一昨日の記事の続きになります。
9日付けで更新された、ポッドキャスト「Anime
Pulse」第66回エピソードに、theOtaku.com
の発行者(代表という立場でいいでしょうか)で
あり、会場入りが出来た唯一のメンバーである、
Adam Ghahramani氏が出演し、これまでの
事態の推移と、現地の状況を、たっぷり詳しく
伝えてくれていました(30分15秒辺りからラス
ト・83分45秒まで)。
Ghahramani氏もまたゲストとして、コンベンション
「Tour For The Cure」を運営するAnime FF (Ani
me Film Foundation)によって招待されていたの
ですが、theOtaku.comの他のメンバーと同じよう
に、予定されていた金曜日のフライトはキャンセル
されます。
幸いに、翌土曜日の便によって、ラスベガスに向
かうことが出来たのですが、会場に到着出来たの
は、オープニング・セレモニーが終了してから1〜2
時間後でした。
着いてからは、前回説明したような悪夢の状況が、
氏を待ち構えていたわけです。
新情報として明確にされたのは、「Tour For The
Cure」が、そのチャリティーの目的としていた、
乳がん患者支援団体である、スーザン・G・コーメン
財団と、Anime FFとの関係の有無についてです。
一週間ほど前に確認してもらったのだそうですが、
スーザン・G・コーメン財団には、Anime FFという
団体からも、その代表を名乗っていたJeff Born
campなる人物からも、1ドルたりとも寄付を受け
た記録はなかったとのことです。
数千ドルはあった筈の入場料収入は、寄付にまわ
されるという話だったのに、それがBorncamp氏
ごと消えてしまったのですね。
また、事前に財団側が、今回の自称チャリティー
企画について知っていたかという点については、
Ghahramani氏がAnime FFの関係者から、「財団
側からは、大会当日に代表の方を招いて、その場
で募金を手渡したい」と説明されていたそうです。
もちろん、当日の会場でそんな事が行われる気配
はまるでなく、それどころかチャリティーの主旨で
ある、乳がんの啓発や患者支援を訴える掲示のよ
うなものさえ、ほとんど設置されていなかったみた
いですね。
つまり、事態はスーザン・G・コーメン財団が全く関
知しないままで進められていたようです。
主催者であるAnime FFによる、様々な約束が守ら
れていなかったことはお伝えした通りですが、それ
に加えて、theOtaku.comが全米のアニメファンに
協力を呼びかけたイラストコンテスト「Breast cancer
awareness anime art contest」の賞品もまた、
約束と違い全く用意されていなかったことで、theOta
ku.comは、現在経済的苦境に立たされてもいます。
コンテストの優秀者には、任天堂のWiiが6台、ソニ
ーのプレイステーション3が2台という賞品が与えら
れることになっていました(コンテスト告知記事)。
金額にして3000ドルくらいになります。
僕も告知を読んだ時には、ずいぶんと気前がいい
話だと思ったのですが、theOtaku.comは、Anime
FF側から「自分達の親会社は、ゲーム業界とコネ
クションがあるから、それらを手に入れるのは簡単
である。心配ない」と説明されていて、それを信じ
てしまったのですね。
で、こういう結果になってしまったわけで、おそらく
道義的だけでなく、法律的にも、theOtaku.com
に賞品を用意する義務が発生しているのだろうと
思います。
各受賞者には状況を説明し、すぐに賞品を送れな
い理由を納得してもらえたそうですが……。
現時点で、Ghahramani氏がtheOtaku.comの
優先事項としていることは2つ。
それらの賞品を可能な限りはやく入手して(theOta
ku.comの運営費2か月分に相当するそうです)、企
画に賛同してくれた受賞者達の努力に報いること。
そして、「ANIME」の名前が冠された詐欺によって迷
惑をかけてしまった、スーザン・G・コーメン財団の活
動に、あらためてきちんと貢献すること、だそうです。
このインタビューで唯一安心出来た情報は、北米
で最も信頼されているだろうアニメ・マンガ専門の
ニュース・サイトであるAnime News Networkの
編集長Christopher MacDonald氏とも、
Ghahramani氏は、既にこの件について話をし
ていて、ANN側も現在調査に動いてくれている、
ということですね。
専門家のANNが取材してくれるなら、かなり詳し
い事実まで明らかになるでしょうし、今後こういう
ことが起きないように、広い範囲にも警告が伝わ
るでしょうから、期待しています。

