まず先に、いつものお薦め記事紹介です。
8月8〜10日にアメリカのメリーランド州ボルチ
モアで開催されるアニメコンベンションOtakon
(公式サイト)に、日本を代表するアニソン歌手
グループのJAM Project(公式サイト)が参加
することは、ここでも何度かお伝えしてきました
よね。
向こうでは正式にアルバムがリリースされてい
るわけではないし、楽曲を担当した作品が人気
を集めているわけでもない(ゲームなど、リリー
スされていない作品も多々)状況において、JAM
のライブが盛り上がるかどうかについての考察を、
いつもお世話になっているサイト「白い空」のか
ざみあきらさんが、詳しく述べてくださっています。
「白い空」5月27日付け日記記事
「◆アニソン伝道師、『燃え』不毛の地?へ
〜 JAM Project北米ライブは成功するか」
ぜひどうぞなのです。
あれですね、それこそこちらもお金が有り余って
困るような身分なら、喜んでかざみさんのOtakon
参加のスポンサーになるんですけど(笑)。
さて本題。
これもお馴染みMangaCastで、インドネシアの
マンガ事情をレポートしてくれているスタッフ・ライ
ターのPea Reaさんについては、以前にもご紹介
しましたよね(2007年11月22日付け記事)。
そのPea Reaさんによる最新のレポートは、日本と
インドネシアの作家による混成マンガアンソロジー
「Kaldu Ikan: Komik Indonesia+Jepang」
についてでした。
MangaCast5月22日付け記事
"Manga a la Carte: Kaldu Ikan ~Celebrating
50 Years of Friendship Between Indonesia
& Japan"
僕の方でも少し調べて、経緯を説明してみます。
国際交流基金(ジャパン・ファウンデーション)が、
2007年秋から、2008年春にかけて、「アジアへ
発信!−日本の現代美術」と題した、日本の現
代美術をアジア3国(中国・インド・インドネシア)で
紹介するイベントを企画していたんですね。
2008年4月19日から5月18日にかけての、イン
ドネシアでのそれは、「KITA!! : Japanese
Artists Meet Indonesia」というタイトルになり、
日本とインドネシアの外交関係樹立50周年記念
とも合わせたイベントになったようです。
1ヵ月に及んだイベントの企画のひとつに、「マ
ンガ雑誌プロジェクト」というものがあったんです。
そのまま解説を引用すれば、「キュレイターの高
橋瑞木とインドネシアのアデ・ダルマワン(ruangrupa
代表)の共同企画。日本とインドネシアの出品作
家による混成マンガ雑誌をインドネシア語で制作
して現地で発行」とのことです。定期刊行される
わけではないですから、日本語としてはアンソロ
ジーといった方が近いかもしれませんけど。
で、その結果出来上がったアンソロジー「Kaldu
Ikan: Komik Indonesia+Jepang」について、
実際に読んだPea Reaさんが伝えてくださってい
るんですね。
タイトルの意味は英訳すると「Fish Stock: A
selection of Indonesian + Japanese Comic」
になるそうです。
参加している作家さんの名前と作品名を並べて
みると、
Agung Kurniawan・作
「Kepala Jadi Kaki, Tapi Kaki Bukan Kepala
(Head turns into Legs, but Legs are not Heads)」
西島大介・作
「Kari Jawa (Javanese Curry)」
Eko Nugroho・作
「Just because I love you」
大石暁規・作
「Prologue」
Beng Rahadian・作
「The Moment」
近藤聡乃・作
「Metamorfosa (Metamorphosis)」
Dwinita Larasati・作
「Prajab」
西島大介・作
「J’attends avec impatience des nouvelles」
しりあがり寿・作
「Si Raja Gila (The Crazy King)」
という方々になります。
作品傾向的には、「オルタナティブ・コミック」の
呼称が用いられ、実験的な作風が多いようですね。
Pea Reaさんにしても、理解出来なかった作品が
あったようで。
印刷部数は3000部限定で、イベント会場では無料
で配布されました。作者さんに頼めば送ってもらえ
るかも、という一方で、海外へは無理だろうとのこと
ですから、日本では入手不可能かも? 手に入れら
れたにしても、インドネシア語ですからそも読めませ
んし。
ともあれ、マンガを用いた、こういう日本と海外で
のコラボレーション企画があった、という話です。
Thank you for the information,Pea Rea-san!
★「プリキュア5GoGo」第8話の感想寸劇、こちらの
第7話のそれは、全くのギャグとして面白がって書い
ただけなのに(←こまちさんじゃなくて君かっ)、きちん
とした、いいお話として引き継いでくださって、とても
嬉しいです。さすがの展開力だと思います。
こういうことがあるからやめられない、という幸せな
気分でいっぱいですね。ありがとうございました♪