2006年08月29日

ジェリー・ベック編「The Animated Movie Guide」による、アメリカで劇場公開された日本アニメ映画リスト


かなり間が空いてしまってすみませんでした。
昨日やっとこ、プロバイダ業者派遣の技術者さん
達がやって来て、よくわかりませんが「マンション
の上の方」の設備をチェック・点検し、ようやくに
ネット回線が復旧しましたっ。
設備自体が古くなっているとのことで、「とりあえ
ずしばらくは、これで様子をみてください」という
言い方でしたから、どうなるか不安ではありますが、
これで落ち着いてもらいたいものです。


ネットに繋げられない間に何をしていたかというと、
DASさん用の「ゲド戦記」レビューを書いてたり、
毎日放送なのでどんどんと溜まっていく「Powerpuff
Girs」や、「舞-乙HiME」(18話まで)を消化したり、
という感じでした。


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ネットの代わりに本もよく読んでいたのですが、そ
の内の一冊が、以前「アニメーションの歴史で最も
影響を与えた作品ベスト10」
という記事でも紹介した、
アニメーション歴史研究家であるジェリー・ベック氏
公式サイト)編集による、「The Animated Movie
Guide」
です。ご存知の方も多いかと思いますが。


これは、1926年の「The Adventures of Prince Achm
ed」(邦題「アクメット王子の冒険」 ドイツのロッテ・ラ
イニガー監督の影絵アニメーション映画)に始まり、
2004年の韓国製アニメ「Sky Blue」(邦題「ワンダフル
デイズ」)まで、国産・外国産を問わず、アメリカ国内
で劇場公開されたアニメーション映画全てを紹介する
本なのですね。
1926年から2004年までの間にアメリカで公開されたア
ニメーション映画は、本書のカウントだと計308本。
その中で、下請けを除いた日本製のアニメ映画は63
本になっており、全体の五分の一の数ですから、意外
に多いとは感じました。もちろん、「ポケモン」「デジモン」
「遊戯王」といった有名どころを除けば、そのほとんど
がアートハウスでの、十数館程度の小規模公開ですの
で、興行成績という面では、はるかに割合は少なくなる
とは思います。
既出でしょうけれど、基本的なデータでもありますし、
ここであらためて、それらの日本アニメ映画を紹介し
ておきますね。


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タイトル(邦題)・配給会社・公開日

1.「Magic Boy」(少年猿飛佐助)MGM 61年6月22日
2.「Panda and the Magic Serpant」(白蛇伝)Globe
  61年7月8日
3.「Alakazan the Great」(西遊記)American internatio
nal 61年7月26日
4.「Sinbad,the Sailor」(アラビアンナイト・シンドバッドの
冒険) Signal International 62年
5.「The Little Warrior」(安寿と厨子王丸) Signal Intern
ational 62年
6.「The Little Prince and The Eight-Headed Dragon」
(わんぱく王子の大蛇退治) Columbia 64年1月1日
7.「Gulliver's Travels Beyond the moon」(ガリバーの宇
宙旅行) Continental 66年7月23日
8.「Cleopatra,Queen of Sex」(クレオパトラ) Xanadu 
72年4月24日
9.「Jack and the Beanstalk」(ジャックと豆の木) Colum
bia 76年2月13日
10.「Metamorphoses」(星のオルフェウス) Sanrio 78
年5月3日 


11.「The Mouse and His Child」(親子ねずみの不思議
な旅) Sanrio 78年5月24日
12.「Nutcracker Fantasy」(くるみ割り人形) Sanrio 
79年7月7日
13.「Galaxy Express」(銀河鉄道999) New World 81
年8月8日
14.「Warriors of the Wind」(風の谷のナウシカ) New
World 86年4月15日
15.「Robotech:The Movie」(「メガゾーン23」をメインに
「超時空騎団サザンクロス」のフッテージを挿入) Can
non 86年7月25日
17.「Twilight of the Cockroaches」(ゴキブリたちの黄昏)
Stleamline 89年5月5日
18.「Akira」 Streamline 89年12月25日
19.「Lensman」(SF新世紀レンズマン) Streamline 90
年8月31日
20.「Robot Carnival」(ロボットカーニバル) Streamline 
91年1月25日 



21.「The Castle of Cagliostro」(ルパン3世・カリオスト
ロの城) Streamline 91年4月3日
22.「Fist of the Northstar」(世紀末救世主伝説 北斗
の拳) Streamline 91年9月27日
23.「Barefoot Gen」(はだしのゲン) Tara 92年7月3日
24.「Little Nemo:Adventures in Slumberland」(NIMO)
Hemdale 92年7月24日
25.「The professional:Golgo 13」(ゴルゴ13) Streamline 
92年10月23日
26.「Neo Tokyo/Silent Mobius」(迷宮物語・サイレント
メビウスの併映) Streamline 92年11月20日
27.「Legend of the Overfiend」(超神伝説うろつき童子)
Anime 21 93年3月11日
28.「Vampire Hunter D」(吸血鬼ハンターD) Streamline
93年3月26日
29.「My Neighbor Totoro」(となりのトトロ) Troma 93年
5月7日
30.「Macross U:Lovers Again」(超時空要塞マクロスII -
LOVERS AGAIN-) Tara Teleasing 93年6月4日


31.「Wicked City」(妖獣都市) Streamline 93年8月20日
32.「Megazone 23,Part One」(メガゾーン23・Part1)
Streamline 94年2月2日
33.「Megazone 23,Part Two」(メガゾーン23・Part2)
Streamline 94年2月2日
34.「Great Conquest:The Romance of Three Kingdom」
(92年の東映製作による「三国志」アニメ映画三部作
の、「第一部/英雄たちの夜明け」と「第二部/長江燃
ゆ!」を一本に再編集) Streamline 94年4月21日
35.「The Wing of Honneamise:Royal Space」(王立宇宙
軍 オネアミスの翼) Tara 95年3月10日
36.「Space Adventure Cobra」(SPACE ADVENTURE コ
ブラ) TARA 95年8月20日
37.「Roujin-Z」(老人Z) Kit Parker Films 96年1月5日
38.「Ghost in the Shell」(攻殻機動隊) Manga 96年3月
29日
39.「Tenchi Muyo in Love」(天地無用!TENCHI MUYO
IN LOVE) Pioneer 96年8月16日
40.「Perfect Blue」 Manga 99年10月8日


41.「Princess Mononoke」(もののけ姫) Miramax 99年
10月29日
42.「Pokemon the First movie:Mewtwo Strikes Back」
(ポケットモンスター/ミュウツーの逆襲) Warner 
99年11月12日
43.「X」 Manga 2000年3月24日
44.「Pokemon the Movie 2000」(ポケットモンスター/
幻のポケモン・ルギア爆誕) Warner 2000年7月21日
45.「Digimon:The Movie」(劇場版「デジモンアドベン
チャー」第一作、第二作「ぼくらのウォーゲーム!」、
第三作「デジモンハリケーン上陸!!」&「超絶進化!!黄
金のデジメンタル」を一本・85分に再編集) 20th FOX
2000年10月6日
46.「Pokemon the Movie 3」(ポケットモンスター/結晶
塔の帝王ENTEI) Warner 2001年4月6日
47.「Jin-Roh:The Wolf Brigade」(人狼) BANDAI
Entertainment 2001年8月3日
48.「Blood:The Last Vampire」 Manga Entertainment
2001年8月8日
49.「Vampire Hunter D:Bloodlust」(バンパイアハンタ
ーD) Urban Vision 2001年10月5日
50.「Spriggan」(スプリガン) ADV Films 2001年10月
12日


51.「Metropolis」(メトロポリス) Tristar 2002年
1月25日
52.「Escaflowne」 BANDAI 2002年1月25日
53.「Spirited Away」(千と千尋の神隠し) Disney
2002年9月20日
54.「Pokemon 4-ever」(ポケットモンスター/セレビィ
時を越えた遭遇) Miramax 2002年10月11日
55.「WXV:Patlabor the Movie 3」(WXIII 機動警察パ
トレイバー) Pioneer 2003年1月10日
56.「Cowboy Bebop:The Movie」(カウボーイビバップ/
天国の扉) Sony/Goldwyn 2003年4月4日
57.「Pokemon Heroes」(ポケットモンスター/水の都の
護神ラティアスとラティオス) Miramax 2003年5月16日
58.「Sakura Wars:The Movie」(サクラ大戦 活動写真)
Pioneer 2003年7月18日
59.「Millennium Actress」(千年女優) Go Fish
2003年9月2日
60.「Tokyo Godfathers」(東京ゴッドファーザーズ)
Goldwyn 2003年12月5日


61.「The Golden Laws」(黄金の法) IRH Press 
2003年12月5日
62.「Yu-Gi-Oh!the Movie」(遊☆戯☆王デュエルモ
ンスターズ劇場版「光のピラミッド」) Warner 
2004年8月13日
63.「Ghost in the Shell 2:Innocence」(イノセンス)
Go Fish 2004年9月17日



2005年以降分追加:

64.「Appleseed」 Geneon 2005年1月14日
65.「Steamboy」 (スチームボーイ)Triumph Pictures
2005年3月18日
66.「Howl's Moving Castle」(ハウルの動く城)Disney
2005年6月10日
67.「DRAGONBALL Z: FUSION REBORN」(ドラゴンボー
ルZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ)FUNimation
films 2006年3月16日
68.「FULLMETAL ALCHEMIST THE MOVIE: CONQUEROR
OF SHAMBALLA」(鋼の錬金術師/シャンバラを征く者) 
FUNimation Films 2006年8月25日


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といった辺りでしょうか。
映画祭やコンベンションだけでの上映や、テレビシリ
ーズの再編集映画などは除いているそうです。
興行成績については、Box Office Mojoのデータが一
応参考になるでしょう。


ともあれざっと眺めてみても、大まかな歴史の流れが
見えてくると思います。「パトレイバー」劇場版なんか
は、三作目しか劇場公開していないのが、とっても惜
しく感じるのですが、それも時代のタイミングなんでし
ょうし……。
日本アニメの劇場興行ということで今後の最大の関心
は、いま人気絶頂の「NARUTO」の劇場版をどうする、
ということになるでしょうか?


そうそう、この「Animated Movie Guide」の肝は、上に
挙げたアニメ作品のレビューを、ほとんど全てフレッド・
パッテンさんが担当されていることですね。
ただのレビューにとどまらず、60年代から日本アニメを
追ってきた知識と経験をふまえて、限られたスペースの
中で、それぞれの時代・状況解説も加えて語ってくれる、
とても良心的な文章が楽しめます。向こうで唯一劇場公
開された、「幸福の科学」の宣伝アニメ第三作「黄金の
法」まで観ているのはさすがですね。
キャリアは長いのに、パッテンさん個人のまとまった日
本アニメ関連書というと、「Watching Anime, Reading
Manga: 25 Years of Essays and Reviews」だけのよう
ですから、パッテンさんのアニメ評論がまとめて読める
という意味でも、僕的にはとても価値ある一冊でした。
意外に(?)お薦めです。


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心配かけてすみませんでした。
とりあえず復帰出来ましたので、ぼちぼちと色々課題を
片付けていきたいですね。
それにしても、そういう出費を余儀なくされるような事態
にならなくてよかったのです。はい。
posted by しくへっど at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

結城信輝さんとChristine Autenさんのインタビュー音声 at Otakon 2006


毎度お馴染みですけど、先週のAnime World Order
ポッドキャストは、レギュラー企画をお休みした代わ
りに、プレス参加したコンベンションOtakon 2006
(8月4〜6日 メリーランド州バルチモア 公式サイ
)で収録した、アニメ声優Christine Autenさんと、
結城信輝さんへのインタビューを公開していました。


インタビューの申し込み自体は、アニメ制作会社マッ
ドハウス(公式サイト)の設立者である、丸山正雄さ
んにも依頼していましたが、主催者側の手違いかな
にかで通訳が用意されず、残念ながら誰も取材出来
なくなってしまったそうです。
虫プロ時代からの事とか、日本アニメ制作の歴史に
ついて、きっと色々訊きたかったと思いますが、丸山
さんにインタビューを申し込んだのも、AWOを含めて
たった2人だけだったそうで……。


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収録順とは逆になりますけれど、まず結城信輝さん
については、日本のアニメファンの方にはもう説明
不要でしょうね。
向こうではやはり、Fox Kidsでテレビ版が放送され
(途中で打ち切られたようですけれど)、少ない館数
とはいえ映画版も公開された、「エスカフローネ」の
キャラクター・デザインで一番名前を知られている
ようですね。それに、同じくキャラデザインを担当し
た「ヒートガイジェイ」も、MTV2で放送されていた筈
ですし。


今回のインタビューは、AWOのDaryl Suratさんによ
る、日本人クリエイターへの初めての本格的インタビ
ューということです。さすがに普段みたいに悪ノリし
てません(笑)。
幸いに、このインタビュー・ファイルでは、AWOからの
質問の、通訳さんによる日本語訳、そして結城さんの
答えもそのまま全て収録されているので、英語が聞き
取れない日本の方でも、やり取りの内容が把握出来る
筈ですから、興味のある方はぜひ聞いてみてください。
AWOが、全てのアメリカ人アニメファンを代表している
わけではありませんけど、こういうことを向こうのオタ
クの人は訊きたがってるんだな、というひとつの例には
なると思います。
結城さんのキャリアの始まりから、特徴的な「鼻の高い」
キャラクター・デザインの理由、立場によって異なる仕
事のアプローチ、同人誌活動など、色々な話が面白く
聞けます。
聞けるのは、収録タイムの、25分47秒辺り〜50分15秒
辺りまでです。


あ、今更ですが聞き方なんですけれど僕の場合、
「Click Here to Listen」を右クリックして、「対象を
ファイルに保存」でファイルを一度ダウンロードし、
iTunesで聞いています。


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もう1人のインタビューイは、アニメの英語吹替で活躍
されている、声優・女優のChristine Autenさん。
このインタビューも、結城さんのと同様に、やり取りが
採録されていましたので、英語のリスニングにあまり自
信がない人(僕です僕っ)にとっては助かりますね。
収録タイムは、7分30秒〜24分10秒辺りです。


Christineさんは、ADVの作品をメインに出演されていて、
代表作は「あずまんが大王」の榊さんかな?
初めての主役は、「バブルガムクライシスTOKYO2040」
のプリス・S・アサギリとか。詳しくはAnime News Netwo
rkのプロフィール・ページ
を。
まだアニメの英語吹替が評価される水準に達していな
かった、Christineさん言うところの「暗黒時代」である98
年頃から仕事をされている、現在37歳のベテランで、今
では声優だけではなく、吹替用の台本を作るADRスク
リプト(「エリア88」)にも関わるようになっていて、そうい
う経験をふまえた、興味深い話が聞けます。


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ちなみにこのChristineさんがどういうお姿かをチェッ
クをしたい方は、IGN WEEKLYが6月1日に掲載した、
「Babes of ADV Voice-Over」コーナーで、写真とイン
タビュー動画が見られますので、どうぞ。


このグラビア撮影は、向こうのアニメ雑誌「Anime Insi
der」(公式サイト)6月発売の第34号に掲載された特
集記事「The Girls of Anime」用のものでした。
実際の記事を僕もチェックしてみましたが、集められた
声優さん全員のグループ写真が一枚と、各個人のポー
トレートが短いプロフ付きで一枚ずつの、全七ページと
いう構成で、皆さん素敵でした。はい。
posted by しくへっど at 09:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月13日

初代「ウルトラマン」DVDが、米ビルボード誌Kids Video部門で初登場第15位


アメリカ・ビルボード誌の、8月12日付週刊チャート
「Top Kid Video」部門の第15位に、「Ultraman:
Series One:-Volume One」
が、初登場でランク
インしていました。
DVD売り上げの総合チャートではなく、あくまで「Kid
Video」という枠内ですけれども、それなりの数が売
れていることは間違いないようで、嬉しい驚きです。
具体的な枚数なども、いずれ調べてみたいですね。
実際に買っているのは子供じゃなくて、かつての放
送を体験した、今は大人の方ばかりでしょうけれど。


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この「Ultraman」はもちろん、初代「ウルトラマン」の
DVDシリーズで、アメリカのBCI Eclipse社から、今
年の7月18日よりリリースが開始されたものです。
「Volume One」はDVD三枚組で、収録話数は第1〜
20話まで。後半のリリースは9月頃の予定です。
定価は39.98ドル(約4600円)ですが、アメリカAma
zon
だと、かなり値引きされて、ほぼ半額の20.89ド
ル(約2400円)になっていました。


音声はオリジナルの日本語音声と、1966年頃(?)、
ユナイテッド・アーティスト社配給により、おそらくは
シンジケーション枠(ネットワークに属さない、地方
の独立局)で、アメリカで放送された時の英語音声
が収録されています。
この英語版のキャストは、「Otaku Unite!」を見られた
方にはお馴染みの、Peter FernandezさんやCorrine
Orrさんといった、「Speed Racer」(アメリカ版「マッハ
GoGoGo」)と同じチームが手がけられたようですね。
フジ・アキコ隊員とTrixie(志村ミチ)は、たぶん同じ声、
ということです。
ただし、アメリカ放送時にカットされた部分には、日
本語のオリジナル音声のみが収録されています。
日本のテレビ洋画劇場放送時の吹替音声を収録し
た、洋画DVDソフトと同じ処置ですね。
特典として、英語版キャストへのインタビューなども
収録されているようで、それはそれで貴重でしょう。


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とてもとても残念なことですが、Henshin!Onlineに2月
10日付で掲載されていた、 BCI Eclipse社のCliff Ma
cMillan氏へのインタビューによると、このアメリカ版
DVDに用いられたマスター(原盤)は、日本の円谷プ
ロ提供のものではなく、「ウルトラQ」から「ウルトラマ
ンタロウ」までのウルトラシリーズの、海外での商用
権を保有している、タイのチャイヨー・プロダクション
公式サイト)から渡されたものだそうです。
つまり、日本で現在発売されている初期ウルトラシリ
ーズDVDのバージョンである、デジタルリマスター版
ではない、ようなのですね。
アメリカAmazonのユーザー・レビューを読んでも、ク
オリティについては不満も多いようです。まあ、ジャケ
ットと、ブックレットやDVDメニューで、記載された収録
エピソードが違う、というようなパッケージングのミスは、
BCI Eclipse社の責任でしょうけれど。


MacMillan氏としては、実際の当時のクリエイターであ
る円谷プロと直接ビジネスをしたかったようですけれど、
弁護士にも円谷とチャイヨーの裁判の調査を詳しくして
もらって、リージョン1のDVDに関する交渉は、チャイヨ
ーとすることになったようです。
おかげで、円谷プロが保有している筈の、もっと良い状
態の英語やフランス語・スペイン語音声トラックも入手
が難しくなってしまったみたいですね。
裁判のことは、僕にはよくわかりませんけれど、せっか
くシリーズ誕生40周年記念として、アメリカでもリリース
され、セールスによるとそれなりに待ち望んでいた人達
が意外にもたくさんいたのですから、現状で提供出来る
最上のクオリティのものを手に入れて欲しかったと思い
ます……。



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★無理せずに、余裕をもって楽しめる時だけ、更新は進
めていけばいいと思います。
今年の夏は暑過ぎですし、どうか体調には気をつけて、
ゆったりマイペースで。待ってます。←私信
posted by しくへっど at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月11日

Gen Con Indy 2006でアニメ声優デビューのチャンス!?


娯楽ゲーム専門のコンベンションなので、Anime&
Manga専門のニュース・サイトではあまり話題にな
っていないようですけれど(ICv2みたいにゲームも
含んでる情報サイトはともかく)、この週末(10〜13
日)アメリカ・インディアナ州インディアナポリスで開
催中の、Gen Con Indy 2006 公式サイト)でも、
アニメ関連のイベントがいくつか用意されています。


ビデオ上映、コスプレ大会、アーティスト・アレイ(プ
ロ・アマのアーティストが、自作のイラストなどを展
示する場所)、パネルやワークショップといった、ア
ニメ・コンベンションでは定番のイベントと共に、目
玉として用意されたスペシャル・イベントが、「Voice
Acting Contest」
(声優コンテスト)みたいですね。
吹替をアマチュアが演じてみせるコンテストというと、
そんなに珍しいものではないのかもしれませんが、
Gen Conのそれが違うのは、優勝者には、本物のア
ニメ作品の英語吹替収録に参加する権利が与えら
れることです。もちろんいきなり主役ではなくて、
supporting role(脇役)なんですけども。


参加出来るアニメ作品のタイトルは不明ですが、共
にニューヨークにある音響制作会社「TripWire Prod
uctions」
「NYAV Post」が近日制作する英語吹替
になるようですね。
両者共にニューヨークの会社ということで、現地に
本社のあるアニメソフト販売会社Central Park Med
ia
Media Blastersからの作品を多く手がけており、
優勝者が参加出来るのも、たぶんそういった会社の
アニメ作品になるでしょう。
TripWire Productionsの方は、いわゆるHENTAI(18
禁アダルトアニメ)作品をメインに制作しているらし
いのが、ちょっと心配ではありますが(笑)。
もちろんこれはあくまで特典体験で、すぐにプロのA
NIME声優として活躍出来るわけでもありませんが、
とりあえず、業界の人と接触するチャンスではありま
すし、声優希望の人が狙っていいコンテストかもしれ
ませんね。


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もちろん、アメリカでも声優になりたい人は多くて、
例によってポッドキャストAnime World OrderのClarissa
Graffeoさんが、「間違いかもしれないけれど」とエクス
キューズしてから、あくまで彼女個人の見解として述べ
ておられたんですが(第16回の18分辺りから)、アメリ
カ人ANIMEファンから、「どうやったらアメリカでANIME
声優になれるんですか」という質問がいつもコンベンシ
ョンで多くされる理由について、

「絵を描いたりする才能は持ち合わせていないし、日
本語が堪能というわけでもないから日本のアニメ業界
に飛び込むことも出来ないけれど、アニメが好きで好き
で、どうしてもアニメ業界に関わりたいという人にとって、
吹替声優の仕事がベストに思えるんじゃないかしら。
プロデューサーやライセンサーといった裏方の仕事は、
声優ほどには目立たないし」

という風に答えておられました。
確かにどんなにアニメ業界に関わりたくても、本場の
日本で働くには、才能以前に日本語の問題があります
し、ハリウッドで働きたい日本人と逆の大変さです。
でもまあ声優さんにしても、英語が喋れるだけでは当
然ダメで、声優さんとしての能力が求められるわけで
すから、それは頑張らなくちゃいけませんよね。
posted by しくへっど at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月09日

アメリカ・サンフランシスコ公営鉄道とVIZ Media共同による、日本アニメ・マンガをフィーチャーしたキャンペーン


日本では、かねてより鉄道・バスなどの公共交通機
関と、マンガ・アニメ作品によるタイアップ・キャンペ
ーンは頻繁に行われていると思いますけど、この夏
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコでも、同種
の催しが開催されるようです。

VIZ Media8月3日発表のプレスリリース
http://www.viz.com/news/newsroom/2006/08_bart.php

主催は、サンフランシスコ/ベイエリアの各地をつな
ぐ公営高速鉄道システムであるBART-Bay Area Ra
pid Transit(公式サイト日本語でのガイドも。 参考−
Wikipedia)。
このBARTが12歳以下の子供を対象に行う、「Kids
Ride Free Saturdays」
というプログラムの一部を、
地元サンフランシスコに本拠を置くVIZ Media(公式
サイト
)がスポンサーしているのですね。
VIZ Mediaは日本の小学館の子会社で、「犬夜叉」
「鋼の錬金術師」「NARUTO」といったアメリカでも売
れ筋のタイトルを保有しています(「鋼」のアニメ版は
FUNimationから発売)。


VIZによる協力は二つあって、一つはBARTが8月の
毎土曜日に行う「Kids Ride Free Saturdays」プログ
ラムの、8月26日分。
このプログラムは、公式ページから印刷出来る、ある
いは各駅でもらえる特別パスを提示した12歳以下の
子供に対して(保護者同伴で最大二人まで)、鉄道料
金が無料になり、そしてその土曜日に開催されるスポ
ンサー・イベントでの入場料金も無料、もしくは大幅に
割引される、というものですね。
他の土曜日には、カリフォルニア科学博物館への招待
やMLBの試合、サーカス鑑賞などが用意されているの
ですが、VIZが提供するのは、マンガやアニメ関連商品
などが詰め合わされた、「Kids Packs」
8月26日の午前10時から午後2時の間に、BART路線
のPowell Street駅でパスを見せた子供に、無料でプレ
ゼントされるそうです。
具体的な中身や配られる数量はわかりませんけれど、
子供達には効果のある宣伝活動になりそうですね。マ
ンガが全部いいところで終わっていて、続きを買わない
と我慢出来なくさせるとか。←鬼ですかっ


もう一つ予定されているプロモーションは、プレスリリ
ースには掲載されていなくて、僕が最初にこのニュー
スを知った、Cynthia Turner's Cynopsis8月4日付
記事
に書かれていたものです。
それによると、さらに9月からはBARTが発行する乗車
チケット100万枚(!)の裏側に、VIZの作品「犬夜叉」
「ポケットモンスター」「NARUTO」「金色のガッシュベ
ル!」「鋼の錬金術師」らの絵柄が印刷される、 とい
うんですね。
子供だけでなく、BARTを利用するシスコの人はみな
否応なく(笑)、そういったアニメ絵を、毎日目にする
ことになるわけです。コレクター・アイテムにもなりそ
うですね。


VIZの、サンフランシスコ企業としての地元コミュニティ
貢献、という意味合いもあるのでしょうが、本当にアメ
リカの市民生活の日常に、アニメ・マンガがどんどんと
馴染んでいっているようで、微笑ましいですね。
いずれは「シスプリバス」(「友枝市交通局」さん記事)と
かも実現したり? 


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ご紹介サンクスでしたー♪
やっぱりそう呼ばれると日々を頑張れる気力が
わいてくるので、時々はお願いなのですっ。
posted by しくへっど at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

「ゴーショーグン」+「スラングル」=マママママMacron 1


マママママママクロンワン
マママママママクロンワン
フィール・ザ・パワ〜♪

つい気を抜くと、頭の中で上のフレーズが流れ始め
てしまう今日この頃です。
1985〜86年頃、後に「パワーレンジャー」シリーズを
ヒットさせるSaban Entertainmentが、日本のアニメ
「戦国魔神ゴーショーグン」と「亜空大作戦スラング
ル」を、無理やりに一本の作品としてまとめて再編集
し、「Macron 1」のタイトルを冠してアメリカで放送さ
せたことは、多くの方がご存知の、有名な話ですよね。
僕も、知識としては知っていましたが、実物を見たこ
とは、ついぞありませんでした。


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で、お馴染みのポッドキャスト「Anime World Order」
第27回(7月11日放送)で、メンバーのGerald Rathko
lbさんが、「ゴーショーグン」のOVA作品である、「時の
異邦人」
(85年作品)のレビューをされていたんです。
結局アメリカでは今に至るに、オリジナルの形での「ゴ
ーショーグン」テレビシリーズは、放送・リリースされて
いないんですが(「Macron 1」としては、ビデオソフトが
発売されています)、何故かシリーズの後日談というか、
外伝にあたる「時の異邦人」だけは、ソフトがリリースさ
れているんですね。
ちなみに、ジャケットはこんな感じ(アメリカAmazon)
すけど、これで「ゴーショーグン」……というより、そも
アニメって言われても……ですよね。日本版はこちら
参考に。


ともあれレビューの中で、話の流れで、「Macron 1」の
テーマソングも紹介され、僕は初めて耳にすることが出
来ました。ちょうど1時間5分の辺りです。
それがまあ、「マママママママクロンワン」だったわけで
すが、思わず椅子からずり落ちそうになったくらいの、
格好いいお間抜けさですよね。
Geraldさんと、自称リーダーのDaryl Suratさんも、つい
一緒に歌ってますし。フィ〜ル・ザ・パワ〜♪


この曲がどんな映像に流されていたかというと、オリジ
ナル(?)のアメリカ・英語版は見つからなかったんで
すが、古い作品ということでご容赦いただきたい、You
Tubeで見つかったのが、まず中国語版です。
ナレーションは中国語ですが、音楽はオリジナルその
ままですね。
それから、ヘブライ語表記なのでイスラエルのサイトだ
と思うのですが、ナレーション・歌詞もヘブライ語のビデ
オも見られる、作品紹介ページがこちら
スクロール・ダウンしていって下の方に見つかるボタン
のうち上から2つ目の、「2.94MB」と記したカメラのボ
タンをクリックすると、メディア・プレイヤーでの再生が
始まります。
してみるに「Macron 1」は英語圏だけでなく、世界各地
で放送されていたみたいですね。
英語版Wikipediaによれば、ヨーロッパではタイトルこそ
「Macron 1」だけども、内容はオリジナルのままで放送
された、とあります。


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Geraldさんによる「時の異邦人」レビューは、オリジナ
ルの「ゴーショーグン」を知らない、メンバーのClarissa
Graffeoさんに、「時の異邦人」を説明するという、かな
り大変なものになっています。
まあその分、初めて「ヤッター・ラ・ケルナグール」とか
「スーグニ・カットナル」といった、語呂合わせの名前
を聞いた時の、Clarissaさんの反応がキュートなわけ
ですが(笑)。「トミノは関わってないの?」とすぐに返す
辺りが、Clarissaさん、さすがです。


ここでのDarylさんは、2人の会話の茶化し役というか、
混ぜっ返して一人でほくそえんでる感じなので、高校の
アニメクラブなんかで、「あるある」といった雰囲気だと、
勝手に「絵」を想像してしまいました。
自分の好きな作品について、女の子に一生懸命説明
しているGeraldさん。
その説明を、自分のわかる範囲で素直に聞こうとして
いる、利発な女の子部員のClarissaさん。
そしてそんな2人の空気をまるで読まずに(笑)、クー
ルだと自分では思っている茶々をいれて、会話を邪魔
しているだけの部長Darylさん、という感じで。
そういう経験ってありますよね?(笑) どの立場かは
それぞれですが。……僕はたぶんDarylさんですけど。
ホントにこのお三方は、そのままコミックに出来るくら
いにキャラが立っているので、毎回が楽しいです。


ともかく、「時の異邦人」に対するGeraldさん自身の評
価は、「『天使のたまご』ほど難解ではないけれども、
80年代中期における、アニメの実験性を検証するのに
とても良いサンプルである」と、かなり個人的にお薦め
のご様子でした。
僕自身も、小説は読んだと思いますが、アニメの方は
見ていないので、いつか確認したいですね。
posted by しくへっど at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月26日

アメリカ人が「yaoi-ヤオイ」を正しく発音する方法


えっと、まあ、一発ネタですっ。
ちゃんと聴いていなかった過去の放送分も聴き返し
ている、アメリカ・フロリダ発のポッドキャスト、Anime 
World Order
なんですが、その第9回放送(2月
28日分)で、リスナーからのEメール、ボイス・メー
ルを紹介する、いつものコーナーがありました。
で、リスナーの1人である、14歳のキャサリン・ハ
ノルド(?)ちゃんから、大ファンという「グラビテー
ション」の作品評価と、「yaoi-ヤオイ」の日本語で
の正しい発音について、AWOのメンバーに訊ねる
Eメールが届いていました(8分45秒辺りから)。
もうキャサリンちゃんの世代は、animeとmangaの
中での、ジャンルとしてのヤオイも普通に受け入
れられてしまうんでしょうね。
もちろん、彼女の家庭環境や、住んでいる地域と
いった条件もあるので(なにしろアメリカ広いです
から)、一般的にもそうだと考えるのは早計ですが。
日本の腐女子さんが、ヤオイに目覚める平均年
齢の統計調査資料なんてあるでしょうか。


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ともあれ、アニメ版もマンガ版も好きだというメン
バーの1人、Clarissa Graffeoさんの、「グラビテー
ション」への作品評価は「よく出来たコメディ」なん
ですが、発音問題については、

「私達アメリカ人のほとんどは、日本語の正しい発音
についてはよく知っていません。なので多くの場合、
『こんな風に言えばいいのかな?』と想像だけで発音
しています。私自身も、『yaoi』を日本人の方が発音
するのを耳にしたことがあるわけではないので、自分
の発音が正しいのかどうかはわかりません」

とエクスキューズを述べてから、自分自身の解釈、そ
して他のアメリカ人が用いている発音(「ヨーイー」に
聞こえたりとか)を紹介します。
確かに、ヤオイ作品そのものは多く流通しているかも
しれませんが、作中で登場人物が「ヤオイ」という言葉
を発することはありませんものね。


そこでチョッカイ助け舟を出してきたのが、こういう
話題には特に強い(いえ、他のことでもスゴイですが)、
自称リーダーのDaryl Suratさん。
「『yaoi』の中の『aoi』の発音は、(基本単語である)
色の『青い』と同じだと思うよ」
と言います。もう一つ例を出した、「頭をぶつけた時
に言う『アオイ!』」は……ちょっと違うかも(笑)。
まあ、その「青い」の「aoi」に「y」を乗っければ、「ya
oi」の発音になる、という意見なんですね。


そして、「青い-aoi」の発音を知る最もふさわしい例と
してDarylさんが出してきたのが、アメリカのアニメファ
ンなら、おそらくほとんど全ての人が知っているだろう、
高橋洋子さんによる、「新世紀エヴァンゲリオン」OPテ
ーマの「残酷な天使のテーゼ」です。
イントロが終わって本詞の歌い出し、

「蒼い風がいま 胸のドアを叩いても」

の最初の部分で聴ける「蒼いaoi」に、「y」を付ければ
いい、というわけです。
では、実際に聴いてみましょう(番組の中でも曲が流れ
ます)。

ちゃーちゃーちゃーら ちゃちゃちゃっ♪
やおいー♪ かぜがいま♪

おお、確かに役に立つ……っぽいのかな?
この技の弱点は、以後「残酷な天使のテーゼ」が頭の
中で流れるたびに、「やおいー♪」でいつも始まってし
まうことですね(笑)。
というわけで、こういう風な異文化交差も面白い、とい
うお話でした。
posted by しくへっど at 11:38 | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月25日

ロサンゼルス市立図書館とTOKYOPOPが共同で、マンガを用いたリテラシー向上プログラムを開始


毎度おなじみですが、昨日7月24日付のThe Japan Times紙
第二面に掲載されていたのが、

「'Manga' reading program promotes literacy among Los Angeles teens」
(マンガを読むプログラムが、ロサンゼルスの10代の子供達
のリテラシー能力を向上させる)

という記事でした。
これは、メインの中央図書館と71の分館をもつLos Angeles
Public Library ロサンゼルス市立図書館(公式サイト)による、
マンガを教材とし、11歳から18歳までの子供達のリテラシー
(読み書き)能力の育成を目的とした、「Manga Madness
Summer Reading Club」
という夏期プログラムの開始を
伝えるものですね。


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6月21日に出されたプレスリリース(Anime News Network
掲載)はこちら
Mangablogさんが紹介されていた、このプログラムに関わっ
ているロサンゼルス中央図書館のヤングアダルト部門担当
司書Eileen Ybarraさんへのインタビューはこちらです。
Ybarraさんによれば、ヤングアダルト部門で、間違いなく今
最も人気があるのは日本のマンガだそうで、「ドラゴンボー
ルZ」「フルーツバスケット」「フルメタル・パニック」などのタ
イトルが挙げられています。


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もちろんこれまでも、全米各地の図書館で、マンガを利用し
たリテラシー向上活動は行われてきたのですが、今回の企
画がそれらと異なるのは、アメリカ最大手のマンガ出版社の
ひとつであるTOKYOPOP(公式サイト)が全面的に協力し、
自社から作品を出版しているプロのマンガ・アーティストさん
を、講師として派遣していることですね。
記事が伝えている、6月15日にロサンゼルス市の中央図書
館で始まったプログラムに招聘されたマンガ家さんは(正確
には「グローバル・マンガ・アーティスト」と呼ばなくてはいけ
ないのかもしれませんが)、写真にも登場している、Amy Kim
Ganterさん(公式サイト)。
TOKYOPOPからは、「Sorcerers & Secretaries」というシ
リーズを発表しています。


子供達の間での、彼女の作品の人気・知名度というとちょっ
とわかりませんが、やはりプロのマンガ・アーティストがわざ
わざ教えてくれるということは、こういうプログラムに参加し
てくる子供達には、とても嬉しいことでしょう。
これは自前の作家を持つTOKYOPOPだからこそ出来る種
類の、コミュニティへの貢献ではありますね。
日本人マンガ家の作品しか出版していない(と思いましたが)、
もうひとつの大手VIZ Mediaだと、同じことをしようと思ったら、
日本から呼んでこないといけませんし。
なんにせよ、この経験から未来のマンガ家を目指す子供
だって生まれてくるかもしれませんし、そういう意味では長
期的な投資でもあるのでしょうね。


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マンガ家さんによる、図書館での子供達へのマンガを教え
るワークショップについては、ニューヨークに在住している
日本人マンガ家さんの、ながてゆかさんが、NY市立図書館
でアメリカの子供達に漫画の描き方などを教えた経験を、ご
自身のブログ、

「Manga-ka@NYC」
http://yukanagate.blog22.fc2.com/

で、写真なども含めて色々紹介してくださっていますので、
参考になるかと思います。
posted by しくへっど at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月24日

アメリカのアニメ・コンベンションの変容と、古株OTAKUさんたちの憂鬱


世間では、先週末開催されたサンディエゴ・コミコン
の話題で盛り上がっているのに、今頃アニメエキス
ポの話題からで申し訳ないんですが(汗)。
ここ一週間ほどで、一番各紙に掲載されていたのが、
AP通信発の、

「Future of Japanese anime and manga looking
bright in US」

(アメリカでの日本のアニメとマンガの未来は明るそ
うだ――azcentral.com7月19日付記事)

だと思います。
内容は、アニメエキスポの盛り上がりと、その理由とし
て、同じ文章に「Anime isn't just for guys anymo
re」
(アニメはもう、男性だけのものではない)という題
をつけていたSeattle Post Intelligencerの21日記事
らも想像出来るように、女性のファンの増加を、「百合」
「ヤオイ」といった特定ジャンルの解説も合わせて、述
べたものです。


一昨年の2万5000人、昨年の3万3000人から、さらに
大きくジャンプアップした4万1000人という入場者数増
大の最大の理由は、やはり現地のファンも、CLAMPさ
んのゲスト参加だろう、という声が多いみたいです。
ただし、ここまで規模が大きくなると、十年前なら楽し
めた、ゲストの方との交流などは不可能になってしまう
し(CLAMPさんも、ファンとは直接触れ合わなかったそ
うですね)、サインをもらうためだけに何時間も列に並
ばされるのは御免だ、という昔からのアニメ・ファンの
嘆きもありました。
でも、そういう昔を知らなければ、わざわざ遠い日本か
らやって来てくれたゲストの方と、会場で同じ空気を共
有するだけでも光栄だ、という気持ちは、新しく若いフ
ァンにはあるだろうとも想像出来ます。
なんにせよ、これだけの人数を動員して、深刻な事故
やトラブルがファンの間で起きなかったことには、安堵
しました。


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で、アニメエキスポは年々規模が大きくなる成功を重ね
ていますが、今年も160イベント以上あるという(2日に
ひとつ近い割合ですね)、アメリカ各地で開催されてい
るアニメ・コンベンションの全てがずっと順風満帆だっ
たかというと、そうでもありません。

・OtakuCon Miami Beach (2004年12月)
主催者が入場者数を水増し発表したことを、あるカメラ
マンがガラガラの会場写真と共に自サイトで告発。
主催企業は、全米12州での開催を予定していたが、20
05年6月の、コロラド州デンバーでの四つ目のイベントを
最後に撤退(Anime-Cons.comの解説記事)。

・ConnectiCon2005 (2005年7月)
イベントが赤字となり、約3万4000ドル(380万円)の借
金を、主催者の1人である、ハートフォード大学の学生
マット・デイグル氏が個人的に背負う事態に。
ネットを通して、デイグル氏を救うための募金が呼びか
けられ、幸いに人徳があったのか、借金はその後無事
返済されたとのこと(アニメ!アニメ!さんによる日本語
記事
Anime News Networkの追記記事)。

辺りは有名な話だと思います。
これらはアニメ・マンガ人気動向よりも、どれだけの参
加者が見込めて、どれだけの予算を投じるべきかという
イベント運営の目論見が外れた例ですよね。
交流があるデラウェア州のアニメクラブDAS――Delaware
Anime Society
さんも、昨年こそは単独で、Zentranconと
いうコンベンションを開催しましたが、同じ地域でのアニ
メ・ファンの奪い合いをさけるためもあってか、今年は
2003年から活動を続けている、同じフィラデルフィア地
区のKosaiKonというイベントと合併し、新たにZenkaikon
公式サイト)なるコンベンションを立ち上げ、生き残りの
ための共存共栄の道を選択しているようです。
イベントは蓋を開けてみないとわからない生ものですし、
やはり小さくないお金が動きますから、熱意だけではど
うしようもないので、そういう慎重さは必要だと思います。


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一方、赤字というわけでもないのに、イベント休止という
道を選択したのが、テキサス州オースティンで四年間に
渡って開催されてきたアニメコンベンション、Ushiconです。
これは、毎度お馴染みのポッドキャスト、Anime World
Order
の、2月7日に放送された第六回で触れられてい
たので、僕は知りました。


休止に至った、公式の第一理由は、初期の数百人規模
から、ついに2500人を超えるようになってしまった参加
者を、現状のオースティンの会場では収容しきれなくなっ
てしまい、運営キャパシティを超えてしまったことが挙げ
られています。
けれど、当時のライブジャーナルにスタッフが掲載した
文章によれば、他の理由もあったようです。
現在その文章は読めないので、番組内の引用を頼るし
かないのですが、要するに、コンベンションを訪れるファ
ンの質の変化にうんざりした、ということらしいんです。


ひとつは、とてもコアとはいえない、幼い年少のお客が、ま
るで週末にベビー・シッターをまかせられたように、会場を
闊歩するようになってしまった。
もうひとつは、アニメファン同士の交流ではなく、コスプレ
やAMV(自分で編集したアニメ・ミュージック・ビデオ)の
コンテストで入選し、その賞金や有名になって目立つこと
を目的とする、自己中心的なファンが増えてしまった。


そもそもアニメ・コンベシンョンは、アニメを愛する同好の
士が集い、その想いを交換し分かち合うべき場所の筈だっ
たのが、空気を読まない子供達と、同じく空気を読まない
コンテスト目当てのファンによって、その目的が果たせる
場所ではなくなった、という嘆きですね。
なので、本来の意義を失ったUshiconは、コンベンションと
しての存続を諦めた、という経緯のようです。
(今後はもっと小規模な、限られたメンバーだけが参加可
能なイベント、Ushiko's Anime Block Partyという形での活
動になっていく予定です)


日本の同人誌即売会などでは、「同人誌を売りたい人」と
「買いたい人」で、イベントの軸が固定されていますから、
そこにあまり関心の無い人によって、空気が薄まることは
ないと思いますが、全ての人にオープンなコンベンション
だと、軸の固定はなかなかに難しいでしょう。
アニメ・コンベンションが、本来の姿を取り戻すためには
どうしたらいいのかという問題に対して、AWOのメンバー
からは、「18歳以下の参加を禁止する」「コンテストの類を
全てやらない」「参加料を高額にする」「子供の溜まり場
になる、ビデオゲーム・ルームを廃止する」などの意見も
出されましたが、それらが現実的ではないことも、同時に
認めていました。
たくさんの人が関われば、出会いや可能性も広がっていく
一方で、それだけイベントに求められるものも、多種多様
になっていくわけです。
そのバランスを取るのはとても大変ですし、そも全ての人
を満足させることは不可能なのでしょうけれど……。
posted by しくへっど at 10:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

Puffy AmiYumiはアメリカでロックしてます。


今日7月22日付のThe Japan Timesを開いてみたら、昨
日のうちのブログを読んでいたに違いないのですが(←あ
りませんっ)、パフィーPuffy AmiYumiさんのアメリカでの
活躍を伝える記事が、三面のNATIONAL欄に、お2人の
ステージでの写真入りで、大きく掲載されていました。

The Japan Times電子版記事
「J-pop's Puffy AmiYumi still rock in U.S. decade on」
同内容のCrisscross電子版記事
「Puffy AmiYumi keep rocking in U.S.」

Puffy AmiYumiは、ちょうどこの夏のアメリカ・ツアーを終え
たばかりだそうで、それを受けてのものですね。
記事タイトルは、「デビューから十年が過ぎちゃったけど、
パフィーは今もアメリカでロックしてます!」という感じにな
るでしょうか。


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記事でフィーチャーされている話題のひとつは、やはり日
本語歌詞の曲の、アメリカ人オーディエンスによる理解の
幅ということなんですが、Yumiさんは自分自身も、アメリカ
の音楽を歌詞を全て理解することがなくても楽しんでいるこ
とを引き合いに出し、「アメリカのお客さんは、曲とリズム
そのものを大好きでいてくれるんじゃないのかな」と答えて
います。
考えてみれば、僕自身も含めて、日本の洋楽ファンが歌詞
の英語を、常に全て完璧に理解して聞いているわけではな
いし、ロックという勢い重視のジャンルであることも含めて、
言葉の壁は、あんまり大きくはならないのかもしれませんね。


「HiHi Puffy AmiYumi」のアニメが始まってからずっと見て
いるという、12歳のWilliam Kahn君も、「彼女達の曲と音楽
が大好きなんだ。その内容は全然理解出来なくてもね。ずっ
と日本語の曲を聴きたいと思っているし」と述べていますし、
同じく日本のアニメファンであるお姉さんに連れられてきた
という14歳のGillian Orwollちゃんが、「ここに連れてきてく
れたお姉ちゃんも、日本語を勉強しようとしているの!」と
言っているように、音楽が外国の言葉を学ぼうとするきっか
けになるのなら、それはそれで素敵なことですよね。
他にも、娘さんを連れてきた父親の声が掲載されていたり、
アニメ「HiHi Puffy AmiYumi」がアメリカの女の子達に与えて
いる影響も、やはりあるようです。


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その辺について、ツアーに合わせて行われたお二人への
インタビュー、7月19日付でliveDailyに掲載された、

「LiveDaily Interview: Puffy AmiYumi」

では、アニメの影響を訊かれて(インタビュアーさんの、11
歳になる姪御さんが、やはり彼女達の大ファンだとか)、Yu
miさんが、
「アニメは、私達の音楽を新しい聴き手に広めるための、と
っても大事な機会を与えてくれたと思います。Cartoon Netw
orkでの放送が始まってから、アメリカでツアーするたびに、
ちっちゃな子供達がライブを見に来てくれるようになりました
し。出来る限りたくさんの人たちに聴いて欲しいというのが、
ずっと私達の願いでしたから、そういう点では、アニメは私達
にとってとても重要な存在ですね」
と答えています。


素人目には、アニメのキャラと、リアルの本人達のスタンスの
乖離が気になったりはしないのかな、とも思うのですが、今は
アメリカでの人気を高めるために役立つものならば、どんどん
と活用していきたい、という感じなのでしょうか。
まあ、小さな子供ならライブを見に来て、「どうしてAmiはドラム
じゃないの!?」「Yumiのメイクが違うよー」とか文句を言いそう
な気もしますけど(笑)。


今回のアメリカ・ツアーは、向こうでは7月25日に発売になる
ニュー・アルバム「Splurge」(日本では6月28日に発売済)の
プロモーションが目的とのことです。
アメリカのビルボード・アルバム・チャートにおける、日本ミュ
ージシャンの最高位成績はいまだに、日本を代表するへヴ
ィメタル・バンドLOUDNESSの、「THUNDER IN THE EAST」
アルバムの74位(1985年)、「LIGHTNING STRIKES」アルバ
ムの64位(86年)辺りだと思うのですが、Puffy AmiYumiの
ニューアルバムが、そんな記録を塗り替えるものであってく
れれば、スゴイですね。注目しましょう。
posted by しくへっど at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月14日

アメリカCartoon Networkでの日本アニメ人気投票


ちょっと遅れてしまいましたが、「英語で!アニメ・マンガ」
さんが10日付で、アメリカのアニメ雑誌Anime Insider誌5
月号に掲載されていたウェブ・アンケートの結果を紹介し
てくださっていました。

「アニメの中の学校であなたが通いたいところはどこ?」

ちなみに僕の場合だと……。
休み時間、校舎の廊下で出会い頭にヒロインとぶつかっ
て偶然キスしてしまい、そこから好かれるなり嫌われるな
りドラマが始まる、という展開ならどこでもいいです――、
なんて言ってしまうと、人生終わった感バリバリなのでや
めときます。←それに、さすがに今時そんな設定はないっ
そうですね、この中からだと、手ごわいヒロインばかりで
すし、バトルの巻き添えで死んじゃう可能性も大ですが、
「舞-HiME」の風華学園にしたいかな? 

・アメリカ版「舞-HiME」公式サイト
http://my-hime.bandai-ent.com/
(ENTERで入って、MULTIMEDIAを選択すると、英語版
キャストの声も一部聞けるトレーラーが視聴可能です。
静留さんの京都弁がどうなっているかは不明ですけど、
そういうのはどうしようもないかな……)


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ええっとそれで、今日の本題。
うちの方でも、何度かAnime Insider誌によるアンケート調
査については伝えてきましたが、

「2005年アメリカで放送された日本アニメ人気ランキング」
(2006年2月14日)

「日本で1日だけ休暇がとれるとしたら、なにをしてみたい
ですか?」

(記事の下の方です。2006年6月1日)

現在その公式サイトでは、かなり直球の、

「What's your favorite anime airing on Cartoon
Network?(Cartoon Networkで放送されている日本
アニメの中でのお気に入りは?)」


というアンケート調査を実施しています。
これには、同じチャンネルですが別ネットワーク扱いに
されているAdult Swim枠の作品も含まれています。

最終的な結果は、いずれ本誌の方にも掲載されると思い
ますけれど、とりあえず現時点での結果は、

1.「鋼の錬金術師」20%
2.「NARUTO」19%
3.「犬夜叉」17%
4.「交響詩篇エウレカセブン」10%
5.「サムライチャンプルー」 7%
6.「カウボーイビバップ」7%
7.「攻殻機動隊SAC」 6%
8.「IGPX」 2%
9.「スクライド」 2%
10.「ONE PIECE」 1%
 「妄想代理人」 1%
 「金色のガッシュベル!」 1%
 「ボボボーボ・ボーボボ」 1%
 「遊戯王GX」 1%
11.「ポケットモンスター」 0%


という感じですね。
「鋼」「NARUTO」の双璧はさすがですが、「エウレカセブ
ン」の好調は意外でした。
また、2月の調査でもそうでしたが、Cartoon Networkとプ
ロダクションI.Gの合作「IGPX」は、引き続き人気爆発とい
う状況にはなっていないようです。
「ONE PIECE」や「ガッシュ」といった日本の人気作の不調
は残念ですが、「ボーボボ」はまあ、翻訳の難しさもありま
したから予想通り?


そうそう、いよいよ今月17日からは、VIZ Mediaの協力で、
24時間視聴可能な、Cartoon Networkによる番組のエピ
ソード丸ごとのウェブ配信企画「Toonami Jetstream」
始まり、日本アニメの英語版も「NARUTO」「ヒカルの碁」
「テニスの王子様」「メルヘブン」などが放送予定なので
す。「NARUTO」以外の作品は、この枠がアメリカでの初
放送になりますね。
ただし、先行の「Adult Swim Fix」と同様に、もちろん日本
を含む、アメリカ国外からの接続視聴は不可能です。
Toon Zoneの7月2日付記事によると、明日15日のCart
oon Network内のToonami放送枠(土曜午後7時〜11時)
で、この「Toonami Jetstream」に関する、「特別ななにか」
が告知されるそうですが、さてなんでしょう?
その日は「NARUTO」がずっとマラソン放送中ですから、や
っぱり「NARUTO」絡みかな。
「実はこんなこともあろうかと密かに製作していた、ハリウ
ッド製実写版『NARUTO』をここで大公開!」とかだったら
スゴイんですけど(笑)。←ないない
posted by しくへっど at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月11日

アメリカのアニメDVDビジネスの低迷理由――高騰するライセンス料


先週の6日木曜日に更新されたポッドキャスト「Anime
World Order」
の第26回放送では、前半の40分ほどを
費やして、最近不況の状態が続いているという、アメリ
カの日本アニメDVD市場についての考察が、至極真面
目に語られていました。
ゲストはウェブコミック・アーティスト(サイト「Fabricari」
であり、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの大ファンでもあると
いう、Steve Harrison氏。本業はソフトウェア開発者との
ことですけど。


先に断りが述べられますが、Anime World Orderのメン
バーは、誰もアニメ業界内部の人間ではないし、企業ト
ップの人間と、特に親しいというわけでもありません。
会話の中で紹介される情報は、この話題を担当するGe
rald Rathkolbさんが、アニメ販売会社に勤めている人た
ちに取材したものと、自身で得てきたものです。
なので、企業側が公式に発表しているデータを基にして
いるわけではないので、あくまでファンの立場からの、
「こういう風に想像出来るかも……」という、ひとつの「推
論」に過ぎない、ということを、僕からもお断りしておきま
すね。         (1ドル=114円換算)


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北米市場でのアニメDVDビジネスが難しくなってきている
理由のひとつとしてよく挙げられるのが、英語版DVDを製
作販売するためにまず必要な、ライセンス料の高騰です。
そのライセンス料を含めた経費増大のために、昨年最も成
功を収めた作品の筈の「鋼の錬金術師」でさえ、アメリカで
の配給会社FUNimationは、まだ期待通りの利益を得られ
ていないらしい……という話も出てきました。本当に事実
かどうかは、未確認ですが。


Geraldさんは、自身が得た情報として、「トップレベル」の
作品の、30分エピソード1話に対して日本側が前払いで求
めてくるライセンス料が、「7万ドル(約798万円)」にまで達
しているらしい、という数字を出します。
以下、Geraldさんが進めていく計算を引用しますと、

・2クール全26話の作品とすると、シリーズ全体でのライセ
 ンス料は、7万ドル×26話で182万ドル(約2億750万円)。

・数年前にAnime News Networkのフォーラムに投稿され
 ていた情報によると、普通の作品の、英語吹替トラック1
 話分の制作費は、約1万2000ドル。
 ここでは1万5000ドル(約171万円)で計算すると、ライセ
 ンス料と合わせて、全体の制作費合計額は、221万ドル
 (約2億5000万円)。

・さらにそれに、DVDのプレス代、パッケージ代、ブックレッ
 ト代、宣伝広告費などを合わせると、最終的な経費は、ざ
 っと300万ドル(3億4200万円)。

・DVD1枚の販売価格を30ドルとして、小売側への卸値を10
 ドルと仮定すると(←この数字は全くの想像です)、損益分
 岐点に達して利益を生み出すためには、シリーズ全体で
 30万枚以上のDVDが売れなくてはならない。
 1枚につき4話収録で全六巻とすると、それぞれの巻が5
 万枚以上売れる必要がある。

・結果、投資資金の回収がそも見込めなくなり、昨年くらい
 からは、アメリカの販売会社によるライセンス取得数が激
 減していて(日本側とのコネクションが強いアメリカGeneon
 は除く)、将来的にはリリースも減っていく。
 そうすると、結局ファンも、アメリカと日本の会社も困って
 いくのでは……。

という感じです。
もちろん、実際のビジネスはこんなに単純じゃないとは思い
ますが、とりあえずこの、「1巻で5万枚以上のセールスが、
利益を出す条件」という仮定について。
日本貿易振興機構(JETRO)が作成した調査報告書「米国
アニメ市場の実態と展望 2006年3月」
によりますと、アメリ
カ市場での日本アニメDVDの販売本数は、2004年が1210
万枚、2005年が1206万枚、タイトル数で割った、1タイトルの
平均売り上げ枚数は、2004年が1万6090枚、2005年が1万
4357枚になります。
また2005年だと、発売されていた総タイトル数4080の中で、
売り上げが10万枚を超えたのはわずかに10タイトル、10万
枚から5万枚の間が20タイトルとのことですから、「利益を
出すには5万枚以上」という条件設定は、かなり厳しいもの
に思えます。


繰り返しですけれど、Geraldさんの話は、業界外のファンに
よる考察ですから、どこまで現実に即しているかは全く保障
出来ませんけど(僕も素人ですから)、そういうライセンス料
の高騰がアニメ・ビジネスを停滞させているのではという強
い懸念が、アメリカのファン――少なくともAnime World Or
der内にはあるわけですね。
高騰の理由としては、日本側のアメリカ市場の現状認識不
足が挙げられていますけど、日本側としてもリサーチをしな
いわけはありませんし、「そんなに高いなら要りません」と返
されれば終わってしまいますよね。
日本でも、最近はアニメDVDのセールスが落ちてきている
そうですから、その補填という意味合いもあるかもしれませ
んし……。
ともあれ、それ以外の情報・考察も、色々と興味深いものが
多い(Harrison氏によると、アメリカのDVD小売業界それ自
体が、もうアニメDVDを売る気がないとか……)、今回の内
容でした。


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……でしたが、真面目過ぎた前半の反動か、後半はトンデモ
怪作OVA「MDガイスト」の爆笑レビューで、メンバーみんなが
死ぬほどひたすら笑い転げるという、雰囲気の変わりようが
なんとも微笑ましい、エピソード・ナンバー26でした。
特にClarissaさん、そこまで笑うと死んじゃいますよっ(笑)。
「MDガイスト」は、ずっとずっと昔に1作目だけは見た記憶
があるのですが、また見返したくなりましたね。もう無理かな?
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2006年07月06日

アニメエキスポ2006――日本製ビジュアルノベルの展望


というわけで、無事に終了したらしい(閉会セレモニー
見られませんでした……)、アニメエキスポ2006なんで
すが、当ブログでも何度か紹介した、日本製ビジュアル
ノベル・ゲームを扱っている会社もパネル・ブースを出
展していたようなので、その情報をいくつか。
あ、アニメ・マンガ作品の新規ライセンスについては、
Anime News Networkのまとめページをご参照ください。


アニメエキスポAnime(AX)Expo2006公式サイト
http://www.anime-expo.org/

開催中の公式情報サイトAX Backstage
http://www.axbackstage.org/
スティッカムのアニメエキスポ特設サイト 
http://ax.stickam.com/profile/animeexpo


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まず、「EVER17」「アニマムンディ」など、北米市場で
日本製一般向けビジュアルノベルを展開しているHira
meki International
の企業パネルについては、AnimeO
nDVDフォーラム常連のCitizen Klausさんがレポート
投稿してくれていました。
ビッグタイトルのライセンス取得発表!といった大きな
ニュースはなかったようですが、

・発売中のBL風味ゴシックホラー「アニマムンディ」
よって、女性層におけるHiramekiのビジュアルノベル商
品の認知拡大に期待。

・同じような女性層がターゲットの、「Yo-Jin-Boh-用心
棒-」
は2006年秋の発売予定。

・今年夏の発売を予定してた、同人ゲーム「Piece of
Wonder」
は2007年に延期。Hirameki初の、ダウンロー
ド版も同時発売のタイトル。

・詳細は語れない新プロジェクトも始動中。その中の「ク
ール」なタイトルは、「アニマムンディ」の制作者による、
「キュートなホラー」作品。

・「EVER17」のセールス不調には、Hiramekiと日本側の
KIDも共に失望している。よって現状では、KIDの「NEVE
R7」や「メモリーズオフ」シリーズといった作品が続けて
北米でリリースされる可能性はあまりない。
それらの作品を英語版でプレイしたい人は、「EVER17」
をみんなに買うように薦めてほしい。

・アニメシリーズと関連した作品が取得出来る可能性
は、まず皆無。特に無理だと名前が出されたタイトルは、
「うたわれるもの」と「Fate/stay night」。Hiramekiの会社
規模では、そういったビッグタイトルの取得は難しい。

・Hiramekiの社員数は、日米双方を合わせて15〜20人
くらい。

といった情報が語られたようですね。
まだまだビジュアルノベルの認知と市場開拓には時間が
かかるようですが、音声不良が見つかった「EVER17」の
初期製品に続いて、発売されたばかりの「アニマムンディ」
でも、一部テキストの表示不良が発生するなど、商品の
品質管理といった面でも、安定していないのは不安です。


ちなみにHiramekiでは、夏のバーゲンとして、7月1日か
ら8月31日まで、Animeplay PCかAnimeplay DVDのゲ
ームを1タイトル買うと、もう1枚Animeplay DVDが無料
でもらえる、というキャンペーンを実施中です。
無料でもらえる作品は、「ファントム -PHANTOM OF IN
FERNO-」「夏色の砂時計」「魔女のお茶会」「エクソダス
ギルティーVol.1」といったところですね。
これは、HiramekiがDVD版によるゲームのリリースから
撤退し、今後はPC版に集中することを受けての、在庫処
理なんだろうと思います。


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一方、こちらは成人向けの美少女ゲームをメインに展開
しているPeach Princessからは、Will社「ruf-」ブランド
で発売している(この説明で正しいでしょうか)、「ユメミル
クスリ」
なる作品の、英語版リリースが発表されています。
僕はこの作品については何も知りませんが、美少女ゲー
ム界では、それなりのインパクトがあるビッグ・タイトルだっ
たりするのでしょうか。


この「ユメミルクスリ」英語版リリースに関する発言は、
Advanced Media Networkが、アメリカで日本製ポップカ
ルチャー商品を販売しているオンラインショップ「J-List」
と、日本製美少女ゲームを販売するレーベル「JAST US
A」
「Peach Princess」「G-Collections」のオーナーであ
る、Peter Payne氏への、アニメエキスポのブースでの
インタビュー
の中でされていました。
このロング・インタビューは、Payne氏自身の自己紹介
から始まって、アメリカでの美少女ゲーム市場に関する
現状が――あくまでPayne氏個人の見解ですけど――、
色々語られていて、興味深かったです。
posted by しくへっど at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月05日

アニメエキスポ2006・3日目――コスプレ・コンテスト


というわけで、引き続きアニメエキスポ2006は、3日目
のメイン・イベントになる、現地時間午後8時からのマ
スカレード(コスプレ・コンテスト)の様子を、ネット中継
で見てみました。

アニメエキスポAnime(AX)Expo2006公式サイト
http://www.anime-expo.org/

開催中の公式情報サイトAX Backstage
http://www.axbackstage.org/
スティッカムのアニメエキスポ特設サイト 
http://ax.stickam.com/profile/animeexpo


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とはいえ、時間になって繋ごうとしても「満員です」みた
いな表示が出て上手く見られず、ようやく映像が出た頃
には、MCさんによる前フリは終わり、コンテストはもう始
まっていて、エントリー2番目のセーラームーンさんが、
舞台に出ているところでした。
やはり注目のプログラムということで、アクセスしている
人も各地から多かったんでしょうか。
ひとつ良かったのは、初日の中継でずっと続いていたピ
コピコ音が消えていて、回線それ自体の不調を除けば、
ストレスなく見られるようになったことですね。


このコンテストに最終エントリーしたコスプレイヤーさんは、
全部で50組。
最初その数を聞いた時には、「これは付き合うのも大変そ
うかも」と思ってしまったんですが、スキット(寸劇)を演じ
るグループは2分間、ただ歩いてコスプレ衣装を見せるだ
けの人は1分間という時間制限があったので、予想よりも
サクサクと進行し、1時間半ほどでコンテスト自体は終了
してくれました。
以下、登場したコスプレイヤーさん達の元ネタを紹介して
おきますね。キャラ名まではご容赦ください。自信あまり
ないので、間違いがあれば、修正よろしくお願いします。
上述したように、僕が見始めたのは2番目からなので、最
初の人は不明ですし、エントリーしていても、何故か舞台
に現れなかった人、何のキャラなのか、元ネタ自体が僕
にわからなかったコスプレもあるので、完全なものではあ
りません。あ、オリジナルのコスプレの方もいましたね。
登場したコスプレ・キャラは、


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・「美少女戦士セーラームーン」
・「バイオハザード」
・「ラグナロク」
・「ヘルシング」
・「今日からマ王!」
・「グラビテーション」
・「新白雪姫伝説プリーティア」
・「クロノクルセイド」
・「D.Gray‐man」
・「スターオーシャン」

・「となりのトトロ」
・「トリニティ・ブラッド」
・「X」
・「ロックマン」
・「ファイナルファンタジーX」
・「ファイナルファンタジー9」
・「爆れつハンター」
・「NARUTO」
・「BLEACH」
・「少女革命ウテナ」

・「ファイナルファンタジー6」
・「ヘルシング」(別組)
・「キングダムハーツ」
・「タイドライン・ブルー」
・「ファイナルファンタジーX−2」
・「ソウルキャリバー」
・「マリオブラザーズからピカチュウまでの任天堂
  キャラ総登場」
・「xxxHolic」
・「サイレントヒル」
・「ツバサ・クロニクル」

・「爆裂天使」
・「ゼノサーガ」
・「プリンセス・チュチュ」
・「アンジェリーク」
・「ふたりはプリキュア Max Heart」
・「焼きたて!!ジャぱん」


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辺りが、元ネタわかったところです。あんまり成績よくな
いですね、すみません。
ラインナップを見てみると、「ファイナルファンタジー」シリ
ーズに代表される、ゲーム系が意外に強いでしょうか。
というより、コスプレ映えするコスチュームが多い、とい
うことかもしれません。
「ヘルシング」みたいに重なっている組もありましたが、
基本的には一作品・一グループという、全体のバランス
を配慮したノミネートみたいですね。
そうすると、「NARUTO」や「BLEACH」なんかの、人気作
品の予選での争いは激しかったろうとも想像します。
あと、レギュレーションには書かれていませんでしたが、
一応は北米で正式にライセンスされている作品からのチョ
イスになるようですね。


衣装を見せる人は音楽流すだけですけど、お芝居やダン
スを披露するグループは、用意したCD-Rに合わせて口パ
ク演技やアクションなど、色々表現にも凝っていて、様々
なレベルのコスプレ・パフォーマンスが楽しめました。
「プリーティア」なんかは、マイナーな作品の筈なのに(失
礼)、意外な登場に、「あ、好きな人いてくれたんだ」と嬉し
かったです。
「ふたりはプリキュア Max Heart」も、3人の必殺技で敵
を倒して終わりという普通のオチが、この中では微笑まし
いというか、日本のキャラクター・ショーのノリでよかった
のです。


また努力賞は、やっぱり「となりのトトロ」でしょうか。
キュートで大人っぽいサツキちゃんがまず少し踊ってか
ら、モソモソと等身大――よりは少し小さいですけれど、
大トトロが小トトロと共に登場。
主題歌の「あるこう あるこう わたしはげんき」が流れる
中、みんなで行進という、実に楽しいパフォーマンスでした。
あのトトロは乗用車では無理な大きさだから、トラックにで
も載せてきたんでしょうか。いやいやトトロですから、森か
ら飛んできてくれたということで。
トトロの後ろには、黒子さん演によるマックロクロスケも
ちゃんといたのですが、あいにくと舞台の後ろが黒い暗幕
だったので、遠くからはあんまりわからなかったんじゃな
いかな?
ともあれこの調子で来年は、ぜひ巨神兵かタタリ神でお願
いしますっ。←いや、それ絶対無理だから


そうですね、個人的なお気には……、髪の毛先のはねも
ちゃんと再現してくれていた、「ヘルシング」最初の組の、
セラス・ヴィクトリア婦警さんでしょうか。
このコンテストの参加者さん含む、今年のアニメエキス
ポのコスプレイヤーさん達の写真は、A Fan's Viewさん
特集ページなんかでご確認出来ると思います。
数は多くて大変ですけど、色々濃いですよっ。
posted by しくへっど at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月04日

アニメエキスポ、続いています。


昨日のアニメエキスポのネット中継は、「AX Idol(声優ア
イドル・コンテスト)」の様子をちょっとだけ見てみました。
申し訳ないですけれど、本家の「アメリカン・アイドル」と同
様に、僕はこの手の、素人さんをいじって面白がる企画が
苦手なんですね。なんというか痛々しくて。
なので、すぐにリタイアしてしまいました。すみません。
今日は現地時間の3日午後8時、日本時間の4日午後0
時から、マスカレード(コスプレ・コンテスト)の放送がある
ようです。
時々、コスプレイヤーさんを中心に、会場の内外の様子も
紹介されるんですが、なんとも不思議な雰囲気です。
日本じゃ許されない、銃や剣の長物の、「いやあなたそれを
どうやってここまで持ち込みましたか!?」みたいな代物で武
装している方々もウロウロしててスゴイですね。

アニメエキスポAnime(AX)Expo2006公式サイト
http://www.anime-expo.org/

開催中の公式情報サイトAX Backstage
http://www.axbackstage.org/
スティッカムのアニメエキスポ特設サイト 
http://ax.stickam.com/profile/animeexpo


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色々と各社からライセンスの発表も続いていますが、個
人的に気になったのは、TOKYOPOPによる、「AQUA」の
取得でしょうか(AnimeOnDVD)。
2007年に、2巻を発行予定とのことですけど。
「AQUA」はもちろん、天野こずえさんによる、現在アニメ
版も視聴中の「ARIA」の前史にあたる作品になるわけで
すが、アメリカではADVから、「ARIA」の1〜3巻が2004年
に出版されて、それ以降はほったらかしというか、続巻の
発行が止まったままでした。
AnimeOnDVDの表現によると、「Tactics」「Peacemaker」
といったタイトルと合わせて、「他社からカタログ落ちした作
品を手に入れ、再発行した後、続刊する」とのことですが、
これには「ARIA」も含まれるんでしょうか。
ADVのパネルでは、「ARIA」については続刊の予定が
一応あるっぽいみたいなこと言ってますが……。
アニメ版の「The Animation」「The NATURAL」もまだ北米
ではライセンスされていない筈ですし、それらと合わせて
も、色々と展開の可能性のある作品の筈なので、上手くビ
ジネスを運んで欲しいですね。
posted by しくへっど at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

アニメエキスポ2006、始まりました――日米エド共演ならず


というわけで昨日――、現地時間ではまだ今日だと思い
ますけれど、始まったアニメエキスポ2006のオープニング・
セレモニーの様子を、ネット中継で日本から見てみました。

アニメエキスポAnime(AX)Expo2006公式サイト
http://www.anime-expo.org/

開催中の公式情報サイトAX Backstage
http://www.axbackstage.org/
スティッカムのアニメエキスポ特設サイト 
http://ax.stickam.com/profile/animeexpo


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開始は現地時間1日午前10時・日本時間2日午前2時
ということでしたが、実際に中継の映像が流れてきたの
は、日本時間の午前2時44分頃でしたね。
2時を過ぎてしばらくは、「え? こっちのPCか回線の問
題で、見られないの?」と大慌てでしたけど(笑)。
ステージを撮影しているカメラは左右の2台で、右側が
アップ、左側がロングというのが基本的な担当。
懸念していた音声はクリアで、マイクでの発言はきちんと
拾えていました。映像はないので発言から察するに、パン
パンの満員状態らしい観客側の歓声も、それなりに凄かっ
たです。
映像の状態は……、うちはCATV回線ですけれど、まあ、
こんなものだよね、という感じでしょうか。なんにせよブロ
ードバンド環境でないと辛いとは思います。時々映像・音
声がスタックするのも、海外からの中継ライブだから仕方
がないです。見られるだけでもすごい時代なんですから。
それと、再生しているスティッカムの問題だとは思うので
すが、ずっと「ピコピコ」という音が続くのを止められない
のには閉口しました。


主催代表の方からの開会宣言に続いて、アニメエキスポ
がチャリティーでサポートする、オレンジ郡子供病院(Chil
dren's Hospital of Orange County-CHOS)の方からの挨
拶が、まずありました。
そして、おまちかねのGuests of Honor・名誉ゲストのみな
さんの紹介――なんですが、ここで残念なお知らせとして、
参加が予定されていた、声優のぱくろみ(朴王路美)さんの
欠席がアナウンスされます。
理由については、「やむをえない事情」以上の詳しい説明
はありませんでした。日本側で、なにか情報はありますで
しょうか。朴さんの公式サイトにも、特に情報がない――
というか、そもそもアニメエキスポの事自体まったく触れ
られていないのですが。


特に残念な表情を見せていたのが、こちらも期待していた
日米エドワード・エルリックの共演が果たせなくなった、
アメリカ版「鋼の錬金術師Fullmetal Alchemist」でエドを
演じておられる、Vic Mignognaさん。
3日午後0時から予定されている「シャンバラを征く者」の
アメリカ・プレミアの様子はネット中継があるかどうかわか
りませんので、ここでならお2人が並ぶ姿が見られるのは
確実だったんですが。
ともあれVicさんは「Romiが来られなくなったのは本当に
残念だ」と述べ、ネット中継もふまえてか、「どこかで彼女
が、このアニメエキスポの様子を見てくれていることを信
じて」、同じように失望しているだろうファンに呼びかけ、
「We love you,Romi!」
の大合唱を、会場みんなで響かせます。Vicさんのお気
遣いに感謝ですね。


でもそのVicさん、自分自身の紹介の時に、エドの声で
「WOW!」と言ってくれたんですが、最初は普通に言った
後、「ああそうじゃなかった」と、わざわざ椅子から降り
てしゃがみこみ、自分の頭よりずっと高くなった位置の
マイクに向けてあらためてエド声で「WOW!」と言ってみ
せて、会場は大受けだったんですが、それって、要する
にエドが「チビ」って言いたいわけですね? ひどっ(笑)。


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壇上では、日米のゲストさんが、次々紹介されていった
わけですが、伝統なのかその場の勢いなのかわかりませ
んけれど、途中から、紹介されて壇上の席に向かうたび
に、ダンスというか、くるりとターンをみんな披露しなくては
ならなくなって、それぞれの反応が微笑ましかったですね。
一番ノっていたのは、司会のお姉さんまで巻き込んでポー
ズをとっていた、出渕裕さん?
「マクロス」の監督ということで大歓声を浴びていた石黒
昇さんも、渋くくるりと回ってくれましたが、まあ日本のイ
ベントでは絶対やってくれないかも?


みなさんここでの挨拶は短く簡単に、「ここに来られて嬉し
いです。イベントを楽しんでいってください」みたいな感じ
だけだったんですけれど、ファッションもグラサンでキメキ
メの古谷徹さんだけは、自分が担当したキャラ(アムロ・レ
イ、タキシード仮面、ペガサス星矢、ヤムチャなどなど)の
台詞を日本語で言い、観客に誰だか当てさせるという個人
セッションを延々やってました。観客の側の反応はよくわ
かりませんが、まあ、古谷さんだからいいですよね。
ゲストの中ではトリ扱い、ファンの反応も一番凄かったの
が、やはり向こうでは(も)大人気作の「鋼の錬金術師」の
水島監督だったと思います。


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それから後は、昨年7月に開催された、第44回日本SF大会
「HAMACON 2」(公式サイト)のオープニングアニメコンテス
ト受賞作品「鳥の街」の上映と、その監督・半崎信朗さんへ
のインタビュー、公開アフレコ実演などが行われ、約1時間
が経過した辺りで、唐突に中継は終了しました。
その後もオープニング・イベントは続いたと思いますが、ス
ジュール表通りの、2時間フルの中継ではなかったのは残
念でしたね。


ともあれ、現場の雰囲気がそれなりにリアルに楽しめたのは、
貴重な体験だったと思います。
次回の中継は、現地時間7月2日・日曜日の午後3時〜5時
半に行われる、「AX Idol(声優アイドル・コンテスト)」の模様
ですね。日本時間は……3日の午前7時くらいからですか。
そちらも可能であればチェックしてみますね。
posted by しくへっど at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

アニメエキスポ2006、始まります。

いよいよ当日ということなので、こちらでもあらためて
紹介しておきますね。
アメリカ最大のアニメイベントと称される、アニメエキ
スポ2006が、カリフォルニア州アナハイムで、現地時
間7月1日午前10時から、ついに開催されます。
日本から、あるいは現地からも、参加される方は多い
と思いますので、各所のレビューにも期待です。

アニメエキスポAnime(AX)Expo2006公式サイト
http://www.anime-expo.org/

15周年を迎えた今大会の目玉は、一番大きなメインイ
ベント・ホールで行われるイベントの模様が、ネットでも
中継されるので、日本を含む海外からも、リアルタイム
で会場の様子がウォッチ出来ることですね。
視聴可能な場所は、開催期間中の公式サイトになる、
AX Backstage
http://www.axbackstage.org/
と、中継を担当するスティッカムのアニメエキスポ特設
サイト 
http://ax.stickam.com/profile/animeexpo

の二ヶ所になると思います。
AX Backstageの方では、期間中の細かいニュースが、
随時紹介されていくようですね。
中継スケジュールは、現在判明している主なもので(時
刻は現地時間太平洋標準時サマータイム。日本からは
現在16時間の時差)、

7月1日・土曜日
午前10時〜12時 オープニング・セレモニー

7月2日・日曜日
午後3時〜5時半 AX Idol(声優アイドル・コンテスト)

7月3日・月曜日
午後8時〜11時半 マスカレード(コスプレ・コンテスト)

7月4日・火曜日
午後1時〜3時 アートショー・オークション
午後3時〜5時 SPJAチャリティー・オークション
午後5時〜6時 SPJAアワード・セレモニー
午後6時〜7時 閉会セレモニー

といったものがリストアップされています。
オープニング・セレモニーはだから日本時間で、7月2日
午前2時から、ということですか?(間違っていたらすみ
ません)。
他の時間帯の、メインステージで開催されるイベントにつ
いては……その時間になってみないとわかりませんので、
よろしくお願いします。
僕も、開催期間中は可能な限りチェックしてみますね。


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「苺ましまろ」は、一応第3&4話を収録したDVD第2
巻まで手元にありますので、問題の(笑)お姉ちゃんのシ
ーンを恐々見てみますね。そちらの感想も楽しみですし。
喫煙マナーといえば……、実写テレビドラマの「踊る大捜
査線」でも、主演の織田裕二さんが、吸殻を水道の排水
口に捨てるシーンでぷちーんときて、速攻視聴中止した…
…なんてことは、某SJさんに知られたら怒られそうなので
秘密だったりします。←大丈夫っ。この辺はきっと読んで
おられないはずっ。
「貧乏姉妹物語」の原作は読み進めつつありますので、
そちらの感想とも絡めて何か言えるかな?
「Cotton」の方も、2度も薦められたら後には引けないっ
て感じなので、いずれ必ず、はい。
posted by しくへっど at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月29日

今日のANIMEポッドキャスト・「Anime World Order」


長さが2時間近いこともあるので、毎回きちんとフォロー
しているわけではないのですが、それなりに楽しみに聞い
ている、ANIMEとMANGAの話題専門のポッドキャストが、
「Anime World Order Podcast」です。
タイトルの元ネタはもちろん、今は亡きアメリカのメジャー
プロレス団体WCWを、90年代中期圧倒的に支配してい
たヒール・ユニット、NWO-New World Orderですね。
最近はたくさんのANIME・MANGA関連の話題を扱うポッ
ドキャストが配信されていて、全てをチェックしているわ
けではないので傾向云々は言えないのですが、こちらの
放送は、ファン視点からの正直で濃い意見が、なかなか
に面白いし、「いったいどこでどう勉強したの?」という感
じで、その知識の深さに驚かされたりもします。


例えば、1月31日に放送された第5回では、鳴り物入り
でアメリカに進出した、バンダイビジュアルUSAの初回
商品である劇場版「機動警察パトレイバー」豪華版の
90ドル(89.99ドル)という設定価格が話題にされていて、
率直に「日本では、そういうパッケージでも商売になった
かもしれないけど、だからといってこちらでも通用するか
どうかは」「その値段なら、ひとつのシリーズ全てが買え
るっていうのに」「パトレイバーはいい作品だし、特典も
確かに素晴らしいんだけど、90ドルはいくらなんでも……」
という困惑の意見が、それぞれ述べられています。
「アニメ!アニメ!」さんも「ハイリスクハイリターン」と
述べられていた(4月23日付記事)このチャレンジ、
実際のセールスの方はどうだったんでしょう。


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出演しているのは、Daryl SuratさんとGerald Rathkolbさ
んの男性お2人と、女性のClarissa Graffeoさんの、計3名。
時々はゲストさんも顔をだすようです。
自称このチームのリーダーであるDarylさんが進行役で、
Geraldさんは豊富な知識でサポート。そしてClarissaさん
がツッコミ役というかツンデレ役(えー)という感じでしょうか。
生声なので、口調とかトーンとかで好き嫌いはあるとは思
いますが、3人のお人柄がわかってくると、慣れるでしょう。
こちらのポッドキャストがありがたいのは、公式ページに、
会話で登場した多くの話題に関する情報リンクも細かく掲
載されている点で、聞いてて「え?それってどういうの?」
と戸惑っても、一時停止して、リンクをたどって確認出来
るのは、とても助かります。iPodとかに入れてたら無理で
すけれど。


まだ今週分は聞けてなくて、先週の20日に公開された第
24回をやっと聞いたところです。
その回でお三方がレビューしている作品は、

・「Crusher Joe」(「クラッシャージョウ」劇場版&OVA)
  by Gerald-san
・「Prefectural Earth Defense Force」(「県立地球防衛軍」)
  by Daryl-san
・「Ronin Warriors」(「鎧伝サムライトルーパー」)
  by Clarissa-san

なるラインナップで、「あなた達いつ放送してるんですか!?」
という、気持ち良い80'sですね。ポケモン以降のANIME世代
は、逆にこの頃の名作を知らないでしょうから、とても良い
機会だと思います。あるいは日本人の若い人にとっても?


ちなみに、「県立地球防衛軍」(今読んでも面白いかどうか、
一番不安な作品だなあ)は、日本だと「県防」と略されてい
たと記憶していますが、ここでのDarylさんは、英題の頭文
字をとって、時々「PEDF」と読んでいます。
原作「県防」のサブタイトルの元ネタとなった、「ウルトラセ
ブン」の地球防衛軍の略称が、「TDF(Terrestrial Defense
Force)」というのと比較しても、格好いい響きかもです。


ええとそれから、オタク気質の古今を比較するために、
「おたくのビデオ」と「げんしけん」のオタク描写が引き合
いに出されたりしたのですが、「Otaku Unite!」でも結構
引用されていた「おたくのビデオ」は、向こうのANIMEファ
ンにとって、アニメファンの理想像というか、正しい姿のモ
デルみたいな感じで受け取られてしまってたりする――あ
るいは、かつて受け取られていて、今は「げんしけん」が
バイブルになっているんでしょうか。
僕自身は、どちらもいまだに見る機会がない作品なので、
判断出来る立場にありませんが。


ともあれ、それぞれの回において、話されている話題と、
それがどの辺りの分数かも記載されているので、興味の
ある部分だけをサーチするのも楽ですし、時間のある方
はチェックされても面白いと思います。


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ところでポッドキャストといえば、せっかく始まった、
MangaBlogさんのポッドキャストが上手く聞けない
のは僕だけでしょうか?
よくわかりませんが、Macじゃないとダメとか? むむ。
posted by しくへっど at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月26日

アメリカ市場で日本製美少女アダルトゲームを売る方法


そういう市場が拡大しつつあるのか、成人向けのゲーム・
ビジネスの現状と可能性について、業界関係者が意見を
交わす初めてのイベント、「Sex in Video Games
Conference」
が、6月8日から9日にかけて、カリフォル
ニア州サンフランシスコで開催されていました(公式サイト)。


その初日のパネル、「Selling Adult Games」(アダルトゲ
ームを売る方法)には、日本製の成人向け美少女ゲー
ムを北米市場に流通させている、JAST USA(J-list)の
オーナー、Peter Payne氏も参加していたんですね。
そこでの氏の詳しい発言が、23日になって、ゲーム開発
者向けの業界情報サイト「Gamasutra」の特集ページ
掲載されていました。


ちなみに一枚目の写真でPayne氏が掲げて説明してい
る風のゲームは……、「加奈〜いもうと〜」(発売元・ディ
ーオー公式サイト
)ですよね。
いきなり義妹ものというのも、アダルト業界とはいえ、ア
メリカの人も引いちゃったんじゃないでしょうか(笑)。
隣の人の訝しげな視線が……。


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Payne氏はまず、日本製18禁美少女ゲーム、向こうでいう
Hentaiゲームを、そのタイトル数が50を超えるまで(Yaoi
含む)、いかに認知させてきたかを説明し、その成功が、
アメリカ市場でも、美少女ゲームがカテゴリーとして十分
に確立出来る可能性を示していると語ります。
美少女ゲームの顧客は、それを単なるポルノグラフィーの
一種と見なす者と、アニメという大きなジャンルの一部とし
て見なす者の、二つに分けられ、特に後者は、自分達を、
ポルノグラフィーの消費者としては考えない。
よって、同じ商品を扱うのであっても、双方のグループを
狙った、異なる流通経路を考慮する必要がある――という
のが、Payne氏の説明です。
普段ポルノ・ショップに足を運ばないような人にも、美少
女ゲームの潜在的購買層はあるのだから、そういう人に
も届くような、宣伝なり購買ルートを用意しなくてはいけ
ない、ということですね。


その複数の流通経路の例は、
1. JASTやJ-List、Peach Princessといったサイトや、
  Payne氏の個人的なブログを通じた、インターネット
  経由のオンライン販売
2. Diamond Comicsのような取次を通した、コミック・ショ
  ップでの販売
3. コミックやアニメ・コンベンションでの直接販売
といったものですね。


現実のモデルによるポルノグラフィーを扱ってきた、旧来
のアダルト・ショップについては、「オプションにない」と、
期待を示していません。
この部分については、Wired Newsが13日付で掲載してい
た、同じイベントを紹介する記事「Scoring With XXX Games」
によりますと、「彼ら(アダルト・ショップ)はまったくわかっ
ていない。保守的過ぎるんだ」という風に、現状のアメリカ
のアダルト小売業界が、新しいジャンルとしての美少女ゲ
ームを受け入れようとしない、視野の狭さに不満をとなえて
いる――ということみたいです。


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日本での、美少女ゲームの発展の歴史というと、素人の意
見ですけれど、アニメやマンガといった、全体的な二次元
文化の歴史とも当然重なっているわけで、その経緯が全く
違うアメリカで、美少女ゲームを今認知させようといっても、
なかなかに大変なんだろうとは思います。
ゲームの倫理規定や、ポルノグラフィーに対する社会的認
知自体も、日本とは全然異なるわけですし……。
日本のオタクさんが美少女ゲームを支持しているのと同じ
くらいの割合で(支持しない人もいるでしょう)、アメリカの
OTAKUさんが、美少女ゲームにどんどんと投資してくれ
るかどうかは、さっぱりわかりません。どうなるでしょうか。
posted by しくへっど at 09:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月24日

アニメコンベンションに、日本のインディーズ・バンドが呼ばれる理由


よくANIME・MANGA関係の話題も扱ってくれるので、英字紙
The Japan Timesは、出来るだけ毎日目を通すようにしてい
るのですが、6月22日版のP15にも、先月26日から29日にか
けて開催された、サンフランシスコ・ベイエリア地域で最大の
アニメコンベンションである、FanimeCon 2006(公式サイト
について触れた記事が掲載されていました。

電子版記事
「Anime, J-indie equals 'Woodstock for geeks'」

これは、「RE:VIEW」という特集ページで、アニメやマンガに
続いて、日本のポピュラー・ミュージックにも、北米市場で
成功する可能性があるのかどうかを考える記事のひとつ
として、取り上げられていたものですね。ちなみにJapan
Timesのオリジナル記事のようです。


もちろん、コンベンションに集うアメリカのアニメファンの間
でも、日本の音楽に対する関心は大きいと思うのですが、
このFanimeConで、そんなアニメのテーマソングを歌って
いる有名バンド・シンガーではなく、知名度の低いインディ
ーズのバンドがなぜ呼ばれたかというと、ぶっちゃけ、「ギ
ャラが安いから」というのが、この記事での伝え方です。
あくまでこのFanimeConに対する言及で、アメリカのアニ
メコンベンション全体に通用する一般論かというと、ちょ
っとわかりませんけれど。
確かに最近は、アニメのテーマ・ソングを、一般にも名前
が知られているJ-POPの大物アーティストが手がけるこ
とが多くなりましたが、そういう人をアメリカにまで呼ぶと
なると、当然ギャランティもそれなりのものになる。
それに、北米市場進出を最初から視野に入れていないよ
うなアーティストの場合、アニメファン対象に特化した、安
いギャラのイベントに出演するメリットも、あまり感じない
のでしょうね。


またこのFanimeConの場合は、MusicFestという、アーテ
ィストのライブをメインとしたプログラムも用意されていて、
そういう意味でのニーズもあったのだろうと思います。
コンベンション参加登録者は、無料で参加出来るので、
売り上げという面での貢献はないんでしょうけど。
このプログラムに参加する、日本のインディーズ・バンド
の選出を主催者側から依頼されたのが、その種の日本の
バンドの音楽を紹介している人気サイト、JapanFiles.com
JapanFilesが選出した日本のバンドは、

Guitar Vader
Swinging Popsicle
Goofy Style
Miami
Poplar
Up Hold

という人たちなんですけど、ご存知でしょうか。
この中で、少なくともSwinging Popsicleというバンドは、
韓国製のアニメのサウンドトラックに、Guitar Vaderさん
は、日本のアニメシリーズの「Beck」にそれぞれ曲を提供
している、というアニメとの繋がりはあるみたいですけど。


選出については、掲示板で議論にもなったようですが、
JapanFilesの共同オーナーのSteve Laity氏によれば、
評判は上々だったとのことで、バンドが会場に持ち込
んだCDも、ほとんど売り切れになったとか。
「これは『オタクのウッドストック』だね。アメリカにおける、
日本文化のお祭りみたいなものだ」というのがご機嫌な
Laity氏の弁です。
記事の方も、「FanimeConにおけるビジュアル系やJ-P
OPミュージシャンの不在は、アニメやビデオゲームのサ
ウンドトラックが、もはやメジャーレーベルのバンドだけ
の領分ではないことを示している」とまとめています。


実際、当のバンドさん達が、アニメコンベンションに出る
ことを、自分達のキャリアとしてどう捉えているのかはよ
くわかりませんが、アニメを起点として、海外の人たちの
間で、さらに日本の文化に対する興味が広まっていく現
象自体は、とてもよいことだと思います。
今の日本では、オタクさん達が一度その意志を結集すれ
ば、アニメのテーマソングや声優さんのアルバムを、オリ
コンのヒットチャート上位に送り込むことなど造作もない時
代になっていますが、アメリカのビルボードでも、OTAKU
パワーがヒット曲を生み出すような、そんな日が来るでし
ょうか。
posted by しくへっど at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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