(Viz Media)
で、10万1457部。ついに10万部を超える。
売り上げ金額では、「V For Vendetta」の160万
ドル。

・1位の「NARUTO」第9巻の数字は、昨年度1位
だった「鋼の錬金術師」第1巻の6万7781部から
150%近い伸びを見せる、すさまじいもの。
ただし、「鋼」第1巻も、今年に入って3万9000部
ほど売れているので、こちらも合計で10万部を突
破している。

・チャートのベスト12に、「NARUTO」の既刊から
11冊がランクインする、まさに2006年は「NARU
TO」の年になった。
少し順位が落ちる最新刊の第12巻は第16位だが、
これは発売日が12月だったから。
「NARUTO」全12巻を合計した売り上げ部数は、91
万7115冊。これは、全マンガの13.6%、全グラフィッ
ク・ノベルの10.9%(!)を占める割合。

・「NARUTO」第1巻の年度別売り上げは、29805部
(2003年)、38260部(2004)、61920部(2005)、
96651部(2006)であり、毎年凄まじい勢いで新規
ファンを開拓し続けていることがわかる。

・「NARUTO」を出版しているViz Mediaのライバル
であるTOKYOPOPで最も売れたタイトルは、「フル
ーツバスケット」第13巻の54465部。
三番手Del Reyは「ツバサ」第8巻の23206部。
四番手ダークホースは、マンガではなく、小説
「吸血鬼ハンターD」第3巻の14744部。

・出版社トップViz Mediaの総売り上げ部数は410
万部。金額は3600万ドル(約43億円)。
第2位のTOKYOPOPの売り上げ部数は170万部、
金額は1670万ドル(約20億円)。
第3位のDel Reyは43万1467部・ 470万ドル
(約5億7000万円)。
以下、ADV、 DMP、Ice Kunion、 Go!Comi、DC
COMICS、Bandai、Brocolliと続く。
VizとTOKYOPOPを合わせると、マンガ市場全体の、
売り上げ部数で95%を占める。

・「るろうに剣心」「ラブひな」「ちょびっツ」の全巻が
いまだにチャート・インするなど、人気シリーズの息
が長い。

・「Megatokyo」「Return to Labyrinth」「Warcra
ft」「Bizenghast」「Dramacon」「I Luv Halloween」
といったOEL、非日本人作家によるマンガも少しずつ
チャート・インしてきている。


short_g.gif


といった感じでしょうか。
とにもかくにも、2006年度は「NARUTO」がアメリ
カのマンガ市場を席巻した年だったわけですね。
この勢いはまだまだ続きそうですし、出来れば、
停滞している、アニメDVD市場にも影響を与えて
ほしいところですけれども。
posted by mikikazu at 10:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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