2009年08月21日

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を英語吹替版で、アカデミー賞にエントリーしていいのかどうか問題


いつもお世話になっているサイトアニメ!アニ
メ!
さんが、現在進行中の、「ヱヴァンゲリヲン
新劇場版:序」の北米での劇場公開についての
記事を掲載してくれていました。

アニメ!アニメ! 2009年8月20日付け記事
「『ヱヴァ新劇場版』北米限定公開中 
 アカデミー賞ノミネートも可能に」


記事のタイトルにもあるように、これで「ヱヴァ
新劇場版:序」はアカデミー賞の選考資格を得
たことになります。
――なるのですが、今現在北米で上映されて
いる「ヱヴァ新劇場版:序」は英語吹替版なの
ですから、商業上映されていることが条件なら、
選考資格を得たのも、あくまで英語吹替版、と
いうことになりますよね。そういう理解でいいで
しょうか?
先週末にボストンのThe Brattle Theatre
上映されていたのも、英語吹替版でしたし。


・英語吹替版「ヱヴァ新劇場版:序」予告編




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今でも多くの日本の方が、

「宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が、
第75回アカデミー長編アニメ賞を受賞した」

と誤解していますよね。
アカデミーを受賞したのは、あくまで「千と千
尋」の英語吹替版である、「Spirited Away」
という作品であって、「千と千尋」ではありません。
オリジナル日本語版の声優であった、例えば
主人公である荻野千尋役の柊瑠美さんの演技
などは、評価対象には含まれていない筈です。
考えてみればおかしな話で、日本の映画賞で、
アメリカのアニメーション作品の、オリジナルの
英語版ではなく、その日本語吹替版に、作品と
しての賞をあげようなんて言ったら、間違いなく
批判の嵐ですよね。
でも、米アカデミー賞では、そんな変なことが
まかり通っている。


興行の判断として、わかりやすい吹替版で上映
するのは、ひとつの方策だと思いますし、日本
でも字幕版・吹替版両方を用意するケースがあ
りますよね。
逆に、対象年齢層がもっと高くて、作家性を認め
られている今敏監督作品や、押井守監督の「イノ
センス」なんかは、英語字幕での上映でした。
ただ「イノセンス」は、長い台詞の字幕が延々と
続くわけですから、字幕を読むのに忙しくて、あれ
だけ凝った映像を見る余裕がなかった、なんて困
っている感想もよく見かけましたけど(笑)。


「ヱヴァ新劇場版:序」にしても、北米での権利を
獲得したFUNimationなり、配給を担当している
Eleven Artsが、劇場では英語吹替版での上映
の方がいいと考えたのなら、それはそれで彼らの
の判断です。
けれど、興行ではなく、作品としての評価を受け
る賞においては、やはりオリジナルの日本語版
で評価して欲しいという気持ちが、この「ヱヴァ
新劇場版:序」だけでなく、宮崎駿作品に対して
も、僕にはあります。


日本語版だから、アメリカの賞の対象にはなら
ない、ということはありません。
ノミネートこそされていませんが、日本語オリジ
ナル音声・英語字幕で上映された今敏監督作品
や「イノセンス」は、アカデミーでエントリーにまで
届いています。
それに2004年度のアニー賞では、今監督の「千
年女優」で、主人公・藤原千代子の70代を演じた
荘司美代子さんが、"Voice Acting in an Animated
Feature Production"(長編アニメーション声優
部門)にノミネートされたこともありました。
これも、オリジナルを尊重して、日本語オリジナ
ル版で公開されたからこそですよね。


でも、一番大きいのは、「エヴァ」という作品だか
らこその特質でしょうか。
別に、英語版のキャストさんがダメだとか言って
るわけではないんです。
「エヴァ」という作品においては、それぞれのメイ
ンキャラクターと、日本語声優さんの結びつきと
いうのは、ご本人達がどう思っているかは別にし
ても、とても大きいと思います。
シンジ君は、声が緒方恵美さんだからこそシンジ
君だし、綾波レイさんは、声が林原めぐみさんだ
からこそ綾波さんだという思い入れは、ファンの
人なら、きっと、とんでもなく強いと思います。
だから、「エヴァ」シリーズを作品として評価する
のであれば、緒方さんのシンジ君であり、林原さ
んの綾波さんがいる「エヴァ」をこそ、評価して欲
しいと願うのではないでしょうか。
まあ、これについては僕なんかよりも、真面目で
熱心な「エヴァ」ファンの方々の意見を聞きたい
ところですけど……。


posted by mikikazu at 11:42 | TrackBack(1) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月10日

実写版「エヴァンゲリオン」についての、マット・グリーンフィールド氏(A.D. Visionプロデューサー)の最新コメント


おそらくは、参加する北米のコンベンションで
毎回質問されているだろうとは思うのですけれ
ど、この週末の5月8〜10日に、イリノイ州ロズ
モントで開催されているアニメコンベンション
Anime Central 2009において、日本のガイナ
ックスやニュージーランドのWeta社と共に、「新世
紀エヴァンゲリオン」の実写映画化企画を進め
ている、アメリカのA.D. Visionの共同設立者・
プロデューサーである、Matt Greenfield マット・
グリーンフィールド氏が、問いに答えて、最新の
コメントを提供したようですね。

ソース・
Nebs Blog 5月9日付け記事
"ACen09: Moribito & Live-Action Eva News"
(via Anime News Network)


Nebs Blogの記述によれば、まずオープニング・
セレモニーにおいて、グリーンフィールド氏が
紹介された際に、会場に集ったファンの誰かが、
「実写版エヴァはいつになったら見られるんで
すか?」と質問を叫んだら、"Soon, & I'm not
kidding"(冗談抜きで、もうすぐ)と答えたとか。
さらに、後のADVによるエヴァのパネルでは、
「契約の成立が近付くにつれ、語れることも少な
くなってくるものだよ」と明らかにしたそうです。
何も語れないということは、それだけ契約の成立
が現実的になっているということであり、その語
り口には自信があったというのが、実際に耳にし
たNebs Blogの人の印象のようです。


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例によって何も具体的な情報はありませんが、
とりあえずADVが、「エヴァ」の実写化企画を
諦めていないという意思表示は続いているよう
です。
具体的といえば、情報開示の期日の指定がされ
たのが、既出でしょうけれど、2009年1月30日
〜2月1日に、オハイオ州コロンバスで開催され
たOhayocon 2009(公式サイト)において。
実写版「エヴァ」専門の情報サイトEvangelion
Live Action Movie
の、

2009年2月6日付け記事
"Evangelion movie discussions still
moving forward"


によれば、 グリーンフィールド氏の発言として、
実写化企画の最終的な契約交渉は、複数のアメ
リカのスタジオが争っており、実際の制作も、もう
すぐ開始される予定である。9ヵ月以内に、正式
発表がされるだろう、と述べたようですね。
1月30日の9ヶ月後ですから、今年10月の終わり
までには、ということですか。
また、企画の遅れについては、「巨大ロボット」映
画がアメリカで本当に受けるのか、「トランスフォ
ーマー」の興行成績から判断するのをスタジオ側
が待っていたから、ということが大きかったとのこ
とです。
そして既報どおり、アメリカ側のスタジオと、日本
のガイナックスの間の交渉を取り持っているが、
「エクスマキナ」のプロデューサーであった、Joseph
Cho氏と確認されています。


posted by mikikazu at 10:34 | TrackBack(1) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月26日

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、スペインANIMAXで3月29日に放送


今日もちょっと余裕がないので、昨日の補足情報
を少しだけです。
どうやら、バルセロナ県のシネコンMULTICINES
LA VAILET
での上映は1週間で終了した様子の、
スペインでの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(
式サイト
)ですが、既に来月のテレビ放送について
も決定しています。

ソース・Ramen Para Dos 2009年2月21日付け
記事
"¡Evangelion 1.0. You Are [Not] Alone
en Animax!"


放送時間は3月29日の午後2時半、午後8時半、
翌30日の午後1時35分、の3回だと思います。
放送局は、スペインのANIMAX(公式サイト)で、
日本と同じく、ケーブル局かCS局経由で視聴出来
るようです。
その内のひとつ、DIGITAL+にも、「序」紹介ページ
が出来ていますね。
日本でも、「序」はまだテレビ放送されていないと思
うんですけど(間違ってたらすみません)、ひょっとし
て世界初になるんでしょうか。


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あらためて、スペインでの「序」のメディア展開スケ
ジュールをまとめると、


・1月30日〜2月5日
Cine Nápoles劇場(バルセロナ)とCines Golem
劇場(マドリード)でレイトショー上映

・2月6日〜2月12日
Cine Nápoles劇場(バルセロナ)で好評につき、1週
間の上映延長

・2月13〜20日
バルセロナ県のシネコンMULTICINES LA VAILET
で終日上映

・2月25日
DVDレンタル開始

・3月29日
スペインANIMAXでテレビ放送

・5月20日
DVD発売開始(メタルBOX入り2枚組限定版と1枚組
通常版)

という流れになると思います。ブルーレイについては
未定のようですね。

posted by mikikazu at 13:06 | TrackBack(1) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月25日

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」フランスでも3月4日から劇場公開へ/パリでは2月25日より先行上映


(すみませんBookScanのデータ分析の続きにつ
いては、また明日以降で。こちらのニュースの方が
ちょっと緊急ですので)


既報済のスペインに続いて、お隣の国フランスで
も、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の劇場公開
が始まります。っていうか、日付的にはもう始まっ
てます。
フランスでの「序」は、昨年の4月に、テレビシリー
ズのDVDも発売していたDybex社(公式サイト)が
権利を獲得したことを発表し(MANE 2008年4月
22日付け記事
)、6月にはアヌシー国際アニメー
ション映画祭で上映されたりもしたのですが(映画
祭公式サイト内紹介ページ
)、一般劇場での商業
公開が、やっと始まることになります。


既にフランス公式サイトも立ち上げられていて、
各種情報がフランス語で読めるようになっています。
配給は9ème Dimension社で、フランス全体での
公開は3月4日の水曜日からなんですが、それに
先んじて2月25日、つまり今日から、パリでは
Cinéma Publicisという劇場で、先行公開されます。
上映時間は、25日〜28日までが、午後1時35分と
午後8時10分の2回で、日曜日の29日がそれに午
前11時からの上映をプラスしての3回、明けて月曜
の30日が、1時35分からの1回のみ、以降はまた
2回ずつ、というスケジュールになっています。
客席数は400ということで、劇場では一番大きいサイ
ズのスクリーンですから、それなりに観客動員が期待
されているようですね。
3月4日からの、フランス各地での上映館数・規模
については、まだ情報が確認出来ないんですが、
わかり次第、興行成績と合わせて、またまとめてみ
たいです。


スペインと時期を合わせての劇場公開が、ヨーロッ
パ地域として連動したものかどうかはわかりません
が、スペインでの好評を受けて、いい流れだとは思
いますし、新劇場版第2弾「破」の日本公開が6月27
日に決定したことは、海外の「エヴァ」ファンの間で
も話題になっていますから、そういう意味でもいいタ
イミングでしょう。
フランスでも好評なら、さらにヨーロッパの他国へと
公開が拡がっていくかもしれません。注目です。


short_g.gif


このフランスでの公開に合わせて、フランス語によ
る予告編、フランス語版本編クリップも複数、公式
に提供されています。
ちょっと重いんですが、映画のクオリティ的にお薦
めなので、より綺麗な画質のHD版の方にリンクを
張っておきますね。
フランス語で喋るシンジ君やミサトさん、綾波さんの
雰囲気はどうでしょうか。


Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Teaser 1 (Français)
 ティーザー予告

Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Bande-annonce 1 (Français)
 予告編・1

Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Bande-annonce 2 (Français)
 予告編・2

Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Extrait 1 (Français)
 本編クリップ・1

Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Extrait 2 (Français)
 本編クリップ・2

Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Extrait 3 (Français)
 本編クリップ・3

Evangelion : 1.0 You Are (Not) Alone
- Extrait 4 (Français)
 本編クリップ・4


posted by mikikazu at 12:23 | TrackBack(1) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月14日

スペインでの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」劇場公開は好評につき、さらに延長


もう1つのニュースは、昨日付け記事で取上げた、
スペインでの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」(
式サイト
)劇場公開についての追加情報ですね。
ヒットを受けて、さらに公開が延長・拡大されると
のことです。

ソース・Ramen Para Dos 2月13日付け記事
"Evangelion 1.0 se estrena en San Vicenç
del Horts (BCN) este Viernes"



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あらためて、これまでの経緯をまとめると、スペイ
ンでの「序」は、まず1月30日〜2月5日の1週間
の予定で、バルセロナ市のCine Nápoles劇場と
マドリード市のCines Golem劇場で、夜の10時半
からのレイトショー公開が始まりました。
そして昨日も述べたように、バルセロナの劇場で
は特に盛況だったようで、急遽2月6〜12日まで
の1週間、上映期間が延長されます。


プレスリリースによると数千人の動員を記録した
という、このレイトショー興行の成功を聞きつけて、
一般向けの公開でも受けると判断されたのか、さら
に2月13日から27日までの2週間の予定で、バル
セロナ県Sant Vicenç dels Hortsにあるシネコン
MULTICINES LA VAILETに劇場が移り、上映が
続くことになりました。
MULTICINES LA VAILETのTOPページでも、現
在「序」がフィーチャーされていますね。
上映時間は1日3〜5回に増え、

月〜木曜日
18:00 19:55 21:50

金曜日
18:00 19:55 21:50 23:45

土曜日
16:05 18:00 19:55 21:50 23:45

日曜日
16:05 18:00 19:55 21:50

というスケジュールになっています。
入場料は月曜が4ユーロ(約474円)、火〜金曜が4.5
ユーロ(約533.25円)、土・日が5ユーロ(約592.5円)。
レイティングは13歳以上で、オリジナル日本語音声に
スペイン語字幕での上映になります。


シネコンですから、1スクリーン辺りの座席数はそん
なに多くないでしょうけど(劇場のキャパは、7スクリ
ーンで1000人)、上映回数が一気に増えたことで、
さらに動員数増加となっていくかもしれませんし、
劇場側としても、それは期待しているでしょう。
さらに他のシネコンからも声がかかってきて、スペ
イン全土で拡大公開くらいになればスゴイですけど、
その辺は事態の推移を見守りましょう。興行成績に
ついても、また数字が出てくれば紹介します。


posted by mikikazu at 10:33 | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月13日

海外での「「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」「20世紀少年」第1章「崖の上のポニョ」などの興行成績データ


ここ数週間ほどは、海外各地で日本のアニメ映画、
およびマンガを原作とする実写映画の公開が続い
ていて、それらの興行成績データも出ているようで
すから、今日はまとめて紹介してみます。
ソースはお馴染みですがBox Office Mojoの、
International Box Office Results by Country
になります。


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まず、当ブログの1月27日付け記事及び2月1日付
け記事
でも伝えた、スペインでの、「ヱヴァンゲリヲ
ン新劇場版:序」(公式サイト)の興行成績ですね。
バルセロナとマドリードの2館で、1週間だけの(1月
30日〜2月5日・予定)レイトショーという、小規模公
開でしたから、データは出ないのかと思っていました
が、無事に出てくれました。
2月6〜8日週末チャートによると、そこまでの累計興
行成績は、8834ドル(約80万1686円)ですね。
スペインの映画料金は5ドルくらいだそうですから、
それで仮に計算すると、約1700人くらいの人が見て
くれたことになります。
2月5日までの予定だったのに、どうして2月6〜8日
週末チャートに入っているかというと、どうやら特にバ
ルセロナの劇場では好評だったらしく、そちらでは急
遽、上映期間が1週間延長されたからなんですね。

ソース・Ramen Para Dos 2月7日付け記事
"Evangelion 1.0 You Are [not] Alone sigue
una semana más en Barcelona"


もちろん、規模も成績も日本と比べればささやかなも
のですが、スペインの「エヴァ」ファン達が、今回の公
開で盛り上がったという空気は、確かに存在したよう
です。
おそらく今回の反応を受けて、続く「破」についても、
公開は考慮されるだろうと思います。
「序」のスペイン版DVDについては、レンタルが2月25
日から、発売が5月20日からの予定になっています。

ソース・Ramen Para Dos 2月2日付け記事
"Evangelion 1.01 You are (not) alone en DVD el
25 de Febrero en alquiler, a la venta en Mayo"



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続いてはフランスでの、「20世紀少年」第1章(公式
サイト
)ですね。
1月14日からの公開ということで、まずその週末(1月
14〜18日)の成績
は、初登場第41位で、興行成績が
2万4871ドル(約225万3331円)。公開館数は9館に
なっていますが、レイトショー公開のみの劇場も多かっ
たようです。
その翌週(1月21〜25日)では、累計でさらに4万3422
ドル(約393万4033円)に達していますが、その翌週か
らはチャートから消えています。3〜4館では、まだレイ
トショー上映が続いているようですが(上映スケジュール)。
なので、プラスしても、400万円超えそこそこ、くらいの
結果になるでしょうか。
とりあえずは、「フランスでも公開した」という事実作り以
上の成績ではない、と思います。


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アジア各国で、現在大きく公開されているのが、宮崎駿
監督の「崖の上のポニョ」ですね。
公開順に、


韓国(2008年12月19日より拡大公開・その週3位 
  公開館数504)
累計興行成績・694万1531ドル(約6億2890万2700円)

シンガポール(1月1日公開・初登場7位 
  初週公開館数14)
累計興行成績・29万7824ドル(約2698万2854円)

香港(1月17日公開・初登場2位 初週公開館数50)
累計興行成績・298万9150ドル(約2億7081万円)

台湾(1月24日公開・初登場5位)
累計興行成績・106万5140ドル(約9650万168円)


という数字が出ています。
まだまだ公開中ですし、成績は累計ですから、もう少
し伸びるでしょうね。
イタリア・ロシア・イギリス・ベルギー・フランス・オラン
ダ・ドイツといったヨーロッパ諸国は、3月以降の公開
予定になっています。
アメリカも2009年内と思いますが、まだ時期は確定
していないでしょうか。


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では上記以外に、現在海外で公開されている日本映画
の成績も並べておきますね。
アニメ新作では、劇場版「NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆」
が注目なんでしょうけれど、「ポニョ」と比較すると爆発的
なヒット、というわけでもなさそうです。


・アルゼンチン
「沙羅双樹」(2003年 監督・河瀬直美)
――4万3709ドル(約396万35円)

・中国
「犬と私の10の約束」(2008年 監督・本木克英)
――61万3344ドル(約5556万8966円)

・ギリシャ
「スキヤキ・ウエスタンジャンゴ」(2007年 監督・三池崇史)
――1万4651ドル(約132万7380円)

・香港
「劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆」
 (2008年 監督・亀垣一)
――17万425ドル(約1544万605円)

・レバノン
「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」
 (2007年 監督・澤井信一郎)
――6510ドル(約58万9806円)

・韓国
「東京マーブルチョコレート」
(2007年 監督・塩谷直義)
――7万9161ドル(約717万1986円)

「爆転シュート ベイブレード THE MOVIE
激闘!!タカオVS大地」(2003年 監督・川瀬敏文)
――16万5462ドル(約1499万857円)

「それでもボクはやってない」(2007年 監督・周防正行)
――7965ドル(約72万1629円)

「ユメ十夜」(2007年 オムニバス)
――2968ドル(約26万8900円)

・台湾
「劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆」
 (2008年 監督・亀垣一)
――17万4267ドル(約1578万8590円)

「デトロイト・メタル・シティ」(2008年 監督・李闘士男)
――36万6973ドル(約3324万7753円)


・イギリス
「トウキョウソナタ」(2008年 監督・黒沢清)
 日本・オランダ・香港合作
――1万3899ドル(約125万9249円)


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2009年02月01日

スペインでの、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」劇場公開初日の模様


1月27日付け記事のフォローアップということに
なりますが、スペインでの、「ヱヴァンゲリヲン新
劇場版:序」(公式サイト)劇場公開初日の模様
についての情報が、さっそく伝わってきています。


まず、うちやアメリカの「エヴァ」情報サイトさんが、
Ramen Para Dosさん経由で、スペインでの「序」
劇場公開についての情報を伝えたことは、当の
Ramen Para Dosさんによっても、さっそく報告
されていました。Gracias!

Ramen Para Dos 2009年1月30日付け記事
"USA y Japón con los ojos puestos en el
 estreno de EVA 1.0 en España"

こういった、日米からの注目も後押ししたのか、公
開初日の1月30日には、Ramen Para Dosの創
設者の1人であるDavid Jimenezさんが、マドリード
の劇場Cine Golemにまで足を運び、直接のレポート
を伝えてくれていました。
まず、午後2時の状況についての記事、

"Colas para ver EVA1.0 desde las 8 de la mañana"

では、上映は夜の10時半からにもかかわらず、既に
30人ほどの人が並んでいること、コスプレ大会のた
めの準備をしている人達がいること、多くの人が、
朝の8時(!)から待っていることなどを伝えています。
これはもちろん初日だけの、先着50人限定のプレゼ
ントの効果もあるのでしょうけれど。


続いて報じられた1月31日付け記事、

"Las colas en Madrid para ver Evangelion 1.0"

では、劇場に並んだスペインの「エヴァ」ファン達の様
子が、写真入りで伝えられています。
確かにまだ午後明るい雰囲気なのに、長い列が出来
ていますね。先着50人に配られたプレゼント入りの赤
い袋も確認出来ます。この時期のマドリードは、日本
と同じくらい寒いみたいなので(データ)、よく我慢して、
長時間待ってくれたと思います。
スタジオジブリ作品でもないのに、この盛況はすごい、
という感想になるようですね。
それ以外にも、Jimenezさんが撮影した写真が多数
写真アップロードサイトFlickrの方で掲載されている
ので、そちらも見てみてください。
劇場のカウンター付近の様子もわかりますが、「序」
が大きくフィーチャーされている、というわけではなさ
そうです。まあ、レイトショーですし。

(追記・2月2日付け記事
"Los Cosplays del estreno de Evangelion 1.0"も)

また、コメント欄経由で知りましたが、Studio Kat
Network
というところにも、コスプレイヤーさんの写真
を含む
、マドリードについてのレポートが掲載されて
いますので、そちらも要チェックです。


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さらに動画によるレポートも見つかりました。
これはスペインのアニメ・マンガ専門のオンラインストア
Shibuya Comicsが取材したもので、夜になってからの、
マドリードの劇場の雰囲気がわかるものになっています。





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★「Yes!プリキュア5GoGo!」が終了したので、次は何
を見ようかと困っていた時に三和土さんにお薦めされた、
「獣の奏者 エリン」(公式サイト)は、とりあえず第4話
「霧の中の秘密」まで見ています。
そうですね、プログラム・ピクチャー的に、第1話だけ
で大体「わかってしまう」(それが悪いことではありませ
んが)「VIPER'S CREED」と違い、まだまだ先がわから
ないというか、どういう風にも物語が転がせそうですね。
50回・4クールの長丁場ですし、それだけ語れることが
多そうという意味では期待があります。
挨拶やお礼がちゃんと出来る、礼儀正しい主人公という
のは、好みですけれど、そういうキャラと、かなりシビア
そうな政治と戦争のドラマが、どれだけ逃げずに絡み合
うか、でしょうか。
あ、公式サイトのキャラクター紹介のエリンの項では、
今後の展開についての思いっきりなネタバレが書いて
あるので、知りたくないという方はお気をつけくださいです。
僕もネタバレは回避したい方なので、公式サイトもほと
んど読まずにいたのですが、某サイトでの、「こんなひ
どいネタバレが書いてある」という指摘で、知ってしまい
ましたから。ネタバレ記述を批判するのに、その文章を
丸ごと引用してしまうのでは、批判の意味がないと思う
んですが。

posted by mikikazu at 13:03 | TrackBack(1) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月27日

1月30日よりスペインで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」劇場公開&記念コスプレ・コンテスト


お馴染みスペイン発のアニメ・マンガ情報サイトの
Ramen Para Dosによる、

1月25日付け記事
"Selecta Visión estrena un microsite sobre
el estreno de EVA1.0"


1月26日付け記事
" Concurso de Cosplay para el estreno
de EVA 1.0"


では、この週末1月30日から、スペインのマドリッ
ド及びバルセロナで始まる、「ヱヴァンゲリヲン新
劇場版:序」の劇場公開についての情報を伝えて
くれていました。
映画祭などでの上映を除くと、この作品が劇場公
開された国は、韓国・シンガポール・香港・台湾・マ
レーシアなど、まだアジア圏のみで、ヨーロッパでは
初めてになるでしょうか。
ドイツ・イタリアなどでは、既にDVDが発売されてい
て、このスペインでの公開も、一週間だけの、夜10時及
び10時半からのレイトショー上映ではあるのですが、
本来スクリーンで視聴するために作られた「映画」なの
ですから、こうやって劇場で上映する機会が用意され
たのは、作品にとって、とても良いことだと思います。


配給元のSelecta Visiónは、公開に合わせてミニ
公式サイト
もオープンしています。
記述は無いようですが、オリジナル日本語音声・スペ
イン語字幕版での上映だと思われます。先着50人へ
の、ポスターやパンフレット、宣材などのプレゼントも
予定されているようですね。
専門店では、↓の上映告知チラシ(クリックで原寸大)
が配布されているとのことです。

・表

Eva.001.gif


・裏

Eva.002.gif


short_g.gif


公開初日になる1月30日に、マドリッド・バルセロナ
それぞれの劇場で予定されているのが、「エヴァ」コ
スプレ・コンテストなんですね。
上映開始時刻の1時間前に開催されるこのコンテスト
の参加条件は、もちろん「エヴァ」のコスプレであるこ
とで、当日は劇場に、たくさんのプラグスーツや制服
姿の、スペインのアニメファンが集うのだろうと想像
します。
優勝商品は、その「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
への無料入場権、コミックやDVDのセット、各種「エ
ヴァ」関連グッズの詰め合わせなど、豪華なもののよ
うですね。
まあ勝負云々よりも、せっかくの劇場公開というイベ
ントに華をそえるという意味で、楽しく盛り上がってく
れればいいと思います。
また、スペインのメディアで取上げられるようなことが
あれば、報告しますね。


posted by mikikazu at 12:34 | TrackBack(2) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月12日

実写版「新世紀エヴァンゲリオン」に、「エクスマキナ」プロデューサーのジョセフ・チョウ氏が参加?


小ネタなんですけど。
先週末のOtakon(公式サイト)については、結局あま
り詳しく調べられていないんですが、直接参加した
Yuriconのエリカ・フリードマンさんから、メールで現地
の雰囲気くらいのお話を聞けることには、(たぶん)なっ
ています。よろしくお願いしますー。


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ボルチモアから伝わってきたニュースのうち、目を引
いたのは、やはりADV Filmsのパネルでの、実写版
「新世紀エヴァンゲリオン」の話題でしょうか。
ブログ「a geek by any other name」のGia Manry
さんしか伝えていないみたいですけど(8月10日付け記事)、
質疑応答の中で例によって訊かれて、「年末くらいには、
なにか発表があるかもしれない」ということと、「EX
MACHINA エクスマキナ」のプロデューサーの1人の、
Joseph Chou ジョセフ・チョウ氏が関わっている、
ということが、ADV創設者のMatt Grenfield氏とJohn
Ledford氏によって語られたようですね。


前者はともかく、後者のジョセフ・チョウ氏については、
実写化プロジェクトが発表されて以来、VFXを手がけ
るニュージーランドのWETA社以外で、初めて明らか
にされた具体的人物名のような気がします。
チョウ氏と、氏の会社Axis Productions(あるいは
Axis Entertainment)は他に、「マトリックス」シリー
ズをモチーフにした「アニマトリックス」、実写版「ザ・キ
ング・オブ・ファイターズ」(2008年初旬くらいに撮影予
定だったようですが?)にも関わっていて、とりあえず
日本絡みの作品についての経験は、多くあるようで
すね。
「エクスマキナ」DVD発売時の、ICv2によるチョウ氏
へのインタビューも参考になるでしょう。

「Interview With Joseph Chou, Part I
On 'Appleseed Ex Machina'」


「Interview With Joseph Chou, Part II
On 'Appleseed Ex Machina'」




posted by mikikazu at 10:01 | TrackBack(2) | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月29日

実写版「エヴァ」を手がける、ADV FilmsプロデューサーMatt Greenfield氏インタビュー


ニュースとしては、少し古いものになってしまい
ますけど。
5月25〜27日にかけて、カナダ・オンタリオ州ト
ロントで開催されたコンベンションAnime North
(公式サイト)の数日後に収録したという、ADV
Films
の親会社A.D.Visionの共同設立者であり
(もう1人は現CEOのJohn Ledford氏)、ADV
Filmsではプロデューサー、ADRディレクターとし
て活躍しているMatt Greenfield氏へのインタビ
ュー動画が、取材したAnime Stationによって、
YouTube上で公開されています。
(via Neon Genesis Evangelion - Live Action
Movie News



5部に分けられたインタビューの総時間は、45
分に及ぶ充実したものですが、僕の環境だと第
2部だけ、始まってすぐに再生不良になって、
内容がほとんど確認出来ません……。
ともあれ、かねてより話題になっている実写版
「新世紀エヴァンゲリオン」についてだけでなく、
92年のADV Films設立からの、アニメ英語吹替
版制作についての様々な話題が楽しめる、貴重
なインタビューだと思います。
会社にもよりますけど、向こうのアニメ販売会社
のトップの人は、よくこういう風にざっくばらんに、
ファンに対して会話をしてくれるのが、とてもあ
りがたいですね。
以下、インタビュー各パートへのYouTubeのリン
クと、内容を箇条書きにしてみます。


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パート1

http://www.youtube.com/watch?v=FompFClU7ww

・英語版の新吹替「超時空要塞マクロス」
・北米でリリースする作品の選び方
・日本側に出資する際のスタンス
・英語版への、日本の権利者からの関与
・翻訳の苦労

パート2

http://www.youtube.com/watch?v=wJKwvD5ZAy0

・「Voltron」について
以下不明

パート3

http://www.youtube.com/watch?v=Ku7IFQL4kws

実写版「エヴァンゲリオン」について
・ガイナックス、ビジュアルデザインを担当する
 WETAとのコンタクトは定期的に続いている
・WETAのプロデューサーである、Richard Taylor
 氏との関係も良好
・監督は数人と交渉中
・プロジェクトを本格的に動かすタイムラインは
 なるようにしかならないが、2年以内を希望

・アニメDVDの特典について
・英語版における内容改変について

パート4

http://www.youtube.com/watch?v=-pwH4h8hlO8

・日本側との関係
・違法ダウンロード・海賊版について、そして
 それを可能にするテクノロジーについて
・ライセンス取得のプロセス
・カナダのテレビ局での可能性
・会社の未来は?
・影響を受けた人物はロジャー・コーマンと
 ピーター・フェルナンデス
・新しい才能について

パート5

http://www.youtube.com/watch?v=tykhKD2RQ4M

・世界各地の人材との合作プロジェクト構想
・ADVで働く声優の数
・声優へのアドバイス
・声優として演じたキャラのお気に入りは、
 「銃夢」のグリュシカ


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という感じです。
実写版「エヴァ」は引き続き、新情報はないです
が、プロジェクトが潰れたわけでもない、という
状況が続いているようですね。
Greenfield氏いわく、「ジェームズ・キャメロンが
手がけている『銃夢』の実写版は、企画開始から
もう9年くらい経過しているし、やっと撮影が始ま
る『マッハGOGOGO』にしても、私が一番最初の
実写版脚本を読んだのは、1984年の頃だった」と
引き合いに出していますので、実写版「エヴァ」に
しても、長い長い目でみるべきなんでしょうね。
一方でとりあえずのタイムラインが「2年以内」と
も言っているのは、これから公開が始まる新作劇
場版四部作の反応による部分もあるからでしょう。


個人的に興味深かったのは、やはり日本側との
やりとりについてでしょうか。
近年多い制作委員会方式により、契約において
はその全ての関係者と契約を結ばねばならなく
なり、非常に手間がかかるようになったとか、
翻訳における日本側のこだわりと、英語表現にお
ける妥当性の狭間での悩みとか……(「エヴァ」
の使徒を、angelと訳して欲しいというガイナック
ス側の要求を理解するのに時間がかかった)。


あと、特に主張していたのが、ADVはまず、自分
達が面白いと思ったアニメを北米でリリースする
ポリシーを守りたい、ということですね。
だから「マクロス」や「聖戦士ダンバイン」「県立地
球防衛軍」のような、他社は手を出さない古い作品
でも、可能な限りリリースしていきたいと。
ちょうど、ポッドキャストGeek Nightの6月27日放
送分で、ホストのリム&スコットさん達が、ADVによ
る「プロジェクトブルー 地球SOS」のライセンス取得
のニュースを伝える際に、「FUNimationやGeneon
といった会社は、まず売れる作品だけを最優先にリ
リースするけど、ADVはそれに加えて、彼ら自身が
すごいと思った作品を時折リリースしてくれるよね」
という風に評価していて、ファンから見ても、ファン
視点に近いアニメ販売会社なのかもしれませんね。


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★「sola」は第6話「イケニエノチ」を見ましたが……。
ネガティブな感情的意見になってしまいそうなので、
ノーコメントにしておきます。お察しの通り、蒼乃お姉
ちゃん絡みなんですが……。すみません。

posted by mikikazu at 09:09 | 「エヴァンゲリオン」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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