2006年03月26日

「ARIA The ANIMATION」第1〜5話、見ました。


スカパーの来月のガイド誌が届きまして、その中に、
アニメ専門局AT-Xの広告が載っていたんですね。
某アニマックスを意識した「ガンダムは無い。でも」
というコピーも面白いですが、中ほどの、「そのほ
かにも、名作、珍作、新作、話題作をゼッサン大放
送!」という言葉の下、「Fate/Stay night」「極上生
徒会」「女子高生 girl's-high」「TEXHNOLYZE」とい
う並びで作品紹介されているのは、つまり「極上生
徒会」は「珍作」認定ということだったりするんでし
ょうか。
胸を張って否定出来ないとこがアレですけど。ま、
まあ、面白い作品ではありますよ?


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そのAT-Xで、先週から連日リピート放送の始まった、
「ARIA The ANIMATION」公式サイト)を、とりあ
えず第5話「その あるはずのない島へ…」まで見
てみました。


このアニメ版の良いところを挙げてみると、やはり
まず、キャストのグッドチョイスになりますね。
僕は原作コミックを先に読んでいて、特に台詞回し
には特徴のある皆さんですから、それなりの思い入
れはあったと思うのですけれど、実に違和感無く、
耳に入ってきてくれました。全然キャストの違う、
CDドラマシリーズを先に聴いていた人だと、また別
の感じ方になるんでしょうけど(アニメ版のアイちゃ
ん役の方が、灯里さんなんですね)。
個人的なベストキャストは、「でっかいお世話です」
がまさにそのままだった、アリスちゃんでしょうか。
あ、もちろんアリシアさんの「あらあら」も藍華さん
の「恥ずかしい台詞禁止!」も、アリア社長の「ぷい
にゅ」も、それぞれオッケーですが。
劇伴音楽も、残念ながら劇中で、効果的な用い方は
あまりされていないものの(OPにおける台詞挿入は
雰囲気を壊していますね)、音楽単体は、確かに良い
出来だと思います。


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画作りという事に関していうなら、原作のカメラが、
常にキャラクターの肩越しに、ネオ・ヴェネツィア
も主役の1人として、広く世界を捉えようとしてい
たのに対して、アニメ版は逆に、(印象ですが)正
面から、大きくキャラクターを写すような傾向があ
り、ネオ・ヴェネツィアはその陰に隠れて、背景の
一部としてしか扱われていないように思えます。
そのことをふまえて感じたのが、アニメとコミック
での、画角の違い、でしょうか。


即物的なことでいえば、テレビの画面の方が、ずっ
とコミックよりは大きい筈ですよね。
でも、自由なコマ割が許されるコミックの世界では、
その演出によって、読む側の目に映る世界の大きさ
も、多様なコントロールが可能で、物理的な紙面の
サイズに束縛されません。時には、映画のスクリー
ン以上の視野を読者に与えることも出来ますし、原
作コミックがその域の完成度に達していることは、
既読の方には解説不要ですよね。
そういう経験があると、常にテレビモニターのサイズ
に画面が固定されているアニメは、色や音や動きと
いった付加要素がある一方で、実に不自由な世界だ
とも感じてしまいます。
原作コミックでページを開いた時の、見開きでネオ
・ヴェネツィアの空気が流れ込んでくるような、爽快
な驚きは、なかなかに再現が難しいのでしょうし、
だからこその、キャラクター主体の、視点選択なの
かもしれませんね。


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お話の構成に関していえば、第2&3話でみられた
ような、「原作はシーンの素材集に過ぎない」とい
う、原作エピソードをシャッフルして再構築する手
法は、無粋というか、勘弁して欲しいです。
ひとつのシーンがそこで描かれるためには、エピソ
ードの中での、物語文脈という必然性がちゃんとあ
るわけですが、それを無視して、シーン単位で切り
取って継ぎ接ぎしても、本来の文脈の必然性を無
視しているわけですから、上手くいくわけがないし、
実際失敗しています。
心情的なことで言っても、例えば第3話で暁さんは、
本来なら彼が主役であった原作コミック第3話の
シーンを流用されることで、彼の主役としての立場
を奪われてしまっていて、彼に対してとても失礼だ
とも思いました。
また、その流用されたシーンが、原作以上の感動
を作り出しているわけでもありませんし、僕として
は原作で好きなエピソードだっただけに、この「格
下げ」には、なんとも憤慨の思いでした。
御贔屓のアル君は、ちゃんとフィーチャーしてほし
いんですけれども、どうでしょうか。
posted by mikikazu at 10:17 | TrackBack(0) | アニメ感想・「ARIA The ANIMATION」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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