2010年02月20日

北米へ新たに進出した、NISアメリカのアニメDVDリリース戦略(「とらドラ!」「ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜」「PandoraHearts」「我が家のお稲荷様」)


先にポッドキャスト絡みで余談を。
今日はいつもの公共図書館に出かけていた
んですが、アメリカ・アイオワ州に拠点を置く
オンラインストアRight Stufが隔週で配信し
ているポッドキャストAnime Today最新回
(2月18日配信)のゲスト、Patrick W. Galbraith
さんの著書「The Otaku Encyclopedia」
ちょうど納本されていたので、借りてみることに
しました。


うちの図書館は一応日本国内にあるんですが、

「Manga! Manga!: The World of Japanese Comics」
  ―― Frederik Schodt

「Anime From Akira To Howl's Moving Castle
 :Experiencing Contemporary Japanese Animation」

  ―― Susan J. Napier

「The Anime Encyclopedia: A Guide to
 Japanese Animation Since 1917」

  ―― Jonathan Clements & Helen McCarthy

「Watching Anime, Reading Manga: 25 Years
 of Essays and Reviews」

  ―― Fred Patten

「Manga: 60 Years of Japanese Comics」
  ―― Paul Gravett

「Japanamerica: How Japanese Pop Culture
 Has Invaded the U.S.」

  ―― Roland Kelts

「The Anime Companion 2: More What's
 Japanese In Japanese Animation?」

  ―― Gilles Poitras

「Stray Dog of Anime: The Films of Mamoru Oshii」
  ―― Brian Ruh

「Millennial Monsters: Japanese Toys And
 the Global Imagination」

  ―― Anne Allison


といった、海外での日本のマンガ、アニメ、
ポップカルチャー研究書の基本的な書物が
揃っているので、これから色々調べ始めて
みようと思う人には、便利だと思います。
まあ僕でも勿論、借り出し期間中に読み終
えられるかという大きな問題はありましたけ
れど(笑)。


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では本題。
いま北米のアニメ業界で注目を集めているのが、
ゲーム会社日本一ソフトウェアの、アメリカの現
地子会社であるNISアメリカが、アニメDVDの
発売を新たに手がける、という話題ですね。

・参考
アニメ!アニメ! 2010年2月12日付け記事
「北米の日本アニメDVD事業に NISアメリカ進出」

プレスリリース(英文)によって明らかにされた発
売作品は、

「とらドラ!」
「ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜」
「PandoraHearts」
「我が家のお稲荷様」

の4作品だったんですが、具体的なリリース方
法やパッケージ仕様、北米のアニメDVD市場が
縮小の傾向にあるこの時期に、何故あえて市場
参入を決めたのか、などの詳細については、明ら
かにされていませんでした。


そこで、北米の情報サイトAnime News Network
が配信しているポッドキャスト番組ANNCastに、
NISアメリカのPRマネージャーであるNao Zook
氏と、副社長のMitsu Hiraoka氏が出演するこ
とになったんですね。
その出演は、ANNCastのホストの1人であるZac
Bertschy氏によって事前にTwitterを通して告
知され、北米のアニメファンからの、NISアメリカへ
の質問が、広く募られました。


現地時間18日に、さっそく配信されたポッドキ
ャストの内容から、明らかにされたNISアメリカ
のアニメDVDリリース計画の、主なところを箇条
書きまとめてみます。


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・NISアメリカの目的は、日本の優れたポップカ
 ルチャーをアメリカに持ち込むことなので、
 ゲームに限らず、アニメも勿論その対象になる。

・ここ最近の、相次ぐアメリカでのアニメDVD企
 業撤退・縮小により、アニメDVDの供給が減っ
 てきており、NISアメリカが入り込む余地が出
 来た。チャンスである。

・NISアメリカには、ゲームを北米市場に向け
 ローカライズしてきた実績とノウハウがあり、
 それはアニメDVDビジネスにも活用出来る。
 翻訳しなければならないテキスト量は、ゲー
 ムよりアニメの方がずっと少ないので、翻訳
 のクオリティも落ちることはない。

・現時点では、コストがかかり過ぎることもあっ
 て、英語吹替トラックを収録することは考えて
 いない。
 ただしビジネスが成功して予算に余裕が生ま
 れれば、将来的な可能性はある。

・作品の選択においては、15人の社員に、20〜
 50タイトルほどの作品を見てもらって、投票を
 した。

・撤退した企業もあるが、4〜5年ほど通ってい
 るロスのアニメエキスポの参加者はずっと増
 え続けているので、(潜在的な)市場自体も拡
 大を続けている筈だ。

・流通は4〜5箇所のオンラインストアのみ。

・リリースは半シーズン・1クール(13話)のBOX
 セット発売。
 SRP(推奨小売価格)は59.99ドルだが、実際
 の小売価格がいくらになるのかはわからない。

・ブルーレイ・ディスクやストリーミングについては、
 現時点では考えていないが、将来的な可能性
 はある。

・かつてジェネオンUSAがリリースしていた、ゲ
 ーム版がNISアメリカの代表作になっている
 「ディスガイア」のアニメ版を再リリースする
 予定はない。アニメ版の新作が作られれば、
 当然NISアメリカから出るだろう。

・18禁作品をリリースする可能性はまずない。
 (冗談で)会社が破産寸前になったら、最後の
 手段として手を出すかも。

・現時点では北米市場に集中し、ヨーロッパに
 まで展開する予定はない。するとしたら、
 それはヨーロッパ支社の方の動きになる。


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という辺りですね。
Zacさんは、「意見を寄せてきたファンの三分の
一くらいが、『英語吹替がないなら買わない』と
即座に反応していたんだけど、予算を惜しんで吹
替を収録しなくて大丈夫なんですか?」みたいな
ことも言ってましたが、実際のところ、英語吹替
があるなら確実に買うという北米のファンがどれ
だけいるのか、費やした予算に見合うだけいるの
かどうか、僕にはわからないところです。
最近は、テレビでのアニメ作品放送もめっきり減
ってしまって、英語吹替自体のニーズが無くなっ
てきているのは事実です。
そういう意味で、英語吹替がないからといって、
NISアメリカからのリリースが確実に失敗するか
というと、もうそんなこともない気がします。


あ、NISアメリカのローカライズにおける苦労に
ついては、3月にリリース予定のゲーム「サクラ
大戦V 〜さらば愛しき人よ〜」英語版制作につ
いての記事が出ていますので、ご参考に。

GameZone 2010年1月21日付け記事
"GameZone Chats with the Localization Team
behind Sakura Wars: So Long, My Love"



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2010年02月17日

英語版「鋼の錬金術師FA」の新アル役・Maxey Whiteheadさんへの反応は良好


北米地域では2月13日深夜(東部標準時午前
零時)から、ケーブル局Cartoon Networkの
深夜ブロックであるAdult Swim(同チャンネル
ですが別ネットワーク扱い)で、英語吹替版の
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
こと「Fullmetal Alchemist: Brotherhood」
の放送が始まりました。

Adult Swim公式サイト

各国語字幕版のネット配信・衛星やケーブル
局での放送については、世界各地で広く既に
行われているのですが、英語吹替の放送は、
これが最初になると思います。


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この新英語版での最大の注目は、主人公で
あるエルリック兄弟の1人、アルフォンス・エル
リック役の声優が、旧シリーズでアルを演じて
いたAaron Dismuke君から、女性のMaxey
Whiteheadさんに変更されたことです。
日本版の「FA」でも一部声優さんの変更はあ
ったようですが、この英語版「FA」でのアル役
の変更の理由は、旧作で、1992年生まれの
Aaron君がアルを演じたのは、まだ12歳から
数年の範囲だったのに、現在ではもう18歳と、
既に声変わりの時期を経てしまっていて、かつ
てのアルと同じ声が出せなくなってしまったか
らなんですね。
Aaron君の声は、最大の当たり役になったエド
役のVic Mignognaさんと同じく、とても好評だ
ったのですが、こればっかりは肉体的な問題で
すから、仕方がありません。


なので、ネット配信で物語の内容については
既に知られていますから、今回のAdult Swim
での英語版放送での注目も、新アル役に選ば
れたMaxey Whiteheadさんの演技に集中し
ていました。
結果、フォーラムなどでの反応を読む限りでは、
概ね肯定的といっていいと思います。
そのままの意見は引用出来ませんが、Aaron君
よりは少し高めの声かもしれないけれど、やはり
アルに聞こえる、といった感じで。
むしろ不満の方は、OPが短縮されていたことに
ついて多く読めます。


Maxey Whiteheadさんの新アルが受け入れ
られているのは、事情が事情だけに仕方ない、
という理解もあると思います。
ダメだといっても、12歳の頃のAaron君を復帰
させるわけにもいきませんから。タイムマシンで
もない限り(笑)。
その辺の事情説明を、英語吹替を制作した側が
事前にしっかりとしておいたので、放送が始まっ
ても、特に混乱が起きていないのだと思います。


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この新アル役であるMaxey Whiteheadさんへの
最新インタビューが、Anime News Networkにも
掲載されていました。

Anime News Network 2010年2月15日付け
"Interview: Maxey Whitehead"

このインタビューでは、

・実際に役を得るまで、「鋼の錬金術師」という作品
 の人気については理解していなくて、現在はかな
 りのプレッシャーを感じている
・オーディションの時こそ、Aaron君のアルの声を
 少しだけ聞かされたけれど、決まってから以降は、
 演出側との相互了解として、彼の単なる声真似に
 なってしまわないように、旧シーズンはあえて見
 ないようにしている

などがまず語られています。
賛否両論あるでしょうけど、英語吹替制作の場合、
良くない影響を避けるために、あえてオリジナルの
日本語演技は聞かない・聞かせない、という声優さ
ん・ディレクターさんの話もよく目にします。
オリジナルの声に似せようと努力するあまり、人間
としてのキャラの演技の質や、リアリティが落ちてし
まっては困る、というわけですね。


ただし鎧を通したアルの声を再現するために、
マイク・スタンドに金属製のボウルを取り付ける
という方法は、Aaron君の時と同じで、ボウル
自体も、Aaron君が使っていたものだそうです。
初期に同じ方法(空缶?)を取っていたという日
本版では、もうエフェクトになってしまったそうで
すが、英語版では、初期の物理的な方法が、
ずっと継承されているんですね。


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最後にオマケとして、アニメ版「鋼の錬金術師」
シリーズをリリースしているFUNimation提供の、
アニメコンベンションKatsucon(2月12〜14日 
メリーランド州)の動画レポートです。
エド役のVic Mignognaさん、アル役のMaxey
Whiteheadさんの姿が「鋼FA」パネル(1分00
秒〜)で映った後、Whiteheadさんは最後にまた
少し登場してコメントをくれます。





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アメリカ一般書店・コミック専門店でのマンガ売り上げランキング(2010年1月期)


2010年1月期の、アメリカの一般書店及びコミ
ック専門店における売り上げデータが、業界情
報誌サイトICv2に掲載されていましたので、
例によって紹介してみますね。
まずは、Nielsen BookScan調べによる、ア
メリカの大手書店チェーン、オンラインストア、
POSデータを使用している独立系書店におけ
る、アダルト向けグラフィックノベル(キッズ・ヤ
ングアダルトは含まず)の売り上げランキング
です。

ICv2 2010年2月5日付け記事
"Yu-Gi-Oh! Dominates GN Chart in January"

このランキングはマンガ作品の割合が多いので、
ベスト20全てを紹介しますが、


1.「遊戯王GX」第4巻
2.「THE BOOK OF GENESIS」
3.「NARUTO」第47巻
4.「鋼の錬金術師」第22巻
5.「WATCHMEN」
6.「THE ZOMBIE SURVIVAL GUIDE:
 RECORDED ATTACKS」
7.「黒執事」第1巻
8.「ONE PIECE」第24巻
9.「NARUTO」第46巻
10.「MAXIMUM RIDE」第2巻
11.「ヴァンパイア騎士」第8巻
12.「ONE PIECE」第25巻
13.「MAXIMUM RIDE」第1巻
14.「ONE PIECE」第26巻
15.「ONE PIECE」第27巻
16.「ONE PIECE」第28巻
17.「ヴァンパイア騎士」第1巻
18.「THE WALKING DEAD」第11巻
19.「Bleach」第29巻
20.「DEATH NOTE」第1巻


という結果になっていました。
ニューヨーク・タイムズの週間ランキングで、2
週連続1位(1月3〜9日・10日〜16日)だった
「遊戯王GX」第4巻が、月間チャートでも1位
になっていますね。こういう人気のある作品の
アニメを、最終話まできちんと放送してくれない
のは解せない話ですけど……(アニメ版「遊戯
王GX」の第4シーズンは未放送のままです)。


新顔では、NYタイムズの1月24〜30日週間
チャートで1位だった「黒執事」に勢いがあるみ
たいですね。フランスでも確か好調でした。
今月から毎月5冊で6ヵ月連続、半年で合計30
巻の連続出版スケジュールが始まった「ONE
PIECE」も、「NARUTO」の時ほどではありま
せんが、それなりの勢いはあるようです。これが
半年続くでしょうか。


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続いては、コミック専門店のみでのグラフィ
ックノベルのランキング

ICv2 2010年1月14日付け記事
"Top 300 Graphic Novels Actual--January 2010"

から、マンガ作品のTOP20だけを抜き出して
みます。数字はまずマンガだけでの順位、
そしてカッコ内が全体での順位です。


1(8).「無限の住人」第22巻
2(18).「鋼の錬金術師」第22巻
3(26).「ああっ女神さまっ」第34巻
4(32).「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第25巻
5(38).「ストリートファイターW」第1巻
6(54).「鋼の錬金術師」第21巻
7(55).「遊戯王GX」第4巻
8(57).「犬夜叉」第44巻
9(61).「ONE PIECE」第24巻
10(62).「PLUTO」第7巻
11(70).「ネギま!?neo」第4巻
12(82).「ONE PIECE」第25巻
13(91).「NANA」第20巻
14(92).「Fate/stay night」第6巻
15(93).「ONE PIECE」第26巻
16(107).「コードギアス 反逆のルルーシュ」第7巻
17(111).「明日のよいち!」第3巻
18(118).「コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー」第4巻
19(125).「FAIRY TAIL」第9巻
20(130).「ブラック・ジャック」第9巻


という感じでした。コミック専門店ならではの特
色が出ているでしょうか。
「鋼の錬金術師」は、Adult Swimでアニメ新作
「FA」の英語吹替版での放送が先週から始まり
ましたので、また勢いがつくかもしれません。
一部変更があった声優さんの受けも、それなり
の感じみたいですし。


参考・新しいアル役の声優Maxey Whitehead
さんへのインタビュー記事

Anime News Network 2010年2月15日付け
"Interview: Maxey Whitehead"


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2010年02月05日

北米オンラインストアでの、アニメDVD売り上げ・予約ランキング(2010年1月下旬編)


あ、本題の前に、mania.comのアニメ/マンガ・
コーナー
(旧AnimeOnDVD)のフォーラムで投
票が呼びかけられていた、
"Vote for the Best Anime DVD Release of
2009"

の結果が出ています。
これは、アメリカで正規リリースされたアニメ
DVDの各月ベスト12タイトルの中から、さらに
年間のベストを選ぶ、というものですね。
投票数が少ないので(126票)、勝負という意味
では特に意味はないと思いますけど、2009年
にアメリカのアニメファン間では、こういった作品
のDVDが話題になった、評価されていたという、
ひとつのデータになるかと思います。
以下、各月ごとのベストを投票数と合わせて並
べてみます。


1月
「ARIA The NATURAL Prat 1」
―― 18(12.68%) 公式サイト
2月
「コードギアス 反逆のルルーシュ Part3」
―― 13(9.15%) 公式サイト
3月
「ARIA The NATURAL Prat 2」
―― 7(4.93%) 公式サイト
4月
「Black Lagoon:Second Barrage Complete Season」
―― 26(18.31%)
5月
「CLANNAD Collection 2」
―― 12(8.45%)
6月
「学園アリス Complete Collection」
―― 3(2.11%) 公式サイト

7月
「かんなぎ Vol.1」
―― 6(4.23%)
8月
「true tears Complete Collection」
―― 1(0.70%)
9月
「かんなぎ Vol.2」
―― 1(0.70%)
10月
「CLANNAD After Story Collection 1」
―― 12(8.45%)
11月
「逮捕しちゃうぞ 2nd season Collection 1」
―― 12(8.45%)
12月
「狼と香辛料 Season 1 Complete Collection」
―― 31(21.83%)


という結果ですね。
評価をするのには、実際にDVDを購入してみ
ないと評価出来ないわけですし、このランキン
グは、きちんとお金を払って正規版商品を購入
した上で判断してくれている人達の評価として、
信頼していいと思います。


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では、以下毎月恒例の、北米各オンラインス
トアにおける、アニメDVDの売り上げ・予約
ランキングです。
2010年1月下旬時点での、各ストアのトップ
セラー・リストになります。


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アニメ専門ストア

AnimeNation
(予約含む売り上げランキング)

1.「クレイモア Complete Series」
2.「スレイヤーズREVOLUTION DVD Set」
 (第1〜13話)
3.「ソウルイーター Part 1」
 (第1〜13話)
4.「Bleach」第25巻(第100〜104話)
5.「NARUTO-疾風伝 Box Set 1」
 (第1〜13話)
6.「一騎当千 Dragon Destiny」第3巻
 (第9〜12話)
7.「ツバサ・クロニクル Complete Series」
  (シーズン1&2 + 映画)
8.「Mnemosyne−ムネモシュネの娘たち−
  Complete Series」
9.「史上最強の弟子ケンイチ Season 2 Part 1」
 (第27〜38話)
10.「天元突破グレンラガン Part 1 (vol.1&2)」
 (第1〜9話)


Right Stuf International
先週のTOP10ランキング(予約含む)

1.「Mnemosyne−ムネモシュネの娘たち−
  Complete Series」
2.「魔探偵ロキ RAGNAROK Complete Collection」
3.「ドラゴンボール Season 3 Uncut DVD Set」
4.「BACCANO! -バッカーノ- Complete Series」
5.「Dragon Ball Z Dragon Box Z Set 2」
6.「ワールド・デストラクション 世界撲滅の六人
  Complete Series」
7.「N・H・K にようこそ!Collection Part 1」
8.「ソウルイーター Part 1」
9.「NANA DVD Box Set 3」
10.「N・H・K にようこそ!Collection Part 2」


The Anime Corner Store

1.「Mnemosyne−ムネモシュネの娘たち−
  Complete Series」
2.「げんしけん2」第3巻
3.「ティアーズ・トゥ・ティアラ Collection #2」
4.「ネオアンジェリーク Abyss Season 1 Box」
5.「鉄のラインバレル Collection #1」
6.「NARUTO-疾風伝 Box Set 1」
7.「コードギアス 反逆のルルーシュ R2
  Bundle #3」(Eps #14-19)


Anime Castle
(予約含む)

1.「コードギアス 反逆のルルーシュR2 Part3」
2.「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」
3.「ソウルイーター Part 1」
4.「狼と香辛料 Season 1 Complete Collection」
5.「THE SKULLMAN Complete Collection」


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一般DVDストアのANIMEコーナー

DVD Empire
(予約含む在庫あり商品のみ)

1.「ドラゴンボール Season 3 Uncut DVD Set」
2.「Mnemosyne−ムネモシュネの娘たち−
  Complete Series」
3.「ONE PIECE Season Two - Fifth Voyage」
4.「Ragnarok The Animation: Box Set」
5.「マクロスプラス The Collection」
6.「NARUTO-疾風伝 Box Set 1」
7.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.16」
8.「ToLOVEる Collection 1」
9.「あずまんが大王 Complete Collection」
10.「BECK:The Complete Series」


Video Universe
(日本アニメのみ)

1.「NARUTO-疾風伝 Box Set 1」
2.「カウボーイビバップREMIX」
3.「NARUTO-疾風伝」第5巻
4.「Mnemosyne−ムネモシュネの娘たち−
  Complete Series」
5.「ドラゴンボール Season 2 Uncut DVD Set」
6.「狼と香辛料 Season 1 Complete Collection」
7.「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」
8.「ONE PIECE Season Two - Fifth Voyage」
9.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
10.「新機動戦記ガンダムW Complete Collection 2」


Wal-mart
(日本アニメのみ)

1.「ドラゴンボールZ Season 2 Uncut DVD Set」
2.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
3.「ドラゴンボールGT Season 2 Uncut DVD Set」
4.「Bleach Box Set3」
5.「ドラゴンボール Season 3 Uncut DVD Set」
6.「NARUTO-疾風伝 Box Set 1」限定版
7.「ドラゴンボールZ Season 3 Uncut DVD Set」
8.「NARUTO-疾風伝」第5巻
9.「NARUTO-疾風伝 Box Set 1」通常版
10.「ドラゴンボールZ Season 4 Uncut DVD Set」


Buy.com

1.「劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion
  もう一つの氷輪丸」
2.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
3.「犬夜叉 Season 3 Box Set」
4.「らき☆すた Box Set」
5.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
6.「ウルフズレイン Perfect Collection」
7.「バンパイアハンターD」
8.「エウレカセブン Complete Collection 1」
9.「SEX FRIENDS」
10.「Bible Black New Testament Third Scrip」


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というランキングになっています。
具体的な売り上げユニット数まではわかりませ
んけれど、順位で見る限り、今期の売れ筋トップ
は、「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」
(日本公式サイト)になるようですね。
日本ではCSのアニメ専門局だけで放送された、
1話45分の作品ということで、僕も実は初めて
その存在をちゃんと知りました。
原作マンガの売れ行きも好調な、「ソウルイータ
ー」のアニメ版も、合わせて人気のようですね。
それこそTwitterで語ったみたいに、Adult Swim
とかで放送すればいいと思うんですが。


それから、9月から始まっている単巻(5話収録)
のセールスが目立たなかった「NARUTO−疾風
伝-」も、さすがに1月26日からBOXセット(13話
収録)のリリースが始まると、ランキング上位に顔
を出すようになってきましたね。
まあ、あれだけ前作「NARUTO」がBOXセットで
売れたんですし、普通は、またBOXセットが出る
のを待ちますよね。


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2010年01月30日

政府広報誌「Highlighting JAPAN」における、北米での「ブラック・ジャック」出版社情報についての指摘


重箱の隅をつつくようなことかもですけど、
知っている人も関わっているので、一応
指摘をしておきたいと思いました。
米・フロリダ発のポッドキャストAnime World
Order
が、最新エピソード第85回(1月27
日配信)で話題にしていたので、僕は初め
て知ったんですが、去年から、既に気づい
ていた人も多いかもしれません。


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日本政府が月刊で配信している、オンライ
ン英字広報誌のHighlighting JAPAN
というものがあるんですが、その2009年
11月号
のテーマは、"The Allure of Japan's
Pop Culture"(日本のポップカルチャーの
魅力)でした。
アニメやマンガ、フィギュア、ゲームといった
日本のポップカルチャー産業と、それらの海
外での人気を伝える誌面の中に、
"Translating the Funnies"(おかしさを
翻訳する)という記事があって、それには、
米・サンフランシスコに拠点を置く、北米最
大手のマンガ・アニメ翻訳出版企業VIZ
Media(公式サイト)の現社長兼CEOの、
福原秀己氏へのインタビューも掲載されて
いたんです。


Anime World Orderのホスト達が問題
視していたのは、「どういった種類のマンガを
VIZ Mediaは出版しているのか?」という
インタビュー冒頭の質問に答えた、福原氏の
発言、


「私達は主に北米地域において、あらゆる
ジャンルのマンガ作品を翻訳して出版して
います。多くは、『ドラゴンボール』『NARUTO』
『らんま1/2』といった、小学館や集英社と
いう、代表的な出版社によってまず日本で
は出版されている作品ですし、また『ブラック・
ジャック』やその他の作品のように、それ以
外の出版社からの作品も扱っていますが」


における、日本では秋田書店から出版され
ている、手塚治虫作品「ブラック・ジャック」
についてのくだりです。


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あくまで過去形ですが、VIZ Mediaが「ブラ
ック・ジャック」を出版したことがある、という事
は、けっして間違いではありません。
1998年にまでさかのぼりますけど、VIZ Media
は確かに、2巻だけ「ブラック・ジャック」を当時
翻訳出版したことがあります。
けれど残念なことに、それ以降の巻は出版
されず、出版された巻もやがて絶版となり、
入手不可能な状態が続いていました。
またそれ以前の1995年に、VIZ Mediaが創
刊したマンガ雑誌「MANGA VISION」にも、
「ブラック・ジャック」は掲載されていましたが
(アメリカAmazonに表紙画像がまだ残ってい
ました)、雑誌自体は98年夏に休刊しました。


出崎統氏が監督した、OVA版「ブラック・ジャッ
ク」は、アメリカでは2004年に、今は亡きニュ
ーヨークのCentral Park Media社によって
DVDがリリースされ、その後2007年になって、
iTunesストアでもダウンロード購入出来るよ
うになりましたから、アメリカのアニメ・マンガフ
ァン間でも、「ブラック・ジャック」の認知度は
それなりに維持されていて、原作マンガの出
版再開を求める声はあったんですね。


そして、VIZ Mediaが出版を中断してから
10年が経過した2008年の9月になって、新
たに翻訳出版権を取得した、ニューヨークの
Vertical社(公式サイト)が、アメリカでの英
語版「ブラック・ジャック」の出版を始めました。
Vertical社は、既に手塚治虫作品「ブッダ」
「きりひと讃歌」「アポロの歌」「どろろ」の英
訳出版を手がけていて、定評を得ていました
から、その流れを受けての、「ブラック・ジャッ
ク」出版成立だったのだと思います。
このVertical版「ブラック・ジャック」はセール
スも好調で、単行本全巻の出版が予定され
ています。


Anime World Orderの指摘はつまり、
自分達がずっと昔に絶版にして、現在は他社
が出版している「ブラック・ジャック」を、最新の
インタビューで、さも自分達の会社の代表作
のように社長氏が語るのはおかしい、というこ
となんです。
そこには、ずっと絶版にしておきながら、という、
「ブラック・ジャック」ファンとしての、VIZ Media
に対する感情的反発もあるでしょう。
「ブラック・ジャック」を含む手塚治虫作品の、
ここ数年におけるアメリカでの再評価の動きに
は、Verticalの貢献が大きいのですが(2009年
に入ってからは、VIZ Mediaによる「PLUTO」
出版も影響しているでしょう)、その事実を、
他でもない日本政府広報に掲載された、今回
のインタビューによって、間違って解釈して欲し
くない、という願いだと思います。


posted by mikikazu at 13:03 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

About.com:Manga(Deb Aokiさん)における、2009年度北米マンガ人気投票結果


Deb Aokiさんがガイドを務めている、About.com
のマンガ・コーナー
では、2008年度に続いて、
昨年2009年度における、アメリカで正規出版
されたマンガを対象とする、人気投票の結果が
発表されています。

"2009 About.com Manga Readers' Polls"

カテゴリーは11部門で、フォーラムにおける
総投票数は、4500票を超えました。
これまで紹介してきた、アメリカにおけるマ
ンガの評価データは、専門サイト・ブログに
おける、批評的評価だったわけですが、この
調査の方はより純粋に、一般読者による人
気を示すものだと思います。
以下、各部門の受賞作品を紹介してみます。


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Best New Shojo (Girls') Manga
―― 「君に届け」
 (椎名軽穂 VIZ Media)
・405票中205票(50%)

Best New Shonen (Boys') Manga
―― 「PandoraHearts」
 (望月淳 Yen Press)
・1481票中596票(40%)

Best New Seinen/Josei (Men's/Women's)
 Manga: Drama
―― 「PLUTO」
 (手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
・147票中36票(24%)

Best New Seinen/Josei (Men's/Women's)
 Manga: Comedy
―― 「さよなら絶望先生」
 (久米田康治 Del Rey)
・289票中94票(32%)

Best New International / Original English Manga
―― 「1520」
 (Kai Udon Entertainment)
・795票中326票(41%)

Best New Korean Manhwa
―― 「Pig Bride」
 (作・KookHwa Huh/画・SuJin Kim Yen Press)
・525票中209票(39%)

Best New All-Ages Manga
―― 「いたずらまじょ子の大冒険」
 (作・藤真知子/画・ゆーちみえこ
  Udon Kids / Udon Entertainment)
・173票中97票(56%)

Best New Boys Love / Yaoi Manga
―― 「是 -ZE-」
 (志水ゆき 801 Media / Digital
 Manga Publishing)
・137票中27票(19%)

Best New One-Shot Manga
―― 「GOGOモンスター」
 (松本大洋 VIZ Media)
・96票中20票(20%)

Best New Classic or Reissued Manga
―― 「サイレントメビウス」
 (麻宮騎亜 Udon Entertainment)
・299票中104票(34%)

Best Book About Manga
―― 「The Otaku Encyclopedia」
 (Patrick Galbraith Kodansha International)
・164票中88票(53%)


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というのが、11部門の投票結果でした。
部門によって、投票数にバラツキがあります
けれど、ひとつのデータになるでしょう。
票のバラツキは、shonenとseinenで10倍
近く異なるように、このサイト閲覧者間での、
ジャンルの人気傾向を示してもいるとも思い
ます。
そうすると、非日本人作家の作品が読まれて
いる割合がとても高いとも言えますね。
かつてはよく言われていた、「日本人が描いた
ものだけがmanga」という意識も、若い人の間
では薄れつつあるんでしょうか。


Best New Classic or Reissued部門は、
売り上げも好調だった、「よつばと!」(あずま
きよひこ Yen Press)になるかと思っていま
したけれど、3位(58票)でした。
「さよなら絶望先生」の好評は、僕は読んで
いませんから想像ですけど、翻訳の方が相
当に頑張ったんでしょうね。時事ネタも多い
ですから、かなり日本の事情を知っていない
と絶対に訳せませんし。尊敬します。


ちなみに、Deb Aokiさん個人のチョイスは、
以前も紹介しましたけれど、
"2009 Best New Manga"
で、解説されています。


posted by mikikazu at 10:54 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月25日

北米マンガ売り上げランキング2010年1月中・下旬期(NYタイムズ・オンラインストア)/「ONE PIECE」の連続出版(6ヵ月で30巻)始まる


今日は恒例の、北米地域におけるマンガ売
り上げデータについてまとめておきます。
まずはお馴染み、The New York Timesが
伝えているManga週間ランキング(1月10〜
16日)
から。


1.「遊戯王GX」第4巻
2.「NARUTO」第46巻
3.「ヴァンパイア騎士」第8巻
4.「鋼の錬金術師」第22巻
5.「Maximum Ride」第2巻
 (James Patterson & NaRae Lee)
6.「ONE PIECE」第24巻
7.「ヴァンパイア騎士」第1巻
8.「Maximum Ride」第1巻
9.「ONE PIECE」第25巻
10.「Bleach」第29巻


ということになっています。
NYTimesの記載では1週目にされていますが、
1位の「遊戯王GX」第4巻は先週に続いての、
二週連続第1位です。
「遊戯王」シリーズの単行本の売り上げには、
付録のカードの存在も貢献しているのでは、
という意見も、Twitterでいただきました。


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今月というか、今月からの注目は、6ヶ月間
毎月5巻ずつ、合計30巻(第24〜53巻)を連
続集中出版するという、ちょっと常軌を逸した
(失礼)出版スケジュールになっている、「ONE
PIECE」(北米マンガ公式サイト)ですね。
北米での英語翻訳版「ONE PIECE」の出版
は、ヨーロッパなどと比べるとずっと遅れていた
んですが、この集中出版で、かなり追いつくこ
とになります。
出版元のVIZ Mediaは、かつて「NARUTO
NATION」と称した、「NARUTO」単行本の集
中出版キャンペーンを、2007年と2009年の
二度に渡って行い、成功を収めています。

第一次NARUTO NATION(2007年)
9月・第16〜18巻
10月・第19〜21巻
11月・第22〜24巻
12月・第25〜27巻
―― 計12冊

第二次NARUTO NATION(2009年)
2月・34〜37巻
3月・38〜41巻
4月・42〜44巻
―― 計11冊

今回の「ONE PIECE」の連続出版もそれに
倣ったものですが、

1月・第24〜28巻
2月・第29〜33巻
3月・第34〜38巻
4月・第39〜43巻
5月・第44〜48巻
6月・第49〜53巻
―― 計30冊

というスケジュールは、期間・巻数共に、
「NARUTO NATION」より大規模なもの
になっています。
北米での「ONE PIECE」人気は、「NARUTO」
よりはるかに下回るのに、大丈夫なんだろ
うかとは、素人目にも思います。子供のお
小遣いでも、 毎月5巻を半年続けるのは、
きっとかなり厳しいでしょうし。
また価格の方も、それまでの巻の定価は、
7.95ドルだったのに、集中出版の始まった
第24巻以降は、2ドル値上げした、9.99ドル
になっていて、さらに買い難くなっています。
まとめて出版するのだから割り引く、という
のなら話はわかるんですけど……。


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では引き続いて、北米(アメリカ・カナダ)の各
オンラインストアにおける、マンガ作品の売り
上げランキング2010年1月下旬編です。
こちらでの「ONE PIECE」の動きはどうでしょう。


アメリカ

大手一般書店チェーン

・Borders

1.「Warriors: Ravenpaw's Path」第1巻
2.「Maximum Ride」第2巻
3.「Maximum Ride」第1巻
4.「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」
5.「ゼルダの伝説 4つの剣」第2巻
6.「ゼルダの伝説 4つの剣」第1巻
7.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
8.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
9.「ポケモンDP 2―ポケットモンスター
 ダイヤモンド・パール物語」第5巻
10.「桜蘭高校ホスト部」第13巻


・Barnes & Noble

1.「Maximum Ride」第2巻
2.「ヴァンパイア騎士」第8巻
3.「Maximum Ride」第1巻
4.「遊戯王GX」第4巻
5.「NARUTO」第46巻
6.「Dark Hunger」
7.「Vampire Kisses: Blood Relatives」
  第3巻
8.「ヴァンパイア騎士」第7巻
9.「フルーツバスケット」第23巻
10.「Warriors Manga Box Set」


・Books-A-Million

1.「NARUTO」第46巻
2.「ヴァンパイア騎士」第8巻
3.「Maximum Ride」第2巻
4.「Bleach」第29巻
5.「フルーツバスケット」第23巻
6.「NARUTO」第38巻
7.「Warriors:Shattered Peace」
8.「BLACK BIRD」第2巻
9.「Maximum Ride」第1巻
10.「ヴァンパイア騎士」第7巻


オンラインストア

・アメリカAmazon

1.「NARUTO」第47巻
2.「黒執事」第1巻
3.「大神絵草子 絆 -大神設定画集」
4.「鋼の錬金術師」第22巻
5.「無限の住人」第22巻
6.「Maximum Ride」第2巻
7.「Warriors: Ravenpaw's Path」第1巻
8.「Dark Hunger」
9.「Maximum Ride」第1巻
10.「Vampire Kisses」第4巻


アニメ・マンガ専門店

・Right Stuf

1.「会長はメイド様!」第4巻
2.「SILVER DIAMOND」第5巻
3.「会長はメイド様!」第3巻
4.「学園アリス」第10巻
5.「ハートの国のアリス」第1巻
6.「学園アリス」第11巻
7.「SILVER DIAMOND」第6巻
8.「トリニティ・ブラッド」第12巻
9.「明日のよいち!」第3巻
10.「まりあ†ほりっく」第3巻


・Anime Castle

1.「S・A〜スペシャル・エー〜」第14巻
2.「ヴァンパイア騎士」第8巻
3.「鋼の錬金術師」第21巻
4.「ああっ女神さまっ」第34巻
5.「無限の住人」第22巻


コミック専門店

・Midtown Comics
(ニューヨーク州ニューヨーク市)

1.「無限の住人」第22巻
2.「PLUTU」第7巻
3.「ああっ女神さまっ」第34巻
4.「Starcraft Ghost Academy」第1巻
5.「GANTZ」第8巻
6.「コードギアス 反逆のルルーシュ」第7巻
7.「バガボンド」第31巻
8.「明日のよいち!」第3巻
9.「ブラック・ジャック」第9巻


カナダ

・Bookmanager
(コミック&グラフィックノベル・ランキング
から日本マンガのみ)
――カナダ国内の、大手チェーンに属していない
独立書店向けの書籍データ・サイトで、調査対象
はコミック専門店や、大手チェーンを除く、400店
ほど。

1.「NARUTO」第47巻
2.「NARUTO」第49巻
3.「ヴァンパイア騎士」第9巻
4.「NARUTO」第48巻
5.「ロザリオとバンパイア season II」第1巻
6.「Bleach」第30巻
7.「犬夜叉」第45巻
8.「犬夜叉」第46巻
9.「Black Bird」第4巻
10.「犬夜叉」第48巻
11.「犬夜叉」第47巻
12.「遊戯王R」第4巻


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という結果になっていました。
NYTimesの結果とは反して、こちらの各スト
アごとのランキングでは、「ONE PIECE」はま
だ一切姿を見せていません。
第24〜28巻の公式発売日は1月5日でした
から、そろそろランキングに反映していてもい
いと思うんですけど、どのお店でも在庫はあ
るんですが、ランキングには顔を出していま
せん。売れ筋の作品だと、予約段階で上位
に入ったりするものですけど。
NARUTO NATIONの時は、上位を「NARUTO」
が独占したものでしたが、そもそもこれまで
も、「ONE PIECE」は上位に顔を出すことは
なかったので、集中出版が始まったところで、
急に読む人が増えたりするわけではないから、
とは考えられます。
そうすると、NYTimesのランキングがわから
なくなってしまいますね……。


posted by mikikazu at 12:59 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月23日

テレビ東京「シネ通!」が、米・ロサンゼルスでの「涼宮ハルヒの消失」日本公開記念イベントを撮影予定


1月21日付けで出されたプレスリリース、

"Anime Jungle Los Angeles: The Melancholy
of Suzumiya Haruhi Fan Gathering"


を元に、北米の情報サイトAnime News Network
が翌22日付けで記事にした話題について、
少しまとめてみます。

Anime News Network
2010年1月22日付け記事
"Japanese TV Show to Film Haruhi Fans
in L.A. Next Monday"


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ファンの方には説明の必要もないでしょうけ
れど、アニメ版「涼宮ハルヒ」シリーズの最新
作である、劇場映画「涼宮ハルヒの消失」
(公式サイト)が、いよいよ2月6日より、日本
全国で公開されます。
リリースの内容は、その公開を記念して、
マニア向けコレクターズショップ「ジャングル」
(日本サイト)の、ロサンゼルスにあるアメリカ
支店「Anime Jungle」(アメリカ公式サイト)
で、来週の月曜日1月25日午後5時半から
イベントを行う、イベントには、日本のテレビ
局テレビ東京の映画情報番組「シネ通!」
(番組公式サイト)が取材に訪れる予定である、
コスプレイヤー(ハルヒのキャラが望ましい)を
撮影する場がある、というものです。


ANNの記事でも追記されていますが、このロ
スのAnime Jungleでは、2007年5月に北
米で「涼宮ハルヒの憂鬱」DVDがリリースされ
た時に、記念イベントを開催したことがあります。
また、2008年11月18日にも、映画「時をかけ
る少女」DVD発売イベントが催されました。
ただし、今回の映画「消失」の場合、劇場公開
やDVD発売といった、北米での展開について、
現時点では、何も発表されていません。
イベント自体についても、北米「ハルヒ」公式
サイト
では、2日前なのに全く告知されていま
せんし(DVDリリース・イベントの時には勿論
ありました)、他でもないAnime Jungleのサ
イト
でも、「ハルヒ」イベントについては、何も情
報が見つかりません。


だから、このイベントはとても急に決まった
ことでしょうし、2007年のDVDリリース・イベ
ントを主催していた、アメリカのBANDAI
ENTERTAINMENT(公式サイト)が関わっ
ているものではないんじゃないか、という想
像があるわけですね。
もう一方の主催者であったKadokawa Pictures
USAは、既に2009年8月31日付けで閉鎖
されています。


今回のイベントが、「シネ通!」によって、
「消失」を番組内で紹介する際に使用する、
映像素材を撮影するために持ちかけられた
ものかどうかの確認は取れていませんが、
どうであれ、番組内で映し出される人達は、
あくまで、事前にプレスリリースが出され、
日本のテレビ局が撮影に来ることを知った
上で、コスプレでの参加を推奨されて集まっ
た「ハルヒ」ファン達、という事実経緯をふま
えて見るべきだと思います。


あ、イベント自体は全然構わないというか、
ロス地域の「ハルヒ」ファン達が楽しんでくれ
たらいいと願っています。
DVDリリース・イベントの時のような、ゲスト
や豪華プレゼントはなくても、同じ作品を好き
なファン同士で集い、交流する機会があるの
は、良いことに決まっていますから。
逆に言うと、いずれ「消失」の北米での展開
が正式決定したら、もう一度イベントが出来ま
すものね。


posted by mikikazu at 09:27 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月22日

北米サイトToon Zoneフォーラムにおける調査「お気に入りアニメロボットTOP 25」


北米のアニメーション情報サイトToon Zone
のフォーラム内にあるThe Anime Forum
では時々、有志によって、アニメ・マンガに関連
した人気投票や意識調査が行われています。
その最新のものは、2009年12月30日に開始
され、2010年1月19日に結果が発表された
"ToonZone's Top 25 anime mecha"です。

投票スレッド
結果発表及びその感想スレッド

"anime mecha"と冠してはいますが、投
票の対象となるのは、アニメ作品に登場した
ロボットに限定されています。
各人が、お気に入りのアニメロボット10体を
選出し、1位には10点、以降各位が1点ずつ
減っていって、10位が1点になる得点配分で
合計したもので、TOP25を決定する手順に
なっています。
まあ、そんな大掛かりな調査ではないので、
「こういうロボットの名前が出てくるんだ」くら
いの資料になればと思います。
では、TOP25を一気に並べてみますね。


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1位
・ウイングガンダムゼロ
 (新機動戦記ガンダムW)

2位
・ガオガイガー
 (勇者王ガオガイガー)

3位
・グレンラガン
 (天元突破グレンラガン)

4位
・ビッグオー
 (THE ビッグオー)

5位
・ブレードライガー
 (「ゾイド」シリーズ)

6位
・ダブルオーライザー
 (機動戦士ガンダム00)

7位
・RX-78-2ガンダム
 (機動戦士ガンダム)

8位
・マジンガーZ
 (マジンガーZ)

9位
・EVA3号機
 (新世紀エヴァンゲリオン)

10位
・エスカフローネ
 (天空のエスカフローネ)

11位
・ν(ニュー)ガンダム
 (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

12位
・フリーダムガンダム
 (機動戦士ガンダムSEED)

13位
・トールギス
 (新機動戦記ガンダムW)

14位
・Zガンダム
 (機動戦士Zガンダム)

15位
・紅蓮弐式
 (コードギアス 反逆のルルーシュ)

17位(同点)
・V2ガンダム
 (機動戦士Vガンダム)
・ガンダムX
 (機動新世紀ガンダムX)

18位
・ザ・ナイト・オブ・ゴールド
 (ファイブスター物語)

20位(同点)
・ガンダムヘビーアームズ
 (新機動戦記ガンダムW)
・ゴッドガンダム(英名Burning Gundam)
 (機動武闘伝Gガンダム)

23位(同点)
・シェラザード
 (天空のエスカフローネ)
・VF-1S バルキリー
 (超時空要塞マクロス)
・ラゼンガン
 (天元突破グレンラガン)

25位(同点)
・EVA初号機
 (新世紀エヴァンゲリオン)
・EVA弐号機
 (新世紀エヴァンゲリオン)


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という結果になっています。
「ガンダムW」「エスカフローネ」「THE ビッグ
オー」といった、北米では2000年代初期にテ
レビ放送されて人気を博した作品のロボットが、
やはり強いですし、そういった放送を見てアニ
メに目覚めた世代が、このフォーラムにはまだ
多いんだろうと推測出来ます。もう少し上の世
代なら、きっと「Voltron」が入るでしょう。
その一方で、「グレンラガン」「ガンダム00」
「コードギアス」といった、アメリカで最近放送
されている作品のロボットを支持する若い人達
も多いわけで、そう考えると、テレビ放送の影響
力というのは大きいんでしょうね。
「ガオガイガー」はDVDリリースのみで、セール
スも芳しくはなかったんですが、メカとしての魅
力は強かったようです。北米で唯一正式リリー
スされた「勇者」シリーズということもありますし。


「マジンガーZ」については、人が乗り込む巨大
ロボットのパイオニアとしての敬意、みたいな評
価のようですね。
ヨーロッパの、フランスやイタリアでの調査だっ
たら、絶対にグレンダイザーがまだ上位にラン
クインすると思います。
2月20〜21日に、イタリアのミラノで開催される
イベントFumettopoliの告知ポスターでも、
グレンダイザーは堂々日本代表ですし。

モビルスーツ勢の中でウイングガンダムゼロが
1位なのは、よく言われますけど、「北米でガン
ダムといえばW」という認知の表れでしょう。
敵メカでガンダムではない、トールギスもランク
インしていますし。
日本だと、多分RX-78-2が、ガンダムではトッ
プになりますよね。


posted by mikikazu at 11:16 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月21日

正規動画サイト・クランチロールの有料配信期間内に、無料違法配信されているアニメ動画リスト


2010年1月4日から、アメリカ・ラスベガス
発の、アニメソング及びアジア発のポップ
ミュージック専門インターネット・ラジオ局
91.8 The Fanが、24時間配信を開始し
ています。

91.8 The Fan
http://918thefan.com

曲を流すだけではなく、様々なゲストを招待
するトーク・コーナーもあって、現地時間の昨
日、1月20日午前11時(日本時間21日午前
4時)に登場したのは、サンフランシスコに拠点
を置く動画配信サイトCrunchyrollのブランド・
マネージャー、Keith Kawamura氏でした。

参考
・Examiner.com 2009年9月16日付け記事
"Q&A: Keith Kawamura - CrunchyRoll to
Keep Rolling"


曲による休憩を挟んで、40分くらいの長さだ
ったと思いますが、内容的には、2009年1月
に完全合法サイトに移行してからのCrunchyroll
の歴史と、そのサービスを説明するもので、
具体的な数字とか、目新しい話はありません
でした。
一両日中に、91.8 The Fanのサイトから、
あらためてダウンロードして聞けるようになる
と思います。


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で、本題です。
Crunchyrollの動画配信は、有料・無料のコー
スに分かれていて、基本的な違いは、前者の
アニメ・メンバーシップの場合は、月額6.95ドル
(約634円)の会費を払えば、日本での放送直
後に、HDを含んだ高画質で、広告抜きの、英語
字幕エピソードが視聴出来るというものです。
会費を払わない場合でも、一週間後には、広告
付き標準画質のエピソードが見られるようにな
ります。
有料会員の数は、公けになっているものだと、
ポッドキャストAnime3000の2009年10月27
日回
に出演した、Crunchyrollのパブリシスト
Chase Wang氏からの発言による、「2万人
近く」という数字はありました。
なので、よく記事で見かける(例えばこちら)、
「世界各国の450万人の会員」というような表現
は、無料で視聴しているユーザー数も含んだもの
と理解していいと思います。


合法化サービス開始以来からの危惧であり、現
状の、有料会員数の伸び悩みの原因のひとつだ
ろうと僕が考えているのが、違法配信です。
つまり、91.8 The Fanのインタビューでも語ら
れていましたが、日本での放送直後の字幕付き
正規配信は、ファンサブなどの違法配信に対抗
するためだとされています。
けれどサービスが開始されてからずっと、ファン
サブに代わって、Crunchyrollによって配信さ
れている動画、あるいはそれを基にしたものが、
アニメ違法動画配信サイトなどで、見つかるよう
になっていたんですね。時には、Crunchyroll
のロゴが、そのまま画面に表示されていることも
ありました。


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合法サービスが開始されて1年ですが、その辺
の状況はどうなっているでしょう。
1月21日午前12時時点で、Crunchyrollによ
る有料配信期間内である、つまりお金を払って
いない人は、まだ合法的に視聴出来ない筈の
アニメ動画が、どれだけ違法配信サイトに出回
ってしまっているでしょうか。
以下、現在有料配信期間中で、違法動画配信
サイトで視聴・ダウンロードが可能になっている
ことが確認出来た、アニメ作品エピソードのリス
トを並べてみると、


・「NARUTO-疾風伝」第143話
・「しゅごキャラパーティー!」第15話
・「FAIRY TAIL」第14話
・「銀魂」第191話
・「戦う司書」第16話
・「家庭教師ヒットマンREBORN!」第167話
・「テガミバチ」第16話
・「夢色パティシエール」第15話
・「Cobra the Animation」第3話
・「ちゅーぶら!!」第3話
・「デュラララ!!」第2話
・「はなまる幼稚園」第2話
・「おまもりひまり」第2話
・「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第3話


という結果になりました。
「毎日かあさん」と、先々週の日本での放送が
お休みだった「花咲ける青少年」を除いた、全て
の有料視聴期間内エピソードが、違法配信によ
り、誰でも無料で見られる状態になっていること
がわかります。
やはり動画のいくつかには、Crunchyrollの
ロゴがはっきり表示されていて、正規配信され
ている動画を、そのまま拝借してきたことを、
隠してもいませんでした。
こういう状況で、Crunchyrollのビジネスが
難しくならないわけがないと、想像はします。
「FAIRY TAIL」などは、期間限定(30日間)の
有料配信のみなので、より無料の違法配信のニ
ーズはあるでしょうね。


もうひとつの大きな問題は、これらの違法動画
配信サイトは、英語Googleで、「anime」を検
索すると、その1ページ目だけにも、簡単に複数
がヒットしてしまうことですね。
Crunchyrollが現れるのは、2ページ目の半ば
になってからで、そこにたどり着く前に、
"Watch Anime Online for free!"と冠され
た、たくさんの違法動画サイトへのリンクをクリッ
クしてしまうことが多いのではないでしょうか。


参考記事
「日本産アニメ・マンガの違法流通について考える」
(椎名ゆかりさん 
 マガジン航[kɔː]2010年1月21日付け)


posted by mikikazu at 11:57 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

米国図書館協会部会のヤングアダルト図書館サービス協会による、2010年度10代向け推薦グラフィックノベルTOP10に「海獣の子供」「PLUTO」「大奥」


1月15日から19日にかけて、マサチューセッ
ツ州ボストンで開催されていた、米国図書館
協会(ALA-American Library Association
公式サイト)の冬期ミーティングも、そろそろ終
了した頃です。
そこで最終的に選出されることになっている
ので、ここ数日チェックを続けていた、ALAの
部会であるヤングアダルト図書館サービス協
会(YALSA-Young Adult Library Services
Association 公式サイト)による、

"Great Graphic Novels for Teens"
(ティーンにふさわしいグラフィックノベル
推薦リスト)

の、2010年度版TOP10が、さっそくYALSAの
公式サイト
上で公開されていました。


このTOP10については、グラフィックノベルと
いう出版形式に含まれる、マンガ作品も選出
されるようになってきたので、4年前から、
ずっと追いかけている話題です。
対象となる作品は、2008年の9月1日から、
昨年2009年の12月31日の16ヶ月の間に、
アメリカ国内で出版されたグラフィックノベル
から、12〜18歳のティーンエイジャーにふさ
わしいと判断されるもの。
一般書店やコミック専門店とはまた違う、
アメリカにおける作品評価の指標のひとつ
になると思います。


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2009年10月31日付け記事で紹介した、ノミ
ネート作品25タイトルから、2010年度TOP10
に選ばれた日本からの翻訳マンガは、

「海獣の子供」第1巻
 (五十嵐大介 VIZ Media)

「PLUTO」第1〜3巻
 (手塚治虫/浦沢直樹/長崎尚志 VIZ Media)

「大奥」第1巻
 (よしながふみ VIZ Media)


の3作になります。
年末年始にかけて紹介していた、アメリカの
マンガ批評界での評価ランキングでも、多く
選出されていた作品です。
同じくらい評価の高かった「劇画漂流」(辰巳
ヨシヒロ)などは、ノミネートもされていなくて、
まあティーン向けではないという判断だろう
と想像します。
個人的には、やはりファンである「PLUTO」の
選出が嬉しいですね。


続いて、TOP10にこそ入りませんでしたが、
推薦リスト73作品に含まれたのが、

「テガミバチ」第1巻
 (浅田弘幸 VIZ Media)

「ソラニン」
 (浅野いにお VIZ Media)

「CLOVER」
 (CLAMP Dark Horse)
  ――既刊4巻を1巻にまとめた、オムニバス・
 エディション

「トレイン☆トレイン」第1巻
 (影木栄貴 Doki Doki/DMP)

「はこぶね白書」第1&2巻
 (藤野もやむ TOKYOPOP)

「もやしもん」第1巻
 (石川雅之 Del Rey)

「オトメン(乙男)」第1巻
 (菅野文 VIZ Media)

「ミックスベジタブル」第1巻
 (小村あゆみ VIZ Media)

「さよなら絶望先生」第1巻
 (久米田康治 Del Rey)

「takeru-〜SUSANOH〜魔性の剣より」第1&2巻
 (唐々煙/中島かずき TOKYOPOP)

「僕等がいた」第1〜4巻
 (小畑友紀 VIZ Media)

「ひぐらしのなく頃に」第1&2巻
 (竜騎士07/鈴羅木かりん Yen Press)

「花の名前」
 (斎藤けん CMX/DC Comics)

「君に届け」第1巻
 (椎名軽穂 VIZ Media)

「カラクリオデット」第1巻
 (鈴木ジュリエッタ TOKYOPOP)

になります。
一部で期待されていた、「さよなら絶望先生」
もしっかりと選ばれました。「米国図書館協会
推薦」って、作中のネタにして欲しいですね。
アメリカではレイティングが「Older Teen」
(16歳以上)になっている「ひぐらしのなく頃に」
(Yen Press公式ページ)も入りましたが、内
容云々よりも、日本の同人ゲームから始まった
作品が、アメリカの図書館への推薦リストに含
まれる時代の流れがスゴいと思います。


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また同時に、ペーパーバック版で入手可能
な作品を対象とした、Popular Paperbacks
for Young Adults
も発表されています。
これは出版時期を問わず、文学的クオリティ
よりも人気、つまりエンターテインメント的価値
を優先して選ぶリストだと思います。
リストから見つかる日本マンガは、

Bodies部門
「放課後保健室」第1巻
 (水城せとな Go Comi!)

Hard Knock Life部門
「リアル」第1巻
 (井上雄彦 VIZ Media)

Twists on the Tale部門
「最遊記RELOAD」
 (峰倉かずや TOKYOPOP)

がありました。
ノミネーションには、
「鋼の錬金術師」
 (荒川弘 VIZ Media)
「風の谷のナウシカ」
 (宮崎駿 VIZ Media)
「ヤマトナデシコ七変化」
 (はやかわともこ Del Rey)
「ライフ」
 (すえのぶけいこ TOKYOPOP)
「かりん」
 (影崎由那 TOKYOPOP)
「岩窟王」
 (前田真宏 Del Rey)
などのタイトルもありましたが、最終的には
選から漏れましたね。
 

それから昨年度は、宮崎駿監督の「千と千尋の
神隠し」、実写版「ラブ★コン」が選ばれていた
映画部門、Fabulous Films for Young Adults
には、今年度アニメ・マンガ関連の作品の姿は
ありませんでした。


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以下、資料として、これまでTOP10に選出され
た日本マンガのリストです。


2006年
「DEATH NOTE」第1〜3巻
 (作・大場つぐみ/画・小畑健 VIZ Media)

2007年
「いばらの王」第1〜2巻
 (岩原祐二 TOKYOPOP)
「放課後保健室」第1〜5巻
 (水城せとな Go Comi!)
「エマ」第1〜5巻
 (森薫 DC Comics / CMX)

2008年
「砂時計」第1〜3巻
 (芦原妃名子 VIZ Media)
「リアル」第1〜2巻
 (井上雄彦 VIZ Media)
「うずまき」第1巻
 (伊藤潤二 VIZ Media)


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2010年01月16日

米・サンフランシスコで「Robotech」25周年記念イベント


たぶん、うちのブログを読んでおられるような
方には説明不要だと思いますけど、「Robotech」
(公式サイト)は、日本のタツノコプロ製作のテ
レビアニメ3作、

・「超時空要塞マクロス」
・「超時空騎団サザンクロス」
・「機甲創世記モスピーダ」

を、アメリカのHarmony Gold社(公式サイト)
が、ひとつの世界の、三世代の物語として再編
集し、1985年からシンジケーション局(ネットワー
クに属さない地方独立局)で放送され好評を博し
た作品ですね。現在も、それを起点とした、オリ
ジナル作品の展開が続いています。
その手法はともかく、80年代にアメリカで最も
大きな印象を残したアニメ作品として、今でも
語られることが多いですし、この「Robotech」
をベースとした、実写映画化企画も存在してい
ます。実現するかどうかはわかりませんけど。

参考・
アニメ!アニメ! 2007年9月8日付け記事
「米国版『マクロス』の『ロボテック』 
 ワーナーが実写映画化か?」


・同・2008年11月17日付け記事
「米国実写版『ロボテック』に新たな脚本家が浮上」


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そのアメリカでの放送から、今年で25周年とい
うことで、サンフランシスコで1月30〜31日に
開催されるアニメコンベンションAOD animation
on display(公式サイト)において、色々な記
念イベントが企画されているそうです。

・紹介ページ
"Robotech 25th Anniversary Celebration!"

イベントに参加する関係者は、

・Carl Macek
(プロデューサー)
・Tommy Yune
(クリエイティブ・ディレクター)
・Tony Oliver
(Rick Hunter-オリジナルの一条輝役声優)

の三人で、パネルやサイン会などに参加する
とのことですね。
他に、総集編である「マクロス」第14話「グロー
バル・レポート」をベースにした、73分のパイロ
ット版「Codename: Robotech」の、レアな
上映もあるそうです。


せっかくの25周年なのですし、実際に作品を制
作した、日本側の関係者も招待して、ファンへの
挨拶とか、交流とかもあったらとは、やはり思っ
てしまいます。この人達がいたから、そもそも
「Robotech」が生まれたんだって知って欲しい
です。契約として、タツノコプロ側の著作権放棄
とかあるにしても、その辺は気持ちの問題で。
日本側の制作者は、アメリカで、「Robotech」
について関わったことは永遠に秘密にしておか
ねばならない、とまで厳しい契約……でもないで
しょうし?


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その25周年に合わせたのだと思いますけど、
Aninme News Networkが配信している
ポッドキャストANNCastの最新第23回のゲ
ストとして、「Robotech」プロデューサーの、
Carl Macek氏が登場していました。
トータルで約2時間15分と、とんでもなく長い
ですし、Macek氏だけの声の大きさが、ホスト
2人よりもずっと小さくバランスが悪く、かなり聴
き辛かったりもするのですが(僕もわからない部
分がかなりありました)、氏の関わった、80年代
から現在までの、アメリカにおけるアニメ作品の
ローカライズと、上映・配給の歴史について学べ
る、興味のある方なら必聴の内容だと思います。


個人的に知りたかった、他の3作ともさらに
関係のないOVA作品「メガゾーン23」を、
「Robotech: The Movie」として公開した経
緯についても、細かく語ってくれていたのは嬉し
かったです。
例えば、英語版Wikipediaだと、テキサスでの
テスト上映は失敗だった(a failed test-run)
と記されているのですが、Macek氏の記憶によ
れば、ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン2」
よりも、当地ではヒットしていた、ということなんで
すね。
どらちを信じるかは別の問題して、当事者から
の発言をたっぷり聞ける資料として、とても貴重
だと思います。


posted by mikikazu at 14:59 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

2009年アメリカのコミック専門店で最も売れた日本マンガは「NARUTO」第41巻 ―― 2009年度ベスト40リスト


PREVIEWSのサイトが、2009年度のアメ
リカのコミック専門店における、総まとめ的デ
ータを掲載しています。
PREVIEWSというのは、アメリカ最大手コミ
ック・ディストリビューターであるDiamond
Comic Distributors
が発行している月刊
カタログで、各コミック専門店は、このカタログ
を見て、仕入れる作品を注文するわけです。


日本マンガが関連するデータというと、まず、
マンガがその出版形式に含まれる、グラフィ
ックノベルの2009年度ランキングTOP500
ですね。

"Top 500 Graphic Novels For 2009"

このランキングはコミック専門店への売り上げ
(納品)冊数順ですが、順位だけで冊数はない
ので、ICv2が掲載している各月のランキング
から、そのタイトルの月内売り上げ冊数の数字
も付け加えておきます。
あくまでその数字は、月間内のものですから、
通年の結果である、このランキングの順位と
は異なる場合もあります。例えば「NARUTO」
や「DEATH NOTE」の第1巻などは、月間順
位こそ上位には現れませんでしたが、それぞれ
の月の合計が大きいタイトルでしょうね。


記載は、
・マンガでの順位(グラフィックノベル全体での
順位)
タイトル(出版社)
―― 月間売り上げ冊数(該当月)
としていきます。


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1(100).
「NARUTO」第41巻(VIZ Media)
―― 3836(3月)

2(106).
「NARUTO」第43巻
―― 3852(4月)

3(114).
「NARUTO」第45巻
―― 4293(7月)

4(118).
「NARUTO」第34巻
―― 4255(2月)

5(121).
「NARUTO」第40巻
―― 3856(3月)

6(122).
「NARUTO」第44巻
―― 3851(4月)

7(132).
「NARUTO」第42巻
―― 3846(4月)

8(135).
「NARUTO」第37巻
―― 2946(2月)
―― 1932(3月)

9(136).
「NARUTO」第36巻
―― 2014(2月)
―― 2704(3月)

10(151).
「NARUTO」第38巻
―― 3852(3月)



11(152).
「NARUTO」第39巻
―― 3966(3月)

12(153).
「NARUTO」第35巻
―― 2993(2月)
―― 1696(3月)

13(165).
「NARUTO」第46巻
―― 4735(10月)

14(181).
「フルーツバスケット」第22巻(TOKYOPOP)
―― 3961(3月)

15(188).
「Bleach」第26巻(VIZ Media)
―― 3609(3月)

16(219).
「フルーツバスケット」第23巻
―― 4181(7月)

17(221).
「ベルセルク」第27巻(Dark Horse)
―― 3400(1月)

18(248).
「ベルセルク」第28巻
―― 3194(3月)

19(263).
「Bleach」第27巻
―― 3298(6月)

20(266).「ベルセルク」第29巻
―― 3260(5月)



21(283).
「ベルセルク」第30巻
―― 3273(7月)

22(316).
「ベルセルク」第31巻
―― 3189(9月)

23(320).
「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」(VIZ Media)

24(321).
「Bleach」第28巻
―― 3160(9月)

25(330).
「無限の住人」第21巻(Dark Horse)
―― 2989(7月)

26(339).
「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章」

27(351).
「DEATH NOTE」第1巻(VIZ Media)

28(367).
「ベルセルク」第32巻
―― 3117(11月)

29(379).
「NARUTO」第1巻
―― 872(3月)

30(390).
「魔法先生ネギま!」第21巻(Del Rey)
―― 2653(4月)



31(394).
「Bleach」第29巻
―― 3097(12月)

32(402).
「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章」
―― 2207(6月)

33(408).
「ヴァンパイア騎士」第6巻(VIZ Media)
―― 2956(4月)

34(414).
「GANTZ」第3巻(Dark Horse)
―― 2158(1月)

35(423).
「鋼の錬金術師」第18巻(VIZ Media)
―― 2271(5月)

36(470).
「半蔵の門」第14巻(Dark Horse)
―― 2499(1月)

37(476).
「魔法先生ネギま!」第22巻(Del Rey)
―― 2449(6月)

38(479).
「鋼の錬金術師」第19巻
―― 2216(7月)

39(485).
「魔法先生ネギま!」第23巻(Del Rey)
―― 2401(7月)

40(495).
「半蔵の門」第15巻(Dark Horse)
―― 2435(4月)


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という風に、TOP500内に40タイトルの日本
マンガが見つかりました。
ともあれ昨年も、一般書店と同じく、コミック専
門店でも、「NARUTO」の圧倒的な勢いが
続いたことがわかります。
ただ「NARUTO」や「フルーツバスケット」
「Bleach」などは、一般書店でも良く売れて
いた作品ですが、レイティングが高くて(18+)、
一般書店では扱いづらい、「ベルセルク」
「無限の住人」「GANTZ」といったDark Horse
作品は、コミック専門店やオンラインストアで
こその売れ筋といえると思います。


年間ランキングには入りませんでしたが、
その他の、月間での売り上げ数が2000を
超えていた作品だと、

「ああっ女神さまっ」第31巻(Dark Horse)
―― 2456(1月)
「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」第20巻(Del Rey)
―― 2013(1月)
「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」
 第1巻(Dark Horse)
―― 2210(7月)
「よつばと!」第6巻(Yen Press)
―― 2123(9月)

などがありました。
「よつばと!」と同じく、マンガ関連サイト・ブ
ログによる、年間ランキングなどで評価の高
かった浦沢直樹作品(VIZ Media)は、

「PLUTO」第3巻 ―― 992(5月)
「20世紀少年」第3巻 ―― 1013(6月)

と、1000冊前後程度の数字でしたね。
年末年始での高評価を受けて、仕入れ・セー
ルス数が伸びていくのは、これからでしょうか。

posted by mikikazu at 22:23 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

アニメの違法配信に反対するファン団体「Operation TAFAP(True Anime Fans Aren't Pirates!)」が立ち上げられる


Twitterの方で、いつもお世話になっている、
サイト「白い空」のかざみあきらさんに教えて
いただいたのですけれど、2010年1月9日
から、「Operation TAFAP(True Anime
Fans Aren't Pirates!)」(公式サイト)とい
う団体が、北米で活動を始めたそうです。


"True Anime Fans Aren't Pirates!"
(真のアニメファンは、違法配信者ではない)
と宣言するこの団体は、ネット上に存在する
アニメの違法コンテンツ・ファンサブを排除し
ていくことを活動目的としています。
営利団体ではなく、市場の健全化を願うファ
ンによる、あくまで自発的な活動を促してい
こう、ということですね。


具体的な活動内容は、違法コンテンツを保
有・配信しているサイトを見つけたら、その
作品の権利を持っている会社・組織に報告
していく、というもの。
現時点では、アメリカ国内のサブ権利者であ
るThe Anime Network、FUNimation、
BANDAI ENTERTAINMENT、VIZ Media
などの会社の連絡先が掲載されていますが、
当然今後充実していくでしょう。
11日付けニュースの記述では、まず最大手
のFUNimationに、5ページにも及ぶ、違法
配信サイトのリストを既に送ったことが述べら
れています。
その後FUNimation側から返信があり、デ
ータは社内の海賊版対応部署に、ちゃんと廻
されたとのことです。


まだサイト・団体が立ち上がって数日という
こともあり、活動の方向性や実効性について
コメントをするのは難しいかもですね。
サイトもまだまだ建設中という感じですし、メ
ールでの連絡先もわからない状態です。
ただやはり、コメント欄ではそれなりの論争が
行われそうで、そちらに運営者側が大きな時
間を割かれそうな気もします。
しばらくは見守っていきたいですね。


short_g.gif


では、そのアニメ違法配信/ファンサブの状況
がどうなっているかというと、とりあえず英語フ
ァンサブだけに限定して、配布されてしまって
いる作品を、この1週間で調べてみました。
あくまでわかった範囲だけですけど、現状把握
にお役立てください。
相変わらずの速さや、海外でネット正規配信が
行われている作品でも、やはりファンサブが制
作され続けていることがわかります。
「FAIRY TAIL」などは、Crunchyrollによる
ネット配信
が、有料会員のみの期間限定(30日
間)ですから、違法配信のニーズはさらにあるん
でしょうね。


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・1月5日(火)〜1月11日(月)間に、ネット上で
 確認出来た英語ファンサブのリスト


1月5日
「Bleach」第252話
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第1話
 (SD・4グループ,HD・3グループ)
「限定少女。」第2話
 (「初恋限定。」ソフトの映像特典)
「銀魂」OVA
 (DVDからリッピング)
「犬夜叉・完結編」第10話(SD,HD)
「刀語」プロモ
「君に届け」第13話(SD.HD)
「こばと。」第12話
「ヒゲぴよ」第31話
「ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜」
 第4話
「生徒会の一存」第12話


1月6日
「ちゅーぶら!!」第1話(2グループ)
「かいけつゾロリ」第41〜52話
「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」
 第157話
「あにゃまる探偵 キルミンずぅ」第4話
「アイシールド21」第125話
「FAIRY TAIL」第10話
「冬のソナタ」第5話(SD,HD)
「初恋限定。」第6巻
 (Blu-Rayからリッピング)
「君に届け」第13話(別グループ)
「テガミバチ」第13話(SD,HD)
「ささめきこと」第1〜13話


1月7日
「バカとテストと召喚獣」第1話
「ダンスインザヴァンパイアバンド」第1話
「きらりん☆レボリューション」第113話
「Bleach」第220〜226話
「アイシールド21」第124話
「FAIRY TAIL」第11話
「れでぃ×ばと!」第1話


1月8日
「デュラララ!!」第1話(2グループ)
「FAIRY TAIL」第12話
「ケロロ軍曹」第126話
「LEGENDZ--甦る竜王伝説--」第47話
「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」
 第41話(DVDrip)
「おまもりひまり」第1話(HD)
「おねがいマイメロディ くるくるシャッフル!」
 第29話
「おおかみかくし」第1話
「戦う司書」第15話
「とある科学の超電磁砲」第14話
「ドラゴンボール改」第35話
「初恋限定。」第11・12話
 (Blu-Rayからリッピング)
「こばと。」第12話(別2グループ)
「れでぃ×ばと!」第1話(別2グループ)
「にゃんこい!」第9話
「PandoraHearts」第6話(二種)
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第1話(別グループ)


1月9日
「ひだまりスケッチ×☆☆☆」第1話
「青い文学」第11・12話
「Bleach」第252話
「DARKER THAN BLACK ―流星の双子―」第6話
「FAIRY TAIL」第8・10話
「FAIRY TAIL」第11話(SD,HD)
「FAIRY TAIL」第12話
 (SD・HDで2グループ)
「キディ・ガーランド」第10・11話(SD,HD)
「君に届け」第6話
「おまもりひまり」第1話(別グループ)
「天体戦士サンレッド」第36・37話
「とある科学の超電磁砲」第13・14話


1月10日
「クロスゲーム」第40話(HD)
「ドラゴンボール改」第39話(HD)
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」第39話(HD)
「犬夜叉・完結編」第14話
「ダンスインザヴァンパイアバンド」第1話(v2)
「FAIRY TAIL」第11・12話
「こばと。」第11話
「おおかみかくし」第1話(別グループ)
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第1話
 (SD・HDで別2グループ)
「うみねこのなく頃に」第21・26話


1月11日
「エレメントハンター」第26話
「キディ・ガーランド」第11話
「キディ・ガーランド」第12話
「魍魎の匣」第14話
「聖痕のクェイサー」第1話
「アスラクライン」第1〜26話(HD)
「けんぷファー」第1〜12話(480p,720p)
「けんぷファー スペシャル」(480p,720p,1080p)
「君に届け」第8話
「宙のまにまに」第11話
「うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜」
 第9・10話(HD)


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2010年01月11日

トミー・ドリーマー選手のWWE/ECW離脱スピーチ採録


アニメ・マンガ関連の話題ではありませんが、
特別に少しだけ。
日本ではCS/ケーブル局のJ SPORTS(
式サイト
)で視聴可能な、アメリカのスポーツ
エンターテインメント団体WWEの番組のひと
つである「ECW」の、1月9日放送回(現地で
は2009年12月29日放送)では、WWEに
吸収される前のオリジナルECW時代から、
唯一残っていた選手であるトミー・ドリーマ
ーが、団体からの引退を賭けた、ザック・ラ
イダー選手との試合に敗れ、WWEから去る
ことになりました。
とはいえ選手としての完全引退ではなく、他
の団体に移って活動は続けていくようです。


番組の最後には特別に、ドリーマー選手に、
ファンにお別れを告げるスピーチの時間が与
えられました。
感動的だったので、採録と日本語訳を掲載し
ておきたいと思います。
まだ再放送あるので、未見の方はぜひ。


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"My first time in this building,I sat on section
231,row 22,seat12,13,and 14.I was with my
best friend and my father.And that was my
second ever time seeing a WWE match.
I saw "Rowdy" Roddy Piper do a live Piper's
Pit.And he called in a woman from Yonkers.
I remember, 'I'm from Yonkers!'"

(初めてこの会場に来た時、俺は、231セクショ
ンの22列、12・13・14番の席に座っていた。
親友と父親が一緒で、それがWWEの試合を見
た二度目の経験だった。
ロディー・"ラウディ"・パイパーがパイパーズ・
ピットを生でやるのを見れたんだ。
パイパーが会場から、(ニューヨーク州)ヨンカー
ズから来たっていう女性を招いたんで、『僕も
(出身地の)ヨンカーズから来たんだ!』って
叫んだのを思い出すよ)


"Man,there're so many people I wanna thank.And
I don't wanna leave out anybody.I know my time
is short.Thank you to everyone from the original
ECW,to the new ECW.
This is hard.This has been my dream since I was
9 years old.And I think it totally proves that
if you have passion for what you do,you can make
it anywhere.I made it in ECW,and I made it in WWE.
There're so many great people at this organization
that I'm gonna miss so much.I promised myself I
won't cry.Because this is so hard."

(感謝したい人はホントにたくさんいるし、誰かを
言い忘れたりもしたくない。時間は限られている
のはわかっているんだ。
オリジナルのECWの仲間達全員にありがとう
を言いたい。それから新しいECWの連中にも。
辛いな……。これは俺が9才の頃からの夢だっ
たんだ。だからも俺はこれではっきり証明出来
たと思うよ。
もしやろうとすることに情熱を抱いて取り組めば、
どこでも成功出来るって。俺はECWで成功し、
WWEでも上手くやれた。
この団体には別れるのが辛い、いい連中がたく
さんいるんだよ。
泣かないって自分に約束したんだけどな……。
ホントに辛いよ)


"You know,hang on a second.You know,what
these three letters mean to be.In WWE,
we suppose to address you all as the WWE
universe.But for my entire career I always
considered you as my family."

(ああ、ちょっと待ってくれ。"WWE"の三文字が
何を意味しているかというと、みんなのことを
"WWEユニバース"と呼びかけることになっている。
でも、俺の全キャリアを通じて、俺はずっとみんな
を家族だと思ってきたんだ)


"My daughters go to kindergarten.And they had
a where they're said, "What does your father and
mother do for a living?" And my daughter Kimberly
said,"My daddy falls down a lot."And my daughter
Briana said,"But my daddy always gets up."
I thought about that,Tommy Dreamer fell down
a lot. But because each everyone of you,and
millions at home watching,you made me get up."

(うちの娘達は幼稚園に通っていて、そこで訊か
れたんだ。「お父さんとお母さんは、どんな仕事を
しているの?」って。
娘のキンブリーは、「うちのパパはいつも倒れてば
かりいるの」って答えたんだ。
そうしたらもう一人の娘のプリアナが、「でも、パパ
はいつでも絶対に立ち上がるの」と答えてくれた。
確かに、トミー・ドリーマーはたくさん倒れてば
かりだった。けれど、会場にいる一人一人みん
な、そしてテレビで見ている何百万の人達がい
てくれたからこそ、俺は立ち上がり続けること
が出来たんだ)


"And I thought about life.Life is hard.
Man,we try it so hard.But we gotta keep
trying,and fighting.Because that's life
is all about.
Be good to others.
I'll miss each everyone of you.
Thank you so much.I love you all so much."

(人生についても考えた。確かに人生は辛い。
辛いことばかりだが、でも、ずっと挑戦を続けて、
戦い続けなくちゃいけないんだ。人生はそう
いうものだから。
だから他人にも良くしてあげよう。
みんなと別れるのは寂しいよ。
本当にありがとう。みんな本当に愛しているよ)

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2010年01月09日

第一期の売り上げ不調により、北米でのFUNimationによるアニメ版「おおきく振りかぶって」第二期のライセンス/リリースの見込みはなし


北米のアニメ・マンガ情報サイトAnime
News Network
が毎週配信しているポ
ッドキャスト番組ANNCastは、それなり
にゲストが充実していたので、最初の頃こ
そ聞いていましたが、ANN側のホスト2人
の会話に品がなく、いわゆるシモネタも遠
慮せず口にするので、個人的にはテイスト
に合わず、最近は遠ざかっていました。


けれど、その最新エピソードである第22回
には、アニメ流通会社であるFUNimation
の人達がゲストで出演し、アニメ版「おおきく
振りかぶって」について発言したことがニュ
ースにされていたので、その部分だけ、耳を
通してみました。

Anime News Network
 2010年1月9日付け記事
"Funimation: No More Big Windup! Anime
to Be Licensed"



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その番組の終盤に、Twitterやフォーラムで
受け付けた質問に対して答えるコーナーが
あったんですね。
そこで出た質問のひとつが(1時間30分付近)、
FUNimationがリリースした北米版「おおきく
振りかぶって」のセールスは、同じようにスポ
ーツを題材にした他のアニメもリリース出来る
ほど良かったか、そして先ごろ日本でもアナ
ウンスされた、アニメ版第二期も続けてリリ
ース出来るほど良かったのか、訊ねるもので
した。
FUNimation側からの、まず短い答えは
「Sorry」です。
第二期や、同種のスポーツアニメをリリースし
続けるほどの売り上げは、残念ながら得られ
なかったそうなんですね。


全26話のアニメ版「おおきく振りかぶって」
第一期は、北米では、二つのBOXセットに
分けて発売されました。
まず2009年8月18日に、第1〜13話を収
録した第1セットが、続いて9月29日に、第
14〜26話を収録した第2セット、というスケ
ジュールでした。最近無くされがちな、英語
吹替トラックも収録されています。
価格は、1セットの参考価格が59.98ドルで、
アメリカAmazonだと売価が53.99ドル
(約5000円)ですね。
日本版DVDは、3話収録で売価が同じ5000
円程度ですから、単純に比較すると、かなり
お得なセットではあります。
けれど期待したほどのセールスは記録出来
ず、利益が見込めないことから、第二期につ
いては断念せざるをえなかった、ということに
なったようです。


「おおきく振りかぶって」は、2007年4〜9
月の日本での本放送時に、最終話まで(その
後DVDのみに収録された未放送エピソード
も含めて)、複数のグループによってファンサ
ブ化され、それなりに話題になっていた記憶
があります。
なので今回の第二期見送りのニュースにつ
いても、各所フォーラムで残念がる声を多く
目にすることが出来るんです。
でも結局、FUNimationの方が語っている
のが、その作品の続きをリリースして欲しい
のなら、今ある正規の商品を買ってもらわな
いとどうにもならない、ビジネスとして回らな
い、ということになります。


FUNimationによる北米版「おおきく振り
かぶって」トレーラー




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2010年01月08日

マンガ違法スキャンレーション・サイトが、英語版手塚治虫作品の出版社Verticalからの撤去要請を無視


昨年末から、どうなるのかと見つめている
問題です。
経緯を説明しますと、カナダ・オンタリオ州
トロント在住で、同地のコミックストアThe
Beguiling
のマネージャーを務めている、
Christopher Butcher氏のブログ
Comics212が、2009年12月23日付けで、

"Tokyopop Makes A Criminal Of Me"

という記事を掲載したんですね。
記事の内容は、北米のマンガ出版社である
TOKYOPOPが、公式サイトで意見を求めた、

"Poll: What would you pay for online manga?"

という調査に対するものです。
TOKYOPOPが意見を求めたのは、同社が
北米で英語版を出版した「フルーツバスケッ
ト」の高屋奈月さんの新作「星は歌う」を、
オンライン配信するとしたら、いくらなら購入
するのか、という問いでした。


short_g.gif


その調査についての考察はまた別にすると
して、僕を含む一部の人が注目したのは、
記事のコメント欄におけるやりとりでした。
記事の追記において、Butcher氏が、違法な
マンガスキャンレーションサイトであるOneManga
を、何故出版社は放置しているのか?という
コメントを寄せていたんです。
それに対して、出版社Verticalのマーケティ
ング・ディレクターEd Chavez氏と思われる
"ed"氏が、Vertical社が北米での翻訳出版
権を保有する作品のスキャンを掲載し続けて
いる、大手スキャンレーション・サイトの
OneMangaとMangaFoxに対して、二週間
前に、2010年1月1日を期限とした、警告を
送っていることを、明らかにしました。
そして作品を撤去しない場合は、法的手段に
訴えると。


OneMangaの方は、すぐにVertical社の作
品を撤去したようなんですが、もう一方の、
MangaFoxにおいては、期限から1週間が過
ぎた1月8日現時点においても、Vertical社が
出版している、

「ブラック・ジャック」
「ブッダ」
「MW」

といった手塚治虫作品の、Verticalによる英
語版の内容をそのままスキャンしたものを、
掲載し続けているんです。
ファン翻訳ではなく、北米で発売されている内
容そのままをスキャンして、ネットに流している
のですから、さらに悪質で、明白な営業妨害と
いえます。


おそらくVerticalの側は、既に法的措置に動き
始めていると思いますが、費用がかかり過ぎる
ために、小さな出版社は、スキャンレーションさ
れても、泣き寝入りするしかないといわれてもい
ますし、今後の経緯に注目したいです。
また、MangaFoxは、VIZ MediaやTOKYOPOP
といった、大手の北米マンガ出版社の人気作
品のスキャンレーションも、堂々と掲載し続けて
いますし、今回のVerticalの動きが、スキャン
レーションを黙認し続けている(続けざるをえな
い?)、他の出版社のスタンスに、どういう影響
を与えるのか、与えないのかも、気になるところ
です。
少なくとも僕個人は、手塚治虫さんのファンです
し、Verticalによる英語版出版が、高い評価を
得ていることがとても嬉しかったので、Vertical
を応援します。


posted by mikikazu at 22:43 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月06日

百合普及団体・出版社のYuricon・ALC出版創立(2003年)が、アメリカ最大のレズビアン・エンターテインメント情報サイト「アフターエレン」による、この10年間の重大ニュースに選出


アメリカ最大のレズビアン・エンターテイン
メント情報サイトであるアフターエレン
Afterellen.com
については、日本製の
百合アニメ「青い花」や「ささめきこと」をその
サイト上で配信してくれていることもあり、
何度かご紹介したことがありますよね。
ちなみに両作品とも、コメント欄に目を通す
限りでは、現地の方の反応はそれぞれ良好
のようです。

アフターエレンの"Aoi Hana" ("Sweet Blue
Flowers") 配信ページ

"Sasamekikoto" 配信ページ

short_g.gif


そのアフターエレンが、2009年最後の日であ
る12月31日付けで発表した特集企画が、

"Best. Lesbian. Decade. Ever. (2000 - 2009)"

というものでした。
これは、この10年間にアメリカのポップカルチ
ャー/エンターテインメント界で起きた、レズビア
ン関連の重要ニュースを、各年ごとに選んでい
こう、という企画です。
眺めていくと、アメリカのメディアにおけるレズ
ビアンの扱い・その対応への10年間での変遷が、
駆け足ですがざっとわかるものになっています。


そして、その2003年度の重大ニュースのひとつ
として選ばれていたのが、うちのブログ・Twitter
の閲覧者・フォロワーさん達にはお馴染みの、
いつもお世話になっているエリカ・フリードマン
Erica Friedmanさんが代表を務める、ニュー
ジャージー州の百合普及団体/コミュニティである
Yuriconと、その出版部門ALC Publishing
(ALC出版)の創立だったんですね。

Yuricon 公式サイト
日本語での解説ページ

同サイト内ALC Publishingページ

エリカ・フリードマンさんの個人ブログ
「Okazu」

・最新記事は、「マリア様がみてる リトル
ホラーズ」(今野緒雪 コバルト文庫)レビュー



アフターエレンが選んだニュースには、他に
アニメ/マンガ関連の話題はありませんが、
コミックではいくつかと、レズビアン関連書籍
専門の出版社Bella Books(2001年)や
Bold Strokes Books(2004年)について
の記述はあります。
90年代だったら、「美少女戦士セーラームー
ン」の北米進出は、ニュースに含まれていた
かもしれませんね。
アフターエレンの記事をざっと引用させていた
だくと、

short_g.gif


2003年「エリカ・フリードマンがYuriconを創立」

エリカ・フリードマン女史は、彼女の百合マン
ガ・ウェブサイト「AniLesbocon」を、「Yuricon」
として再創立し、ニュージャージー州ニューア
ークで、コンベンションとしての「Yuricon 2003」
を開催しました。
そのイベントには、5人の北米の研究者達が、
キャラクターであり、読者であり、作者である
といった、アニメやマンガにおける女性の役
割についての論文を発表していく、学術的な
講義企画も含まれていました。
この種の研究プログラムがアニメコンペション
で行われたのは、初めてのことになります。
同年に、フリードマン女史は、彼女のいう、
「100パーセント百合 ―― レズビアンによる、
レズビアンのための百合、レズビアンの生き方
と愛し方を表現していくこと」を専門とした、
ALC Publishing(ALC出版)を立ち上げます。



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といった感じになると思います。
「AniLesbocon」としての活動自体は、2000年
頃から始まっていたのですが、それが「Yuricon」
に変わった経緯については、公式サイトでの
解説
が参考になるでしょう。
ともあれこの2003年が、イベントの開催、ALC
出版の設立と合わせて、Yuriconの活動が本
格化した、パブリックなものになった、記念の年
ということになるわけですね。
一番近いジャンルとしての、「やおい/BL」と
比較すると、北米での百合の人気やシェアは、
まだまだ、ずっと小さいものかもですけど、
Yuriconの、百合普及のための努力は、これ
からもずっと続いていくのだと思います。


僕個人としても、エリカさんとはずっと交流を
続けさせていただいてて、正直、「世界で一番
心の優しい人」だと思っています。
僕の側から、Yuriconとエリカさんの活動に
大きく貢献出来たようなことは、これまで特に
何もないのですけど、せめて時々はこうやって、
日本の方にも、アメリカの百合ファンの活動と
その認知について、お伝えし続けていきたいと
思っています。


short_g.gif


Yuri Monogatari 6

Yuri Monogatari 6

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Alc Publishing
  • 発売日: 2009/04/08
  • メディア: ペーパーバック





Yuri Monogatari 5

Yuri Monogatari 5

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Alc Publishing
  • 発売日: 2007/11/14
  • メディア: ペーパーバック





Shoujoai Ni Bouken: The Adventures of Yuriko

Shoujoai Ni Bouken: The Adventures of Yuriko

  • 作者: Erica Friedman
  • 出版社/メーカー: Alc Publishing
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: ペーパーバック




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2010年01月03日

北米マンガサイト・ブログでの、2009年度ベストリスト・PART4


PART1PART2、そしてPART3に続いて、
さらに北米のマンガ関連サイト/ブログにおけ
る、2009年度の日本マンガ作品に対する評
価ランキングについて調べていきます。
年が明けて、さらにたくさんの人が、それぞれ
の評価を発表しているようですね。


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Suvudu
"The Top 10 Manga of 2009"
(by Jason Thompson ―― 英語で出版された
全てのマンガをレビューした大労作「Manga:
The Complete Guide」著・編者)

1.「ファンシージゴロ・ペル」(水野純子 LAST GASP)
2.「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
3.「愚か者は赤を嫌う」(えすとえむ NETCOMICS)
4.「もやしもん」(石川雅之 Del Rey)
5.「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)
6.「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
7.「神々の山嶺」(夢枕獏&谷口ジロー
 Fanfare/Ponent Mon)
8.「ぼくらの」(鬼頭莫宏 VIZ Media)
9.「勝又進作品集 赤い雪」(勝又進 Drawn & Quarterly)
10.「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)


i ♥ manga
"Best New Series of 2009"
(by Lorena Nava Ruggero)

「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
「花の名前」(斎藤けん CMX)
「境界のRINNE」(高橋留美子 VIZ Media)
「ヴィーナス綺想曲」(西形まい CMX)
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)


Manic About Manga
"Manic About Manga's Best of 2009"
(by Kris)

「エトワ」(つげ雨夜 Deux Press)
「傷だらけの愛羅武勇」(彩景でりこ NETCOMICS)
「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)
「わんことにゃんこ」(天咲吉実 801 Media)
「是 -ZE-」(志水ゆき 801 Media)
「さよなら絶望先生」(久米田康治 Del Rey)
「あかるい家族計画」(もろづみすみとも NETCOMICS)
「CUT」(川唯東子 Juné)
「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)


〜生まれた町で夢見てきた...〜
"Kethylia's Top Ten English-Translated
Manga for 2009"

(by Casey Brienza)

1.「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
2.「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
3.「Butterflies, Flowers,」(吉原由起 VIZ Media)
4.「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
5.「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
6.「グラビテーション Collection」(村上真紀 TOKYOPOP)
7.「君に届け」(椎名軽穂 VIZ Media)
8.「もやしもん」(石川雅之 Del Rey)
9.「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
10.「さよなら絶望先生」(久米田康治 Del Rey)


Heart of Manga
"Best New Shojo of 2009"
(by Laura)

1.「君に届け」(椎名軽穂 VIZ Media)
2.「BLACK BIRD」(桜小路かのこ VIZ Media)
3.「らせつの花」(潮見知佳 VIZ Media)
4.「ハニーハント」(相原実貴 VIZ Media)
5.「オトメン(乙男)」(菅野文 VIZ Media)
6.「ヴィーナス綺想曲」(西形まい CMX)
7.「花の名前」(斎藤けん CMX)
8.「会長はメイド様!」(藤原ヒロ TOKYOPOP)


Manga Xanadu
"Best Manga of 2009"
(by Lori Henderson)

Best Title Ending:
「かりん」(影崎由那 TOKYOPOP)
Best Continuing Title:
「鋼の錬金術師」(荒川弘 VIZ Media)
Best First Volume:
「君に届け」(椎名軽穂 VIZ Media)
Best Reissue:
「ふしぎ遊戯」(渡瀬悠宇 VIZ Media)
Best All Ages Title:
「恐竜の時間」(塩谷仁 VIZ Media)
Best OEL Title:
「Dark Hunters」(Sherrilyn Kenyon&
Claudia Campos St. Martin's Griffin)
Best Manhwa Title:
「Goong」(Park SoHee Yen Press)
Best New Title:
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)


School Library Journal
"A Kid's Best Manga List of 2009"
(by 筆者Lori Hendersonさんの10歳の娘さん
であるKrissyちゃん。コメントも可愛い)

「はこぶね白書」(藤野もやむ TOKYOPOP)
「チョコミミ」(園田小波 VIZ Kids)
「どーもくん the Manga」(TOKYOPOP)
「はぴはぴクローバー」(竜山さゆり VIZ Kids)
「Pokémon Adventures」(Viz Kids)


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という辺りが今日までの分ですね。
これまでに紹介したランキングとは違い、
「PLUTO」「劇画漂流」のどちらもがほとんど
登場しない選出になっています。
有名どころのサイトさんのランキングがある
程度出揃って、より個人の嗜好が強く現れた
記事がそれぞれ発表されつつある、というこ
とでしょうか。
ともあれこれだけ回を重ねれば、2009年度の
北米マンガ界の批評トレンドみたいなものも、
かなりわかってきたと思います。


posted by mikikazu at 22:00 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

調査・アメリカのアニメコンベンション参加者は増えたのか減ったのか?(2009年7月〜11月期)


今日はもうひとつ、アメリカのアニメコンベン
ション関連の記事です。
2009年08月22日付け記事では、2009
年度前半期における、アメリカで開催された
アニメコンベンションの参加者数の増減傾
向を調べてみました。
結果としては、ほとんどのイベントで前年比
増あるいは微増だったわけですが、後半に
移って、その傾向は変化しているでしょうか。
アメリカの景気後退は底を打ったともいいま
すけれど、壊滅したとされるアニメDVDビジ
ネスの一方で、その盛り上がりに大きな陰り
を見せていなかったアメリカのアニメコンベ
ンションは、変わらず盛況なんでしょうか。


引き続いて、AnimeCons.com掲載のデ
ータから、今年7月から11月にかけてアメリ
カで開催されたアニメコンベンションの参加
者数を調査してみました。
AnimeExpoやOtakonなど、前回調査時
に判明していた7月開催イベントは、除いて
あります。
わかりやすいように、参加者数が2008年よ
り増えているコンベンションは黒字、減ってい
るコンベンションは、赤字での記載にしておき
ます。一部データは、各コンベンション公式サ
イトでの発表、及び英語Wikipediaも参考
にしました。


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・PersaCon
 (アリゾナ州ジケーター 7月月24〜26日)
 2008年・1230人
 →2009年・913人


・ConnectiCon
 (コネチカット州ハートフォード 7月31〜8月2日)
 2008年・5850人(有料入場者)
 →6401人

・San Japan
 (テキサス州サン・アントニオ 8月14〜16日)
 2008年・3253人
 →2009年・4003人

・MatsuriCon
 (オハイオ州ワージントン 8月28〜30日)
 2008年・648人
 →2009年・850人+

・Kumoricon
 (オレゴン州ポートランド 9月5〜7日)
 2008年・4400人(推定)
 →2009年・微増(詳細不明)

・Nan Desu Kan
 (コロラド州デンバー 9月11〜13日)
 2008年・6125人
 →2009年・過去最高(詳細不明)

・Anime Weekend Atlanta
 (ジョージア州アトランタ 9月18〜20日)
 2008年・11101人
 →2009年・11717人

・MikomiCon
 (カリフォルニア州ノースリッジ 9月19〜20日)
 2008年・904人
 →2009年・883人


・New York Anime Festival
 (ニューヨーク州ニューヨーク 9月25〜27日)
 2008年・18399人
 →2009年・21388人

・Tsubasacon
 (ウェストヴァージニア州ハーティントン
  10月9〜11日)
 2008年・750人
 →2009年・900人(推定)

・Bakuretsu Con
 (バーモント州コルチェスター
  10月29日〜11月1日)
 2007年・581人
 →2009年・544人


・Youmacon
 (ミシガン州ディアボーン 10月29日〜11月1日)
 2008年・4494人
 →2009年・6000人以上

・Oni-Con
 (テキサス州ヒューストン 10月30日〜11月1日)
 2008年・5000人
 →2009年・6000人

・Anime NebrasKon
 (ネブラスカ州オマハ 11月6〜8日)
 2004年・300人
 →2009年・1470人

・Nekocon
 (バージニア州ハンプトン 11月6〜8日)
 2008年・3249人
 →2009年・3429人

・Zenkaikon
 (ペンシルバニア州キング・オブ・プロシア
  11月7〜8日)
 2008年・1352人
 →2009年・1988人

・Another Anime Convention
 (ニューハンプシャー州ナシュア 11月20〜22日)
 2008年・982人
 →2009年・1446

・Daisho Con
 (ウィスコンシン州スティーブンス・ポイント
 11月20〜22日)
 2008年・575人
 →2009年・1076人


short_g.gif


データが判明しているイベントからだけです
けど、こういう結果になっています。
伸びは緩やかになっているかもしれませんが、
全米で増加の傾向は、さらに続いていると判
断していいでしょう。
減っているところ三ヶ所は、1000人未満の
小さなイベントですし、減少数もわずかです。
外部から参加者がもう流入してこない、その
地域の上限に達したのかもしれません。
逆にまだ小規模でも、去年から倍増している
Daisho Conなどは、いきなり倍になって、
スタッフさん達は大変だったろうとも思います。
ご苦労さまでした。


2009年はアメリカのコンベンションのレポー
トを見て、2007年頃の「涼宮ハルヒの憂鬱」
のような、誰もがこの作品のコスプレをして
いるというほどの、大ヒット作はなかったと
思うんですけれど、そういった作品個々の人
気とは関係なく、ファンダム全体の成長が続
いているようには思います。
もちろん、ディーラーズ・ルームでの売り上げ
が落ちたり、企業ブースの数が減ったりとい
う話も多く目にしましたし、コンベンションの
参加者数がいくら増えても、日本側の作り手
さんに返ってくるものは何もない、という構造
も変わらないままです。
先ほどアップした記事で伝えたように、同じ
アニメファンとの交流の場として、メインにコ
ンベンションが機能しているのなら、それはそ
れでファン主導の、本来の役目に戻りつつあ
るとも言えるんでしょうけど。
このテーマは、今後も調査を続けます。


posted by mikikazu at 18:56 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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