北米での日本アニメ・マンガ事情は、情報が色々あって、
全体的に見た時に、現在どれだけ人気があるのか、実際
どれだけの数のファンがいるのか、というのは把握しづら
いですよね。
ということで今回、それを判断する指標のひとつとして、
北米で開催されているアニメ・マンガコンベンションの参加
者数を調べてみることにしました。
北米はとてつもなく広いですから、地理的事情で参加出来
ない人もいるでしょうけれど、自分から会場に足を運ぶ方は
とりあえず、アニメ・マンガファンだと意思表示していると判
断して差し支えないと思います。
今回の調査は、世界のコンベンション情報総合サイトである
AnimeCons.com掲載の、主催者公式発表によるものを
基にしますね。
あらかじめお断りしておきますが、正式入場者数を公表して
いない団体もありますので、データは完璧なものではありま
せん。なので、数字はあくまで「最低でもこのくらい」という控
えめなものだとお考えください。
まずは北米地域(カナダ含む)での、アニメ・マンガ系コンベ
ンション(コスプレ含む)開催数の、年ごとの増減をチェック
してみます。
1983年……1
1986年……2
1990年……1
1991年……2
1992年……3
1993年……6
1994年……9
1995年……14
1996年……12
1997年……16
1998年……23
1999年……25
2000年……29
2001年……46
2002年……70
2003年……88
2004年……126
2005年……133
2006年……136
という感じですね。
今年2006年度になると、毎週末北米のどこかで、2つ以
上のコンベンションが開催されている計算になります。
全て取材しようと思ったら、専用ジェット機が複数機必要
です(笑)。経費で落ち……ないですよね。
やはり多いのは、夏休み時期である6〜8月になるようで
すが、秋に入ってからも賑やかです。
引き続き、参加者数を合計していくと。
1983年……100人
1986年……200人+α
1990年……400人
1991年……2100人+α
1992年……1765人+α
1993年……2283人+α
1994年……3311人+α
1995年……7899人+α
1996年……7858人+α
1997年……11656人+α
1998年……22293人+α
1999年……36542人+α
2000年……49313人+α
2001年……76175人+α
2002年……90811人+α
2003年……128670人+α
2004年……166056人+α
2005年……235712人+α
2006年……157090人+α
になります。
今年2006年度は8月くらいまでの動員数で、9月以降のイ
ベントは数字が出ていないものが多いですから、最終的に
は去年と同じくらいに落ち着くと思います。
総計としての数字の正確さはさておいて、ひとつ間違いな
いのは、北米地域におけるアニメ・マンガファンの実数は、
今日にいたるまでずっと右肩上がりだということですね。
特に大きいジャンプは2001年で、Anime Expo、Otak
onといった東西の二大イベントが初めて参加者1万人の大
台を突破し、またYaoi-conなどの特殊なジャンル限定のイ
ベントも開催され始めたのがこの年です。
この時代の雰囲気は、ドキュメンタリー「Otaku Unite!」
(「英語で!アニメ・マンガ」さん内紹介ページ )で味わえます
ので、興味のある方はチェックしてみてください。
(監督はその後お元気ですか? 発売元のCPMはなんとか
再建に動き出したようですけど)
ともあれ、数字がわからないイベント、行きたくても行けない
人、複数イベント参加している人、などの不確定要素もあり
ますが、昨年度における、コンベンションに行くことによって
「アニメ・マンガファンとして活動している」と判断していい北
米の人の数は、大雑把に25万人くらい、とみるべきでしょうか。
これに、「アニメは見るしマンガも読むけど、コンベンションに
行ったりはしない」という人の数がどれだけいるか、ですね。
この25万人という数字が大きいのかどうかは難しいですが、
一州につき5000人と考えると、一度のイベントで4万人も動
員するAnime Expoなんかの凄さはわかります。
また、この右肩上がりのファン数増加傾向に反比例して、ア
ニメDVDの売上げが落ちている現実は、北米の販売会社さ
んにとっては不思議で歯がゆいものでしょう。イベントに行け
ば買ってくれそうな人は目の前にたくさんいるのに、何故か売
れてくれないという。
マンガの売上げはずっと好調なのですから、DVDが売れない
理由というのも、それぞれの作品である筈だとは思います。

