「HEAVENLY BLUE」のたちばなりょうさんが執
筆を続けていた、PS2ゲーム「ペルソナ3」のファ
ン小説の新作、「ビタースイートチョコレート」が、
無事に全編脱稿したようで、とてもとても嬉しい
のであります。Happiness Is Happeningなの
であります。
今回の主役は(も?)、美鶴先輩とゆかりッチさん。
クリスマスの近づいた、本編内でも微妙な時期を
舞台に選んでいる掌編です。
そういう時期であることをふまえると、ただ甘い
だけではない、色々なキャラクターの心情の深み
まで読み込めるという意味でも、読み応えのある
お話になっていると思います。「甘々なケーキバ
イキング」の代表作であることも、もちろん否定し
ないんですが(笑)。
二人のキャラクターの関係性に主点を置いて語ら
れることの多い、りょうさんのお話の魅力のひとつ
は、それぞれのキャラクターに向けられた視点が、
弱さも痛みもその人のものとして、同じ高さで受け
入れていこうとする、人としての優しさと強さを常
に伝えてくれることだと思うのですが、この作品も、
2人の不器用な歩み寄りが微笑ましく、また物語世
界に対しての前向きな、安心出来る心持ちを与え
てくれる効用もあって、とても気持ちよく読むことが
出来ました。
いつもですけれど、ありがとうございました&お疲
れさまでした♪
りょうさんは、これまでにも「ペルソナ3」ファン小説
を発表されてまして、良い機会なのでここでそれぞ
れ(勝手に)ご紹介させていただくと――、
「君の手に包まれて」――学園図書室という、人目
を忍んだ密やかな場所での、美鶴先輩とゆかりッチ
さんの会話に照れてしまいそうです。かなり主導権
握ってるっぽいゆかりッチさんが心強いです?
「君のほほ笑みに魅せられて」――初めてタコ焼き
に挑戦する美鶴先輩と、ゆかりッチさんとの微笑ま
しい下校デート中のひとコマ。
「『タコ焼き』とはタコの丸焼きじゃないんだな……」
という、いかにも美鶴先輩らしい台詞で掴みはオッ
ケー(←死語)ですね。
思わずタコ焼きを食べたくなってしまいそうです。
「あなたの胸に抱かれて」――アイギスさんの視点
からの、本編終了後の空気を伝えてくれます。
アイギスさん口調の文章も、かつてと今の心情の
違いを上手く伝えてくれて、とても良い効果を上げ
ていると思います。
「わたしは普通の女の子とは違います」「わたしは
子どもではありません」という、それぞれ簡潔だけ
ども、とてもらしいアイギスさんの答えようが、僕的
にはとても好きでした……。言ってよいのかどうか
わかりませんが、一番好きなお話でもあります。
あ、本筋とは関係ありませんが、ここでも美鶴先輩
とゆかりッチさんはラブラブです、はい。
「君の口付けに目を閉じて」――ついに訪れた美鶴
先輩とゆかりッチさんの新婚初夜を描くお話。←こら
こらこらっ
甘々度ではベストっぽいですけれど、それこそこう
いう場面に至る、追加ディスクでの「ゆかりッチ主
人公で美鶴先輩を口説く」シナリオがあってもいい
かもですよね。アンソロジーでも、美鶴先輩&ゆか
りッチさんというお話は、全然無かったですし。
――というラインナップになっています。
僕個人の、「ペルソナ3」のキャラ関係における好み
というか、カップリング嗜好みたいなものは、ついに
語る機会を得ませんでしたが、りょうさんのお話で、
十分満足という感じなので、構わないのであります。
「ペルソナ3」をプレイし始めた最大の理由も、りょう
さんのお話を読みたいから、だったのですし。
「涼宮ハルヒの憂鬱」は第8&9&10&11話を見ましたが、
コメントは遠慮しておきます……。
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