アドバイスを受けて「ARIA」の、物語的には直接の
始まりの部分である「AQUA」(全2巻 マッグガーデ
ン刊)の方にも目を通してみました。
天野こずえさん公式サイト「AMANO COMPANY」
http://aria.sunnyday.jp/
マッグガーデン公式サイト
http://www.mag-garden.co.jp/
というか読んでみると、やはり主役はアリア社長にし
か思えない……というくらいのフィーチャーぶりで、
なんとも微笑ましいですよね。
「ARIA」の1〜2巻では説明がなかった、火星猫なる
種族であり、言葉は喋れないけど知能は人間並みと
いう設定もさかのぼって明らかになり、さらに親近感
が増しました。じつは普通に変な猫(?)だと思って
いたんですけれど(笑)。
ヒメ社長との、異種族恋愛大河ドラマの展開はどうな
るかとか、ヒーローとしての活躍はまたあるのかとか、
興味津々です。
ともあれアリシアさんに藍華さん、暁兄さんとのそれ
ぞれの出会いがやっと読めて、「ARIA」が始まるまで
の11ヶ月の時間が埋められ、あらためて灯里さんの
物語と、リアルタイムでこれからきちんと付き合える
気持ちになりました。
ホントはアリスちゃんとも、知らないままで出会いた
かったんですけれど……。
アニメ版は「『ARIA』とシャッフルしてるのかな」という
ことで、時間経過や季節の順列なんかも、同じくシャ
ッフルや省略をされているのだとしたら、ちょっともっ
たいないかもですね。
公式サイトの絵を見ると、灯里さんは最初から片手袋
(シングル)みたいですし……。
「AQUA」「ARIA」と共通して気づくのは、目線の演出が
重視されている点でしょうか。
見せ場である、見開きや大ゴマで風景の広がる場面で、
灯里さんが主に担当しているのですが、その前後にお
ける彼女の目線の描かれ方が、そういう見せ場に対す
る語り口の流れを上手に導き、読者に感動を与えてい
るいう意味で、彼女は正しい主人公=リーディング・
キャラクターとして機能しています。
漫画でも映画でアニメでもそうですが、現実の人間が
自分の主観以外の視点を得られない以上、第三者視
点から画面を切り取る行為は、なんらかの意味や性格
を備えるものであり、それが映像演出と呼ばれます。
「AQUA」「ARIA」においては、主人公である灯里さんの
主観と心持ちと、作品に対する第三者視点である読者
の視点の交差によって、描かれている世界とキャラク
ター双方への感情移入を繊細かつダイナミックに導い
てくれる感動があるのですね。
そしてそのために、フレームの切り取りサイズが選択
自由の、漫画ならではの手法が、最大限効果的に用い
られていると思います。
目線の重要度に明確に気づいたのは、教えていただ
いて初めて知った(ありがとうございます♪)、カバー
内表紙の四コマ漫画のうち、「AQUA」1巻のそれで、
「何かを見ている」キャラクターの視点が、ギャグの文
脈で指摘されていたからです。この辺は作者さんも意
図的に描いたのでしょうね。
同じことは、キャラクター同士の視線の交わし方にも
言えて、いつも相手の目を優しくまっすぐ見つめてく
れるアリシアさんの、要所で灯里さんを見守ってくれ
る視線があることで、作品全体がとても温かな空気で
満たされ安定していることは、指摘するまでもないで
しょう。
アリシアさんだけでなく、この作品ではそれぞれのキ
ャラクターの関係が、視線の距離や向き合いようなど
で実に細かく描写されていて、上手いです。
灯里さんの「もみあげ」を掴みたがる暁兄さんも、距
離のひとつの表現だと思いますし。
では引き続き、「ARIA」の方に戻りますね。
ところで、カモミールが近所で見つからなかったので、
ぜひうちまでカモミールミルクティーを入れに来て欲
しいと、奏ちゃんに伝えていただきたいのですが。
学院はほら、男子禁制でしょうし。←だからそんなの
無理ですってば
【コミック感想-「ARIA」の最新記事】

