2011年04月01日

東映アニメーション、フランス・カンヌ国際テレビ番組見本市(4月4〜7日)で、「スイートプリキュア♪」の世界進出を狙う

今年も4月4〜7日の日程でフランス・カンヌ市において、MIPTV-カンヌ国際テレビ番組見本市(公式サイト)が開催されます。
このイベントは名前の通り、世界各国(昨年度は107ヶ国)から1万2000人以上のTV・インターネット・モバイルなどのコンテンツ業界関係者が集う、国際見本市ですね。
日本からも各主要テレビ局に加えて、東映アニメーション、日本アニメーション、トムス・エンタテインメント、アニプレックス、角川書店、講談社、竹書房、円谷プロダクション、WOWOW、といった企業が参加するようです。

昨年度のMIPTVにおける、東映アニメーションからの最大の話題は、世界的に長らく権利切れの状態が続いていた「美少女戦士セーラームーン」TVアニメ版全200話(5シリーズ)の放送権が売りに出されたことですよね(ICv2 2010年4月9日付け記事)。
その後昨年から今年にかけて、竹内直子さんの原作マンガ再出版と合わせて、世界各国で「セーラームーン」リバイバルの動きが加速し、各国の「セーラームーン」ファンを狂喜させています。

では、今年の東映アニメーションのMIPTVでの目玉はというと、少し前ですけれど2011年1月17日付けで出されたプレスリリースで大きく紹介されていたのが、日本でも現在放送中のプリキュアシリーズ最新作「スイートプリキュア♪」(日本公式サイト)なんですね。
リリースでは
「本年度のMIP-TVにおいて東映アニメーションは、アクションファンタジーシリーズ『プリキュア』の、完全新作の第8作『スイートプリキュア』を、世界各国のバイヤーに向けて紹介する予定です」
と述べられています。
また、これを受けてアニメーション情報誌Animation Magazineの公式サイトでは、3月25日付けの、MIPTVにおける注目10作品という記事において、日本アニメから唯一「スイートプリキュア♪」を紹介しています。
同じAnimation Magazineの3月16日付け記事によると、「スイートプリキュア♪」と合わせて、「トリコ」も東映アニメーションはプロモートする予定ですね。

昨年度のMIPTVでも「プリキュア」シリーズは扱われていて、例えばなぎさ&ほのかではなく、Natalie&Hannahに改名された英語版「ふたりはプリキュア」1作目などは、その後9月からイギリスのPopGirlで放送が始まったり、オーストラリア・ニュージーランドのCartoon Networkでの放送権契約が8月に発表されたりしました(放送自体はまだのようですが)。
なのでMIPTVを機会に、「スイートプリキュア♪」の海外での放送権交渉がなされる可能性も、それなりにあるとは思います。少なくとも、東映アニメーション側はその気だと思います。
当然、作品紹介・ロゴなども全て日本語以外で制作されると思うので、ブースの模様など、ぜひ知りたいところです。

プリキュア最新作の海外での展開というと、1月26日にフランス・パリで映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」がプレミア上映された時の模様については、当ブログ2011年3月4日付け記事でもご紹介しました。イベントの模様を伝えるインターネット放送局Nolifeからのニュース動画はこちらで。
その後この映画がさらに広くヨーロッパで商業公開されるとか、テレビシリーズが放映されるといった情報は現在のところ見つかりませんが、最新映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」についても、東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイト内に、紹介ページが出来ているので、いずれは何らかの展開があるかもしれません。このイラストだけだと海外版では、リズムだけでメロディは出ないみたいに思えてしまいますけど。

2011年03月08日

イタリア・Rai Gulpで3月12〜26日に、「Max Heart 2」「Splash☆Star」「5」のプリキュア映画を三週連続放映

かねてより、欧州では唯一「プリキュア」シリーズの放送展開が活発なイタリアですが、今月も大きな動きが発表されています。
イタリアでは現在、国営放送局RAI(イタリア放送協会)の地上波チャンネルであるRai Due(公式サイト)でシリーズ5作目「Yes!プリキュア5GoGo!」が毎週土曜日と日曜日に、そしてデジタル/衛星チャンネルであるRai Gulp(公式サイト)で、2作目「ふたりはプリキュア Max Heart」と4作目「Yes!プリキュア5」が月〜日曜日の毎日、それぞれ放送されています。
つまり「プリキュア」シリーズの3作品が、地上波と衛星放送で同時に放送されているわけです。日本で例えるなら、NHKの教育テレビとBSチャンネルの両方で、シリーズの新・旧作を展開しているようなものですね。

さらにその衛星チャンネルのRai Gulpでは今月3週間にわたって、劇場版「プリキュア」作品の連続放映が予定されています。放映されるのは、以下の3作品。

3月12日土曜日・午後7時半
映画「ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」
日本公式サイト

3月19日土曜日・午後7時半
映画「ふたりはプリキュア Splash☆Star チクタク危機一髪!」
日本公式サイト

3月26日土曜日・午後7時半
映画「Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」
日本公式サイト

これらの作品は、以前に地上波のRai Dueでも昨年10〜11月に放送されたのですが、その時は朝の7時台でした。今回は土曜の夜7時半というゴールデンタイムに(イタリアでどう呼ぶのかは知りませんけど)堂々と放送してくれるわけで、さらに見てくれる人も増えるのではと期待します。
おそらくはいずれ、「GoGo!」の劇場版「Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」(日本公式サイト)も放送してくれるのでしょう、きっと。

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ところで先日の記事でもお伝えしたように、フランスでは1月26日にパリで、第7作「ハートキャッチプリキュア!」の劇場版である映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」(日本公式サイト)のプレミア上映イベントが行われました。
けれどフランスでは、プリキュアシリーズの放送はずっと行われていなくて、いきなり最新作「ハートキャッチ」、それもテレビシリーズの設定の理解を前提としている劇場版を見せられたパリの子供達にも、戸惑いが大きかったかもですよね。
映画の舞台であるパリをプレミアの場所に選んだ意図は理解出来ますけれど、既にプリキュアシリーズがずっと放送されていて、それなりの認知が構築されている筈のイタリアでも上映してくれた方が盛り上がったのでは、と想像してしまいます。
「ハートキャッチ」はまだ直接知らなくても、今イタリアでテレビ放送している「Max Heart」や「5」シリーズのプリキュア達の仲間という理解は難しくないでしょうし、それこそパリにブロッサム&マリンが来てくれていたように、ローマかミラノにブラック&ホワイトやドリームに来てもらって、「私達の新しい仲間だよ!!」と紹介してもらえば、ずっとスムーズに受け入れてくれるかもしれないです。
パリでのプレミア上映が成功だったかどうかは、東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイトでの「大成功」という言葉を信じていいのか迷うところですけど、プリキュアの視聴者が確実に存在しているイタリアでも、いずれはプリキュア映画が劇場で上映されるようになってもらいたいと思います。

2011年03月04日

フランス・パリでの映画「ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?」プレミア上映(1/26)の模様

ずっと探していた情報ですけれど、さる1月26日午後に、フランスの首都パリ、シャンゼリゼ通りのシアターElysées Biarritzで開催された、映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」(日本公式サイト)の、ヨーロッパ地域プレミア上映会の模様を、アジア文化の話題を専門に配信するインターネット放送局Nolife(公式サイト)内の、日本文化を伝える「Tôkyô Café」というコーナーが2月23日付けで伝えてくれていました。下のリンクから、4分10秒の動画へどうぞ。

Nolife-"Tôkyô Café"(2/23)
"146 - Projection du 9ème film de Pretty Cure à Paris"


・プレスリリース画像

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レポート動画のタイトルは、「9作目のプリキュア映画がパリで上映」くらいの意味だと思います。
上映決定については、当ブログ1月12日付け記事でも報告していましたが、その時の詳しい模様はあまり分からず、ずっと調べてはいたのですけれど、他でもない東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイトの、日本での「DX3」映画公開を伝える2月28日付けの英語記事で、この「Tôkyô Café」動画へのリンクが紹介されていたので、自分は知ることが出来ました。
ちょっと変なのは、紹介されているのは英語サイトのみで、上映現地のフランス語側のサイトでは、ニュースになっていないことですね。

ともあれ動画を見ると、映画「ハートキャッチプリキュア!」が上映された劇場の様子がよくわかります。
リリースにも掲載されているように、劇場では日本と同じく、プリキュア達を応援するためのミラクルフラワーライトもきちんと配ってくれていて(レポーターさんは「マジックライト」と仰ってますが)、それなりに振ってくれている子もいるようには見えます。
また、ただ映画を上映しただけではなく、風船や大きなエッフェル塔のお菓子など、様々なデコレーションが施された別のフロアも用意され、楽しいイベントもたくさん行われたようです。
何よりも素晴らしいのは、わざわざ日本からキュアブロッサムとキュアマリンの2人も駆けつけてくれて、写真撮影など、パリの子供達とも直接交流が出来ていることですね。おそらくは生まれて初めてプリキュアに会った子供達の反応は、どうだったんでしょうか。

3分20秒辺りで登場するのは、フランスのアニメ雑誌Animeland(公式サイト)の編集長であるOlivier Fallaixさん。
Animeland公式サイトでも1月28日付け記事で、このイベントについて触れてはいたんですけれど、「行った」ということ以上のことは書いていないようでした。本誌の方では、もっと詳細なレポートが掲載されているのかもしれませんが。

そして、3分43秒辺りからは、フランス語版主題歌「Alright!ハートキャッチプリキュア!」の一部が流れます。今回の上映はフランス語吹替で行われたんですね。
つまり、フランス語吹替・主題歌制作にも、それなりの予算が投じられている筈ですから、このプレミアだけで終わるのではなく、今後の広い展開もそれなりに想定されているとは思うんですが、どうでしょう? 現時点ではなんの情報もありませんけど。
ちなみに、最後のキュアマリンのテンションがやや低めに見えるのは、レポーターさんに「えりかちゃん!!えりかちゃん!!」と呼びかけられて、「えっと今はキュアマリンなんだけど……」と、ちょっと反応に困ってしまったのかもと、個人的には勝手に想像してます(笑)。

ともあれフランスに限らず、プリキュアシリーズの海外での展開については、当ブログ及びTwitterで、定期的に追っかけていますので、またお伝えしますね。

2011年01月12日

フランス・パリで映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」のヨーロッパプレミア上映が1月26日に開催

日本での劇場公開時にも話題にされていましたけれど、映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」(日本公式サイト)の、物語の舞台でもあるフランス・パリでのヨーロッパ地域プレミア上映日が、1月26日に決定したようです。

プレスリリース

東映アニメーションヨーロッパ公式サイト内
 映画「ハートキャッチプリキュア」ページ


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1月10日付けで告知された、プレミア上映イベント告知によると、日時は1月26日の午後3〜5時、場所はパリ・シャンゼリゼ通りのシアターElysées Biarritz。ハリウッド映画などのプレミアも行われている場所のようですね。
観客の対象年齢は、日本と同じくらいの5歳以上ということになっており、上記の告知のように、日本での劇場公開時と同じく、プリキュアを応援するためのミラクルフラワーライトも配ってくれるようです。
ただしこの映画、恒例だった本編開始前の、ライトの使い方説明のコーナーが省かれてしまったこともあり、どういうタイミングでライトを使ってプリキュア達を応援すればいいのか分かりづらかった、とも不評でしたので、その辺りはパリの子供達が戸惑わないように、現地のスタッフさん達がきちんと説明してくれるといいですね。
映画の上映だけでなく、内容に合わせてファッション・ショーなども同時に行われるようですから、楽しいイベントになりそうです。
それこそ、TV本編と同じく挿入歌「HEART GOES ON」が流れたりしたら、知っている人は大盛り上がりなんですけど(笑)。


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いま現在ヨーロッパで放送されているプリキュアシリーズは、イギリスの女の子向け衛星チャンネルPopGirlでの1作目「ふたりはプリキュア」、イタリアの国営放送地上波Rai Dueでの5作目「Yes!プリキュア5GoGo!」、同衛星チャンネルRai Gulpでの3作目「ふたりはプリキュア Splash☆Star」になります。
残念ながらこれまでのシリーズが、フランスで放送・公開されたことはなく、フランスでのプリキュアの知名度というと、正直よくわからないのですが、この映画のプレミア上映がきっかけになって、広まっていけばいいと願っています。


あ、映画の公開記念として企画された、JALによる「花の都パリ6・7・8日間」ツアーですが、日本を20日に発つ8日間のコースをチョイスすれば、26日のプレミア上映は見られるかもしれません。
どうせなら、プレミアとセットにしたツアーにしていれば、それ目当てのお客さんは参加しやすかったんでしょうけど。ゲストも登場するとは記載してあるので、ひょっとして日本からも誰か行くんでしょうか? 

2010年11月02日

イタリアの国営放送局RaiDueで、11月6日に映画「ふたりはプリキュア Splash☆Star チクタク危機一髪」、7日に「Yes! プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」放送決定!

イタリアでは現在、民放最大手局のItalia 1で平日夕方枠に再放送中の、「美少女戦士セーラームーン」が(局公式サイト内番組コーナー)、新作の「ONE PIECE」と共に、時には視聴者数が100万人を超えるほどのリバイバル人気を博している最中なんですが、同じ東映アニメ
ーション作品では、日本での稼ぎ頭のひとつであるプリキュアシリーズも、負けずに広く展開されつつあります。


前回の記事で、国営放送局RaiDue(公式サイト)による、奇しくも日本での最新映画「ハートキャッチプリキュア! の都でファッションショー…ですか!?」公開と同日になった10月30日の、プリキュア映画第2作「ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」の放送についてお伝えしましたけれど、Raiグループのプリキュアプッシュは続いていくようです。


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まず、RaiDue公式サイトの番組表で確認出来ますけれど、11月6日午前7時45分からは、"Pretty Cure Splash Star - Le leggendarie"こと、映画「ふたりはプリキュア
Splash Star チクタク危機一髪!」(日本公式サイト)の放送が予定されています。
シリーズ第3作「Splash☆Star」のTVシリーズは、イタリアでは同局で2008年夏に放送されていて、ヨーロッパでは現在唯一の放送国ですね。アジア地域だと、香港と台湾で放送済みです。
この「チクタク危機一髪!」が、「Max Heart 2」と共に、イタリア語吹替版も制作されていることは、当時から伝えられていて、放送も近いかもとは想像していたんですが、意外に早かったです。


さらに続く7日・日曜日の午前7時20分からは、"Le Pretty Cure nel regno degli specchi"こと、映画「「Yes! プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!」(日本公式サイト)の放送も予定されています。
2日続けてのプリキュア映画放送というプログラムは、イタリア現地のプリキュアファンには嬉しいプレゼントですよね。
イタリアRaiDueでの「5」TVシリーズの放送は、「S☆S」の1年後になる2009年5月から。やはりヨーロッパではイタリアが唯一の放送国で、また現在までにイタリアで放送された、最後のプリキュアシリーズになっています。


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さらに、これは現在公式な番組表ではまだ確認されていなくて、ファンサイトのフォーラムで報告されている情報なんですが、「5」に続くシリーズ第5作の「Yes! プリキュア5 GoGo!」も、RaiDueで翌週土曜日の11月13日午前8時10分から放送開始予定、という話も出ています。
RaiDueで昨年8月に「5」の最終話が放送された際に、「GoGo!」の予告も放送されたことで、その放送は確実と思われていたんですが、近年は夏だった、プリキュアシリーズの放送時期が過ぎても音沙汰はなく、秋には放送するとは言われつつも、10月が過ぎてしまいで、イタリアのプリキュアファンが、不安になっていたところでした。


そのフォーラムでの情報を信じるなら、今回の「GoGo!」の放送が近作と異なるのは放送時期だけではなくて、スケジュールも変わりそうです。
「S☆S」「5」はずっと、平日朝の時間帯で連日放送し、数ヶ月程度で全話の放送を消化していたんですが、「GoGo!」は土曜日朝の一度だけ、つまり日本と同じように1年間かけて放送するらしい、と伝えられています。
イタリアのプリキュアファンの不満のひとつは、放送が日本から二年遅れということだけでなく、キャラクター商品などのマーチャンダイジング展開が近年皆無ということでした。
正確にいうと、1作目の「ふたりはプリキュア」放送時は、人形や文具などの展開はあったんですが、それ以降のシリーズではないようで、慌しく数ヶ月で放送を終えるだけ、という状況でした。
けれど今回の「GoGo!」が1年間の放送期間を用意しているのなら、じっくりとした商品展開も予定されているのかもしれません。


ともあれ11月のイタリアは、地上波RaiDueで「Splash☆Star」「5」映画、「5GoGo!」TVシリーズ、衛星チャンネルRai Gulpで「ふたりはプリキュア Max Heart」の再放送と、プリキュアがたくさんな月になりそうですね。
来年2月からのフランスでの「ハートキャッチプリキュア!」放送と合わせて、1作目放送時はイマイチだった模様の、ヨーロッパへのプリキュア進出が成功して欲しいです。

2010年10月24日

日本でのハートキャッチ映画の公開日の10月30日に、イタリア国営放送局Rai Dueで、映画「ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」の放送が決定

昨日行われた映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」(公式サイト)の完成披露舞台挨拶で明らかにされた、同映画が来年2月フランスで公開されるというニュースには、驚かれた方も多かったようですね。もちろん自分もそうでしたけど。
とりあえず現時点では、東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイトや、フランスのアニメ・マンガ情報サイトなどでは、全くニュースとしては伝えられていないみたいです。


TVシリーズの「ハートキャッチプリキュア!」は、フランスではまだ放送されていません。
というか、「ふたりはプリキュア」に始まるプリキュアシリズ自体が、放送されたことがない筈です。少なくとも1作目の「ふたりはプリキュア」は、他のヨーロッパ諸国だと、イタリア・ドイツ・スペイン・イギリスで放送されているのですが。
なので、フランスでのプリキュアシリーズの認知度、特に子供間でのそれがどれだけ存在するのかは、難しいところだと思います。
もちろん、せっかくフランスを舞台にした最新作なのだから、そのことが大きなセールスポイントになるのも確かでしょうけど。どういった形・規模での公開になるのか、色々楽しみです。


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状況がよくわからないフランスと違って、おそらくヨーロッパで最もプリキュアシリーズの人気の高い国が、イタリアになると思います。
そのイタリアで、日本での映画「ハートキャッチプリキュア!」の公開日と同じ10月30日の午前7時45分から、国営放送局Rai Due(公式サイト)が、映画「ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」(日本公式サイト)を放送してくれることが明らかになっています。
情報自体は、数日前からイタリアのアニメ系フォーラムで伝わっていたのですが(例えばここ)、Yahoo!イタリアのテレビガイドでも確認出来たので、事実と考えていいでしょう。


現在イタリアでは、地上波のRai Dueと同じ、国営放送Raiグループ内の、衛星チャンネルRai Gulpで、「Max Heart」が放送中なので、それに合わせたものだと思います。

Rai Gulp公式サイト内「ふたりはプリキュア Max Heart」ページ
(イラストが「Yes!プリキュア5」ですが)

実は2009年2月頃から、この「Max Heart 2 雪空のともだち」と、シリーズ次作「Splash☆Star」の劇場版「チクタク危機一髪!」のイタリア語吹替が制作されているという話は目にしていたんですけど(Animeclick 2009年2月1日付け記事)、それからずっと音沙汰がなかったので、どうなったんだろうとは思っていました。Rai Gulpでの「Max Heart」の放送が好評なので決まったのだとしたら、なお良いことです。
「チクタク危機一髪!」もいずれ放送されるでしょうけど、そうすると、Rai Gulpでの「Max Heart」の放送が終了して、続いて「Spalsh☆Star」の放送が始まってからになるかもしれませんね。


プリキュアシリーズは、「Yes!プリキュア5」までがRai Dueで放送されていて、現在その続編である「Yes!プリキュア5GoGo!」が待機中、といった状況です。
一応「秋から放送予定」という話なので(AntonioGenna.net 9月22日付け記事)、そろそろかな、とは思います。
イタリアではまた、民放最大手のItalia 1で再放送中の「美少女戦士セーラームーン」(Italia 1公式サイト内作品紹介ページ)が、時には視聴者数が100万人に迫るほどの好調なんですが、同じ東映アニメーションの代表作であるプリキュアと、良い意味で競い合って欲しいと思います。

2010年08月14日

「ふたりはプリキュア」、オーストラリア・ニュージーランドで、年内に放送開始予定

昨日から海外におけるプリキュアシリーズの
展開についての情報をまとめ始めていたら、
タイミングよく、嬉しいニュースが飛び込んで
きました。
WorldScreen.comが8月12日付けで、
アメリカ・ロサンゼルス発として伝えた記事
"Cartoon Network Slot for Toei's Pretty Cure"
によると、Turner Entertainment Networks Asia
と東映アニメーションとの新たな契約に基づき、
オーストラリアとニュージーランドの
Cartoon Networkで、年内に"Pretty Cure"、
すなわち「ふたりはプリキュア」の放送を開始する
ことが決定したようです。
全49話であること、"Garden of Light"(光の園)、
"Dark Zone"(ドツクゾーンの英語名)といった
記事内の単語からも、シリーズ第1作目の「ふた
りはプリキュア」(日本公式サイト)と判断してよさ
そうですね。


Cartoon Networkオーストラリア(公式サイト)
では現在、
「NARUTO」
「遊戯王GX」
「爆丸バトルブローラーズ」
「メタルファイト ベイブレード」
「イナズマイレブン」
といった日本アニメ作品が放送されている
ようですが、これらのラインナップに加わる、
あるいはどれかと入れ替わるのでしょう。


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英語圏での「ふたりはプリキュア」テレビ放送
ということでは、カナダの子供向けケーブル局
YTV(2009年3月6日〜2010年7月31日
局公式サイト内"Pretty Cure"コーナー)
に続くものです。
このYTV版は、

美墨なぎさ → Natalie Blackstone
雪城ほのか → Hannah Whitehouse

といった主人公2人の名前に始まって、色々な
改変が施されているのですが、今回の記事内の

ドツクゾーン → Dark Zone

も、YTVでの改変に沿ったものなので、このオー
ストラリア・ニュージーランド地域で用いられる英
語吹替は、YTVで放送されたものになるのかも
と想像は出来ます。


ともあれ、今年はずっと、同じ東映アニメーション
の変身少女アニメ作品である「美少女戦士セーラ
ームーン」の、ヨーロッパ・アジア・南米地域での
リバイバルの動きについての情報が多く伝えられ
ていて、プリキュアの海外での扱いはどうなるん
だろうとも不安だったので、ファンとしてはこういう
展開は、とても嬉しいですね。

2010年08月13日

台湾での「Yes! プリキュア5GoGo!」放送情報

というわけでとりあえずですが、2010年8月現時
点での、海外におけるプリキュアシリーズの展開
について、情報を分かる限りでまとめておきたい
と思います。


まず、現在進行形のテレビ放送ということで確実
なのは、台湾の子供向けケーブルテレビ局・東森
幼幼台(YoYoTV 公式サイト)で、2010年4月11日
から日曜日午後5時半(7月18日からは午後5時)
に放送されている、「Yes! 光之美少女5GoGo!」
こと「Yes! プリキュア5GoGo!」ですね。


・キャラクターショーで、台湾版「ガンバランスde
ダンス〜希望のリレー〜」を踊るプリキュア達





この局では、シリーズ1作目の「光之美少女」こと
「ふたりはプリキュア」からずっと放送してくれてい
て、台湾では劇場公開のなかった映画「ふたりは
プリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」と
「ふたりはプリキュアSplash Star チクタク危機一髪!」
も、それぞれ今年の2月と4月に放送しています。
いずれは、「5」シリーズの映画も放送してくれそう
ですね。
また、台湾でのキャラクター商品展開・イベント情報
については、こちらのサイトで確認出来ます。

2010年08月04日

カナダ・YTVでの「ふたりはプリキュア」放送終了。続編「Max Heart」の告知なし

北米のテレビ放送では初めてでしたが、カナダの
子供向けケーブル局YTV(公式サイト)では、2009
年3月6日から、"Pretty Cure"こと「ふたりはプリ
キュア」が放送されていました(YTV内ページ)。
ただし、主人公の2人の名前が、

美墨なぎさ → Natalie Blackstone
雪城ほのか → Hannah Whitehouse

といった英語名になるなど、内容に大きな改変が施さ
れていたことは、過去にもお伝えしてきた通りです。
当ブログでの、「海外での『プリキュア』シリーズ情報」
過去記事
をご参照ください。


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当初は金曜午前7時半、リピートが翌日土曜日
の午後1時という時間帯だったYTVでの放送は、
数度の放送中断・時間帯変更を繰り返し、カナダ
のファンをヤキモキさせていたようです。
放送開始から1年が過ぎても最終話には届いて
おらず、最終話までの5エピソードを残した状況
で、中断時期が数ヶ月に達していました。

なのでどうなっているんだろうと思っていたら、
結局7月31日の午後に、残ったその5エピソードを
まとめて放送することで、とりあえず決着をつけました。
北米のファンの間では、同じなぎさ&ほのかコンビ
が主役の第2作「ふたりはプリキュア Max Heart」
の告知でもあれば、という期待もあったようですが、
残念ながらそういった告知や情報については、現在
までに伝わっていません。


視聴率などのデータはありませんが、そういうYTV
の扱いから、少なくとも放送地域であったカナダで、
英語版「ふたりはプリキュア」が好評を博した、という
判断は難しいようです。
少なくとも、現地のアニメ系フォーラムでの反応は、
そんな感じですね。


英語版の、ほのか/Hannah役の声優さんだった、
Michelle MolineuxさんのFacebook掲載の
自己紹介
には、

"The English Dub of Pretty Cure (Toei Animations,
YTV Canada, Season 1 and 2)"

つまり「ふたりはプリキュア」の「シーズン2」でも
ほのか/Hannahを演じたと記載されているので、
これはつまり第二期「Max Heart」のことではないか!?
と想像した向きもあったようですが、これは単に第1
作目の英語吹替版制作が、二つの時期に分かれて
いたゆえの表現だと思われます。
事実、YTVによる、東映アニメーション側との後半
23エピソードの契約の際には、あらためて報道され
ていましたし。
(余談ですが、北米での「東京ミュウミュウ」の
放送契約は、当初前半のみと伝えられていて、
好評なら後半も続けて契約する、という話だった
と思うのですが、結局前半のみの放送で終了しま
した。
全話放送された、別会社による契約のイタリア
などでは大人気で、今でも再放送されているく
らいなんですが)


「ふたりはプリキュア」は英語字幕版でも、
Crunchyroll
Hulu
・FUNimation
などでずっと以前からネット配信されているので
すが、こちらでも「Max Heart」や他のプリキュア
シリーズを配信する動きは、現在までにみられません。

2010年01月05日

「ふたりはプリキュア」、北米で初の公式キャラクター商品発売(Tシャツ・トートバッグ)


東映アニメーションが英語版Facebook
情報を掲載したことで、北米の「プリキュア」
ファン達にも広く知られるようになりましたが、
「Pretty Cure」こと「ふたりはプリキュア」の、
公式キャラクター・グッズが北米でも発売開
始されていることが、確認されています。
僕の知る限りでは、これが北米地域で初の
公式商品化だと思います。


現在「ふたりはプリキュア」は北米地域では、
カナダの子供向けケーブル放送局YTVで英
語吹替版が放送(番組公式ページ)、動画ネ
ット配信サービスの

・Hulu(作品ページ)、
・Crunchyroll(作品ページ)、
・FUNimation.com/Video(日本からは繋げ
 られません)

などにおいて、日本語音声・英語字幕版エピ
ソードが無料配信されています。
YTVでは、第27話まで放送した後、秋以降休
止していたんですが、公式ページのスケジュ
ール告知によると、1月9日土曜日午後零時
半から放送再開されるようです。次週も同じ
時間帯で告知されているので、おそらくは毎
週放送のスケジュールに戻りそうですね。
ネット配信の方は、既に最終話まで視聴可能
になっています。


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プリキュア・シリーズといえば、キャラクター・
グッズや関連トイがとても大きな収益を上げて
いる作品ですよね。
海外でプリキュア・シリーズが放送されている
台湾や、かつてのイタリアなどでも、プリキュア
関連商品は発売されていて、では北米ではど
うなるんだろうと思っていました。
今回、発売が確認されたのは、オンラインストア
と共に、ミシガン州アナーバーに店舗を構える、
Wizzywig Collectibles(公式サイト)が製
造・販売している、


トートバッグ(23ドル)
(メップル・ミップル)

女性用Tシャツ(20ドル)
(メップル・ミップル・ポルン)

女性用Tシャツ(20ドル)
(ホワイト・ブラック・メップル・ミップル)

男性用Tシャツ(18ドル)
(ドツクゾーンの皆さん)


の4点ですね。TOEI ANIMATIONによる
ちゃんとした公式ライセンス商品です。
発売開始時期は不明ですが、7月のOtakon
で見かけたという話もあります。同じものでしょ
うか。


アメリカに拠点を置いているストアが製造して
いるということで、いずれはアメリカでもテレビ
放送が――という期待の声も、もちろんあるの
ですが、このストアはアメリカだけでなくカナダ
にも商品発送をしているので、必ずしもそうは
結びつかないという意見はあります。
ただ、アメリカ国内だけだと、ネット配信しかし
ていないし、DVD化もされていない作品のキ
ャラクター商品を、アメリカ国内向けにも発売
するのは、けっこう稀なケースだと思うんです
が、どうでしょう。
実際アメリカにおいて、どれくらいの人達が、
ネット配信だけで「プリキュア」のような作品を
現在見ているのか、これらの商品への反応か
ら、ある程度わかるかもですね。
北米の子供達が欲しがる商品なのかどうかは、
僕にもわかりませんけど。変身アイテムやなり
きりグッズなんかは、まだ難しいです?
ともあれどんどん売れて、次々に新商品が出る
ようであれば、アメリカ国内での放送、DVD発
売、シリーズ次作の放送・配信にも弾みがつく
でしょうし、期待しましょう。


2009年10月29日

「ふたりはプリキュア」アメリカの大手動画配信サイトHuluでの配信開始


今日はプリキュア関係の海外情報ですね。
アメリカの大手動画配信サイトHuluで、コメ
ントの時期からすると1週間くらい前から、
プリキュアシリーズ第1作目「ふたりはプリキ
ュア」の、英語字幕版でのエピソード配信が
始まっているようです。

Huluの「Pretty Cure」ページ
http://www.hulu.com/pretty-cure

残念ながら、視聴出来るのはアメリカ国内から
だけなんですけど、既に全49話がアップされて
いますね。
このHuluでのネット配信は、Crunchyroll(Pretty
Cureページ
)、FUNimationサイトに続くもので
すが、両者がアニメファン向けに限定された配信
プラットフォームだったのに対して、アメリカで放送
されている人気番組を揃えたHuluでの配信なら、
さらに広い一般層に「ふたりはプリキュア」が届く
可能性が、(理屈では)増えるわけです。
というか、アニメファンで「プリキュア」を見たい人
は、どちらかで既に見てしまっているでしょうし。
アメリカの地上波・ケーブルテレビで「プリキュア」
が放送される可能性は、現在休止中のカナダで
の放送が大好評だったりしたら、あり得たかもし
れないんですけど、どうでしょう。
まあでも、正規の手段で見てもらえるルートが増
えるのは、とてもいいことです。


アニメ!アニメ!さんの2009年5月30日付け記事
にならって、「ふたりはプリキュア」が始まった今週
分のテレビ番組人気ランキングから、アニメ作品
を抜き出してみると、


22位 「NARUTO-疾風伝-」
38位 「NARUTO」
47位 「Bleach」
55位 「犬夜叉」
60位 「鋼の錬金術師FA」
64位 「ONE PIECE」
68位 「犬夜叉・完結編」
83位 「Robotech: Macross Saga」
85位 「DEATH NOTE」
122位 「Robotech:New Generation」
133位 「アストロボーイ・鉄腕アトム」(2003年版)
143位 「BACCANO! -バッカーノ-」
175位 「北斗の拳」
187位 「Robotech: The Masters」
204位 「ピーチガール」
209位 「一騎当千」
210位 「屍姫」
223位 「ゴーストハント」
225位 「スクールランブル」
209位 「Speed Racer」
249位 「NANA」
250位 「Voltron」
274位 「スラムダンク」
295位 「獣王星」
296位 「Black Blood Brothers」
297位 「鉄腕アトム」(1980年版)
331位 「ふたりはプリキュア」
335位 「ネギま!?」 


という結果で、これからどれだけ上がっていくか、
期待したいです。


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そうそう、海外でのプリキュアといえば、製作会
社である東映アニメーションは、平成22年3月
期の決算発表を行ったそうですね。

アニメ!アニメ! 2009年10月28日付け記事
「東映アニメ第2Q減収に 劇場好調 テレビが
 厳しく」


で、その報告の中には、

「(略)また、『ワンピース』、『プリキュア』シリーズ
については、イタリアを中心とした欧州での販売
が順調に推移しましたが、為替の影響により、ほ
ぼ横ばいとなりました」

というコメントがありました。
「ONE PIECE」は広く展開されていますけど、ヨー
ロッパで今年放送されたプリキュアシリーズは、イ
タリア国営放送局RaiDueでの、「Yes! プリキュア5」
だけの筈です。DVDリリースは、どこの国でもされて
いなかったような?
数字としては横ばいということでも、こうやって海外
のテレビ局でもプリキュアシリーズを評価して、放送
権を買い続けてくれているところがあり、その金額が
伝えるに値するものであると知れるのは、ファンとし
ては嬉しいことです。
来年夏には、「5」の直接続編である「GoGo!」の放
送も予定されているようですし(「5」最終話のあと、
「GoGo!」の予告編が放送されたそうです)、イタリア
のプリキュアファンは恵まれているかもですね。


2009年10月22日

カナダ・YTVが、「ふたりはプリキュア」後半23エピソードの放送権を取得


日本時間の昨日くらいから広まっているのが、
カナダの子供向け放送局YTV(公式サイト)
が、プリキュアシリーズ第1作目の「ふたりは
プリキュア」後半の23エピソード(全49話)の、
つまり最終話までの放送契約を、東映アニメ
ーション側と交わした、というニュースですね。


Animation Magazine
2009年10月20日付け記事
"YTV Picks Up Full Season of Pretty Cure"

WorldScreen.com
2009年10月21日付け記事
"YTV Signs On for More Pretty Cure"

C21Media 
2009年10月21日付け記事
"YTV prescribes more Pretty Cure"


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英語圏では初となる、このカナダ・YTVでの
「ふたりはプリキュア」の放送については、
当ブログでもずっとフォローしていますよね。
英語吹替版での放送が始まったのは、今年
の3月6日からで、しばらくは順調に続いてい
たと思うんですが、ここ2カ月ほどは放送が
不定期になっていたらしくて、ファンの間では
「前半で打ち切られたのでは」という不安の声
も囁かれていたんです。
また、日本の日経MJ紙などでの報道では、
全49話の筈の「プリキュア」1作目が、全26話
だとも伝えられていて、とりあえず全話放送契
約ではないのでは、という想像もありましたか
ら、打ち切りというか、前半だけでの放送終了
の可能性は、否定出来ませんでした。


実際過去には、前半26話だけの放送契約が
伝えられていた「東京ミュウミュウ」が、後半
エピソードが放送されないまま終了したことも
ありましたし(北米など、4Kids Entertainment
が権利を保有していた地域のみ。そうではな
いイタリアなどでは、最後まで放送されました)。


一方で、秋以降の放送継続については、7月
23日付けで出された秋期シーズンの放送予定
作品を伝えるプレスリリース、あるいは9月1日
付けで発表された放送予定表(pdfファイル)な
どで、「Pretty Cure」のタイトルが示されていた
こともあり、情報は混乱していたんですね。
なので、とりあえず打ち切りではなく、最終話ま
での放送が確定したらしいことには、ファンとし
て安心しました。
というか、1作目の「ふたりはプリキュア」が途
中で終わってしまうと、同じほのかさんとなぎさ
さんが主人公である、直接の続編「Max Heart」
も放送出来なくなってしまいますし。
だから、「Max Heart」の放送についても、望み
がつながったと言えると思います。


YTV内の「Pretty Cure」公式ページのエピソ
ードリストには、第17話までしか掲載されてい
ませんけれど、フォーラムなどでの反応を見る
限りでは、少なくとも第26話までは放送されて
いるようです。
放送の再開は、11月7日午前7時からとも書か
れてありますが、そういうサイトの状況ですし、
間違っていることも多いようですから、信じてい
いのかどうかは、よくわかりません。
カナダの「プリキュア」ファンは、しばらく土曜日
の朝は、テレビの前でヤキモキすることが続き
そうですね。


2009年09月08日

「フレッシュプリキュア!」 ―― 山吹祈里(キュアパイン)の愛称「ブッキー」の英語での意味は?


えっと、余話程度のことなんですけど。
ご存知ない方のために先に一応説明しておき
ますと、現在放送中のテレビアニメ「フレッシュ
プリキュア!」(東映公式サイト)には、4人のプ
リキュア戦士が登場していて、その中の1人、
キュアパインである山吹祈里(やまぶきいのり)
さんは、その名字の後ろ2文字から取って、
「ブッキー」というニックネームで呼ばれている
のです。それをふまえて、どうぞ。


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ミステリー翻訳家・評論家の小鷹信光さんが、
アメリカ英語について色々語ったエッセイ集
「私のアメリカン☆グラフィティ」(ランダムハウ
ス講談社)を読んでいたんですね。
その中の第35章「手に負えぬ ―― Hard
Boiled」(P231〜P237)では、1947年刊の
"A Dictionary of Current American
Usage"(現代アメリカ英語慣用法辞典)を引き
合いに出し、昭和22年に刊行されたその辞典
に、筆者の専門分野であるミステリー用語も、
既にたくさん集められていたことが紹介されて
いました。
例えば――、

gat<ガット>、rod<ロッド>……拳銃
green goods<グリーングッズ>……偽札
joint<ジョイント>……もぐり酒場
ice<アイス>……ダイヤモンド
melon<メロン>……分け前
racketeer<ラケッティア>……不法商人

などなど。"joint"には、「マリファナ」という
意味もありますよね。
で、そのリストの一番最初に掲載されていた
のが、

bookie<ブッキー>……賭博業者

だったんですね(笑)。発音がたまたま同じだ
け、なんですが。
この"bookie"というのは、日本語でも通じる
だろう、"bookmaker(ブックメーカー)"の略で、
日本だと「ノミ屋」のことですね。
アメリカだと、ネバダ州以外では、ブックメー
カーは違法だそうですから、日本語での「ノミ
屋」と同様に、語感的にはあまりいい感じが
しないものかも?
英語Wikipedia
日本語Wikipedia


「ブッキー」を英語でどう綴るのか、公式な
見解はまだないと思います。英語Wikipedia
「フレッシュプリキュア」の項では、とりあえず
"Buki"とされていますが、それだと発音的には
ちょっと違ってくるような。
将来、名前がそのままで、「フレッシュプリキュ
ア!」が英語圏で放送される時、「ブッキー」と
いう祈里さんのニックネームを聞いた子供達
が、「主人公の1人の愛称が、『ノミ屋』という
のはおかしい」と思う可能性は――、まずない
でしょうけど(笑)。


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あ、英語での名前といえば、以前Twitterの方
で呟いた、ラブさんの名前をめぐる考察も、こち
らであらためてまとめておきますね。


既報済ですが、現在カナダ・YTVで放送中の、
英語版「ふたりはプリキュア」(YTV内番組ペー
)では、主人公ふたりの名前が、

美墨なぎさ
―― Natalie Blackstone
雪城ほのか
―― Hannah Whitehouse

と英名に変更されています。
たこ焼きもドーナツになっていましたけど、完
全に英語文化圏でのお話に改変されているか
というと、画面内の日本語はそのまま残ってい
る箇所も多いらしく、確実なところはよくわかり
ません。


シリーズ6作目「フレッシュプリキュア!」の
主人公桃園ラブさん(キュアピーチ)のファー
スト・ネームは、シリーズで初めて、和名では
なく、"love"という英語由来の名前になりま
した。
なので、そういう意図かどうかはわかりませ
んが、初代「ふたりはプリキュア」とは違い、
英語圏で放送されることがあっても、ラブさ
んの名前は改変されずに、そのままなんじゃ
ないかと想像してたんです。


そして第28話「大切な記憶!おじいちゃんとの
思い出!!」では、名付け親であるラブさんのお
祖父さんによって、英名の「Love ラブ」の方が、
日本名「愛」よりも、もっと広い世界で通用する
だろうから、という命名の理由が語られます。
一見、先に述べた想像と重なるようですが、
この理由を作中で説明してしまうと、実は困っ
たことになってしまうのですね。


日本名ではなく、英名を選んだことに意味が発
生するのは、「フレッシュプリキュア!」が、日本
名が普通である、日本語文化圏を舞台にした
物語だから、ですよね。
その「フレッシュ」を、初代プリキュアのように、
主人公の名前は英名なのが普通である設定で、
英語版を制作してしまうと、他のプリキュア達も
英名になるのですから、ラブさんの名前が、あえ
て1人だけ英名である特異性も、消失してしまう
と思います。
なにより、キャラクター達が英語を喋っている
世界で、キャラの名前が英名であることをおか
しく思うことも、ちょっと変ですよね。
「フレッシュプリキュア!」の、英語圏での放送
はまだまだ先だと思いますが、その辺をどう処
理するのかしないのか、今から興味深いです。


2009年07月29日

イタリアでの「Yes!プリキュア5」の人気は、世界名作劇場に届かず?


あちこちしてますが、今日はイタリアのお話。
あ、先に同じイタリア発情報なんですけど、
イタリアでも10年ぶりに、「美少女戦士セーラ
ームーン」のテレビ放送が復活するらしいです。

Animeye 7月28日付け投稿記事
"Il ritorno di Sailor Moon negli schermi
italiani....per adesso solo su Hiro"


放送チャンネルはデジタル衛星局のHiro(メデ
ィアセットグループ)。9月――秋ごろからの放
送じゃないかと言われています。
「セーラームーン」のメディア展開は、色々事
情があるらしくて中断していたんですが、日本
での再放送も同じ9月から始まりますし(アニ
メ!アニメ!さん7月23日付け記事
)、権利者
さん達側での、再開に向けての話し合いがま
とまった、ということなんでしょうか。


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で、そのイタリアで現在放送中の、同じ変身ヒロ
インアニメである、「Yes!プリキュア5」については、
これまでもお伝えしてきましたよね。
イタリアの国営放送局RAIの中のチャンネル、
Rai Due(公式サイト)での放送は、5月15日か
ら始まっていて、月・水・金の週3日、午前8時
20分〜45分くらいの時間帯でした。
順番だとこの月曜日、7月27日に、第32話辺り
を放送したところだと思うんですが、次回の7月
29日以降は、放送日が月曜から金曜日まで通
しての、連日となるそうです。


Anime Click 7月27日付け記事
"Rai 2: Yes! Pretty Cure 5 diventa giornaliero"


これは、同局で放送していたイタリア製アニメ
「Winx Club」の第4シーズンの最初の13エピソ
ードの放送が終了し、枠が空くためだそうです。
とすると、最終話である第49話の放送は、8月
20日になりますか。足掛けで、ちょうど3ヶ月で
すね。


イタリアでの「プリキュア」シリーズの放送はずっ
とこの、数ヶ月での集中放送スタイルです。
あらためて掲載すると、

「Pretty Cure(ふたりはプリキュア)」
2005年10月17日〜2006年2月8日

「Pretty Cure max heart
(ふたりはプリキュアMax Heart)」
2007年3月4日〜7月30日

「Pretty Cure Splash Star
(ふたりはプリキュアSplash☆Star)」
2008年6月9日〜8月8日

「Yes! Pretty Cure 5(Yes!プリキュア5)」
2009年5月15日〜8月20日

ということになりますね。
去年の「Splash☆Star」の放送期間が2ヶ月
と短いのは、北京五輪中継までに放送を終わ
らせるために、終盤は1日2話放送する駆け
足のスケジュールだったからです。
日本の放送から2年待っているファンの人は、
一気に見られて嬉しいかもしれませんが、日本
のように、「今度はこのプリキュア達と1年間一
緒に過ごす」みたいな、プリキュアが日常にあ
る感覚がないのは、ちょっと寂しいかもですね。


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ちなみに、イタリアの某プリキュア・ファンサイト
でのキャラ別人気投票は(総投票数632)、

1.夢原のぞみ……282(45%)
2.水無月かれん……128(20%)
3.春日野うらら……92(15%)
4.夏木りん……74(12%)
5.秋元こまち……56(9%)

という結果になっていました。
のぞみさんの圧倒的な1位はまあ妥当として、
個人的には、かれんさんの2位がとても嬉しい
ですね。下位の2人は、「GoGo!」ではキャラク
ター・ショーからも外されてしまった、日本と同じ
不人気コンビ……とか言ったら怒られそうです。
来年くるみさんが入ってきたら、どうなるでしょ
うか。


一般的な評価――例えば視聴者数・占拠率に
ついては、最新の7月27日放送分だと(blog.it)、

・視聴者数 22万2000人
・占拠率 5.63%

になっています。
昨年の「Splash☆Star」の前半絶頂期が、視聴
者数40〜60万人、占拠率10〜14%に達してい
たのと比較すると、かなり厳しいかもですね。
ただ、「S☆S」も後半のデータはないので、同じく
らいに落ち込んでいた可能性はあります。


同じ日本アニメでの比較ですが、民放のItalia 1
では、重なる時間帯の8時12〜35分に「LE
AVVENTURE DELLA DOLCE KATI」こと「牧場
の少女カトリ」、続いて8時40分から、「Lovely
Sara」こと「小公女セーラ」を放送していました。
それぞれ、

「カトリ」
・視聴者数 42万8000人
・占拠率 10.73%
「セーラ」
・視聴者数 69万4000人
・占拠率 17.53%

という、ちょっと「プリキュア5」がかなわない数
字ですね。局自体の人気の差もあるでしょうけ
ど……。
イタリアの女の子はスーパーヒロインなプリキュ
アよりも、選ぶなら名作劇場の方がお気に入りな
んでしょうか。今でも「アルプスの少女ハイジ」は、
再放送でスゴい数字を稼ぎますし。
「カトリ」の舞台はフィンランド、「セーラ」の舞台
はイギリスと、同じヨーロッパで馴染みがあるか
もですけど、一方「プリキュア5」は、ヨーロッパ風
でもあり日本風でもありの、絵としてはよくわかん
ない設定ですものね。
現代日本地方都市の雰囲気を丁寧に描き続けた
「S☆S」と比較しての不振は、その辺の中途半端
さが原因かも?
同じ5人ヒロインの「東京ミュウミュウ」は、視聴者
数100万人越えで、再放送を何度も繰り返す人気
でしたし、「プリキュア5」と何が違うのか、イタリア
での受け方の差の理由を知りたいですね。



そうすると、イタリアでのアニメ版「ARIA」の評判
も気になるところですが、そちらは衛星放送の専
門チャンネルということで、なかなかデータが見
つかりません。すみません。


2009年05月16日

なぎさ&ほのかが物語の最初からファースト・ネームで呼び合っている、カナダ版「ふたりはプリキュア」第8話のラストはどうなったか


「プリキュア」シリーズといえば、ずっとお伝えしてい
るように、カナダのYTVで、1作目の「ふたりはプリ
キュア」が、「Pretty Cure」(番組公式ページ)として、
現在放送中です。
「絶賛」と呼べるほど好評なのかどうかについては、
まだデータがありませんけど。


英語吹替で放送されているこのカナダ版「ふたりは
プリキュア」、主人公の美墨なぎささん・雪城ほのか
さんの名前が、それぞれNatalie Blackstoneと
Hannah Whitehouseになっていたり、アカネさん
のたこ焼屋Taco Cafeがドーナツ屋になっていたり
といった変更が施されているのですけど、物語内容
そのものは、概ねオリジナルに近いようです。
それでも個人的に気になっていたのが、シリーズの
中でも名作とされる、第8話「プリキュア解散!ぶっちゃ
け早すぎ!?」の扱いです。


ご存知のように、このお話までずっと、なぎささんと
ほのかさんの2人はお互いを、「雪城さん」「美墨さん」
と、名字で呼び合っていました。
藤P先輩についての、ほのかさんからのなぎささんへ
の気遣いが裏目に出て、2人の関係はギクシャクして
しまうのですが、そういった気持ちのすれ違いを経て、
ラストでやっとファースト・ネームで呼び合える、より
近い関係に2人はなった、というのが、このお話のプ
ロットです。
ところが、このカナダ版では最初から、2人はお互い
のことを「Natalie」「Hannah」とファースト・ネーム
で呼び合っているので、そういう呼び名の変化という
部分は、翻訳改変の都合上無くなってしまうのでは、
と想像していました。


1話からずっと、このカナダ版におけるオリジナルか
らの改変を細かくレポートしてくれている人がいるの
ですけど、第8話の報告には、その部分についても、
言及がありました。
カナダ版なぎさのNatalieさんには、「Nat」(ナッツあ
るいはナツ)というニックネームがあるんですね。
親友の志穂(Shawna)と莉奈(Rina)からは、そう呼
ばれている一方で、プリキュアのパートナーである、カ
ナダ版ほのかのHannahさんからは、このエピソード
まで、ずっと「Natalie」と呼ばれていたようです。
そしてこのエピソードの最後で、ついにHannahに、
「Natalie」ではなく、「Nat」と呼ばせるようになるん
ですね。
オリジナルでの、名字(雪城さん)から、ファースト・
ネーム(ほのか)への移行の代わりを、プロットとして
成立させるために、「Nat」という愛称が役立ったわ
けです。
逆にHannahの方は、そもそも愛称がないというか、
それだけ親しく呼んでくれる親友がいないという立
場なので、たぶんHannahのままでしょうけど、お話
としては、「Natalie」から「Nat」への移行で十分だ
ろうと思います。
このカナダ版の英語吹替制作については、日本の
東映アニメーション側が直接監修しているそうです
が、この処置については、とても上手くやったのでは、
と評価したいです。


2009年05月05日

「Yes!プリキュア5」、5月15日よりイタリアの国営放送局Rai Dueで放送開始


まず先に、素敵な頂き物のご紹介です。
「ジェット フォレスト パークへようこそ」の黒森コウ
さんから、「Yes!プリキュア5GoGo!」(公式サイト)
のヒロインである、ミルキィローズ/美々野くるみさん
のイラストをいただきました♪
まあ、くるみさんというのは、僕からのリクエストだ
ったんですけど。
ちょうど今日の話題にタイムリーで、場が華やぎま
すね。とってもありがとうございました!

kurumi_400.jpg


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さて本題。ちょうど、プリキュアの話題なんです。
イタリアのアニメ・マンガ情報サイトAnimeClickの
5月4日付け記事、

"Yes! Pretty Cure 5, tra pochi giorni su Rai Due"

によると、イタリアでの、「5」シリーズ1作目である
「Yes!プリキュア5」(日本公式サイト)のテレビ放送
は、来週5月15日金曜日の、午前7時からに正式
決定したようですね。
放送局は、イタリアの国営放送局RAIの中のチャン
ネル、Rai Due(公式サイト)。
これまでも、「ふたりはプリキュア」「Max Heart」
「Splash☆Star」と、ずっとイタリアで「プリキュア」
シリーズを放送してきたチャンネルです。
海外では、4月19日から放送の始まっている台湾
の東森幼幼台(東森yoyo tv)に続くもので、ヨーロ
ッパ地域では初になります。


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Rai Dueでの、これまでの「プリキュア」シリーズの
放送データを紹介しておくと、

「Pretty Cure(ふたりはプリキュア)」
2005年10月17日〜2006年2月8日

「Pretty Cure max heart
(ふたりはプリキュアMax Heart)」
2007年3月4日〜7月30日

「Pretty Cure Splash Star
(ふたりはプリキュアSplash☆Star)」
2008年6月9日〜8月8日

「Yes! Pretty Cure 5(Yes!プリキュア5)」
2009年5月15日〜

ということになります。
大体日本からは、2年と少し遅れくらいですね。
また、同じAnimeClickの2009年2月1日付け記事

"Prossimamente in Italia due film di Pretty Cure"

によると、映画2作目の「ふたりはプリキュア Max
Heart 2 雪空のともだち」、3作目の「ふたりはプリ
キュア Splash Star チクタク危機一髪!」のイタリア
語版吹替作業も進められているとのことですから、
いずれ上映ないし放送があるでしょう。


既にイタリア語版のキャスト情報も出ていて、「IL
MONDO DEI DOPPIATORI - Animazione ZONE」

「プリキュア」シリーズ情報ページによると、メイン
の5人は、

夢原のぞみ / キュアドリーム
―― MONICA BERTOLOTTI
夏木りん / キュアルージュ
―― GAIA BOLOGNESI
春日野うらら / キュアレモネード
―― BARBARA PITOTTI
秋元こまち / キュアミント
―― ELEONORA RETI
水無月かれん / キュアアクア
―― RACHELE PAOLELLI

という方々が演じられるようです。


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ヨーロッパでの「プリキュア」シリーズは、初代の
「ふたりはプリキュア」こそ、イタリアだけでなく、
ドイツ、スペインなどでも放送されましたが、続く
「Splash☆Star」そして今回の「5」と、律儀に放送
を続けてくれているのは、イタリアだけなのです。
なので、「プリキュア」シリーズは、イタリアの視聴
者から、ずっと一定の支持を得ていると想像して
いいでしょうね。以降の「5GoGo!」や「フレッシュ」も、
いずれ放送されると思います。
イタリアでは、「東京ミュウミュウ」や「マーメイドメロ
ディー ぴちぴちピッチ」シリーズの人気も高かった
ですから、そういう女の子向け日本製アニメのニー
ズが、それなりにあるんでしょう。
日本のような、「大きなお友達」の影響力がどれだ
けあるかは、ちょっとわかりませんけれど。


そのイタリアでも、初代シリーズ時には、人形などの
商品展開はあったんですが、「Splash☆Star」の際
には、北京五輪中継の影響による放送期間の短さ
もあって、皆無だったようです。1作目、2作目は4
〜5ヶ月かけて放送してくれましたが、「S☆S」は、
たった2ヶ月で、終盤は1日2話ずつの駆け足でした
から。
なので、キャラクターの多い「5」には、時間をかけた
派手な商品展開を期待したいですね。
また、視聴率データなども探してみます。


2009年04月09日

カナダ・YTVで放送されている英語版「ふたりはプリキュア」の変更点・その2


海外におけるプリキュアの話題が続きます。
カナダ・YTVで3月6日より始まった、英語版
「ふたりはプリキュア」(番組公式ページ)は順
調に(たぶん……)、毎週放送が続いているよ
うですね。
視聴率とかのデータまでわかればいいんです
が、まだ見つかっていません。
ともあれ話数が進んで、いろいろな変更点も
明らかになってきたようです。各所のフォーラ
ムやライブジャーナルで話題にされているの
を参考に、前回に続いて、それらを紹介して
みますね。
直接ソースにリンク出来ないのは……、まあ、
あんまり褒められないコンテンツを紹介して
いるところも多かったりするので……、察して
ください。


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まず一番大きいのは、しばらくは不明だった
Hannah(ほのか)さんのファミリーネームが、
"Whitehouse"と判明したことですね。
「雪城」という日本名のイメージをなんとなく残
してくれた、いい感じだとは思います。
"Snowcastle"とかだったら、さすがに名前と
しては大仰過ぎたでしょうし。
その他、変更された名前を並べると、


藤田アカネ → Alex 
(たこ焼屋ではなくドーナツ屋を経営)

竹野内よし美先生 → Yvette Woodgrove

藤P先輩 → Fergie

米槻教頭 → Mr.Weaver

第3話でピーサードが化けた実習生・風間先生
→ Richard Komodo

ほのかさんの尊敬している科学者ブレキストン博士
→ Dr.Bromeum

・お世話カードの住人

オムプはそのまま
ネルプ → Snooze

クラスメートで美術部の柏田真由
→ Maya Kennedy

・ダークファイブ

ピーサード → Pizhard
イルクーボ → そのまま"Ilkubo"
キリヤ → そのまま ただしスペルは"Kirea"
ポイズニー → "Pandora"
ゲキドラーゴ → そのまま"Gekidrago"

ベローネ学院でのなぎささん達のクラス2年桜組
→ Room 201


辺りがわかりました。
やはり、既報済ですが、アカネ→Alexさんの商売
替えにショックがありますね。
それじゃあ、シリーズ最新作「フレッシュプリキュア
!」(公式サイト)の、同じドーナツ屋である「カオル
ちゃん」さんとかぶってしまうというか……。
あ、そうではなくて、「フレッシュ」の方がそも最初
から輸出を考慮しているからこそ、外国のどこでも
無難なドーナツ屋にした面もあるかもですね。
少なくともカナダで「フレッシュ」が放送される時に、
「カオルちゃん」は商売替えしなくて済むわけです。
そうすると「フレッシュ」の主役・桃園ラブさんも、
ファースト・ネームはそのままでオッケーになると
思います。
キュアパインの山吹祈里さんの愛称「ブッキー」は
残るかどうか……。


あと、時々目にするコメントでは、放送されている
画質が悪いんじゃないか、みたいなことも。
これはYTVの標準としてどうなのか、比較してみな
いとわかりませんし、既にハイビジョン化している
「5」以降のHD画質に慣れた目からは……というこ
ともあるかもしれません。カナダのTVデジタル化は
どれだけ進んでるんでしょう。
それから、なぎささんの口癖「ありえない」は、第1話
では"I don't believe this"だったそうですけど、
その後口癖として、Natalieさんも多用しているかと
いうと、そうでもないみたいな?


2009年04月08日

「Yes!プリキュア5」台湾で4月19日から放送開始


あ、先にプリキュア絡みの、私事っぽいことで
報告があります。
いつもお世話になっている、アメリカ・ニュージ
ャージー州の百合振興団体Yuricon(公式サイト)
の代表であるエリカ・フリードマンさんが、ご自身
のブログOkazuの4月6日付け記事で、テレビシリ
ーズに引き続き、上北ふたごさんによる「ふたりは
プリキュア Splash☆Star」の劇場版、「チクタク危
機一髪!」のコミカライゼーションのレビューを掲載
してくださっています。Woo hoo!


この本も、昨年僕がエリカさんに送りつけた贈呈
した、お気に入り百合関連セットの中のひとつなん
ですが、どうやら楽しんでくださったようで幸いです。
咲さんと舞さんの2人が、どれだけお互いを、プリキ
ュアとして以上に必要としているか、というプロットの
本質がきちんと届いたようで、とても嬉しいですね。
この上北ふたごさんによるコミカライゼーションは、
残念な出来だったアニメ版に足りなかった分を全て
補完してくれている、いわば、物語があるべきだった
本来の姿を堪能出来る、上質の作品だと思います。
テレビ版の方のコミカライゼーション第1巻はもう入
手が難しいようですが、こちらの方はアニメの不出
来のおかげなのか(なにしろプリキュア映画最低興
行成績です)、まだ在庫があるようなので(日本Amazon)、
とてもお薦めします。


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さて本題です。
そのプリキュアシリーズの第3シリーズ・4作目にな
る、「Yes! プリキュア5」(日本公式サイト)の、台湾
におけるテレビ放送が、4月19日午後6時半より
東森幼幼台(東森yoyo tv)で始まると、正式に発表
されています。気づくのが少し遅れちゃいましたが。

・ソース
NOWnews 2009年3月23日付け記事
「光之美少女5四月十九日起週日晚上6:30
 全台獨家首播」


この放送は、「ふたりはプリキュア」「Max Heart」
「Splash☆Star」に続くもので、台湾での堅調なプ
リキュア人気を窺わせますね。
タイトルはロゴ通りだと、「Yes!光之美少女5」で、
この「光之美少女」というのが、香港を含む中国語
圏でのプリキュアの漢字表記になります。
ポスターに映っているお二人が、中国語版主題歌
を歌われるんでしょうか?


この台湾での放送は、「5」の海外進出第1弾にな
ると思います。今年夏くらいにはイタリアでも放送さ
れる筈ですし、ブラジルでもずっと交渉が続いてはい
るが、なかなかまとまらない、という話があったりし
ます(JBox.com.br 2009年1月29日付け記事)。
まとまらない理由については、ブラジルのテレビ放
送局での、子供向け枠の減少と、同じ変身少女アク
ション物の「美少女戦士セーラームーン」の不評が
尾を引いている、ということみたいですが……。
また、東映アニメーション・ヨーロッパサイトでは、
「5」の英語ナレーションによるプロモーション・クリッ
プが、こちらのページで視聴出来ます。


とりあえず台湾Wikipediaを参考に、台湾での
プリキュアシリーズ放送データを引用してみますと、

「光之美少女」
(ふたりはプリキュア)
 2005年12月31日〜2006年12月2日
 午後7時〜7時半

「光之美少女 Max Heart」
(ふたりはプリキュアMax Heart)
 2006年12月9日〜2007年10月27日
 午後6時半〜7時

「光之美少女Splash Star」
(ふたりはプリキュアSpalah☆Star)
 2008年4月26日〜2009年1月24日
 午後7時〜7時半

「Yes!光之美少女5」
(Yes!プリキュア5)
 2009年4月19日〜
 午後6時半〜7時

ということになりますね。
各プリキュアの漢字表記は、

キュアブラック=K天使
キュアホワイト=雪天使
シャイニールミナス=夏妮露米納斯

キュアブルーム=花天使
キュアブライト=月天使
キュアイーグレット=舞天使
キュアウィンディ=風天使

だったみたいです。
「5」のみんなはどうなるでしょう。
 

2009年03月15日

カナダ・YTVで放送の始まった、英語版「ふたりはプリキュア」詳細――「ありえない」は"I don't believe this"


ずっとフォローしている話題ですが、カナダ・YTV
(公式サイト)で3月6日より放送の始まっている、
「Pretty Cure」こと英語版「ふたりはプリキュア」
について、詳しい情報がいろいろ出ていますので、
まとめて紹介しておきますね。今日は長いですっ。


short_g.gif


まず、これは事前にお願いしてあったんですけど、
カナダ・トロントに在住の、かねてよりお世話に
なっているピグモんさん(本サイト「英語でユ〜ギ
オ〜!」
)が、ご自身のブログで、第2話「Cleaning
Up the City」(日本題「カンベンして!闇に狙わ
れた街」)をご覧になった感想を綴られていますの
で、ぜひご参考ください。
日本語で感想を読めるのは、とても助かります。
ありがとうございました!


Babbling Bubbles - ピグモん日記
2009年3月14日付け記事
「カナダYTVの英語版『二人はプリキュア』を見てみた」


4歳のお嬢さん的には、変身シーン以外はいまひと
つの受け、みたいな感じですか?(笑)
「Oh My God」を言わせる言葉遣いとか、もう少し上
のプリティーン狙いじゃないか、という話もありますけど。
通称カブキさんことピーサードは、複数いる敵幹部の
1人ですね。その上に、ジャアクキングというボスが
いる、というかたちになっています。
モンスターの名前はオリジナルそのままで、以降の
シリーズも、
「ウザイナー」(Splash☆Star)
「コワイナー」(プリキュア5)
「ホシイナー」(5GoGo!)
「ナケワメーケ」(フレッシュ)
という感じで続いていきます。
変身シーンはどんどん長くなります。「5GoGo!」では
6人にもなって、もう大変です(笑)。


日本語の看板やお味噌汁は残されているというこ
とは、キャラクターの名前は英名だけれど、舞台は
日本のまま、ということでしょうか。英語版「美少女
戦士セーラームーン」なんかも、そういう感じだった
みたいですけど。あかねさんのタコカフェの「たこ焼
き」も、そのままでした?
時間帯の悪さは……難しいですね。
それより伝え聞く、告知していた時間枠に放送しな
かったり、開始時刻が微妙に早くなっていたりとか
いう(4分早く始まっていて、録画していたら冒頭が
切れていたなんて話を目にしました)、アバウトさも
気になります。
ともあれ、色々ありがとうございました。今後も楽し
んでいただければ嬉しいですけど、どうでしょう?


short_g.gif


ではとりあえず確認出来た、英語版での改変部分に
ついて並べてみます。まずキャラの名前は、


・美墨なぎさ→Natalie Blackstone 愛称はNat

・雪城ほのか→Hannah(ファミリーネーム不詳)
 発音的には、ハンナではなくハナのよう。

・志穂→Shawna 莉奈はそのままRina
 あ、同じことを3回繰り返して言う、志穂さんの口
 癖は、さすがになくなったようです。

・なぎさの弟、亮太→Ryan

・藤P先輩こと藤村省吾→Ferguson

・ピーサード→Pizhard

・ジャアクキング→Dark King


辺りが、2話までに明らかになっているようです。
変わっていないのは、ミップル(Mipple)、メップル
(Mepple)、ブラック(Cure Black)&ホワイト(Cure
White)というプリキュアの名称、ザケンナー(Zakennaa)、
学園の名前「ベローネ」(Verone)、そして雪城家の
飼い犬である忠太郎(Chuutarou)などですね。
忠太郎を残せるのなら、なぎさ&ほのかを残しても
よかったような気もしますけど。
気になっていた、なぎささんの口癖「ありえない」は
"I don't believe this"ですか。
それと必殺技では、「プリキュア・マーブル・スクリ
ュー」が、「Marble Twister」に変わったようです。
「スクリュー」の語感の違い、でしょうね。


本編内容のカットもほとんどなかったようですが、
一番大きく、かつ評判のいい非変更点は、本編中の
劇伴音楽が、オリジナルそのままということですね。
4Kids Entertainmentによる英語吹替アニメなど
だと、劇伴もそっくり変えられると思いますから、
この点については、嬉しい予想外だったようです。
ただし、残念ながらOP&EDは、別の英語曲に差し替
えとのことです。いつか未来に、「ガンバランスDEダン
ス」の英語版が作られる可能性も少なくなった、という
ことでしょうか。


吹替自体の出来については、手がけているのが英語
版「ガンダム」シリーズなどで知られる、バンクーバー
のOcean Studioということで、概ね好評ですね。
声優さんも、ほとんどカナダの人達ですが、アニメの
経験があまりない人が多いような気がします。
Natalie役のRocio Barahonaさんは、「舞-乙HiME」
のロザリー・クローデルに続く2作目のアニメ吹替、
Hannah役のMichelle Molineuxさんは、どうもこれ
が初めてのアニメ吹替じゃないかと思います。
なので逆に、シリーズが進むにつれ、どんどんとキャラ
にもこなれてくるんじゃないか、という期待はあるようで
すね。


short_g.gif


声優さんといえば、情報源として重要になりそうな
のが、ToonZoneのアニメフォーラム内のスレッド、

"Official Pretty Cure English Dub airs today!"

ですね。
ここには3月12日から、英語版藤P先輩のFerguson役
である、声優のWill Woodさんが現れて、ファンからの
英語版「プリキュア」吹替収録についての質問に、直接
答えてくれているのです。
Woodさんが、以前に演じたアニメキャラは、OVA「ハン
ター×ハンター」のイモリとNicholas(ニコル?)、
そして作中でのその他チョイ役のみで、長期間携わる
テレビシリーズは初めてのようですから、色々とファン
達からの声も聞きたいご様子です。


まずあった質問が、名前の変更など各種のローカラ
イゼイションについてだったんですけど、理由自体は
詳しく知らないものの、その全ては、カナダ現地のス
タジオ・スタッフの独断ではなく、日本のオリジナル・ク
リエイターである、東映アニメーションの決定・承認を
経たものだ、とのことです。
現地に改変作業を投げ出しせず、日本側も積極的に
関わっているという意味では、いいことだと思います。
4Kidsが手がけている、英語版「遊戯王5D's」などは、
日本版との矛盾が生じて、困ったことになっているそ
うですから(詳しくは、ピグモんさんの「英語でユ〜ギ
オ〜!」
で解説されています)。
それだけ「プリキュア」が、東映にとって大事なブランド
だということでしょうね。
ただし、オーディションの時点では、まだキャラの名前
は日本語のままであり、藤P先輩の英語名も、当初は
今のFergusonではなかったようで、色々と模索があ
ったみたいです。


Will Woodさんのライブジャーナル
http://willjwood.livejournal.com/

志穂(Shawna)役のNikkita BradetteさんのLJ
http://nikkita.livejournal.com/


2009年02月23日

カナダ・YTVで3月6日より放送開始される「ふたりはプリキュア」は成功するか


というわけで、飛行機もなんとか落ちずに実家から
帰ってきました。乗り心地はいいんですけどね、ボ
ンバル。
ネットから離れている間にも、色々大きなニュース
があったみたいですけど、暗い話はとりあえずさて
おいて、期待をもてる前向きな話というと、カナダ・
YTVでの「ふたりはプリキュア」の放送開始日が、
3月6日に決まったことですか(via Anime News
Network
)。
既に、YTVの公式サイトにも、番組紹介ページが出
来ていて、初回放送は6日金曜日の午前7時半、
続いて再放送が、翌7日土曜日の午後1時、日曜
8日の午前8時の2回予定されているようです。


作品解説を読むと、やはり主役のなぎさ&ほのかの
名前は、NatalieとHannahで確定ですね。
2人が変身する姿の、
「Cure Black キュアブラック」
「Cure White キュアホワイト」
変身アイテムの、
「Card Commune カードコミューン」、
すべてを生み出す力があるというアイテム、
「Prism Stones プリズムストーン」
メップルとミップルの故郷である
「Garden of Light 光の園」
などの用語はそのままですが、
敵の本拠地である「ドツクゾーン」は、
「Dark Zone」
という、英語らしい名前になっています。
そうするとおそらく、敵ボスの「ジャアクキング」、
敵モンスターの「ザケンナー」辺りも変わるんじゃ
ないかと思います。


第1話のエピソード紹介もUPされていて、英語タイ
トルは「What d’you Mean Transform?」とされ
ており、「変身ってどういうこと?」みたいな感じで、
これは日本オリジナル題の「私たちが変身!?あり
えない!」に近くはあります。
あ、なぎささんの口癖である「ありえない!」は、英語
だとどう表現するでしょうか。「It ain't possible!」
とか? 
1話のプロット紹介を訳すと、
「ナタリーとハンナはクラスメイトでしたが、お互いに
話したことは一度もありませんでした。予期せぬ訪
問者によって、2人が近づく機会が生まれ、彼女達
は『プリキュア』の世界に巻き込まれていくのです」
くらいですね。


short_g.gif


「美少女戦士セーラームーン」の放送によって、
日本製アニメ・マンガが伝える「百合」の世界に
目覚めたという、お馴染みYuriconの代表エリカ・
フリードマンさんに、北米での「プリキュア」シリー
ズ成功の可能性について尋ねてみたことがあるん
ですね。その時のお答えの一部は、


「もし『プリキュア』がアメリカでテレビ放送されるな
ら、人気がでるかどうかについて興味はあります。
でも、無理かもしれませんね。というのも、多分テレ
ビ局は、『プリキュア』を小さな子供向けの時間帯に
放送してしまうでしょうから。
そもそもは、同じことが『セーラームーン』にも起き
たんです。小さな子供しか見ないような時間帯に
放送したところ、上手くいきませんでした。ところが、
夕方の時間帯に移ったら、大成功を収めたんです。
だから、『プリキュア』も、午後・夕方の時間帯に放
送されるのなら、成功する可能性はあるかも」



というものでした。
このコメントをふまえると、金曜朝・土曜お昼・日曜
朝という時間帯はどうでしょう……。
土曜午前の子供向け枠で放送された、最近の日本
製女の子向けアニメというと、「東京ミュウミュウ」や
「おジャ魔女どれみ」がありますが、どちらも途中で
放送打ち切りに終わっています。
もちろんそれは時間帯だけではなくて、無理なロー
カライズが原因のひとつだった可能性はありますが、
「プリキュア」については、その辺誰が手がけている
のか、まだ情報はありませんね。まあ、見てみないと
細かいことは何もわかりませんけど。
内容改変がどれだけ施されるのかにもよりますが、
まずはカナダの視聴者の反応を楽しみにしたいです。


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