一昨日はドイツだったので、今日はお隣の国
フランスです。
恒例ですが、フランスでの日本マンガ売り上げ
ランキング2007年12月〜2008年1月期分を、
BdZoomが発表しています(Google翻訳)。
今期のランキングは、
1.「NARUTO」第33巻
2.「DEATH NOTE」第7巻
3.「NARUTO」第32巻
4.「Samurai Deeper Kyo」第36巻
5.「NARUTO」第1巻
6.「NARUTO」第31巻
7.「NARUTO」第2巻
8.「Lanfeust Quest」第1巻
9.「ツバサ」第16巻
10.「NARUTO」第3巻
11.「DEATH NOTE」第1巻
12.「NARUTO」第4巻
13.「NARUTO」第5巻
14.「NARUTO」第6巻
15.「DEATH NOTE」第6巻
という感じになっています。
今月新刊の出た「NARUTO」「DEATH NOTE」
共に、新刊が出ると初期の巻の売り上げがまた
伸びるという、新規読者開拓の順調なサイクル
が生まれているのがわかります。
北米ではそうでもないのに、「Samurai Deeper
Kyo」の人気が高いのも面白いですね。この第
36巻の刷り出し部数は6万6千冊に達しているとか。
世界的に強いCLAMPさんの「ツバサ」第16巻は
4万冊ということです。
フランスの書籍市場全体での、最新の週間チャ
ート(1月14〜20日)だと、今回はちょっと少なめで、
35位 「NARUTO」第33巻
92位 「GetBackers -奪還屋-」第25巻
161位 「DEATH NOTE」第7巻
171位 「ヴァンパイア騎士」第4巻
173位 「天使なんかじゃない」第4巻
のみでした。
ついでに。
BusinessWeekによる、仏独英でのマンガ市場・
文化の広がりについて伝える簡単な記事、
「Europe's Manga Mania」
が、少し前ですけど2007年12月26日付けで掲載
されていました。
記事によると、JETRO(日本貿易振興機構)調査
による、ドイツ・フランスを合わせた2006年度の
マンガ市場の大きさは、2億1260万ドル(約225
億円)に達し、その3分の2がフランスとのこと
ですから、フランスが150億円、ドイツが75億円
くらいですね。
ちなみに北米のマンガ市場は2億5千万ドルくら
いといわれていますので、ヨーロッパの他の国も
合わせれば、ほぼ同等でしょうか。
イタリアやスペイン、北欧や南米のデータも知り
たいところですけど。
(参考――在デンマーク日本大使館調べによる、
デンマークにおける日本マンガ市場・pdfファイル)
一方のイギリスでは、全体ではなく2004年に立
ち上げられたイギリスTOKYOPOPの成績として、
前年度から倍増の800万ドル(約8.5億円)という
数字が出ています。
ただしイギリスの場合は、DVDもそうですけど、
ずっと早く出版・発売されてしまう、同言語圏で
あるアメリカからの輸入版を買う人がとても多く、
それが国内市場の育たない要因にもなっている
ようですから、難しいところです。
イギリス人マンガ・アニメファンの数は、現地の
Sweatdropの人達から伝え聞くコンベンション
の規模・参加者数をみると、順調に増加はして
いるようですが。
ADV Filmsの、イギリス市場での自社流通撤退
(在庫一掃セールを行っています)も、そういう市
場の難しさが一因かもしれません。