昨日のこちらでの、霞さまルートクリア報告を受け
てだったら嬉しいのですけれど(自意識過剰かもし
れませんが)、御贔屓サイト「HEAVENLY BLUE」
のたちばなりょうさんが、「あやかし忍伝」二次創
作としては第3弾になる、霞さまルートでの場面を
フィーチャーした新作SS「露時雨」を発表されて
います。
僕の昨日の感想は、残念ながら少々辛口になって
しまったわけですが、その不満を解消してくれる、
作品とキャラクターに対する愛情ゆえの温かいフ
ォローといった、いつも通りの、優しい視点の語
り口の作品ですね。
「そうなんだよね」と、作品に対する愛着を抱く者
だからこそ共感可能な何かを感じ取れて、嬉しく
も思いました。
「一番大事な人」をいつのまにかシフトしていた楓
さんの、自分自身に対する心持ちと同様に、彼女
主観のゲーム視点では、出番が徐々に減らされて
いく、本来の「一番大事な人」であった筈の月葉
さんの気持ちもまた、この霞さまルートでは重要
なものであった筈です。
ただしそれを語るには、楓さん以外の、第三者視
点を基本的に用意出来ないシステムの制約が足
枷になってしまいました。月葉さんの側から積極
的に楓さんの視界に踏み込んでいかない限りは、
彼女の、少しずつ自分から遠ざかっていく楓さん
への気持ちもわからない。
けれど、月葉さんの性格を考えれば、それも出来
る行動ではない。
そういうやむを得ないジレンマを、りょうさんが救
ってくれた、と思います。
丹下桜さんの演技もあり、相合傘場面の、月葉さ
んのかぼそい別れの呟きの言葉は、実は一番こ
のルートで印象に残っていたのですが、そんな僕
の側の気がかりを、SSという形で見事に解消し、
また正しく「あやかし忍伝」という物語世界とキャ
ラクターの魅力も伝え直してくれたと思います。
桜華ちゃんなら、そのまま楓さんを追いかけて、
「この裏切り者!」って飛びかかりそうですが(笑)、
霞さまもいる手前、必死に自重したんでしょうね。
雨の冷たさと、月葉さんから楓さんと霞さま、そ
して月葉さんへの深雪さんと桜華ちゃんの気持ち
の温かさが良いコントラストになっていたと思い
ますし、コントラストといえば、月葉さんルートの
その後を描いた、甘い甘い第2弾SS「夕映茜雲」
とはまた違う(この雰囲気も大好きですけど)、
「切なさ」という文脈で、月葉さんの成長が描け
ていたとも感じました。
りょうさんとのお付き合いも6年以上(!)になり
ますが、いまだに日々の更新のごとに、新鮮かつ
嬉しいインプレッションを与えていただけるのは、
本当に人生の宝物だと思っています。
ともあれ、今回も素敵な作品ありがとうございま
したー♪
実は、僕の1stプレイでは、仰っている「お墓参り
のイベント」も、「修学旅行の夜のイベント」も見た
記憶がないので、そういう意味では、霞さんの
人となりを正当に評価出来るレベルにはまだ至っ
ていないのかもしれません。
それでもエンディングに到達出来てしまう、パラ
メータ数値重視のゲーム・システムの弊害ともい
えますが……。
バッドエンドも考えつつ、余裕が出来ましたら、ま
た挑戦してみたいと思います。

