昨日のお話の続きというか、補足です。
ポッドキャストGeekNights
http://www.frontrowcrew.com/
RIT Anime Club
http://animehost.rit.edu/
Rochester Institute of Technology
ローチェスター工科大学
http://www.rit.edu/
GeekNightsのホストの1人Rymさんは、北米で最も成功
している(自称ですけど)、ニューヨーク州のRochester
Institute of Technology ローチェスター工科大学内の
アニメクラブ、RIT Anime Clubを会長として運営した経
験から、絶対に上手くいくという、定期上映会でのアニメ上
映プログラム構成の秘訣を語ってくれていました。
Rymさんの知る限りでは、RIT Anime Clubのやり方を真
似たアニメクラブは、どこも成功しているとか。
普通にまず考えるプログラム構成は、定期上映会が毎
週だとすると、一週目にある作品とある作品の第1&2
話、二週目にその二つの作品の第3&4話、三週目に第
5&6話、と続けていくものだとします。
エピソードを続けて上映していくのですから、当然続きが
気になるメンバーが、ずっと上映会に出席してくれるもの
と思いますよね。
でもこのやり方だと、ふと興味を抱いて、途中からクラブ
に参加しようと思った人には、「シリーズの途中から見て
もわからないし……」と不親切だし、メンバーでもその作
品に興味がない人は、最初からずっと出席しなくなる。そ
して、作品が進むにつれて、内容がつまらなくなってしま
った場合は、興味を失った人も、どんどんと足を運ばなく
なる、という感じで出席率は全体的に下がっていき、実は
あまり上策ではありません。
Rymさんが薦める構成は、「毎回、出来れば異なる傾向・
ジャンルの作品を組み合わせて、その最初の方のエピソ
ードだけを上映する」というものです。
この方式の利点のひとつは、毎回異なる作品を複数用意
することによって、メンバーの興味を、色々な形でそそる
ことが出来る点ですね。ずっと同じ作品だけでは、刺激が
ないわけです。
また、傾向の異なる作品を同時に上映すれば、せっかく
足を運んだメンバーは、例え別の作品が目当てであって
も、未知の作品であれば、とりあえず見てみようと思うも
のです(そう思わず、上映中ヒマをつぶさなくてはならな
くなったメンバーの居場所も必要です)。
そういう経験は、メンバーの世界を広げるという意味で教
育的ですし、「ああ、こういうのも実は面白いんだ」という
風に、新しいジャンルに目覚める可能性だってあるかもし
れません。
大前提として、新しい作品の上映でもメンバーを集める
には、「うちのクラブが選んだ作品なら、きっと面白い作
品に違いない」と思わせるだけの、クラブに対する定評
と信頼が必要なわけですが、それは運営を重ねることに
よって積み上げていくものです。
そして「続きが見たい」と評判がよかった作品については、
別の日に場を設けて、マラソン上映なりをして楽しめば
いい。既にメンバー内で評価を得た作品ですから、見た
い人だけが来るわけで、当然集まりもよくなります。
こうやって、メンバーの興味の新陳代謝を刺激するプロ
グラム構成によって、クラブ運営を円滑かつ活発に出来
るようになる、というのがRymさんの意見です。
加えて、メンバー同士で集まる上映会ですから、1人で
PCの画面を見つめるだけでは得られない、みんなで笑っ
たり野次ったりといった「体験」を楽しむ、グループ・ダイ
ナミズムが生かせる作品選択や、会場の雰囲気の管理
も重要です。
そのためには、あえて出来の悪い作品をプログラムには
さんで、場の空気にメリハリをつけたりするのもいいでしょ
う。それにふさわしい作品はというと、タイトルを挙げるのは
失礼なのでしませんが、近作だと「MUSASHI -GUN道-」
なんか最適でしょうね。落ちながら戦ってますし。
というわけで、Rymさんのお話を聞きながら、クラブ運営と
いうのもご苦労様だなあと思ってました。特にRIT Anime
Clubは、毎週の上映会に百人から数百人が集まるという
大所帯ですから色々と管理も大変でしょうし。
でも、そういった「場」があることは、とても大切なことだと思
いますので、各地のクラブの方々は、楽しみつつ頑張って
ほしいですね。

