2009年09月23日

イタリアで公開の始まった、「となりのトトロ」の第1週週末成績は第10位


えっと、今日一つ目の記事の前に、昨日の
記事への補足を。
紹介させていただいた、「フレッシュプリキュ
ア!」のラブ×せつなの百合同人誌である、
「ハニーシュガー」なんですが、作者の花華
みなさん(公式サイト「Star Berrys LAB*」)
から許可をいただけましたので、表紙画像を
昨日の記事と、ここに掲載しておきます。クリ
ックで原寸大表示です。


c7605.jpg


この表紙なら、ラブ×せつ派な人は、即買い!
ですよね。
表紙は可愛らしくてキュートで、内容はせつな
さんの性格に合わせて真面目、というバランス
も良かったと思います。
これからも、活躍を期待していますね。楽しん
で活動を続けてください。


short_g.gif


さて本題。
当ブログ8月13日付け記事でお伝え済の、
宮崎駿監督の1988年の旧作である、「となり
のトトロ」のイタリアでの公開が、先週末9月
18日より始まっています。

「となりのトトロ」イタリア公式サイト
http://www.luckyred.it/totoro/


経済情報サイトIl Sole 24 ORE掲載の、
週末興行ランキング(9月18〜20日)によると、
「トトロ」は初登場第10位で、スクリーン数は65、
興行成績は9万1245ユーロ(約1226万5152
円)という結果ですね。
比較ですが、宮崎監督の最新作である、「崖の
上のポニョ」のイタリアでの第1週成績(2009年
3月20日公開)は、初登場第6位で、スクリーン
数は186。興行成績は23万6767ユーロ(約3200
万円)でした。
トータルでは、「トトロ」は「ポニョ」の三分の一
程度の数字ですが、これを1スクリーン辺りで
計算してみると、「トトロ」は約18万8694円、
「ポニョ」は約17万2043円になり、1スクリーン
単位では、「トトロ」の方がわずかに盛況だった
ことになります。


この結果をどう考えるかですが、例えば Sabato
Sera Online 9月22日付け記事
でも評されて
いるように、20年前の作品としては、トップ10
入りは、間違いなく大健闘だと思います。
リバイバル公開でよくありますが、完全版とか
ディレクターズ・カット版とかではなく、フィルム
それ自体は、セルで制作された、20年前の作
品そのままなのですし。
それだけ、イタリア語版での上映を劇場で楽し
みたい人が多かったということであり、宮崎監
督作品のブランド力が、この20年間でイタリア
でも定着したということなんでしょうね。
予告編で見る限りですが、イタリア語吹替の雰
囲気の良さも、理由としてあると思います。


「となりのトトロ」イタリア語版予告編




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2009年08月16日

英語版「崖の上のポニョ」の、北米映画批評界での反応


日本語メディアでも大きく報じられていますが、
現地時間の8月14日から、北米で「Ponyo」
こと英語版「崖の上のポニョ」の公開が始まっ
ていますね。

「Ponyo」北米公式サイト
http://disney.go.com/disneypictures/ponyo/

8月10日付け記事の時点での情報では、封切
りの公開館数は800館規模ということでしたが、
最終的には927館に達するようです(ソース・Box
office Mojo
)。
そしてさっそく、その初日の興行成績の数字も
出ています(ソース・The Numbers)。
それによると、封切り初日の「Ponyo」は第9位
で、金額は119万4000ドル(約1億1320万円)。
1館辺りの平均だと1288ドルで、これだと全体
で第5位ですね。
館数を考えると、健闘していると言っていいと
思いますが、ただしこの初日の数字は、一部の
館で行われた、午前零時1分からの先行上映
の回も含んだものではあります。
土・日になれば、もっと家族連れも増えそうな
気がしますが、どうでしょう。
ComingSoon.netの予測だと、公開初週は
300〜500万ドル、トータルでは1200万ドル程
度ではないか、とのことですね。


公開に合わせて、ネットで確認出来る北米メディ
アでも、「Ponyo」のレビューがどんどん出回り
始めています。
月曜の頃はまだ2つだけでしたが、その後19→
34→78と増え続けていて、もう読むのが追いつ
かない状態です。いずれは前作「ハウルの動く
城」の時のように、150近くにはなるんでしょうね。
その批評の内容の傾向ですが、お馴染みRotten
Tomatoes
の判断では、78のレビューのうち、
肯定が74、否定が4となっていて、割合でいう
と95%が肯定的な、圧倒的なものとなっています。
ただし、肯定とはいっても、10点中10点満点の
ものもあれば、「まあまあ」というものもあったり
で、その中身は様々です。
その全てを紹介することは出来ませんが、いくつ
かのレビューから、代表的・印象的なコメントを
少しだけ引用してみたいと思います。


あ、ひとつ気をつけておかねばならないのは、こ
れらのレビューのほとんどは、英語で吹替られた
「Ponyo」という作品に対するもので、オリジナル
の日本語版「崖の上のポニョ」に対するものでは
ない、ということです。
英語版制作においては、出来る限りオリジナルを
尊重して、という方針が取られてはいるようです
が、やはり違いはあります。
例えば日本での「ハウルの動く城」公開時、倍賞
千恵子さんがヒロイン・ソフィーの声の、18歳時・
90歳時それぞれを1人で担当されて、「やはり無
理がある」との批判があったと思います。
その批判を受けてなのかはわかりませんが、英語
吹替版では、18歳時はエミリー・モーティマーさん、
90歳時はジーン・シモンズさんと、それぞれ年齢に
合ったキャストが振り当てられました。
そういう意味では、日本語版と英語版では、ソフィ
ーのキャラに対する印象も、異なった可能性はあ
りますよね。


「Ponyo」については、予告編しか知りませんけれ
ど、日本語版「ポニョ」で、母親のリサのことをその
まま「リサ」と呼んでいた主人公の宗介が、英語版
「Ponyo」では、名前ではなく「Mom」と呼んでいた
のは、結構大きな変更だと思います。
日本版で母親を名前で呼んでいたのは、日本では
一般的ではないからこそ、作り手の意図が明確に
あったと思うのですが、それを変更しちゃっていい
のかな、とも……。
フジモト役のリーアム・ニーソンは、はまっている
と思います。


とりあえず以下、レビューからのコメントです。


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「『Ponyo』は、複層的な名作だった『千と千尋
の神隠し』よりは、ずっとシンプルで、子供向け
の作品である。けれど、あるいはその単純さゆ
えに、監督の偉大さがより明確に見えてくる」
・10点中10点満点
(David Edelstein/New York Magazine)


「『Ponyo』は物理的リアリティと、魔法のファン
タジーの間でバランスを取るために、念入りな注
意が払われた、子供向けの楽しめるファンタジ
ー映画である」
・4段階中のB+
(Cole Smithey)


「もし作品の気まぐれな波長についていけると
したら、過去の栄光には明確に遠く及ばない出
来だとしても、この宮崎の最新作にも、いくつか
の本当の楽しみを見つけられるだろう」
・四つ星中の2.5
(Andrew Schenker/Slant Magazine)


「観客を増やすことにディズニーの専門家達の
力を借りつつ、偉大なる宮崎はこの作品におけ
る芸術的な全ての面でさらに進化している」
・五つ星中の4
(Pete Hammond/Boxoffice)


「この映画は、宮崎自身のように、いまだに自分
の中の五才児と幸せに心を通わせられる人のた
めのものである」
(Scott Foundas/New York)


「比較的出来のよくない宮崎作品ではあるが、
この草分け的映画作家の手がけるどんな作品に
も、見てみるだけの価値はある」
(Kevin Lally/Filmjournal)


「語り口はシンプルにしても、映像的には魅力
的で、時に感動的な、オスカー受賞監督である
宮崎駿の新作『Ponyo』は、無垢な愛の力と、
自然世界の美しさを堪能出来る新たな冒険へと
観客を連れて行く」
・B+
(Emanuel Levy)


「アメリカで配給される機会を得た最新の日
本製アニメ・ファンタジー作である『Ponyo』は、
これまでこの国で公開されたそのジャンルの
作品の中で、最も広い範囲の観客に受けとめ
られる作品だ」
・五つ星中4
(Roger Moore/OrlandoSentinel)


「もしあなたが5歳か、あるいは幻覚剤か何かの
影響下にあるとしたら、『Ponyo』はたぶん傑作
に思えるかもしれない」
「しかしそれ以外の全ての人にとっては、『Ponyo』
は美しいが、驚くくらい退屈な作品に見えるだろう」
(Christy Lemire/ABC News)


「満員の試写会会場で、時々映写が中断してしま
ったんだが、映画の中でシーンが盛り上がってい
る時だけでなく、そんな時でも、観客の中の子供
たちの大部分は、しっかりと席に座り続けていた」
(Andrew Wright/The Stranger)


「この映画の真の主役は、もちろん宮崎駿監督の
映像豊かな美術世界である。世界の映画界におけ
る、手描きアニメーターの最後の生き残りの1人
である彼は、映画でしか描けない、幻想的だが子
供にも伝わる世界を再び創り上げている」
(Alonso Duralde/msnbc.com)


「映像の達人による真の家族映画」
・星4つ
(William Goss/Orlandoweekly)


「宮崎駿の最新作である『Ponyo』を見ていると、
どうしても(2005年8月末にアメリカ合衆国南東部
を襲った)ハリケーン・カトリーナのことを思い出さ
ずにはいられない」
「しかし、カトリーナによって水浸しにされた生存
者達を襲った悲劇と恐怖とは異なり、『Ponyo』
の水没した街の人々は、全く楽々と事態を受けと
めているのだ」
(Devin Faraci/CHUD.com)


「ウォルト・ディズニーには秘密だが、宮崎駿
こそが、魔法の王国への鍵を手にしている人な
のだ」
・評価-A
(Lisa Schwarzbaum/Entertainment Weekly)


(ファースト・シーンを見て)
「これは『芸術的』(artistry)以上の、まさに
『芸術』(art)そのものだ」
(Roger Ebert)


「『Ponyo』は過去の宮崎作品のいくつかほど、
記憶に残る作品というわけではないが、その
不思議な体験は、ほとんどの他のアニメーショ
ン作品より、ずっと上質のものだ」
(Calvin Wilson/STLtoday)


「当然の成り行きとして、他作品と『Ponyo』を
比較しようとした時に、最大のライバルになって
しまうのが、彼自身である。『となりのトトロ』や
『千と千尋の神隠し』にあったような、子供の肉
体の動きの眩しさが、『Ponyo』では描けてい
ない」
(Mark Fulton/Film Threat)


「今日は意地悪な老人といった役回りになるぜ。
『Ponyo』は腐った刺し身の臭う切れ端だ。
俺の好みの映画とは異なるってことだけじゃない。
『Ponyo』が受けるのは、言葉を喋り始めた
ばかりの子供か、メスカリン(幻覚剤)をやって
るような連中、それか『王様は裸』だって指摘
するのにビビってる批評家達にだけさ。
『テレタビーズ』が創造の天才に作られた作品
だって思うんだったら、はいはい、『Ponyo』で
も傑作なんだろうな」
(Jordan Hoffman/UGO)


「宮崎駿の『Ponyo』は、この伝説的な日本人
アニメーターの過去の傑作(『千と千尋の神隠し』
『となりのトトロ』)と同等の出来というわけでは
ない。しかし、今ひとつの宮崎作品でも、同じ
ように子供(と子供心を宿した人達)を対象にし
た、ほとんどの長編カートゥーンを上回る」
(Rene Rodriguez/MiamiHerald)


「『Ponyo』は宮崎信者と小さな子供向けの映画
だ。双方共に、物語の細かい問題は無視して、
映されたものだけを楽しむだろうから」
・五つ星中3
(Katey Rich/Cinema Blend)


「宮崎作品のマジカルな要素は、しばしば中心
から外れ、物語の中にまで十分深く結びついて
いないことがある。その奇妙さは、今回の作品
でも同様だ。『Ponyo』は、日常生活を見つめて
いる時こそが、最もマジカルである」
・評価-B
(Robin Clifford/Reeling Review)


「宮崎駿の『Ponyo』は、創造的な水中イメージと
魅力的な劇伴音楽で満たされた、多様で素晴ら
しく作画されたアニメーション映画である。物語
の最初から、愛する誰かを見つけ、世話をし、見
つめる宗介の喜びに感情移入することが出来る」
(Frederic and Mary Ann Brussat
/Spirituality & Practice
)


「宮崎と彼のアニメーション・チームは、最も優
れた3DCGアニメーターとプログラムですら成
し得ないだろう仕事が、伝統的な2Dのセル・ア
ニメーション・スタイルで、まだ可能なことを示し
た(ピクサーの天才達ですら、宮崎を畏敬してい
るのも不思議はない)。」
・四つ星中3
(Jeff Vice/Deseret News)


「年をとっていくにつれ、純粋かつ誠実、そして
正直に自分を喜ばせてくれる映画と出会うのは、
どんどん稀になっていく。宮崎は『Ponyo』を
そういう作品に仕上げてくれた。だからもし、
『Ponyo』でも、彼にとっては不出来な作品の
ひとつというのなら、我々は本当に、天才と時
代を共にしているのかもしれない」
・星四つ
(Mark Dujsik/Mark Reviews Movies)


「人々が宮崎と、彼の映画監督としての特別な
才能について書く時、彼の作品における映像面
についてのみ焦点を絞られるのがほとんどで、そ
れも仕方のないことではある。しかし、そういった
映像の素晴らしさに対するたくさんの賞賛の中で
時折忘れ去られているのが、宮崎はまた、極めて
優れた、物語作家でもあるという事実だ」
(Peter Sobczynski/eFilmCritic)


「もしあなたが人々に、自分は狂っていると思っ
て欲しがっていたら、思い出せる限り細かく、
『Ponyo』のプロットを説明してあげるだけでいい
だろう。
日本で敬愛されているアニメの達人である宮崎駿
のほとんどの作品と同じく、『Ponyo』は見る分
には美しいが、深く考えるには奇妙で、理性ある
人間が思いついたと信じるには難しいくらいに独
創的な作品だ。まあ、理性ある人間が思いついた
んじゃないのかもしれないけど、どうだろうね?」
・評価-B
(Eric D. Snider)


「一番喜ぶのは小さな子供達かもしれないが、
大人が楽しめる部分もたくさんある。子供達に、
友情と自由、愛と家族の価値を教えるのにも
役立つだろうね」
・鑑賞中に時計を見た回数=0
(Avi Offer
/The NYC Movie Guru
)


「子供向けとされる映画が、子供をよい人間に成
長させる可能性を備えて出来上がることが、実際
どれだけあるだろうか? 宮崎駿の新作である
『Ponyo』は、まさしくそうした映画の一本だ。
不思議でかつ奇妙であり、そして優しく純真な
『Ponyo』は、子供だけでなく心に子供を秘めた
大人達にも十分薦められる、愛に満ちた物語で
ある」
・星三つ半
(Peter Canavese/Groucho Reviews)


「時々はただ座って、美しいアニメーション映像
に身を任せるままにして、映画が自分をこの世界
から連れ出してくれるかのように、現実の面倒ごと
を忘れてしまうのもいいかもしれない。『Ponyo』
はまさにそういう種類の映画だ」
・85点
(Sean Gandert/Paste)


「『Ponyo』は子供であること、そしてどんなこと
も可能であると信じることは、どんな気持ちだっ
たかを、鮮やかに描き出している。精巧な美と豊
かなディテールを備えた映画といえる。宮崎駿は、
彼が優れたアニメーターであるだけでなく、物語
作家でもあることを、再び証明してみせた。
『Ponyo』は間違いなく、アニメーションも実写作
品も全て含めた中で、今年のベスト映画の一本
になるだろう」
(Beth Accomando/KPBS)


「クレジットに記載こそされていないものの、
宮崎駿の最新作である『Ponyo』における、
大きく、美しく、そして時に気まぐれなスター
は、『海』である」
(Joanne Kaufman/The Wall Street Journal)


「宮崎を映画作りの天才と考える人にとって、
『Ponyo』はおそらく彼の新たな傑作となるだ
ろう。そう考えていない残りの人にとっては、
1時間と45分を過ごす、十分に害のない方法
である」
(Jim Lane/SN&R)


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と、今日のところはこれくらいで。読んでくれた
方々も、お疲れさまでした。
そうですね、簡単に「アメリカでの評価は」と
まとめられないくらいに、レビューでも多様な
見方があるのがわかります。
まあ、「もののけ姫」や「ハウルの動く城」と比較
するのは、明確に子供向けである「ポニョ」に
とってフェアじゃないとは、僕も思います。
一度オスカー取ってしまうと、ずっと高い作品性
みたいなものを求められてしまうんでしょうか。



あと、否定的意見で、映像のトリップ感覚、ドラ
ッグ効果への言及があったのは、ドラッグ・カル
チャーが構築されていない(しなくていいですけど)
日本だと、あまり出てこない言葉かも?
総じて英語版キャストの評価は高いですが、日
本版を見て比較しているわけではないので、難
しいところです。


posted by mikikazu at 09:30 | TrackBack(0) | スタジオジブリ作品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月13日

「となりのトトロ」(宮崎駿監督)、9月18日よりイタリアで初の劇場公開


あ、まだだったんだ、と僕も初めて知って驚き
ましたが、9月18日からイタリアで、宮崎駿監
督の1988年の旧作である「となりのトトロ」の、
初めての劇場公開が始まるそうです。

Animation Italy 2009年8月11日付け記事
"Totoro parla italiano, finalmente!"

配給担当はLucky Red(公式サイト)という会
社で、過去に「魔女の宅急便」「ハウルの動く
城」「ゲド戦記」「崖の上のポニョ」といったスタ
ジオジブリ作品の、イタリア国内での配給を
手がけた経験があります。

参考・nanoda.com2008年9月16日付け記事
"Intervista a Lucky Red"

上の記事によると、当初は5月末の公開予定だ
ったようですが、ちょっと遅れたみたいですね。
既に、作品の公式サイトもオープンしました。

http://www.luckyred.it/totoro/

まずは、イタリア語による「トトロ」予告編をどうぞ。




宮崎監督は、ちゃんと「マエストロ」(巨匠)と呼
ばれていますね。ありがとうございます。
この世界でイタリア語というのも不思議な感じ
ですけど、なかなか可愛くなっていると思います。
サツキの声優さんは、イタリア語版「フルメタル・
パニック!」シリーズで、テッサさんを演じている
方だそうです。
主題歌は日本語オリジナルのままのようですけ
ど、イタリア語でも聞きたかったですね。
どれくらいの公開規模なのかは、まだわかりま
せんけれど、ヒットして欲しいです。
20年を経ても、名作なのは間違いないですし、
それだけのクオリティが認められているからこそ、
今あらためて、劇場で公開されるのだと思います。


これまでイタリアで公開・ソフトリリースされて
いなかった宮崎監督のスタジオジブリ作品は、
この「となりのトトロ」と、「紅の豚」になるそうで、
見たい人は、イギリスなどからDVDを取り寄せて
いたようです。
他でもないイタリアが舞台の「紅の豚」が未公開
なのは不思議ですが、舞台であるがゆえに、なに
か問題でもあるんでしょうか。ご存知の方います?
上記のLucky Redへのインタビューでも、「紅の
豚」のイタリア公開の可能性については、コメント
がありません。


short_g.gif


宮崎駿監督作品の、イタリアでの公開・放送記録
をここでまとめてみると(ソースはお馴染み、IMDb
Box Office Mojo、イタリア語Wikipediaなど)、


「ルパン三世 カリオストロの城」
―― 1984年1月1日テレビ放送(Italia 1)

「風の谷のナウシカ」
―― 悪名高い改変版が、80年代末にRai Unoで
 テレビ放送?

「天空の城ラピュタ」
―― 2004年2月あるいは4月にDVDがリリース
 されるも、すぐに絶版

「となりのトトロ」
―― 2009年9月18日公開予定

「魔女の宅急便」
―― DVDリリースのみ

「もののけ姫」
―― 2000年5月19日公開。配給はBuena
Vista Pictures(現Walt Disney Pictures)。
同年12月31日までの観客動員数2万6989人。


「千と千尋の神隠し」
―― 2003年4月18日公開。配給はUniversal。
公開初週のスクリーン数は170で、11月30日ま
での興行成績は、88万1737ユーロ(約1億2000
万円)。


「ハウルの動く城」
―― 2005年9月9日公開。配給はLucky Red。
9月25日までの興行成績は54万2659ユーロ(約
7400万円)


「崖の上のポニョ」
―― 2009年3月20日公開。配給はLucky Red。
公開初週の館数は186。初週の成績は23万6767
ユーロ(約3200万円)。ランキング第6位。
最終的な興行成績は77万5000ユーロ(約1億600
万円)。


という結果になって、DVDの方はわかりませんが、
イタリアの劇場での宮崎駿監督作品の稼ぎは、
約1億円程度と考えていいでしょう。
日本と比べればささやかなものですが、ではヨー
ロッパ各国で比較してみると、サンプルの多い
「千と千尋の神隠し」だと、

フランス・687万5000ドル(約6億6000万円)
スペイン・108万1001ユーロ(約1億4763円)
イタリア・88万1737ユーロ(約1億2000万円)
イギリス・54万2530ポンド(約8600万円)
ロシア・22万37ドル(約2100万円)

いう順序になります。
最新作「崖の上のポニョ」の場合は、既に公開
の終わっているフランス・スペインで、

フランス(4月8日公開〜6月28日までの成績)
―― 690万1818ドル(約6億6300万円)
スペイン(4月24日公開〜7月12日まで)
―― 69万1812ドル(約6650万円)

という結果になっていますね。
さらにイギリスでの公開はかなり先で、2010年
2月5日からだそうです(Screenrush.co.uk)。
とりあえず、この週末公開される北米ではどう
なるでしょう。楽しみです。

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2009年08月10日

「崖の上のポニョ」、宮崎駿監督作品では最大の800館規模で、この週末全米公開


では、今日のメインの話題です。
(もう一つの話題は「イギリスのHMV新作DVD
リストに、『美少女戦士セーラームーン』が」
)


アメリカの日刊紙Los Angeles Timesが8月9
日付けで、宮崎駿監督の特集記事を掲載していま
した。


Los Angeles Times 2009年8月9日付け記事
"Animator Hayao Miyazaki moves beyond
good vs. evil plots"



記事の内容は、日本のメディアでも伝えられて
いた、先日のサンディエゴ・コミコンへのゲスト
参加、カリフォルニア大学バークレー校での、
「バークレー日本賞」の授与などでの、宮崎監督
のコメントがメインです。
その中で、この週末の7月14日から全米で公開
される「Ponyo(崖の上のポニョ)」の公開規模
が、800館以上になることも記載されていたんで
すね。北米での公開はカナダも同日からですが、
文脈ではアメリカ国内での数、だと思います。
この数は、これまで全米で公開された宮崎駿監
督作品としては、過去最大規模になります。


「Ponyo」ディズニー公式サイト

appleの予告編サイト


あらためて、全米での宮崎駿監督作品の興行成
績と公開規模についてのリストです。
ソースはお馴染みBox Office Mojoから。
興行成績の後のパーセントの数字は、世界全体
の成績の中での、全米での稼ぎが占める割合です。


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「Princess Mononoke (もののけ姫)」
・公開日 ―― 1999年10月29日
・最終興行成績 ―― 237万5308ドル(1.5%)
・初週公開館数 ―― 8
・最大公開館数 ―― 129


「Spirited Away (千と千尋の神隠し)」
・公開日 ―― 2002年9月20日
・アカデミー賞受賞を受けての、拡大再公開日
  ―― 2003年3月28日
・最終興行成績 ―― 1005万5359ドル(3.7%)
・初週公開館数 ―― 26
・再公開館数 ―― 711
・最大公開館数 ―― 714


「Howl's Moving Castle (ハウルの動く城)」
・公開日 ―― 2005年6月10日
・最終興行成績 ―― 471万1096ドル(2.0%)
・初週公開館数 ―― 36
・最大公開館数 ―― 202


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というわけで、「Ponyo」の800館以上という数は、
「Spirited Away」がアカデミー賞長編アニメーシ
ョン部門を受賞し、拡大再公開された時(711館)
以上の、アメリカでの宮崎駿監督作品としては、
かなり思い切った規模だとわかります。
(これ以前の作品も小規模で公開はされています
が、正確なデータはありません)
声優陣も、アカデミー絡みでいうと、

ケイト・ブランシェット(第66回 助演女優賞)
クロリス・リーチマン(第44回 助演女優賞)
リーアム・ニーソン(第65回 主演男優賞ノミネート)
マット・デイモン(第70回 主演男優賞ノミネート)

など有名どころというか、ギャラの高そうな人も
目立ちますね。それだけ、ヒットを狙っていると
いうことだと思います。宮崎駿監督の訪米も、そ
のプロモーションのためだと思いますし。
記事によれば、2003年にアカデミー賞を受賞した
時でさえ、「イラクへの爆撃を開始したばかりの
国に行くのは嫌だ」と拒否した宮崎監督が、今回
重い腰を上げて訪米したのは、「『行け』というプ
ロデューサーからの命令」と、「(英語版のプロデ
ューサーの1人である)ジョン・ラセターとの友情」
のため、だそうですね。


昨日・8月9日には、ニューヨークで開かれた
New York International Children's Film
Festivalで、午後3時から、特別先行上映も
行われている筈です。
そこでの反応を含めて、今週は公開日まで、
色々とプロモーションがなされると思います。
Rotten Tomatoesで紹介されているレビュ
ーもまだ二つだけで、双方ともポジティブでは
ありますが、今後はどうなるでしょう。
「Ponyo」を見に行くような年齢の子供には、
レビューも特に影響はしないでしょうけど。


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ところで。
残念な話ですが、この「Ponyo」、日本版「崖の上
のポニョ」のDVDが発売済ということで、そのDVD
などからリッピングしたと思しき映像をベースに
した、各国語版の違法ファイルが、既にネット上
に流れてしまっています。
これはファンサブではなく、おそらく日本版DVDに
収録されている英語字幕をそのまま利用したもの
で、その後に流れ始めたフランス語版・スペイン
語版などは、さらにその英語字幕から翻訳したも
のでしょう。
劇場で公開される英語吹替版を見に行くような人
は、そもそも字幕版では見ないでしょうし、字幕版
の違法視聴で満足するような人は、そもそも劇場
に吹替版を見に行ったりはしないでしょうから、
興行成績それ自体には影響がないかもしれません
が、その後のDVDやブルーレイのセールスには、
被害が大きそうですよね。
日本と国外での、公開のタイムラグが生んでしま
う困った状況ではありますけど……。


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2008年09月04日

「崖の上のポニョ」、米・英・伊・台湾でも公開決定へ


もちろん、宮崎駿監督の実績を考えれば、最新作「崖
の上のポニョ」(公式サイト)も世界各地で公開されて
不思議でないわけですが、とりあえず韓国(アニメ!
アニメ!8月30日付け記事
)・ブラジル(当ブログ8月
31日付け記事
)に続いての、最新の「ポニョ」海外情報
をフォローしておきますね。


まずはアメリカ。
TIME誌のRichard Corliss氏によるレビュー
中で、「ディズニー社によって来年公開される」という
文章が確認出来ます(via Anime News Network
9月3日付け記事
)。
アメリカ版のプロデューサーは、Kathleen Kennedy氏
(ジュラシック・パーク、バック・トゥ・ザ・フューチャー)と、
そのパートナーであるFrank Marshall氏(インディアナ・
ジョーンズ・シリーズ、ジェイソン・ボーン・シリーズ)が担当
することになっています。
具体的な公開時期や規模は不明です。


次はイギリス。
BBC NEWSが8月31日付けで掲載した、宮崎監督へ
のインタビュー記事、

"Venice date for animation master"

の最後の部分に、「日本では7月に公開された『ポニョ』
は、イギリスでは来年4月に公開される」という一文があ
ります(via Otaku News 9月1日付け記事)。
Otaku Newsによれば、イギリスでの過去のスタジオジ
ブリ作品の成績を考えれば、限定公開の後にDVDリリ
ース、という展開になるのではないか、とのことです。


さらにイタリア。
Licensing Italiaの9月1日付け記事、

"Successo di Ponyo a Venezia"

によると、イタリアでの「ポニョ」の配給権は、Lucky
Red(公式サイト) という会社が獲得し、公開時期はイー
スターの頃、つまりイギリスと同じ、来年の4月頃とされ
ています(via Anime Click 9月3日付け記事)。
まあ、イタリアの映画業界の人達は、ベネチア映画祭
で先に見られているわけですし、映画祭の結果如何で
は、スケジュールも変わってくるかもしれません。


最後に台湾。
公式ソースは確認出来ていませんが、例えば「巴哈姆
特電玩資訊站」
の9月2日付け記事、

「威尼斯影展金獅獎最看好《崖上的波妞》
宮崎駿表示新作等他 70 歲」


などによると、台湾でも2009年1月23日に公開される
という情報が出回っているようですね。
まとめると、

・韓国――2008年12月24日前後
・ブラジル――2008年の年末までには
・台湾――2009年1月23日
・イギリス――2009年4月
・イタリア――2009年4月頃
・アメリカ――2009年(時期不明)

という感じになるでしょうか。
今後もますます増えていくと思うので、フォローを続けて
いきたいと思います。


posted by mikikazu at 08:07 | TrackBack(1) | スタジオジブリ作品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月31日

ブラジルでの「崖の上のポニョ」は、PlayArteが配給


先にちょっと、です。
巷で話題になっているドキュメンタリー映画「Manga
Mad Tokyo」
なんですが、うちの環境では、どうやっ
ても見ることが出来ません。
最初のCMは再生されるんですけど、その後はずっと
「Loading」の状態が続くのみで、本編が始まらない
んですよね。
日本からは視聴出来ない、ということもないと思うん
ですけど、他の方の環境からではどうでしょうか。
故・米澤嘉博さんが出演されているそうなので、チェ
ックしてみたくはあるんですが……。


short_g.gif


さて本題。
アニメ!アニメ!さんの8月30日付け記事に関連
して、なんですけど。こちらは正式なリリースがあっ
たとかいう話ではないです、すみません。

アニメ!アニメ!さんの8月30日付け記事
「『崖の上のポニョ』12月に韓国公開 」

に加えて、ブラジルのアニメ・マンガ・特撮情報サ
イトのJBox.comでは、ブラジルでの「ポニョ」の配
給を、PlayArte Picturesという映画配給会社が担
当することを、8月29日付け記事で伝えていました。

JBox.com 8月29日付け記事
"Novo Filme de Miyazaki no Brasil"

これは、さらにさかのぼった8月26日に、ブラジルの
映画情報サイトのOmeleteが掲載した、日本での
「ポニョ」の 興行成績が100億円を突破したという
記事、

Omelete 8月26日付け記事
"Nova animação de Hayao Miyazaki fatura
10 bilhões de yen nas bilheterias"


の最後に、「時期は未定だが、ブラジルでの『ポニョ』
はPlayArteによって配給される」との一文があって、
それを受けて、JBox.comがPlayArte側に取材を試
みた、という経緯になるようです。


現時点では、「ポニョ」がブラジルで劇場公開されるの
か、それともDVDスルーになるのかは不明みたいです
が、ブラジルにおけるジブリ作品の、前回の劇場公開
作(2005年8月公開の「ハウルの動く城」だと思われ
ます)の成績不振を考えると、「ポニョ」もそのままDVD
発売のみになりそうだ、というのがJBox.comの見解
になっています。
現在開催中のベネチア国際映画祭での結果なんかも
影響してくるかもしれませんが。
どちらにせよ、ブラジルでも年末までには、劇場公開
あるいはDVDリリースされるようですね。後者だと、お
そらく日本より早くなってしまうかも?


製作順でいう、スタジオジブリの前作である「ゲド戦
記」については、ブラジルでの配給権はDowntown
Films
という会社が保有していて、今年(2008年)前
半には、DVDがリリースされるという話だったのが、
ずっと遅れているようですね。理由は不明です。


アニメやマンガを含む、ブラジルでのコンテンツ産業
の実態については、例によってですがJETRO(日本
貿易振興機構)の調査レポートが参考になります。

JETRO 調査レポート
「ブラジル・コンテンツ産業調査」



short_g.gif

★「ARIA The ORIGINATION〜蒼い惑星のエルシエロ〜」
(公式サイト)については、ゲーム前作の「ARIA The
NATURAL〜遠い記憶のミラージュ〜」(公式サイト)の出来
があまりよくなかったので、特に気にしていなかったんです
が、そちらで好感触が続くようなら、いつか試してみるかも
しれません。
さすがに今回の主役は女の子にしたようですし(笑)。
その主役のアニーさんも、ビジュアルはいい感じのキャラ
みたいです。お気に入り作品である「ゼーガペイン」の、
カミナギ・リョーコさん役の方が声なんですね。
ところで、「アル君に弟子入り」っていうルートはないんで
すか?(笑)
posted by mikikazu at 09:42 | TrackBack(1) | スタジオジブリ作品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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