2006年09月29日

「ゼーガペイン」最終話、見ました。


今期唯一、リアルタイム(大体その放送日の内に、って
ことですが)で絶賛視聴していたにもかかわらず、つい
ぞきちんとコメントすることが出来なかった「ゼーガペ
イン」
公式サイト)ですが、ついに最終話「森羅万象
(ありとあらゆるもの)」
にまで到達しましたので、ちょ
っとだけ述べておきますね。
以下、内容ネタバレは……出来るだけ無いように気を
つけたいですけど、やっぱりあると思います。すみま
せん。


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作品批評ということではなく、僕個人の受けとめ方とい
うことで話を進めるのですが、僕がこの作品を気に入っ
たのは、なによりもまず、「物語」のためのアニメだった
からですね。
作品を楽しむには色々な目的があって、もちろん僕の中
でも、キャラクターとその関係性が主体だったり、漠然
とした雰囲気だったりと、その時々で違って構わないよ
うにしています。先入観で見ないために、監督の名前で、
という選択肢はありませんが。
この作品の場合、見始めたきっかけは、「まあ今期唯一
のロボットアニメらしいし、某三和土様も感想を書かれ
るらしいし」くらいのことだったのですが、物語が進むに
つれ、作品内の色々なパーツ(ロボットだとか学園青春
ドラマだとか)が、全てただ大きなひとつの物語のため
に機能していると気づいた瞬間が、衝撃というか、むし
ろ爽快だったんですね。
この作品は何を見ればいいのかという問いに、率直に
「物語だ」と自信をもって解答されたような感じで。


で、その物語こそは、観念ではない、物理現実としての
「世界」を巡る、壮大なSFであるというハードな語り口は、
実に好ましい魅力を示していました。
個の認識論の中に埋没せず、行動によって自分達の世
界を取り戻すために戦うキャラクター達の姿は明快で、
かつ絶望的な状況の中でこそ輝くものです。
何をその作品のフックかとする時に、「萌え」に代表され
るような表現の記号性を選択するのも、それはそれで
構わないと思いますし、この作品のキャラクターも、個
人としての映像的、あるいは肉感的魅力をたくさん備え
ているのですが、それが物語に対する必然的「従」の位
置にある演出的慎ましさが、全体的な語り口のトーンを
最後まで安定させていたと思います。
なので物語を味わうだけで満足してしまって、僕ごとき
の愚考を加える気にならなかった、というのが、各話感
想を行わなかったエクスキューズなんですけども。


実際の僕自身が、作品の背景全てを理解していたとは思
いませんが、その解説とキャラクター個々のドラマはきち
んとリンクしていましたし、必然性としての、人類が絶滅
寸前に追い込まれた状況設定は見事だったと思います。
そしてその設定をただ閉塞に追い込まず、また真実到達
のショックのために、高校の一学期と夏休みだけの時限
ループを用意したのは、放送時間との兼ね合いも含めて、
大成功の戦略でしたね。
多分よく言われることですが、もしこの作品が深夜枠だ
ったら、全然違う雰囲気になっていただろうと想像します。


えっと、結末についての直接の感想は、まだ放送されて
いない地域もありますので遠慮しておきますが、ともあ
れ僕個人としても、「ギルガメッシュ」(2003〜2004年作
品 公式サイト)以来に、物語を堪能出来た、とてもお薦
めの作品という評価が、最後まで裏切られることはなかっ
た、とだけ今は言っておきますね。
DVDのリリースも始まってますし(現在、第6〜8話収録
の第3巻まで)、未見の方はぜひお試しになってください。
ただし、出来るだけ事前に情報には触れず見進めた方
が、より楽しめるかと思います。


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いつもご紹介ありがとうです♪
>なんだか、偏った作品ばかりオススメしてるような
なにを今更、とか言ったりはしません(笑)。
僕自身も楽しんでいるので、そういう意味ではすっごく
感謝もしていますから。
仰るような「日常の中に埋もれた小さな幸せ」を伝えら
れる繊細な演出を、今後のアニメ版にも期待したいの
ですけれども……。


posted by mikikazu at 09:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想-いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

そういえばの「苺ましまろ」話


あ、こっちでちゃんと話していなかった作品というと、
うっかり忘れていたよんどころない事情により先送
りしていた、「苺ましまろ」アニメ版公式サイト)が
ありましたね。
一応ちゃんと全話見終えていて、文句のないクオリ
ティの作品だったと思います。
笹塚くんの先生へのリベンジが最後にあったのもよ
かったですね。


で、これは別に作品評価ということではないのです
けれど、見終えてからちょっと気になったのが、ア
ナちゃんが結局、イギリス人だけれども英語は喋れ
ない事実を、周囲にカミングアウト出来ないまま終
わったことですね。
その結果、アナちゃんは事情を知っている主要キャ
ラ以外の子とは直接日本語で会話出来ない、つまり
友達にまで関係が進展する可能性もないわけで、そ
ういうのって、あまり幸せではない学校生活のような
気もして。
だからといって周囲から疎外されているわけでもな
いでしょうし、そういうところまで考える必要はない作
品なのかもしれませんけれど、アナちゃんの世界が
そういう風に閉じてしまっているのは、見ていて少々
不憫でした。
もちろん僕が観たのは、このテレビアニメ版だけで
すから、もっと長いだろう原作や、今後製作予定の
OVAシリーズなんかで、状況の改善があり得てほし
いところです。


ええっとそれから、「お行儀が悪すぎて、確実に怒ら
れそうな予感がします」と言われていた第4話「アル
バイト」なんですが(うわっ今調べたら、それ6月30日
付の発言で――、二ヶ月以上も反応出来てません
でした。すっごいごめんです)。
「どこで怒ればいいんだろう。むむっ」と気構えつつ
(←いやそんな無理しなくても)見てみたんですが、
特にそういうこともなかったです(笑)。
「お行儀の悪さ」という言葉から、「灰羽連盟」の前例
もありますし、最初は伸恵お姉ちゃんの煙草マナーか
とも思いましたがそうでもなく、後の文脈からするに、
お姉ちゃんに何度もたかり尽くす、美羽ちゃんの態度
なのかな? 
確かに美羽ちゃんのワガママでハチャメチャな発言と
行動は行き過ぎの感はありますけれど、それなりの報
いもいつも受けているので、それで彼女を嫌ったりと
いうことはないのです。


そうですね、超個人的には、4人がもう少し大きくな
って、お姉ちゃん離れをするのしないのという微妙な
時期のお話なんかも、ちょっと見てみたいかも、です。
そういうのって、ファンタジー崩しの禁じ手かもしれま
せんが、誰のそばにいるのかというリアルな「選択」
の瞬間というのも、キャラクターの人生の一部として、
見せて欲しいですし。


そういえば以前、「Strawbery Marshmallow」
公式サイト)という題で発売されている、北米版の
英語吹替えでは、英語が喋れないアナちゃんの台
詞なんかはどうなっているんだろう、という疑問を述
べたことがありますけれど、アニメ・マンガ海外情報
サイトの老舗かつ大御所である、かざみあきらさんの
「白い空 ― Kazami Akira's web page」7月15日
付日記
で、その北米版について詳しく紹介してくださっ
ていました。ぜひご参照ください。
こちらの管理人様は、英語だけでない各国語にも堪
能で知識も幅広く、とても尊敬しているのです。


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「かみちゅ!」の第1話は、確かにスケールという点
ではシリーズの中で破格でしたけれど、以降も語り口
のクオリティ自体は下がることなく、日常話からファン
タジー、それぞれの恋の行方まで、バラエティ豊かに
素敵に語っていってくれますから、失望することはない
と思います……たぶんですけど。なのでもしよかった
ら、続きも見ていってくれると、薦めてしまった僕とし
ては嬉しいです。レンタルでいいので(笑)。
一方の「ゼーガペイン」は、シリーズ全体で緻密に伏
線と謎を張り巡らし、一話進むごとにそれが進展・解
体していく構造が語り口のミソですので、もし見られ
るのなら、出来るだけ白紙のままで最初から、の方が
楽しめるかと思います。そういう作品ですから、ラスト
の決着のつけ様次第で、評価が大きく決まってしまう
とも想像してますが……。
「RED GARDEN」は、「貧乏姉妹物語」と同じテレビ
朝日放送ということで、残念ながら、こちら関西での放
送は微妙っぽいです。ダメだったらDVDを待ちますね。
そちらの評価次第ですけど。
posted by mikikazu at 09:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想-いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

映画「時をかける少女」について


観てから三週間も経ってしまったので申し訳ないん
ですけれど、映画「時をかける少女」公式サイト
についてのコメントを、少しだけ述べておきますね。
批評というよりは、感想というかあくまで主観的な
「印象」程度のものですけど。
筒井康隆さんの原作小説はもちろん読んでいて(氏
の全集が部屋にあります)、実写版は83年の大林宣
彦監督版のみ視聴している、という感じです。
以下、内容ネタバレあります。


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映画を観終えて、最初に思ったのが、功介君に憧れ
ている後輩ちゃんの親友2人は、ラスト野球まで一
緒にやっていて、付き合いがいいなあ、ということで
した。あと、夏の映画なのに、全然暑さを感じなかっ
たなあ、くらいですか。
つまりそれだけ、真琴さんを中心とした主役三人組
の本筋ドラマに印象が薄いというか、興味がわかな
かったんですけれど。より正確にいうと、真琴さんの
主観を通した恋愛ドラマに、かな。
僕が観に行ったのは、公開開始からしばらくして、で
ですので、伝えられる各所の高評価に、期待が高く
なり過ぎてしまった、ということもあるとは思います。
それだけ評価されるのなら、こちらの価値観を鮮烈
に覆すような、気持ちいい映画体験が出来るんじゃ
ないかっていう……。


基本的にこの「時をかける少女」は、主人公の紺野
真琴さんによる一人称映画ですよね。描写が徹底し
ているわけではありませんが。
その、一人称映画ゆえの語り口の狭さが、個人的に
はとても気になって、物語に入り込めない原因のひ
とつになったと思います。
もちろん、青春映画とはそもそも視野の狭いもので、
だからこそ許される立場や時間を描くものではあり
ます。各所に気配りが行き届いて、登場人物たちが
すっきり悟りを開いているような青春物語なんて、
たぶんそんなに面白くありませんよね。まあ、それ
はそれで観てみたいですけど。


で、その限定された狭い視点を担うのが、主人公の
紺野真琴さんなわけですが、彼女個人の責任では
ありませんけれど、アニメのキャラである彼女には、
少々荷が重かったと思います。
タイムリープ能力を得た、彼女個人の意志によって
同じ時間を繰り返す世界は、実写だと、一人称の語
り口であっても、どうしても映り込んでしまう背景の空
気によって、リピートだけども現実という説得力を備
えるわけですが、アニメでは――というより、画作り
的にあからさま過ぎる、書割然としたこの映画の背
景の中では、そういう現実としての存在感がどんど
んと薄れていき、観ている僕の側の意識も醒めてい
きました。
結果、「これは、真琴さんの主観を通した世界に過
ぎないのだから」という意識のネガティブ面のみが、
ただ構築されていくだけでした。
逆に青春映画として、「主観を通した世界に過ぎな
い」からこそ価値がある、という評価も理解出来ま
すが、そこまでの愛着は、残念ながら僕の中に発
生しませんでした。
どうして彼女の物語に興味を抱かなくてはいけない
んだろう、という疲れみたいなものは、彼女と違って
未来がない(笑)、僕の側に原因があるんだろうとも
自覚していますが。


アニメだからダメ、ということではないんです。
そういう意味では、大林宣彦版は、青春映画であり
SF映画であり、アイドル映画であるということを全て
内包した上で、かつ堂々とした「映画」である、とい
う到達感が心地よかったわけですけれど、細田守版
は逆に、「アニメって、ここまでしか出来ないんだろう
か」という不足感の方が、よくありませんが比較とし
て、強くありました。
「アニメなのに、ここまで描けている」なんていう言い
方は、始点がアニメを見下したものですので、絶対
に受け入れることもありませんけれど。


主人公・紺野真琴さんのキャラクターと行動が文字
通り主軸である作品ですので、彼女に感情移入出来
るかどうかが、評価の分かれ目になるのは当然です
が、それ以前の問題として僕個人としては、もう少し
視野の広い、彼女のいる世界の空気を感じさせてく
れるような語り口であって欲しかったのですが、それ
だと青春映画としては、ふさわしくなくなってしまうか
もしれませんし、難しいですよね。
僕にわかるのは、僕が観客として、たぶん明確に失
格だろう、ということくらいです。
posted by mikikazu at 12:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想-いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月06日

「ゲド戦記」と「日本沈没」、見ました。


では、昨日観てきた映画「ゲド戦記」公式サイ
)と、「日本沈没」公式サイト)についての話を
少しだけしますね。
以下、本編内容のネタバレ含みます。お気をつ
けください。


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まずは「ゲド戦記」。
僕は大阪梅田の三番街シネマで観たのですが、
近くで上映していたナビオTOHOプレックスと共
に、上映時間前にチケットが満席完売している
回も多く、ヒットしていることは間違いないようで
すね。
映画はヒットしないより、する方がいいに決まって
いるので、これはこれで喜ばしいことです。


アニメ声優さんではない方ばかりの、いつもの
スタジオジブリ・キャストについては、この作品で
は、特に問題ありませんでした。
「ハウルの動く城」のハウル=木村拓哉さんに続
いて、実質主役のアレンを演じたジャニーズ事務
所のタレント、岡田准一さんの演技にしても、木
村さんと同様に、十分納得出来るレベルだったと
思います。
ただ僕は、岡田さんと、その所属するグループV6
の活動をテレビ等で一度も見たことがないので、
タレントとしての岡田さんの地声を連想しなくて済
んだ、という利点はあったと思います。
ゲド役の菅原文太さんは世界の軸として申し分な
いですし、ヒロイン・テルー役の手嶌葵さんも、僕
はオッケーでした。
これについても、舌足らずの棒読みヒロインという
と、現在絶賛視聴中のテレビアニメ「ゼーガペイ
ン」(公式サイト)の、カミナギ・リョーコさん(演・花
澤香菜)ですっかり慣らされてしまっているから、
と認めなくてはいけないとも思いますが(笑)。


映画としての出来について言うなら、僕はまずまず
満足出来た、という立場ですね。
一番大きい要素は、引き気味のカメラ視点による
画面設計でしょうか。
まずアースシー世界の雰囲気を、その空気感を通
して可能な限り地に足が着いたレベルで捉えよう
とするアプローチは、寄りが多過ぎると感じること
の多いテレビアニメ一般の文体と比較して、映画
らしさを伝えられていました。
「その世界の空気が感じられるか」とは、僕が作
品評価の指標として、よく用いる表現なのですが、
そういうことでは、合格点に達していたと思います。


肝心の物語内容についても……、この映画は、長
い物語の中から、一部を抜き出した「エピソード」
に過ぎないというエクスキューズを受け入れられる
なら、ゲドではなくアレン主役の物語として、それ
なりに楽しめるとは思います。
もちろん、一本の独立した映画としては欠陥――
というか、不足も多過ぎて、タイトルが「ゲド戦記」
なのにゲドがほとんど戦わないとか(ふつうそう思
いますよね)、大テーマである「世界の均衡」の解
説と解決が、伏線を張っただけで全く放置された
ままとか、この物語以前にあった諸要素の説明が
おざなり過ぎるとか、色々あります。
それらを理由に作品批判するのも、まったく正当
だとは思うのですが、僕自身は、「長い原作全て
を語るわけにはいかないし、仕方ないかな……」
という気持ちでした。


僕は原作未読なので、この映画がアースシー物語
としてどうなのか、という判断は出来ないのですけ
れど(その辺は、原作ファンの三和土さんの分析
にすっごく期待です)、原作が「ゲド戦記」で、原案
が「シュナの旅」という摩訶不思議なクレジットを目
にすると(「シュナの旅」は読んでからずいぶんと経
つのでもう思い出せませんが、プロットの引用でも
あったでしょうか)、その辺をこだわることに、もう
あんまり意味を感じません。
原作を好きな方が、そう簡単に割り切れるとは思
わないので、困った料理法をしてしまった、とも理
解はするのですけど……。


あと、全体の作品の造りとして粗いというか、各キ
ャラクターの演出トーンの不一致(ウサギのコミカ
ルな演技は、もっと抑えてよかったかも)や、台詞
がテーマを語り過ぎる問題なども多く見受けられま
すが、嫌いではない「CASSHERN」なんかもそうで
したけれど、監督第1作目の気負いというか、とに
かくやれること、やりたいことを全て放り込むという
勢いみたいなものの表れとして、僕としては微笑ま
しく見られましたね。甘いかもしれませんが。


監督1作目は完璧を目指すよりも、まず自分に何が
出来るのか、思い切って試す舞台であっていいと思
いますし、商業監督としての洗練は、2作目での課
題でいいのです。そんなこと、観客には関係のない
事情だ、という批判も正しいですけど。
商業的には成功だと思うので、次の機会もきっと与
えられるでしょうから、その時が映画監督としての、
宮崎吾郎さんの本当の勝負になるでしょう。
それが、まだ語られていないアースシー物語になる
のかどうかは、また別のお話ですが、僕としては見
てみたいですね。


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ええっと、「日本沈没」については簡単に。
「ゲド戦記」観たので帰ろうと思ったら、一階下の劇
場でちょうど始まるタイミングだったので、まあ勢い
で飛び込んでみました。
こちらは、SMAPの草なぎ剛さんが主役ということ
で、期せずして、一日でジャニーズ主演映画を2本
続けて観てしまった、ということになります(笑)。
ちなみに草なぎさんの演技を見るのもこれが初め
ての機会でした。演技の質についてのコメントは、
何もありません。


ともあれこの映画は、ストーリーやテーマを評する
ような種類の作品では特に無くて、よく出される例
えですけど、日本版「アルマゲドン」といっていい、
まず観客を動員していくら、というものですね。
商業映画として、そういうスタンスは全然間違って
はいませんが、原作や73年版映画の、平成版解釈
というような読み解きを期待すべきではないでしょう。
なので個人的には、樋口真嗣さんが、「大ヒットする
映画を撮れる監督」として認知された事実のみが、
功績に思います。
この成功をふまえて、次は監督がもっと楽に撮れる
ような、趣味性の強い作品に、それなりの予算を与
えてくれるになればいいですね。え? 実写版「エヴ
ァ」ですか?
まあ個人的にいえば、豊川悦司さんの必殺「ふざけ
んなパンチ」
を見られたことで、映画料金の元はと
れたような気はしてるんですが(笑)。
posted by mikikazu at 11:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想-いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月30日

「苺ましまろ」、見ました。


きっとそちらでは、アニメ版が始まった「貧乏姉妹物語」
公式サイト)の第1話で盛り上がられたのだと思います
けれど、あいにくとこちらでは放送がないので、代わりに
「お姉ちゃん」物の秀作として以前薦められた(?)、「苺
ましまろ」
公式サイト)の第1話「バースディ」第2話
「アナ」
を、DVDバージョンで見てみました。
「貧乏姉妹物語」については、原作コミックの既刊第1&
2巻を一応購入済ですので、いずれそちらの話もしてみた
いところです。アニメ版の出来如何かもしれませんが。


それにしてもこういうチョイスをすると、またぞろ「お姉
ちゃんスキー」
なんじゃないか、という誤解をされてしま
いそうなのは、甚だ遺憾なのであります(笑)。


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えっと、とりあえず第1&2話を見て一番思ったのは、
アナちゃんと茉莉ちゃんのクラスメートである、笹塚くん
が可哀相、ということ(笑)。先生それはイジメですって。
そのうち彼が幸せになるようなエピソードもあってほし
いですね、うん。


日常アニメとしての位置ということになると、モデルが
静岡県浜松市という、背景描写のリアル指向に対して、
キャラクターの芝居における「型」の縛りが明白という
点から、最近見た作品との比較では、「かみちゅ!」と
「せんせいのお時間」の中間、やや「かみちゅ!」寄り
でしょうか。
現実の尾道をそのまま切り取ってきた中で描かれる、
神様の日常物語「かみちゅ!」の自由なお芝居と、四コ
ママンガ・ベースのパターンの中で、非常に限定された
人格描写しか許されなかった(それでも十分に魅力的で
したが)「せんせいのお時間」は、それぞれ、その方向性
をふまえた上で楽しむことが出来る作品でしたが、「苺
ましまろ」はさて、どう楽しむべきでしょうか。


主人公の、小学校5〜6年生の女の子達の描写自体は、
細やかな動作(それぞれが座る時の、足の仕草!)と、
ファッションを含めて描き込まれたディテールにより、
「かわいいは 正義!」というコピーが示すとおりの、「そう
いうもの」を求める観客が満足出来る高いレベルに達
しているとは思います。
そのキュートさと、いささか乱暴過ぎる場合もある(あれ
だけ何度も昏倒させられてたら、美羽ちゃんは大きくな
る前にパンチドランカー症状でそう)、ギャグの食い合わ
せをどう受けとめるかが、肯定にせよ否定にせよ、評価
の分かれ目になると思います。


僕の場合、↑で美羽ちゃんのことを心配してしまった
のでもわかるように、少なくとも第1&2話を一度見た
時点では、肉体性と、その肉体によってキャラクターに
させている演技の種類の組み合わせに、すんなりとは
馴染めなかった、というのが正直なところです。もう少し、
しっとりとした世界を描くのだろうという、事前の予想か
らは外れていたんですね。外れていたからダメとかいう
ことでは全然なくて、意外なシュールさに戸惑っただけ
といいいますか……。
もちろんこれは、慣れの問題が一番大きくて、「苺まし
まろ」はこういう文体の作品なんだ、という認識を受け
入れられればよいだけのことです。
映像のクオリティや、声優さんの声の演技には文句が
ないので、今後があるとすれば、そういう部分でのすり
合わせが、僕の側の課題になるんでしょうね。


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ところでこの「苺ましまろ」、「Strawbery Marshma
llow」
の英題で、ちょうど今月の20日からアメリカでも
リリースが開始されています(発売元Geneonの公式サ
イト
)。
キャラクター全員が英語を喋る英語吹き替えトラックも
収録されているということで、「日本語ペラペラだけど、
英語しか喋れないふりをして、他の日本人の子とコミュ
ニケート出来ないイギリス人」というアナ・コッポラちゃん
の扱いは、やはり難しくなったろうと思います。
英語トラックだと、他の日本人キャラも日常会話では、
当然英語だけを喋っているわけですから。
Anime News Networkのレビューによれば、オリジナル
で違う言語、つまり日本語と英語を喋っていた部分は、
アクセントを変えた「英語」で表現されているとのことです
が、実際の結果はどう聞こえたでしょうか。
posted by mikikazu at 09:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想-いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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