2012年02月11日

森島明子さんの百合マンガ「半熟女子」が、フランス・Taifu Comicsから翻訳出版決定

フランスのTaifu Comicsは、2011年2月に、森永みるくさん作品「GIRL FRIENDS」第1巻のフランス語翻訳出版と同時に、「Yuri/百合」マンガレーベルを立ち上げました(そのフランス語版第1巻冒頭部の試し読みは、こちらで)。
「GIRL FRIENDS」は途中で打ち切られることなく、昨年12月に最終巻である第5巻の発売にまでたどり着き、安心していたのですが、その後すぐには、続く百合マンガ翻訳出版のニュースがなく、「まだかまだか」とサイトに日参していたんですね。

そしてついに昨日の、2月10日付けで発表されたのが、森島明子さんの「半熟女子」全二巻の翻訳出版決定のニュースだったんですね。百合マンガの出版が無事続いたということは、「GIRL FRIENDS」を購入してくれた百合マンガ読者層が、フランスにもそれなりにいたんだろうと想像します。作者の森島さんにもTwitterでお祝いのメッセージを贈らせていただいたのですが、「フランスでも百合が浸透しますように…!」とのお言葉もいただけて嬉しかったです。
Taifu Comicsでは、BL作品が大変な人気で、作品もたくさん翻訳出版され続けているようですが、百合も負けずに頑張ってほしいですね。

ご存知のように「半熟女子」は、一迅社の「百合姫コミックス」として単行本発売されているわけですが、「百合姫コミックス」の海外翻訳出版については、例えば北米のSeven Seas社も既に試みています。
ナヲコさんの「voiceful」東雲水生さんの「初恋姉妹」第1巻が、それぞれ2008年1月に翻訳出版されていますが、全3巻の「初恋姉妹」の第2巻以降が結局発売されなかったことをみると、残念ながら売れ行きは芳しくなかったものと想像します。一迅社作品ではありませんが、百合マンガの傑作である袴田めらさんの「最後の制服」も、全3巻が2巻までで打ち切られています。
このSeven Seasからは、今年10月から、他でもない森永みるくさんの「GIRL FRIENDS」英語版の翻訳出版も予定されていますから、今後こそ上手くいって欲しいですね。


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2010年04月27日

フランスでのマンガ売り上げランキング(2010年3月5日〜4月11日期)


月末恒例の、世界各国のマンガ売上ランキ
ングということで、昨日のスペインに引き続き、
今日はフランスですね。
あ、まずはTwitterで既報の、フランス関係の
最近のニュースをいくつか抜き出しておきます。


・パリ・フランスの老舗マンガ専門店Tonkam
 が今月一杯で閉店。出版社としての活動は
 継続
  ―― via Animeland

・北条司さんに続く、本年度のJAPAN EXPO(7
 月1〜4日)の日本人マンガ家ゲストは、「きら
 りん☆レボリューション」の中原杏さんに決定
  ―― via Animeland

・フランスのパリで7月3〜13日に開催される
 パリ・シネマ国際映画祭で、劇場版「ONE PIECE」
 の第5〜9作目が、一気に上映
  ―― Animeland

・Tonkamが出版しているフランス語版「To LOVEる」
 「ジョジョの奇妙な冒険・第5部」「魔砲使い
 黒姫」の第1話が試読出来ます。"ICI"をクリ
 ックです。
 ―― via Manga Sanctuary


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では、お馴染みBDZOOM.comが、バンド・デシネ
のそれと合わせて掲載してくれている、2010年
3月5日〜4月11日期の、フランスにおけるマン
ガ売り上げランキングから(Livres Hebdo調べ)。


2010年4月22日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
BD ET DE MANGAS"



以下、マンガのトップ15ランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、出版時期に
よって、順位と食い違う場合もあります。


1「NARUTO」第47巻(25万冊)
2.「FAIRY TAIL」第11巻(8万冊)
3.「NARUTO」第46巻(25万冊)
4.「鋼の錬金術師」第23巻(7万5000冊)
5.「ソウルイーター」第8巻(5万5000冊)
6.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
 第25巻(3万冊)
7.「PLUTO」第3巻(3万9000冊)
8.「Dreamland」(Reno Lemaire)第8巻(1万5000冊)
  ―― 作品公式サイト
9.「名探偵コナン」第61巻(2万2000冊)
10.「魔法先生ネギま!」第24巻(3万冊)
11.「NARUTO」第45巻(25万冊)
12.「ブレイザードライブ」第1巻(2万2000冊)
13.「黒執事」第2巻(3万冊)
14.「ブレイザードライブ」第2巻(2万2000冊)
15.「Bleach」第35巻(6万冊)



という結果です。「NARUTO」第47巻が首位
を守り、以前の巻も複数ランクインしています。
注目はやはり、昨日伝えたスペインでも好調
だった「PLUTO」の人気ですね。
記事によれば、同時出版された第1&2巻の
セールスが良かったらしく、第3巻の初版部
数は、さらに1万1000冊上積みされました。
ベルギーで実写映画化された谷口ジローさん
の「遥かな町へ」(予告編)ように、「PLUTO」
もヨーロッパ向けに、渋い感じで映画化した方
が面白いかも。


一方、人気作だった「ツバサ-RESERVoir
CHRoNiCLE」第25巻や「魔法先生ネギま!」
第24巻は、それぞれ前巻よりも、初版部数を
5000冊減らされたとも伝えられています。
長いシリーズということで、さすがに息切れし
てきたんでしょうか。書店在庫の問題もあるで
しょうし。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の全書
籍売り上げ週間ランキングの、最新週(2010年4
月12〜18日
)から、日本マンガの順位を抜き出し
てみると、


10.「ONE PIECE」第53巻
12.「鋼の錬金術師」第23巻
28.「NARUTO」第47巻
62.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第11巻
66.「魔法先生ネギま!」第24巻
71.「トワイライト」(グラフィックノベル版)第1巻
80.「星は歌う」第5巻
130.「NARUTO」第46巻
172.「ハートの国のアリス〜Wonderful Wonder
  World〜」第1巻
188.「FAIRY TAIL」第11巻
197.「PLUTO」第3巻


といった感じです。
次回の月間ランキングでは、「ONE PIECE」第
53巻が割って入ることになるでしょうね。
話題になっていた、ルーブル美術館出版による、
荒木飛呂彦さんの「Rohan au Louvre」は、
4月5日の発売日表記にはなっていますけれど、
とりあえずこのランキングでは姿を見ません。
美術館出版ということで、流通とか出版部数とか
も、通常のマンガとは異なるかもしれませんけど。


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2010年03月27日

フランスでのマンガ売り上げランキング(2010年2月15日〜3月14日期)


では、昨日のイタリアに続いて、今日はフランス
からのデータになります。
毎月恒例ですけど、お馴染みBDZOOM.com
が、バンド・デシネのそれと合わせて、2010年
2月15日〜3月14日期の、フランスにおけるマ
ンガ売り上げランキングを掲載してくれています
(Livres Hebdo調べ)。


2010年3月25日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
BD ET DE MANGA du 24 mars"


以下、マンガのトップ15ランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、出版時期に
よって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第47巻(25万冊)
2.「FAIRY TAIL」第11巻(8万冊)
3.「NARUTO」第46巻(25万冊)
4.「Bleach」第35巻(6万冊)
5.「Doubt」第3巻(3万冊)
6.「PLUTO」第1巻(2万8000冊)
7.「PLUTO」第2巻(2万8000冊)
8.「ONE PIECE」第52巻(8万5000冊)
9.「NARUTO」第45巻(25万冊)
10.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第10巻(4万冊)
11.「ゼルダの伝説・ふしぎの木の実 大地の章」
  (4万冊)
12.「アイシールド21」第29巻(1万5000冊)
13.「FAIRY TAIL」第10巻
14.「スイッチガール!!」第6巻(2万冊)
15.「D.Gray-man」第18巻(4万冊)



という結果です。
Twitterでは、毎週報告していましたけれど、
3月5日に発売された「NARUTO」第47巻は、
フランスの全書籍売り上げ週間ランキングで、
二週連続トップでしたから、たとえ対象期間が
ラスト10日間だけでも、マンガだけのランキン
グで、楽々1位になるわけです。
フランス語版「NARUTO」で、最も売れた巻に
なるのかもしれません。


個人的な注目は、先行して出版されていたスペ
イン・イタリアと同様の、「PLUTO」の好調ですね。
フランスでも売れるだろうと、想像というか期待は
していましたけど。
「Astro Boy」じゃなくて、こちらを映画しておいた
方が、世界的な受けは良かったかもですね。
「Astro Boy」が興行的に失敗したので、同じ「鉄
腕アトム」を原作とする「PLUTO」の映画化も可能
性は低くなったかもしれませんが。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の全書
籍売り上げ週間ランキングの、最新週(2010年3月
15〜21日
)から、日本マンガの順位を抜き出して
みると、


3.「NARUTO」第47巻
36.「FAIRY TAIL」第11巻
45.「ソウルイーター」第8巻
102.「NARUTO」第46巻
135.「黒執事」第2&3巻セット
148.「ブレイザードライブ」第1巻


といった感じで、二週連続1位だった「NARUTO」
第47巻は、三週目でも3位という上位に居座って
います。
それ以外は、日本マンガの姿が少ない週になって
いますね。他の売れ筋マンガの数倍の発行部数を
誇り、47巻にまで達した「NARUTO」による書店
の棚占拠が、他のマンガの品揃えに影響を与えて
いないわけはないとも思いますけど。


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2010年03月02日

フランスでのマンガ売り上げランキング(2010年1月18日〜2月14日期)


先に、同じフランスからの話題をひとつ。
鳴子ハナハルさんが作画を手がけられた、
マンガ版「かみちゅ!」は、フランスでは
Ki-oon社(公式サイト)から、第1巻が3月
11日、そして第2巻が1ヵ月後の4月22日に
発売予定なんですが、その第1巻の冒頭20
ページ分が、Web上で試読出来るようになっ
ています。

フランス版「かみちゅ!」試読ページ
http://www.ki-oon.com/Preview/Kamichu/index.php

Ki-oon公式サイト内「かみちゅ!」ページ
http://www.ki-oon.com/?what=serie&id_serie=71

ページの左上にポインタを置いて、実際に読む
ように、ページをドラッグしていく方式です。
フランスでは未だに、アニメ版はリリースされて
いないそうですが、日本でもブルーレイBOXの
発売が決まりましたし、マンガ版がアニメ版の
リリースを後押しするような形になればいいで
すね。セールスの動きにも注目しておきます。


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では、昨日のドイツに続いて、今日はフランス
からのデータになります。
毎月恒例ですけど、お馴染みBDZOOM.com
が、バンド・デシネのそれと合わせて、2010年
1月18日〜2月14日期の、フランスにおけるマ
ンガ売り上げランキングを掲載してくれています
(Livres Hebdo調べ)。


2010年2月25日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
BD ET DE MANGAS"



以下、マンガのトップ15ランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、出版時期に
よって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第46巻(25万冊)
2.「ONE PIECE」第52巻
3.「FAIRY TAIL」第10巻
4.「NARUTO」第45巻
5.「魔法先生ネギま!」第23巻(3万5000冊)
6.「ソウルイーター」第6巻
7.「D.Gray-man」第18巻(4万冊)
8.「NARUTO」第44巻
9.「神の雫」第11巻(3万冊)
10.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第10巻(4万冊)
11.「テイルズ オブ シンフォニア」第5巻(2万冊)
12.「Doubt」第3巻(3万冊)
13.「ブラッディKISS」第1巻(2万冊)
14.「スイッチガール!!」第6巻(2万冊)
15.「テイルズ オブ シンフォニア」第6巻
  (2万冊)



という結果ですね。
前回調査時に、フランスの
全書籍売り上げ週間ランキングで初登場1位に
つけていた、「NARUTO」第46巻が、当然のご
とくこちらの月間ランキングでも1位です。
それに続くのが「ONE PIECE」なのは、昨日の
ドイツと同じですが、部数の差はもっとあるかも
です。
他は常連陣ですが、新刊として、北米では先行し
て出版され好調な「ブラッディKISS」は、フランス
でも良い感じですね。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の全書
籍売り上げ週間ランキングの、最新週(2010年2月
15〜21日
)から、日本マンガの順位を抜き出して
みると、


10.「Bleach」第35巻
21.「NARUTO」第46巻
49.「Doubt」第3巻
65.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第10巻
91.「アイシールド21」第29巻
97.「PLUTO」第1巻
112.「ONE PIECE」第52巻
116.「スイッチガール!!」第6巻
121.「PLUTO」第2巻
139.「NARUTO」第45巻
145.「聖闘士星矢 エピソードG」第17巻
167.「FAIRY TAIL」第10巻
171.「GetBackers-奪還屋-」第37巻
173.「D.Gray-man」第18巻
199.「魔法先生ネギま!」第23巻



といった感じで、いつになく日本マンガ作品が
多数入っているランキングになっていますね。
「NARUTO」第46巻は、1月8日の発売から1ヵ
月以上を過ぎても、まだ第21位という上位に居
座っている元気ぶりです。
また、「聖闘士星矢」シリーズは誰の作品であれ、
ずっと人気が安定していますね。


このランキングでの個人的注目は、やっとフラン
スでも2月19日から出版の始まった「PLUTO」
(手塚治虫・浦沢直樹)ですね。
登場一週目でこの位置ということは、月間ランキ
ングでも、10位前後には入るでしょうか。


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2010年02月23日

2010年度ジャパン・エキスポ・アワードのマンガ・アニメ部門ノミネート作品(フランス・パリ)


7月1日から4日にかけて、フランス・パリで開
催される第11回JAPAN EXPO(公式サイト)は、
マンガ、アニメ、ゲーム、映画、音楽といった、
2009年にフランスで展開された日本のポップ
カルチャーを対象にする、今年で5回目の、
Japan Expo Awardsのノミネートを2月19日
付けで発表しています。

Japan Expo Awards 公式サイト

3月1日から、一般投票の受付が開始され、
その結果を受けた各部門の優勝者が、7月
1日のJAPAN EXPOで発表されることになっ
ています。
ちなみに昨年2009年度の主な受賞作品は、

少年マンガ部門
―― 「FAIRY TAIL」
 (真島ヒロ)
少女マンガ部門
―― 「ヴァンパイア騎士」
 (樋野まつり)
青年マンガ部門
―― 「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳)
出版部門
―― 「ブラック・ジャック」デラックス版
 (手塚治虫)
原作付きアニメ部門
―― 「DEATH NOTE」
オリジナルアニメ部門
―― 「エルフェンリート」


などでした。
「エルフェンリート」は、岡本倫さんによる原
作マンガがある筈ですけど、フランスでは出
版されていないので、オリジナル作品という
扱いにされてしまったんでしょうか。それも変
な話ですけど。


とりあえずアニメ・マンガ部門から、本年度
のノミネート作品を紹介してみます。
2009年度にフランスでリリース・展開された
注目作品のリストとしても、それなりに役立つ
でしょう。


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マンガ


・少年マンガ部門

「黒執事」
 (枢やな KANA)
「Bleach」
 (久保帯人 Glénat)
「ダレン・シャン」
 (作・ダレン・シャン/画・新井隆広 Pika Édition)
「D.Gray-man」
 (星野桂 Glénat)
「呪法解禁!!ハイド&クローサー」
 (麻生羽呂 Delcourt/Akata)
「テガミバチ」
 (浅田弘幸 KANA)
「未来日記」
 (えすのサカエ SAKKA)
「ソウルイーター」
 (大久保篤 KUROKAWA)


・少女マンガ部門

「アラクレ」
 (藤原規代 12Bis)
「高校デビュー」
 (河原和音 PANINI)
「砂時計」
 (芦原妃名子 KANA)
「蝶よ花よ」
 (吉原由起 Soleil Manga)
「妄想少女オタク系」
 (紺條夏生 DOKI DOKI)
「プライベート・プリンス」
 (円城寺マキ ASUKA) 
「聖伝-RG VEDA-」
 (CLAMP Tonkam)
「スキップ・ビート!」
 (仲村佳樹 SAKKA)


・青年マンガ

「BIOMEGA(バイオメガ)」
 (弐瓶勉 Glénat)
「Doubt」
 (外海良基 Ki-oon)
「イキガミ」
 (間瀬元朗 ASUKA)
「まだ、生きてる…」
 (本宮ひろ志 Delcourt/Akata)
「蟲師」
 (漆原友紀 KANA)
「バガボンド」
 (井上雄彦 Tonkam)
「ヴィンランド・サガ」
(幸村誠 KUROKAWA)


・出版部門

「コードギアス 反逆のルルーシュ」
 (マジコ! Tonkam)
「サイボーグ009」
 (石ノ森章太郎 Glénat)
「ドラゴンボール」
 (鳥山明 Glénat)
「ヘヴンズドア」
 (小池桂一 Glénat)
「アドルフに告ぐ」
 (手塚治虫 Tonkam)
「堺事件」
 (平田弘史 AKATA)
「聖伝-RG VEDA-」
 (CLAMP Tonkam)
「彼女たちのエクス・デイ」
 (水城せとな ASUKA)


アニメ


マンガ原作部門

「アイシールド21」
 (原作・作:稲垣理一郎/画:村田雄介 KAZÉ)
「HELLSING ULTIMATE」
 (原作・平野耕太 Dybex)
「MOONLIGHT MILE」
 (原作・太田垣康男 WE PRODUCTIONS)
「NARUTO-疾風伝-」
 (原作・岸本斉史 KANA HOME VIDEO)
「Paradise Kiss」
 (原作・矢沢あい KANA HOME VIDEO)
「らんま1/2」
 (原作・高橋留美子 Déclic Images)
「ソウルイーター」
 (原作・大久保篤 KAZÉ)
「超GALS! 寿蘭」
 (原作・藤井みほな Déclic Images)


・オリジナル部門

「コードギアス 反逆のルルーシュ」
 (KAZÉ)
「機動戦士ガンダム00」
 (BEEZ)
「天元突破グレンラガン」
 (BEEZ)
「INNOCENT VENUS」
 (WE PRODUCTIONS)
「鴉 -KARAS-」
 (Dybex)
「牙 -KIBA-」
 (KAZÉ) 
「NOIR」
 (Dybex)
「風人物語」
 (WE PRODUCTIONS)


・出版部門

「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」
 コレクターエディション
 (Déclic Images)
「Bleach the Bount」
 コレクターボックス7
 (KAZÉ)
「コードギアス 反逆のルルーシュ」
 コレクターボックス1
 (KAZÉ)
「鋼の錬金術師」
 コレクターエディション
 (Dybex) 
「ジョージィ!」
 アルティメイト・コレクターエディション
 (IDP)
「涼宮ハルヒの憂鬱」
 コレクターボックス
 (KAZÉ)
「ONE PIECE」
 コレクターエディション
 (KANA HOME VIDEO)
「Paradise Kiss」
 限定版アルティメイト・エディション
 (KANA HOME VIDEO)


アニメ映画

「Bleach : Memories of Nobody」
 (監督・阿部記之 KAZÉ)
「エスカフローネ」
 (監督・赤根和樹 Dybex)
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
 (総監督・庵野秀明 Dybex)
「ピアノの森」
 (監督・小島正幸 KAZÉ)
「ラーゼフォン 多元変奏曲」
 (監督・京田知己 Dybex)
「ストレンヂア 無皇刃譚」
 (監督・安藤真裕 BEEZ)
「河童のクゥと夏休み」
 (監督・原恵一 KAZÉ)


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とりあえずこれくらいで。
他にも映画・ゲーム・音楽などありますが。
あるいは来年くらいからはこの部門にも、
オンライン配信なども追加されるかも?


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2010年02月09日

フランスでのマンガ売り上げランキング(2009年12月期)/「NARUTO」第46巻が、全書籍売り上げ最新週間ランキングで第1位(2010年1月25〜31日期)


では、今日はフランスからになります。
毎月恒例ですけど、お馴染みBDZOOM.com
が、バンド・デシネのそれと合わせて、2009
年12月期の、フランスにおけるマンガ売り上げ
ランキングを掲載してくれています(Livres
Hebdo
調べ)。

2010年1月27日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
DE BD ET DE MANGAS"


以下、マンガのトップ15ランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、出版時期に
よって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第45巻(25万冊)
2.「NARUTO」第46巻(25万冊)
3.「ONE PIECE」第52巻(8万5000冊)
4.「NARUTO」第44巻(25万冊)
5.「FAIRY TAIL」第10巻(7万冊)
6.「ゼルダの伝説」第4巻(3万冊)
7.「鋼の錬金術師」第22巻
8.「FAIRY TAIL」第9巻
9.「Dofus」第12巻(6万冊)
10.「ソウルイーター」第7巻(5万5000冊)
11.「Übel Blatt」第10巻(2万冊)
12.「NARUTO」第10巻
13.「ONE PIECE Yellow」
14.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第7巻(3万冊)
15.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
  第8巻(4万冊)



という結果で、前期で1位だった「NARUTO」第
45巻がその座を2カ月連続で守っていますが、
公式発売日が2010年1月8日になっている第
46巻が、わずかな流通期間で猛追しているよ
うですね。どれくらいのフランスの子供達が、
クリスマス・プレゼントに「NARUTO」を買って
もらったんでしょうか。


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その「NARUTO」第46巻なんですが、最新の
データでも、売り上げの凄まじさがわかります。
Edistat調べによる、フランス国内の全書籍売
り上げ週間ランキングの、最新版(2010年1月
25〜31日
)から、日本マンガの順位を抜き出
してみると、


1.「NARUTO」第46巻
33.「ONE PIECE」第52巻
70.「FAIRY TAIL」第10巻
90.「NARUTO」第45巻
105.「神の雫」第11巻
118.「ソウルイーター」第7巻
155.「ブラッディKISS」第1巻
159.「S・A(スペシャル・エー)」第6巻
172.「ブラッディKISS」第2巻
182.「テイルズ オブ シンフォニア」第5巻
193.「TOUGH」第16巻


という結果になっていて、この期間フランスで
最も売れた書籍が、「NARUTO」第46巻にな
っています。
期間表示こそ違いますが(1月19〜25日)、Livres
Hebdo
のTOPページに掲載されている、週間
売り上げランキングでも、「NARUTO」第46巻が
1位になっていますね。
「NARUTO」が全書籍ランキングで1位になるの
は、フランスではもう珍しくもないんですけど、
前巻の第45巻が2位だったので、定位置に返り
咲いたことになりますね。


2009年度はついに成長が止まり、前年度比で
部数がマイナス6.9%、金額でマイナス5.8%と
なってしまったフランスのマンガ市場の中で、
「NARUTO」はその発行部数を、2008年度の22
万冊から、2009年は25万冊へと、さらに上積み
したんですが、2010年はどうなっていくでしょうね。
結果としての売り上げは、第34巻(2008年2月)
の13万3000冊から、第40巻(2009年2月)の
13万8000冊と、微増程度のようで、もうこれ以上
は伸びないかも、なんですが……。


参考・フランスの2009年度コミック市場レポート

du9
"Numérologie, édition 2009"

ACBD
"Grand Prix de la Critique de Bande Dessinée
- Bilan 2009"



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2010年01月29日

フランスの音楽専門チャンネルMCMが、日本のアダルトアニメ「バイブルブラック」を放送



*本日の記事は、いわゆる成人向けアニメ
 (アダルトアニメ)についての話題になります。
 リンク先に、未成年者には有害な画像・映
 像を含んでいる場合もありますので、お気
 をつけください。




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Twitter
で昨日少し紹介した話なんですが、
あらためて、記事としてまとめておきます。
フランスのアニメ・マンガ情報誌である
Animelandの公式サイト発の情報として、
フランスでの「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」ネット配信
開始
ということと合わせて伝えたのが、
フランスの音楽専門チャンネルMCMで、
日本のアダルトアニメ作品「バイブルブラ
ック Bible Black」が放送される、という
ニュースでした。

Animeland 2010年1月26日付け記事
"ULTRA MANGA SEXY SUR MCM"

記事によれば、放送日は2月16日の午後
10時半からで、「バイブルブラック」の4エピ
ソードを放送する、ということになっています。


MCM(公式サイト)は、MTVのフランス版と
いった音楽専門チャンネルで、ケーブルと
衛星放送で配信されています。アナログ地
上波放送ではありません。
現在は他に、「ドラゴンボールZ」「NANA」
「GTO」「エルフェンリート」といった日本ア
ニメに加えて、Ultra Mangaという、アニメ・
マンガ情報を伝える番組も放送しています。
つまり局の性格的には、日本でアダルトア
ニメを衛星などで放送している、成人向けチ
ャンネルとは、まったく違うものだと思います。


なので、そんな一般向けチャンネルで、アダ
ルトアニメを放送して大丈夫なんだろうか、
と思ったんですが、Ultra Mangaの公式ブ
ログ2009年10月27日付け記事を読むと、
既にMCMでは昨年10月27日夜に、「バイブ
ルブラック」の6エピソードを放送済なんですね。
既に一度放送されていて、また今年放送出
来るということは、昨年10月の放送時に、
少なくともフランスにおいては、「バイブルブ
ラック」をテレビ放送したことが、特に問題に
されなかった、ということだと想像します。


多くの方がここで思い出したと思いますけど、
2006年9月に、スペインの地上波局La Sexta
が、同じように18禁ゲームを原作としたアダル
トアニメ「大悪司」を放送して問題となり、結果
放送中止になったという事件がありましたよね。
地上波とケーブル/衛星放送という違いはあり
ますが、とりあえず現時点では、「バイブルブ
ラック」のフランスでの放送が問題視されてい
る、という情報は見つかりません。


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番組表によると、MCMでの、2009年10月27
日における「バイブルブラック」の放送は、午後
10時32分から、2010年2月16日のそれは、
午後10時31分から、になっています。
この時間帯の選択には、フランスのテレビ放
送における、未成年保護のシステムが理由に
なっていると思います。


フランスにおける電気通信・放送等の規律・監
督を行う規制機関である視聴覚最高評議会
(CSA 日本語Wikipedia)の要請により、
各局は放送前に番組をチェックして、暴力シ
ーンや性描写、倫理的描写を考慮して、年齢
制限のロゴをつけるかどうか、検討することに
なっているんですね。
それらは、

・「-10」
(年少の子供にリスクのある番組。昼間放送
してもいいが、子供向け番組の枠内に含むこ
とは出来ない。日本アニメの多くにこのロゴが
適用されている)
・「-12」
(12歳以下にはふさわしくない。放送時間は
主に午後10時以降。一部有料チャンネルでは
午後8時半以降)
・「-16」
(16歳以下にはふさわしくない。放送時間は
午後10時半以降)
・「-18」
(18歳以下にはふさわしくない。放送時間は
午前0時から午前5時まで。PPVなど、未成年
が視聴出来ないロックのシステムを備えてい
ないとダメ)

という風に分かれています。
なので「バイブルブラック」は、その放送時間
からして、「-16」のカテゴリーの番組として扱
われたのだと思います。
逆に言えば、16歳からなら視聴していい、一
番早い時間帯に放送した、ということです。
過激な暴力描写があるという「エルフェンリー
ト」
も、午後10時半からという放送時間帯から
すると、フランスでは「-16」指定なんでしょうね。


日本を含む海外、もちろんフランスでも、DVD
流通している「バイブルブラック」は、成人向け
のレイティングになっていると思います。
フランスでは、EVA(Erotic Video Animation)
という会社がDVDをリリースしていますが、ジャ
ケットにも、きちんと18禁の表示がされています。
なので、MCMの16禁の枠で放送された「バイ
ブルブラック」が、18禁のDVDそのままの内容
だったということもないでしょう。
今後さらに、一般テレビ放送用に修正された、
日本のアダルトアニメの放送がフランスで増え
ていくのかどうかは、とても危うく微妙な問題だ
と思うので、注視が必要ですね。


参考・JETRO調査レポート
「フランスを中心とする欧州におけるコンテンツ
 市場の実態2008-2009」


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・Ultra Manga 2009年9月24日放送
 CLAMP出演場面(ジャパンエキスポのゲスト
 参加時)




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2010年01月15日

冬期新作アニメ「デュラララ!!」「ダンスインザヴァンパイアバンド」、フランスでまもなくネット配信開始へ


海外での、日本アニメの同時正規配信が
どんどん拡大しつつあるという話ですね。
フランスのアニメ雑誌Animeland公式サ
イト
の2010年1月14日付け記事、

"2 anime en simulcast chez Dybex"
(アニメ2作品が、Dybexで同時配信)

という記事で知りましたけれど、ベルギー資
本のアニメ流通会社Dybex(公式サイト)の
動画配信サイトにおいて、共に日本では1月
7日に放送開始されたばかりの冬期新作アニメ、

・「デュラララ!!」
 (日本公式サイト)
・「ダンスインザヴァンパイアバンド」
 (日本公式サイト)

の2作が、日本語音声・フランス語字幕という
仕様で、まもなくネット配信開始されるとのこと
です。日本からは見られませんけれど、既にサ
イトの方には、両作品のトレーラーが紹介され
ています。
同サイトでは、「鋼の錬金術師 FULLMETAL
ALCHEMIST」も、日本の放送から1週間遅
れでフランス語字幕版が配信されていて、それ
と同じということですから、やはり1週間後の無
料配信になると思われます。


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「デュラララ!!」の方は、アメリカ・サンフランシス
コに拠点を置く動画配信サイトCrunchyroll
によって、既に英語字幕版が、日本での放送
直後(約2時間後)に、アメリカ・カナダ・イギリス・
オーストラリア・ニュージーランド・スウェーデン・
デンマーク・ノルウェー・フィンランドといった国
向けに配信されているのですが、

Crunchyroll内「デュラララ!!」ページ

「ダンスインザヴァンパイアバンド」の方は、
このフランスでの配信が、おそらく世界初に
なると思います。
僕の知る限りでは、フランスでのネット配信が、
日本以外で初めてになるケースは、珍しいで
すね。こんなにも早くフランス側が動いたのは、
なにか強くフランスで受ける要素があったりす
るからでしょうか。
環望さんによる原作マンガは、アメリカでは
Seven Seasから既に第5巻まで翻訳出版
されていますが、

Seven Seas「ダンスインザヴァンパイア
 バンド」紹介ページ


フランスでは、まだだと思います。なので知名
度的にはどうなんでしょう。


Crunchyrollと違い、DybexはDVD発売会
社でもありますから、DVD発売権まで含んだ
契約だとしたら、自社サイトでの配信を、上手く
DVDリリースからの収益に繋げる、というビジ
ネス・モデルの展開は可能ですよね。
正規の配信で見られるというのなら、その方が
いいに決まっていますし。
ただ、「デュラララ!!」の方は日本でも、期間限定
とはいえバンダイチャンネルでネット配信してい
ますが、そうでない「ダンス〜」の方は、日本では
見られないのに、フランスならネットで見られる、
という状況がやはり発生してしまいますね。


posted by mikikazu at 08:23 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年11月9日〜12月6日期)


ドイツに続いて、今日はフランスからになり
ます。
毎月恒例ですけど、お馴染みBDZOOM.com
が、バンド・デシネのそれと合わせて、2009
年11月9日〜12月6日期の、フランスにおけ
るマンガ売り上げランキングを掲載してくれて
います。

12月16日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
 DE BD ET DE MANGAS"


バンド・デシネのランキングについては詳しい
方にお任せするとして、以下、マンガの方のト
ップ15ランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、出版時期に
よって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第45巻(25万冊)
2.「NARUTO」第44巻
3.「魔法先生ネギま!」第22巻
4.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
 第24巻
5.「鋼の錬金術師」第22巻
6.「スイッチガール!!」第4巻(2万冊)
7.「FAIRY TAIL」第9巻(7万冊)
8.「Dufus」第12巻
9.「ヴァンパイア騎士」第9巻
10.「星は歌う」第4巻(3万冊)
11.「GetBackers -奪還屋-」第36巻
12.「ONE PIECE YELLOW」(データブック)
13.「ソウルイーター」第6巻(6万1000冊)
14.「しゅごキャラ!」第5巻(1万8000冊)
15.「シティーハンター」第27巻



という結果で、前期調査で1位だった第44巻
と入れ替わる形で、「NARUTO」新刊の第45
巻がトップに入っています。
第44巻も2位にまだいる、ワンツー・フィニッシ
ュ状態ですね。出版部数も増え続けていま
すし、フランスのマンガ市場での「NARUTO」
の勢いはまだまだ衰えていないと思います。


他はいつもの顔ぶれですが、興味深いのは、
第15位の「シティーハンター」第27巻ですか。
過去にはJ'ai luという会社から出版されてい
たようですが、この新装版の出版社である
Panini Comicsは、パラレル続編の「エンジ
ェル・ハート」
も出版中で、相乗効果というか、
合わせて再評価されているということでしょ
うか。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(12月14〜20日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。

13.「NARUTO」第45巻
162.「NARUTO」第44巻


驚いたことに、僕がこの調査を始めて以来
初めて、ランキングのTOP200内に「NARUTO」
以外の日本マンガが登場していない週にな
りました。
おそらく、「NARUTO」以外の日本マンガの
人気が突然凋落した、というようなことでは
なく、年末ゆえの、フランスの出版・書店事
情の方が大きいんだと思いますが。
1週だけのデータで判断するのも早計なので、
しばらく動きを見守ってみたいと思います。


posted by mikikazu at 23:36 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月24日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年10月12日〜11月8日期)


では、今日はフランスからですね。
毎月恒例ですけど、お馴染みBDZOOM.com
が、2009年10月12日〜11月8日期の、フラ
ンスにおけるマンガ売り上げランキングを掲載
してくれています。

11月18日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
DE BD ET DE MANGAS"


バンド・デシネのランキングも含んだ記事な
んですが、そちらについてはお詳しい方にお
任せということで。←あ、逃げたっ
以下、マンガの方の、月間トップ15のランキ
ングです。今回の記事には、発行部数のデ
ータはありませんね。


1.「NARUTO」第44巻
2.「NANA」第21巻
3.「NARUTO」第43巻
4.「DEATH NOTE」第13巻
5.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
6.「魔法先生ネギま!」第21巻
7.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第3巻
8.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
  第8巻
9.「スイッチガール!!」第4巻
10.「ONE PIECE」第51巻
11.「FAIRY TAIL」第8巻
12.「NARUTO」第42巻
13.「Bleach」第34巻
14.「神の雫」第10巻
15.「GetBackers -奪還屋-」第31巻


というわけで、先月調査時に、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングで初登場2位
だった「NARUTO」第44巻が、当然のごとく
トップです。
発行部数も、2位の「NANA」には、たぶんトリ
プルスコア以上の差がついている筈です。


他はいつもの常連タイトルですが、「神の雫」
がやっと時々、このランキングにも入ってくる
ようになりました。推定発行部数は3万部とさ
れています。
フランスでの出版元であるGlénatの10月期
売り上げTOP10
をみると、堂々の1位ですか
ら、他のヒット作に比べて対象年齢の高い、
青年マンガというジャンルでありながら稼ぎ頭
作品になっている勢いの凄さがわかります。
題材がワインだから受けた限定人気なのか、
この作品によって、大人向け料理・グルメマ
ンガへの関心が、フランスを含む海外でさらに
広がっていくのか、興味深いところですね。
やっと北米で今年の1月から、VIZ Mediaで
の出版の始まった英語版「美味しんぼ」は、
批評家受けはもちろん良好ですけど、売り上
げでの反響というと、ランキングなどで、大き
な動きを目にしたことは、まだありません。


8位の「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
もずっと人気がありますが、車田正美さんご自身
が手がけた、「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION
冥王神話」も、スペインに続いて、フランスでの
翻訳出版が決まっています(ソース・Animeland
11月9日付け記事
)。
出版社は、もう一つの外伝「エピソードG」と同じ
Panini社なんですが(「LOST CANVAS」は
Kurokawa)、残念ながら時期はずっと先の、
2010年末(11月頃)ということなんですね。
スペイン・IVREA社による、「NEXT DIMENSION」
第1巻の出版は、今年11月2日だったので、
それより1年も遅れてしまう、フランスの「星矢」
ファンは、かなり気の毒です。
ただ、日本でも単行本はまだ1巻しか出版され
ていないので、ある程度巻数が溜まってから
一気に、という戦略なのかもしれません。
それでも、外伝シリーズが一切出版されていな
い北米よりは、まだマシではあるんですけど。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(11月9〜15日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。


11.「NARUTO」第44巻
12.「鋼の錬金術師」第22巻
16.「FAIRY TAIL」第9巻
42.「ONE PIECE Art Book」
70.「ソウルイーター」第6巻
83.「Doubt」第2巻
89.「Bleach-OFFICIAL CHARACTER BOOK SOULs」
123.「黒執事」第1巻
167.「アイシールド21」第28巻
197.「名探偵コナン」第60巻


といった辺りですね。
「NARUTO」第44巻は、1ヶ月が過ぎても、まだ
第11位の座を保っています。おそらくこの1ヵ月、
ずっとTOP10圏内にいたんでしょうね。
続く「鋼の錬金術師」第22巻は、北米では勢い
をかなり失った感がありますけど、ヨーロッパで
はまだまだ元気みたいです。


新顔での注目は、「黒執事」ですか。
アニメ版のフランスでの権利は、同じKanaグル
ープのKana Videoが保有していていて(ソー
ス・Manga Sanctuary 7月21日付け記事)、
来年2010年からリリース予定とのことなので、
マンガとアニメを上手くリンクさせたビジネスが
展開出来るかもですね。

posted by mikikazu at 15:19 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年9月期)


フランスからの話題ということで、ひとつ先に
お薦めの映像レポートです。
アニメ・マンガ情報サイトのManga Sanctuary
が10月3日付けで、19分21秒という長尺の、
Japan Expo 2009(7月2〜5日)レポートを
掲載してくれています。
せっかくのインタビューの言葉は全然なんです
が、音楽だけで伝えるパートも多いですし、参
加者さんや各社のブースの雰囲気が、よくわか
ると思います。

Manga Sanctuary 2009年10月3日付けレポート
"Film exclusif sur Japan Expo !"


・参考記事
アニメ!アニメ! 2009年7月23日付け記事
「2009年フランス ジャパンエキスポ来場者
 16万4000人 2年で倍に」

同・2009年9月27日付け記事
「ジャパンエキスポ来場者16万5501人 
 プレス1200人」



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見ました? では本題です。
お馴染みBDZOOM.comが、2009年9月期の
フランスでのマンガ売り上げランキングを掲載し
てくれています。

10月22日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS – Octobre 2009"


以下、月間トップ15のランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、このランキン
グは月間での売り上げ結果ですから、出版時
期によって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第43巻(25万冊)
2.「DEATH NOTE」第13巻(6万5000冊)
3.「ONE PIECE」第51巻(9万冊)
4.「FAIRY TAIL」第8巻
5.「Bleach」第34巻(5万1000冊)
6.「ソウルイーター」第5巻(6万冊)
7.「星は歌う」第3巻(2万2000冊)
8.「NARUTO」第42巻
9.「D.Gray-Man」第17巻(3万5000冊)
10.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
 第23巻(3万5000冊)
11.「ハンター×ハンター」第26巻
12.「Doubt」第1巻(外海良基)
13.「魔法先生ネギま!」第21巻(3万5000冊)
14.「仮面ティーチャー」第1巻(2万1000冊)
15.「エア・ギア」第17巻(2万冊)



というわけで、先月に続いて「NARUTO」第43
巻がトップの座に居座っています。なんだかも
う、コメントもないですね(笑)。
新顔としては、藤沢とおるさんの「仮面ティーチ
ャー」が好調のようです。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(10月19〜25日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。


2.「NARUTO」第44巻
27.「NANA」第21巻
99.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
102.「NARUTO」第43巻
114.「GetBackers -奪還屋-」第35巻
116.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
118.「スイッチガール!!」第4巻
120.「DEATH NOTE」第13巻
122.「クレイモア」第16巻
142.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
  第8巻
177.「魔法先生ネギま!」第21巻



という結果で、残念ながら「NARUTO」の最新刊
である第44巻(10月23日発売)は、今回このラン
キングでは、首位を獲得出来ませんでした。
もちろん、2位でもスゴいことなんですけど。


このランキングでの個人的な注目は、姫川明さ
んの「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ですね。
この作品、フランスだけでなく、ドイツやアメリカ
など、世界の広い範囲で結構売れているみたい
です。
もちろん、「ゼルダの伝説」自体の知名度もある
んでしょうけど、Wikipediaでの、姫川明さんの項
の古いと思われる記述をみると、「未出版である
北米・ヨーロッパでは各言語に自主翻訳された
ものがweb上に存在する。今のところ著者はファ
ンの心情を理解し、これらを黙認しているようだっ
た」という文章があって、まあWikipediaですか
ら、作者さんの心情云々が事実かどうかはともか
くとして、正規出版版が北米やヨーロッパで現在、
好調に売れているという事実自体は、喜ばしいも
のだと思います。


posted by mikikazu at 10:12 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月03日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年8月期)


今日はフランスの話題です。
僕自身は、少し前の英字日刊紙The Japan
Timesの紙面で読んだんですけれど、マンガ
「神の雫」の海外での反響を伝える英文記事
の最新版が出ています。

Expatica France 2009年9月28日付け記事
"The manga that poured French wine
into Asia"


記事の中で、フランスでの出版元であるEditions
Glenat
提供の情報として、連載開始から今
までに21巻を重ねた単行本の売り上げは、
日本で既に600万冊、台湾・香港・韓国で300
万冊、そして9巻まで出版されているフランス
で35万冊の売り上げを記録、というデータが示
されています。
この「35万冊」という数字は、8巻までの時点
の成績として語られた、日経トレンディネット
8月11日付け記事
でのものと同じですが、と
りあえずそれだけ売れているのは、事実として
いいと思います。
最新刊である第10巻のフランス語版も、発売
日がもう目の前の、10月7日になっています。


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8巻で35万冊として、1巻辺り約4万3750
冊ですから、当然TOP15内にランクインし
ていい筈の、フランスでのマンガ売り上げ
ランキングに姿を見せないことを、ずっと
不思議に思ってたんですが、やっと最新の、
8月分ランキングに、「神の雫」は登場する
ようになりました。
お馴染みBDZOOM.comが、2009年8月
期のマンガ売り上げランキングを掲載してく
れています。

9月23日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
DE MANGAS - SEPTEMBRE 2009"


以下、月間トップ15のランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、このランキ
ングは月間での売り上げ結果ですから、出
版時期によって、順位と食い違う場合もあり
ます。



1.「NARUTO」第43巻(25万冊)
2.「ONE PIECE」第51巻(9万冊)
3.「ハンター×ハンター」第26巻(5万冊)
4.「NARUTO」第42巻(25万冊)
5.「FAIRY TAIL」第8巻(7万冊)
6.「魔法先生ネギま!」第20巻(3万5000冊)
7.「ヴァンパイア騎士」第9巻(3万冊)
8.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
  第7巻(4万冊)
9.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第6巻(3万冊)
10.「Doubt」第1巻(外海良基)(3万冊)
11.「スイッチガール」第3巻(1万8000冊)
12.「ONE PIECE」第50巻(8万冊)
13.「NARUTO」第41巻(25万冊)
14.「鋼の錬金術師」第21巻(7万5000冊)
15.「神の雫」第9巻(3万冊)




というわけで、いつものように「NARUTO」最新
刊の第43巻が快調ですね。他の巻も合わせて
人気が続いていて、その突出した出版部数を考
えると、フランス市場に占める「NARUTO」の割
合がとんでもないとやはりわかります。
他は、フランスで売れているいつもの面々ですか。
市場全体での動向についても、記事では少し触
れていて、今年9月30日までの、フランスにおけ
るマンガの出版点数は1121ということで、昨年
同時点での、1086を上回っているそうです。
フランスでのマンガ・日本ポップカルチャー人気
は、衰えを知らないようですね。


参考
アニメ!アニメ! 2009年9月27日付け記事
「ジャパンエキスポ来場者16万5501人 
 プレス1200人」



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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(9月21〜27日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。


15.「Bleach」第34巻
21.「DEATH NOTE」第13巻
33.「ONE PIECE」第51巻
36.「NARUTO」第43巻
56.「FAIRY TAIL」第8巻
67.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」第23巻
130.「ソウルイーター」第5巻
135.「星は歌う」第3巻
173.「NARUTO」第42巻



という結果で、今週はわりに大人しめの結果
になっています。

posted by mikikazu at 12:09 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月06日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年7月期)/フランスの全書籍売り上げ週間ランキングで、「NARUTO」第43巻が1位


続いて今日2つ目の話題は、フランスから。
お馴染みBDZOOM.comが、2009年7月期
のマンガ売り上げランキングを掲載してくれ
ています。

8月28日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
DE MANGAS"


以下、月間トップ15のランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、このランキ
ングは月間での売り上げですから、出版時
期によって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第42巻(25万冊)
2.「ONE PIECE」第50巻(8万冊)
3.「鋼の錬金術師」第21巻(7万5000冊)
4.「FAIRY TAIL」第7巻(7万冊)
5.「銃夢-Last Order」第12巻(6万冊)
6.「Bleach」第33巻(5万冊)
7.「NARUTO」第41巻
8.「ソウルイーター」第4巻(6万冊)
9.「ベルセルク」第32巻(3万冊)
10.「ゼルダの伝説」第1巻(4万冊)
11.「D.Gray-Man」第16巻(3万5000冊)
12.「晴れゆく空」(谷口ジロー)
13.「Dofus」第11巻(5000冊)
14.「ONE PIECE」第49巻
15.「NARUTO」第40巻



というわけで、引き続き「NARUTO」の独走が
続いている結果になっています。
去年の発行部数は、22万冊くらいだったんで
すが、今年はさらに上積みされていますね。
二番手作品の、1年程前の発行部数と今期の
それを比較してみると、

「ONE PIECE」
7万5000冊(2008年8月)→8万冊
「鋼の錬金術師」
7万5000冊(2008年9月)→7万5000冊
「Bleach」
5万1000冊(2008年9月)→5万冊
「ベルセルク」
3万冊(2008年9月)→3万冊
「D.Gray-Man」
3万5000冊(2008年9月)→3万5000冊

と、ほぼ横ばい状態であり、「FAIRY TAIL」
「ソウルイーター」といったニューフェイスと
部数を分け合っている一方で、「NARUTO」
の寡占が進んでいるのがわかります。


姫川明さんの「ゼルダの伝説」はドイツでも
売れていましたし、欧米で広く支持されてい
るシリーズのようです。
記事でも触れられていますが、驚きなのは、
谷口ジローさんの「晴れゆく空」がランクイ
ンしていることですね。ヨーロッパでの評価
はとても高いマンガ家さんですが、それがセ
ールスの面でも現れるようになってきたんで
しょうか。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(8月24〜30日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。


1.「NARUTO」第43巻
25.「ハンター×ハンター」第26巻
36.「NARUTO」第42巻
56.「ヴァンパイア騎士」第9巻
64.「魔法先生ネギま!」第20巻
75.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
  第7巻
109.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第6巻
114.「スイッチガール」第3巻
134.「Doubt」第1巻(外海良基)
139.「エンジェル・ハート」第28巻
165.「クレイモア」第15巻
182.「ONE PIECE」第50巻
186.「シティーハンター」第24巻
193.「しゅごキャラ!」第3巻



という結果で、またまたまたまた「NARUTO」が
全書籍ランキングでも、1位に輝いています。
平たく言えば、この週フランスで売られたあらゆ
る本の中で一番売れたのが、「NARUTO」第43
巻ということですね。これで何度目でしょうか。
少なくともフランスにおいては、その人気に衰え
はまったく見えません。


それにしても……、これだけ「NARUTO」が
売れていると、作品が終了した時の、フランス
のマンガ市場全体のセールス・ダウンも、相
当に大きなものになるんでしょうね。前から
言ってますけど。
去年からの動きをみると、現在二番手格の作
品が、単独でその穴を埋めることはなさそうで
すし……。「FAIRY TAIL」はこの秋からのアニ
メ版の出来が良ければ、さらに人気が伸びる可
能性はあるかも?
まあ、「NARUTO」は日本国内の人気も堅調で
すから、まだまだ杞憂のレベルの想像ですね。


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2009年08月14日

「20世紀少年<第2章> 最後の希望」、フランスで8月26日より公開決定


先日も少し触れたように、アメリカでは第3部
である「<最終章> ぼくらの旗」が、日米同時
公開となっている、実写映画版「20世紀少年」
シリーズですが、フランスでは、ちょうど日本で
の公開と同じような時間差のスケジュールで、
公開を続けていくようです。
フランスの映画「20世紀少年」公式サイト及び
フランスのマンガ情報サイトManga newsの
8月12日付け記事で、8月26日からの、フラン
スでの「20世紀少年<第2章> 最後の希望」
公開を伝えてくれていました。

フランスの映画「20世紀少年」公式サイト
http://www.20th-century-boys.fr/

Manga news 8月12日付け記事
"20th Century Boys: la bande annonce
du 2ème film !"



予告編も紹介されていますが、日本オリジナル
版の予告編に、フランス語字幕をつけただけの
ものだと思います。
また一般公開に先駆けて、8月20日にはパリの
UGC Orient Expressという劇場で、二回ほど
先行上映イベントもあるようですね。


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日仏での公開スケジュールを比較すると、面白い
ことがわかります。
日本での、「20世紀少年」三部作の公開スケジュ
ールは、

第1作・2008年8月30日
第2作・2009年1月31日
第3作・2009年8月29日

でした。
一方、フランスのそれは、

第1作・2009年1月14日
第2作・2009年8月26日

と、全く同じ間隔ですから、おそらく3作目の公開
は、2010年1月ということになると思います。
そしてまた、この8月26日は、第1作目「<第一
章> 終わりの始まり」のDVDが、フランスで発
売される日でもあります。
日本での第1作目のDVD発売も、2作目の劇場
公開と同時でしたから、フランスでの「20世紀少
年」の商業展開は、日本のそれのタイム・スケジ
ュールを、忠実にコピーしているんですね。
おそらく、日本側からの管理というか指示が徹底
しているんでしょう。そうすることが自己満足以外
に、フランスでどれだけの意味があるかというと、
また別の話ですけど。日本と同じ間隔を空けて待
ったりせず、早く見たいというファンも、当然いるで
しょうし。


ちなみに、フランスでの興行成績の方は、ランキン
グで確認出来る範囲では、2週目までで、4万3422
ドル(約393万4033円)。
それ以降はランキングに入らないレベルだったよう
ですから、特に話題になったとか、ヒットしたという
ことではなさそうです。
なので、2作目の劇場公開はどうなるかと心配もし
ていたんですが、無事に配給先が確保出来たよう
です。公開規模はまだわかりませんが、1作目の初
週9館と同じくらいでしょう。


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2009年07月07日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年4〜5月期)


先に一言すみません。
今日は七夕で、当ブログ「ULTIMO SPALPEEN」
が、1999年7月7日にHPとして活動を開始し
てから、10周年ということになります。
偶然ですが、思い出しやすい日付になってて、
よかったです。
10年やってて、少しは賢くなったかというと、
特にそんなこともないみたいですが(笑)。


旧HP時代から知っている人は、もうほとんどい
ないかもと思うんですけど、「ULTIMO SPALPEEN」
はそもそも、アニメ・マンガの海外情報はおろか、
アニメ・マンガ自体をメインコンテンツとして扱う
HPではなかったんです。始めた当初のコンテン
ツは、実は映画一般とHR/HMでした。
当時は10年くらい、アニメからは離れていてて、
世間を席巻していた「エヴァンゲリオン」ブームも、
外側から他人事として眺めていた、という感じで。
それでもガンダム程度は知っていましたから、
ちょうど放送の始まった「∀ガンダム」くらいは、
感想を書いてみようかと思ったんですね。
「∀」という作品自体はともかく、その感想とファン
小説が、わりに評判がよく、アニメファンの方達と
も交流が生まれましたので、やがてお薦めされる
作品や話題になっている作品も、見ていくようにな
ったんです。なにしろ10年間の空白がありましたか
ら、勉強することはいっぱいでした。
そしてちょうどその頃から、北米でのアニメ人気が
少しずつ伝わってくるようになり、そちらのことも
調べていたら、海外の方とも交流が始まり、だん
だん扱いが大きくなっていって、今日に至る、とい
うわけです。


色々な人と出会ったり別れたり、縁を切ったり愛想
を尽かされたり(笑)してきましたが、活動開始当初
からのお付き合いが続いているのは、しばらくお休
み中のたちばなりょうさん(HEAVENLY BLUE)を
除くと、もう三和土さん(NO/ON)お1人だけですね。
現在のアクセス数は、更新がない時で700〜1300、
ある時は話題にもよりますが、数千から1万の間で
色々です。正直、ネガティブな話題の方がアクセス
数が増えるのには、複雑な気持ちもあります。
逆に「プリキュア」の百合百合なファン小説なんか
は、ほとんど反響ありませんでした(笑)。
今後も、現状のかたちで細々と運営は続けていく
のでは、とも思います。そろそろ身体も疲れてきま
したけど、まあ、出来る範囲で頑張りますので、
よろしくお付き合いください。ぺこり。


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前置き長かったですが、今日の本題です。
一月分スルーしてしまっていたので、2009年4・5
月の二か月分をまとめてになる、フランスでのマン
ガ売り上げ月間ランキングです。
ソースはお馴染みBDZOOM.comからの、

5月19日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS – Mai 2009"


6月26日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS – Juin 2009"


になります。
以下、それぞれの月間トップ15のランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、このランキングは月
間での売り上げですから、出版時期によって、順位と
は食い違う場合もあります。


2009年4月期

1.「NARUTO」第41巻(22万冊)
2.「鋼の錬金術師」第20巻(7万5000冊)
3.「FAIRY TAIL」第6巻(7万冊)
4.「NARUTO」第40巻
5.「ONE PIECE」第48巻
6.「魔法先生ネギま!」第18巻(3万5000冊)
7.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第5巻(4万冊)
8.「ヴァンパイア騎士」第8巻(3万5000冊)
9.「D.Gray-Man」第15巻(3万5000冊)
10.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第5巻 (3万冊)
11.「スイッチガール!!」第1巻(1万5000冊)
12.「ソウルイーター」第1巻
13.「NARUTO」第39巻
14.「Bleach」第31巻
15.「FAIRY TAIL」第5巻


2009年5月期

1.「ONE PIECE」第49巻(8万冊)
2.「NARUTO」第41巻
3.「FAIRY TAIL」第6巻
4.「Bleach」第32巻(5万冊)
5.「ソウルイーター」第3巻(6万冊)
6.「ベルセルク」第31巻(3万冊)
7.「銃夢外伝」(3万冊)
8.「星は歌う」第1巻(3万冊)
9.「聖闘士星矢 エピソードG」第15巻(1万5000冊)
10.「NARUTO」第40巻
11.「鋼の錬金術師」第20巻
12.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」第3巻(3万5000冊)
13.「エンジェル・ハート」第27巻(1万2000冊)
14.「TALES OF SYMPHONIA」第5巻(2万冊)
15.「ヴァンパイア十字界」第1巻



という結果になっています。
俯瞰してみると、少年マンガのロングセラーの
「NARUTO」
「ONE PIECE」
「Bleach」
「鋼の錬金術師」
「魔法先生ネギま!」
「聖闘士星矢」シリーズ
が依然好調な中に、
「FAIRY TAIL」
「ソウルイーター」
といった勢いのある新顔が割り込む一方で、
「ベルセルク」
「銃夢」シリーズ
「エンジェル・ハート」
などの青年向け作品も頑張っているという、
フランス市場の傾向がわかると思います。
少女マンガでは「ヴァンパイア騎士」が健闘して
おり、「フルーツバスケット」の高屋奈月さんの
新作「星は歌う」に期待が高まっている、という
ところでしょうか。
数字としては、「NARUTO」の突出が続いていて、
二番手争いが熾烈といえそうです。


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ところで、「神の雫」(作・亜樹直/画・オキモト・シュ
ウ)について、asahi.com7月2日付け記事では、
「昨年から仏語版(グレナ社)が出版され、単行本
8巻までで35万部発行されている」という記述があ
りましたよね。
1巻平均だと、約4万3750冊ですから、このランキ
ングに入ってきてもよさそうなものですけど、少なく
ともこの15位までのランキングで、目にしたことは一
度もありません。今はダウンしている、Edistatによる
書籍全体での売り上げランキングでも、です。
出版元であるGlénatの、2009年5月期マンガ売り
上げランキングをチェックしてみると、

マンガ全体でのランキング

1.「ONE PIECE」第49巻(8万冊)
2.「Bleach」第32巻(5万冊)
3.「ベルセルク」第31巻(3万冊)
4.「銃夢外伝」(3万冊)
5.「ドラゴンボール PERFECT EDITION」第2巻
6.「アイシールド21」第25巻
7.「Bood+」第2巻
8.「花より男子」第36巻
9.「医龍-Team Medical Dragon」第6巻
10.「家庭教師ヒットマンREBORN!」第16巻


青年マンガ・ランキング

1.「ベルセルク」第31巻(3万冊)
2.「銃夢外伝」(3万冊)
3.「Bood+」第2巻
4.「医龍-Team Medical Dragon」第6巻
5.「神の雫」第1巻
6.「BIOMEGA」第1巻
7.「銃夢-Last Order」第7巻
8.「銃夢」第1巻
9.「AKIRA」第5巻
10.「漫画で日本語」


といったものになっています。
この月だけのデータで判断は難しいですね。最新刊
の第8巻がランクインするだろう6月期のランキングが
わかれば、なんですけど。
ただ、発行部数で下回っている筈の、「ベルセルク」
や「銃夢」シリーズと比較して、売り上げランキングで
上回ったことがないということは、発行部数に対して、
実売部数はかなり少ない、のかもしれません。


モーニング公式サイトでは、「各巻1万部以上という
異例のセールスを記録中」とのコメントもありますが、
1万部は異例というほどの数字ではないですし、
約4万3750部発行して、セールスが1万部以上では、
返本がスゴイことになっているのでは、とも思います。
モーニング公式サイトの文章がいつ書かれたかにも
よりますし、「神の雫」が表紙だった、モーニングの今
年第14号巻頭記事には、売り上げ部数についての文
章もあったと記憶しているのですが、雑誌が今手元に
ないので確認出来ません。
1〜2万部というような数字だったと思うのですが、
もしお持ちの方がおられましたら、確認お願い出来る
でしょうか?
この辺の数字の話は、出版部数と売り上げ部数が時
にゴッチャになりますし、フランスでは売り上げ部数の
正確な把握は難しいとも聞きますから、調べてはいま
すが、なかなかに正確な事実が掴めません。


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2009年04月28日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年3月期)・「NARUTO」第41巻が、書籍全体での週間売り上げランキングで第1位に


色々海外でも動きがあったみたいですけど、
とりあえずは溜まっているランキングの類から
片付けていきますね。
まずは恒例の、BDZOOM.comによる、フランス
でのマンガ売り上げ月間ランキングの、2009年
3月分記事です。

BDZOOM.com 2009年4月21日付け記事

"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS d’avril 2009"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は累計の推定刷り出し冊数です。累計なの
で、出版が古いものは、順位とは食い違います。


1.「ONE PIECE」第48巻(9万冊)
2.「Bleach」第31巻(5万1000冊)
3.「NARUTO」第40巻
4.「NANA」第20巻
5.「ソウルイーター」第1巻(6万5000冊)
6.「FAIRY TAIL」第5巻
7.「ソウルイーター」第2巻
8.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」第21巻
 (3万5000冊)
9.「エア・ギア」第14巻(2万冊)
10.「ベルセルク」第30巻
11.「銃夢-Last Order」第11巻
12.「NARUTO」第39巻
13.「NARUTO」第38巻
14.「Dreamland」第6巻(Reno Lemaire
 1万6000冊)
15.「NARUTO」第1巻


というわけで、北米とは違いヨーロッパでは強い
「ONE PIECE」第48巻が1位を獲得しています。
あとニューカマーとしては、3月12日に同時発売
された、「ソウルイーター」の第1&2巻に勢いが
あるようです。
今年のフランスマンガ市場は、トップセラーだった
「DEATH NOTE」「SAMURAI DEEPER KYO」
終了の穴を、どの作品が埋めるのかが、ひとつの
注目なわけですが、この「ソウルイーター」、そして
今月6位の「FAIRY TAIL」といったところが、その
有力候補になりそうですね。


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では続いて、Edistatによる、フランス国内での書籍
全体売り上げ週間ランキングの最新分(4月13日〜
19日)
から、日本マンガを抜き出してみると、


1位 「NARUTO」第41巻
10位 「鋼の錬金術師」第20巻
47位 「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第5巻
51位 「ONE PIECE」第48巻
56位 「魔法先生ネギま!」第18巻
57位 「ヴァンパイア騎士」第8巻
61位 「NARUTO」第40巻
65位 「D.Gray-man」第15巻
85位 「JACKALS 〜ジャッカル〜」第5巻
119位 「スイッチガール!!」第1巻
122位 「Bleach」第31巻
127位 「ソウルイーター」第1巻
137位 「xxxHolic」第13巻
152位 「NANA」第20巻
182位 「NARUTO」第39巻
193位 「しゅごキャラ!」第1巻
197位 「FAIRY TAIL」第5巻
200位 「ソウルイーター」第2巻


といった辺りが見つかります。
なんといっても、「NARUTO」の最新刊である第41巻
(4月17日発売)が、この書籍全体の売り上げランキ
ングで、またも1位を獲得している快挙がスゴいです
ね。これで三度目か四度目だと思います。
実売冊数の詳細はわかりませんけれど、ランキング
で見る限り、フランスでの「NARUTO」人気は、まだ
まだ衰えを知らないようです。
あと個人的には、「スイッチガール!!」や「しゅごキャ
ラ!」といった、少女マンガ系の作品の動向も気に
なるところですね。

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2009年03月27日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年2月期)


まず先に、同じフランス発の情報を。
2月25日から、パリのCinéma Publicisで単館先
行公開されていた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
(フランス公式サイト)ですけど、Box Office Mojo
によると、その一週目の週末興行成績(3月4〜8
)は4001ドル(約39万4099円)、公開館数が5館
となった翌週末(3月11〜15日)は3836ドル(約37
万7846円)になり、累計が1万1592ドル(約114万
1812円)ですね。
残念ながら、さらにその翌週末(3月18〜22日)は、
ランキングから姿を消しています。
上映自体はまだ、3館ほどで続いているようですが
(スケジュール)。


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というわけで本題です。
恒例ですが、BDZOOM.comによる、フランスでの
マンガ売り上げ月間ランキングの、2009年2月分
記事ですね。

BDZOOM.com 2009年3月25日付け記事

"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
 DE MANGAS – MARS 2009"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は累計の推定刷り出し冊数です。累計なの
で、出版が古いものは、順位とは食い違います。


1.「NARUTO」第40巻(22万冊)
2.「銃夢-Last Order」第11巻(6万冊)
3.「FAIRY TAIL」第5巻(7万冊)
4.「NANA」第20巻(5万5000冊)
5.「NARUTO」第39巻
6.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第4巻
  (4万冊)
7.「D.Gray-man」第14巻
8.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第4巻(3万冊)
9.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」第2巻
  (3万8000冊)
10.「エンジェル・ハート」第26巻(1万8000冊)
11.「ベルセルク」第30巻(3万冊)
12.「Dofus」第10巻
13.「GetBackers -奪還屋-」第31巻(1万7000冊)
14.「FAIRY TAIL」第4巻
15.「魔法先生ネギま!」第17巻



というわけで、先月に引き続き、「NARUTO」第40巻
が首位を堅持しています。すごいですね。
新作ということでは、やはり「FAIRY TAIL」に勢いが
ありますね。「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神
話」も、根強いフランスの「聖矢」人気を示しています。


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では続いて、Edistatによる、フランス国内での書籍
全体売り上げ週間ランキングの最新分(3月16日〜
22日)
から、日本マンガを抜き出してみると、


28位 「NANA」第20巻
37位 「ソウルイーター」第1巻
39位 「NARUTO」第40位
42位 「ベルセルク」第30巻
48位 「ソウルイーター」第2巻
53位 「FAIRY TAIL」第5巻
57位 「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」第21巻
61位 「エア・ギア」第14巻
133位 「銃夢-Last Order」第11巻
157位 「テイルズ オブ シンフォニア」第1巻
173位 「涼風」第11巻
178位 「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」第21巻
    (ハードカバー?)
197位 「湘南純愛組!」第29巻
198位 「NARUTO」第39巻


になります。
ニューカマーで元気があるのは、3月12日に第1&
2巻が同時発売された「ソウルイーター」ですね。
月間ランキングでどこに位置するでしょう。


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毎年恒例の、du9によるフランスのコミック市場調査
2008年度版、

(英語翻訳記事)
"Numerology, 2008 edition (I)"
"Numerology, 2008 edition (II)"

では、マンガの状況についても触れられていました。
市場全体は成長を続けているものの、2001〜2005
年と比較すると、ここ3年の伸びは緩やかになってい
るようですね。
「NARUTO」が飛び抜けた売れ筋である状況は変わ
らないものの、その全体の売り上げは2007年の200
万冊から、2008年は186万冊へと初めて低下してい
て、ついに飽和に達したのか、気になるところです。
また、長く人気を保っていた「ドラゴンボール」も、
2008年はその売り上げが28%も落ちたとのことです。
これからの実写版映画の公開が、人気再興につなが
るでしょうか。


2009年度におけるフランス市場の不安材料としては、
人気シリーズの「DEATH NOTE」「SAMURAI DEEPER
KYO」「フルーツバスケット」が完結したこと、日本での
出版に追いつきそうな「鋼の錬金術師」「NANA」などの
出版数が減ることが挙げられています。2010年度は、
それに「NARUTO」「Bleach」「ONE PIECE」「魔法先生
ネギま!」も続きそうです。
市場の大きな割合を占めている、ベストセラー作品の
出版数が減ることは確かに大きな問題でしょうけれど、
逆に考えれば、上記のランキングでも勢いのある
「FAIRY TAIL」「ソウルイーター」のような新しい作品
が入り込む余地が生まれた、ともいえますよね。
また状況を見守っていきたいです。


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2009年02月27日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年1月期)


というわけで恒例ですが、BDZOOM.comによる、
フランスでのマンガ売り上げ月間ランキングの、
2009年1月分記事が掲載されています。

BDZOOM.com 2009年2月25日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
 MANGAS : Février 2009"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は累計の推定刷り出し冊数です。累計なの
で、出版が古いものは、順位とは食い違います。


1.「NARUTO」第40巻(22万冊)
2.「FAIRY TAIL」第4巻
3.「ハンター×ハンター」第25巻(5万冊)
4.「ONE PIECE」第47巻
5.「NARUTO」第39巻
6.「ベルセルク」第29巻(2万8600冊)
7.「Dofus」第10巻
8.「魔法先生ネギま!」第17巻(3万5千冊)
9.「Übel Blatt」第8巻(3万冊)
10.「Bleach」第30巻
11.「エア・ギア」第13巻(2万冊)
12.「NARUTO」第38巻
13.「聖闘士星矢 エピソードG」第14巻(2万5千冊)
14.「アイシールド21」第23巻(1万5千冊)
15.「D.Gray-man」第13巻(3万5千冊)



というわけで、先月の第39巻に引き続き、「NARUTO」
の最新刊である第40巻が首位をゲットしています。
2月9〜15日間の、書籍全体の週間チャートでも第
2位でしたから(キャッシュ)、フランスでの「NARUTO」
人気は、年が変わっても相変わらず凄まじいようです。
アメリカ以上に、「NARUTO」が終了されたら困る国に
多分なっていますね。アニメの方のセールスはどうなん
でしょうか。


それから、続いている「ONE PIECE」と「FAIRY TAIL」
のバトルは、先月と入れ替わって、「FAIRY TAIL」が
上位につけました。
フランスでの売れ筋マンガであった、「DEATH NOTE」
(18万冊)、「Samurai Deeper Kyo」(6万6千冊)が
昨年で終了した、その代わりの地位を占める作品に
なっていくようです。
「FAIRY TAIL」にしても「ONE PIECE」にしても、北米
では両者共に1万数千冊程度と、目立たないセールス
成績なのに、フランスではそれをはるかに上回る7万
冊超えの刷り冊数と、チャート・アクションなのが面白い
ですね。


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では続いて、Edistatによる、フランス国内での書籍
全体売り上げ週間ランキングの最新分(2月16日〜
22日)
から、日本マンガを抜き出してみると、


6位 「NARUTO」第40位
39位 「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第4巻
60位 「D.Gray-man」第14巻
79位 「JACKALS 〜ジャッカル〜」第4巻
95位 「NARUTO」第39巻
99位 「エンジェル・ハート」第26巻
125位 「GetBackers-奪還屋-」第31巻
140位 「魔法先生ネギま!」第17巻
192位 「ONE PIECE」第47巻


になります。
月間の方の「エピソードG」と合わせて、「LOST
CANVAS 冥王神話」の新刊が上位にランクインし
ている、「聖闘士星矢」の人気も根強いですね。
「LOST CANVAS 冥王神話」はアニメ化も決定し
ていますし(公式サイト)、ヨーロッパや南米ではそ
れも大きな話題になっていますから、今後も海外
での「星矢」人気は盛り上がり続けていくと思います。


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そうそう、以前にも話題にした、かなり怪しいハ
リウッド製実写版「星矢」の話ですが、ネタ元の
The Internet Movie Databaseの実写版「星矢」
ページ
が、今年2月10日になって、情報が更新
されていて、キャストなどが追加されていますが、
まあ、話半分というか五分の一くらいに思ってい
た方がいいでしょうね……。
今回城戸沙織さん役に名前が挙がっているのが、
Nadia Bjorlinさんという方なんですが、とりあえず
彼女の公式サイトでは、何の話も出ていませんね。


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2009年01月29日

フランスでの日本マンガ売上げランキング(2008年12月24日〜2009年1月20日期)


まず先に。
今日1月29日付け読売新聞朝刊第1〜2面に、か
ねてよりお世話になっている「英語で!アニメ・マン
ガ」
のceenaさんこと、椎名ゆかりさんを紹介する
記事が掲載されています。
電子版ではまだ見当たらないんですが、記事のタイ
トルは、

「日本の活力」最前線は今A

と題したもので、「マンガ家志望 世界から」という見
出しが付けられた1面記事では、フランスのアジア言
語専門学校で「日本で通用するマンガ家」育成講座
を担当している吉川かおりさんと、ご存知のように、
海外マンガ家出版エージェントとして活躍している、
椎名ゆかりさんが紹介されています。既に日本でマン
ガ家デビューを果している、フェリーぺ・スミスさんにつ
いても触れられていますね。
もちろん、マンガを楽しむのに作者の国籍などは関係
なく、「バクマン。」のジャンプ編集長さんが語っていた
ように、「マンガは面白ければいい」わけです。
その、面白いかどうかを判断してもらうには、まず読ん
でもらわなくてはならないわけで、その機会をつくるた
めに尽力している椎名さんのことは、陰ながら応援さ
せてもらっています。っていうか、したいです。


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さて本題。
スペイン・イタリアの次は、じゃあフランスというわけな
んですが、いつものBDZOOMの方にまだ情報が上が
ってこないので、今日はフランスのマンガ情報サイト
Manga News の方に掲載されていた、2008年12月
24日〜2009年1月20日期での、マンガ売上げTOP15
ランキングを紹介します。

Manga news 1月23日付け記事より
"Meilleures ventes manga de janvier 2009"


1.「NARUTO」第39巻
2.「ONE PIECE」第47巻
3.「鋼の錬金術師」第19巻
4.「Bleach」第30巻
5.「FAIRY TAIL」第4巻
6.「NARUTO」第38巻
7.「ONE PIECE」第47巻
8.「DEATH NOTE」第1巻
9.「Dofus」第10巻(Tot & Ancestral Z)
10.「NARUTO」第1巻
11.「DEATH NOTE」第12巻
12.「FAIRY TAIL」第3巻
13.「NARUTO」第37巻
14.「銃夢 Last Order」第10巻
15.「DEATH NOTE」第3巻


という結果ですね。
2008年度のフランスマンガ市場は、引き続き圧倒的
な「NARUTO」を追う、「DEATH NOTE」「ONE PIECE」
「鋼の錬金術師」「Bleach」といった第2グループに、
ニューカマーとして「FAIRY TAIL」が加わったことが
大きな動きといえるでしょう。
今年2009年は、既に本編の刊行が終了した「DEATH
NOTE」の分を、どれだけ奪っていくか、という流れに
なっていくんでしょうね。
次に紹介する、Edistat掲載のフランスの全書籍売上
げ週間ランキング
(2009年1月19〜25日)でも、1月
21日発売の「FAIRY TAIL」第4巻が、マンガではトッ
プですし。


16位 「FAIRY TAIL」第4巻
17位 「ハンター×ハンター」第25巻
41位 「ONE PIECE」第47巻
64位 「Übel Blatt」第8巻
69位 「NARUTO」第39巻
76位 「エア・ギア」第13巻
83位 「Bleach」第30巻
154位 「聖闘士星矢 エピソードG」第14巻
161位 「ZETMAN」第10巻
200位 「涼風」第10巻


short_g.gif


また、マンガを含むフランスの2008年コミック市場
全体の総括データ記事を、ACBD - Association
des Critiques et journalistes de Bande Dessinée

のGilles Ratier氏がまとめているので、そちらも参
考になると思います(via The Comics Reporter 1月
22日付け記事
)。

"Grand Prix de la Critique de Bande Dessinée
- Bilan 2008"


記事では、2008年度の売れ筋マンガの、各巻平均
刷り冊数として、

「NARUTO」――22万冊
「DEATH NOTE」――18万冊
「鋼の錬金術師」――9万冊
「ONE PIECE」――7万2800冊
「ドラゴンボールZ」――7万300冊
「FAIRY TAIL」――7万冊
「Samurai Deeper Kyo 」――6万6000冊
「NANA」――6万冊
「Bleach」――4万9500冊

といった数字が確認出来ます。
昨年刊行が始まったばかりの「FAIRY TAIL」が、
既に「ONE PIECE」「ドラゴンボール」といった人
気作に追いつきつつある勢いがわかります。


posted by mikikazu at 12:01 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月23日

フランスでの、出版社・レーベル別の日本マンガ売れ筋ランキング(2008年12月8〜14日)


もちろんプリキュアだけじゃなくて、昨日の続きの
フランス情報も。
昨日の記事では、「NARUTO」「DEATH NOTE」を
擁する、フランスのマンガ市場シェア1位の、Kana
だけについてご紹介しましたが、今日はフランス国
内の、その他の出版社・レーベルについても。
ソースは同じくEdistatで、期間は2008年12月8〜
14日です。
対象出版社・レーベルは、

・Glenat(公式サイト)
・Kurokawa(公式サイト)
・Pika Édition(公式サイト)
・Tonkam(公式サイト)
・Panini Comics(公式サイト)
・Kabuto éditions(公式サイト)
・J'ai Lu(公式サイト)
・Ki-oon(公式サイト)
・Kami(公式サイト)

辺りになります。
ランキングを見れば、どういう傾向の作品を扱っている
出版社なのかも、なんとなくわかるでしょう。
さすがに全部調べるのは大変だったので、しばらくはこ
ういうの、やりません(笑)。


short_g.gif


・Glenat(公式サイト)

1.「ONE PIECE」第38巻
2.「ベルセルク」第27巻
3.「ベルセルク」第23巻
4.「ベルセルク」第21巻
5.「ベルセルク」第22巻
6.「ベルセルク」第19巻
7.「ベルセルク」第17巻
8.「ヴァリアンテ」第2巻
9.「ササメケ」第1巻
10.「ヴァリアンテ」第1巻


・Kurokawa(公式サイト)

1.「鋼の錬金術師」第18巻
2.「鋼の錬金術師」第19巻
3.「鋼の錬金術師」第17巻
4.「鋼の錬金術師」第16巻
5.「はじめの一歩」第16巻
6.「666〜サタン〜」第19巻
7.「鋼の錬金術師」第14巻
8.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第3巻
9.「鋼の錬金術師」第15巻
10.「はじめの一歩」第14巻


・Pika Édition(公式サイト)

1.「FAIRY TAIL」第2巻
2.「FAIRY TAIL」第3巻
3.「地獄少女」第3巻
4.「魔法先生ネギま!」第15巻
5.「ヤマコナデシコ七変化 」第2巻
6.「魔法先生ネギま!」第16巻
7.「怪物王女」第1巻
8.「FAIRY TAIL」第1巻
9.「ROSE HIP ZERO」第2巻
10.「探偵儀式 DETECTIVE RITUAL」第1巻


・Tonkam(公式サイト)

1.「ToLOVEる」第1巻
2.「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第11巻
3.「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」第2巻
4.「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第10巻
5.「ToLOVEる」第2巻
6.「X」(CLAMP)第4巻
7.「エム×ゼロ」第7巻
8.「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第12巻
9.「X」(CLAMP)第5巻
10.「エム×ゼロ」第6巻


・Panini Comics(公式サイト)

1.「聖闘士星矢 エピソードG」第13巻
2.「シティーハンター」第19巻
3.「キャッツ・アイ」第6巻
4.「エンジェル・ハート」第25巻
5.「キャッツ・アイ」第5巻
6.「シティーハンター」第20巻
7.「エンジェル・ハート」第24巻
8.「ドラゴンボール・カレンダー2009年版」
9.「キャッツ・アイ」第4巻
10.「ヴァンパイア騎士」第7巻


・Kabuto éditions(公式サイト)

1.「鴉天狗カブト」第1巻
2.「Stigmata」第2巻(Ko Ya Sung)
3.「Stigmata」第1巻(Ko Ya Sung)
4.「モノクロームファクター」第1巻
5.「クライングフリーマン」第7巻
6.「HEAT」第3巻
7.「クライングフリーマン」第6巻
8.「悪魔狩り〜寂滅の聖頌歌篇〜」第3巻
9.「HEAT」第4巻
10.「Black Lagoon」第1巻


・J'ai Lu(公式サイト)

1.「クレヨンしんちゃん」第11巻
2.「パタリロ西遊記」第6巻
3.「クレヨンしんちゃん」第5巻
4.「ジョジョの奇妙な冒険」第39巻
5.「クレヨンしんちゃん」第8巻
6.「クレヨンしんちゃん」第6巻
7.「ジョジョの奇妙な冒険」第41巻
8.「ろくでなしBLUES」第38巻
9.「フィールドの狼FW陣」第2巻
10.「キーパーコーチ―高橋陽一短編集」


・Ki-oon(公式サイト)

1.「Übel Blatt」第7巻
2.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第2巻
3.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第3巻
4.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第1巻
5.「水竜王の騎士」第1巻
6.「死がふたりを分かつまで」第5巻
7.「Übel Blatt」第5巻
8.「Witch Hunter」第4巻(Jung-man Cho)
9.「水竜王の騎士」第4巻
10.「ロードス島戦記 -英雄騎士伝-」第1巻


・Kami(公式サイト)

1.「魔探偵ロキ」第3巻
2.「イノセントW」第1巻
3.「魔探偵ロキ」第2巻
4.「イノセントW」第2巻
5.「プリンセス・プリンセス」第3巻
6.「デザート・コーラル」第3巻
7.「魔探偵ロキ」第1巻
8.「プリンセス・プリンセス」第2巻
9.「ジャンクヤード・マグネティク」第2巻
10.「エレメンタル・ジェレイド」第6巻


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