2008年05月22日

Dr. Weeabooさんによる70年代少女マンガ・パネル at Anime Boston 2008


ニューヨーク発のポッドキャストNinjaconsultant
が、5月9日5月20日の2回に分けて配信して
くれているのが、コンベンションAnime Boston
(3月21〜23日 マサチューセッツ州ボストン 
公式サイト)で行われた、Dr. Weeabooという方
(女性)による、日本の70年代少女マンガをテー
マにしたパネルの模様です。


語られた主な内容は――

・70年代の日本の社会状況(学生運動・サイケ
 ファッション)
・「リリカ」(サンリオからの出版)、「マーガレット」
 「りぼん」といった少女マンガ誌の変遷
・作品解説
 「ベルサイユのばら」「キャンディ・キャンディ」
 「エースをねらえ!」「シンデレラの森」「王家の
 紋章」 「エロイカより愛をこめて」「ガラスの仮面」
 「風と木の詩」など
・70年代から活躍を始めた「24年組」(Wikipedia)
 のマンガ家達の紹介

などになるでしょうか。
マンガの内容を紹介するスライドや映像クリップな
どを多用されていましたので、音だけだとよくわか
らない部分も多かったんですけど。
一番盛り上がったのは、「キャンディ・キャンディ」
の紹介みたいですね。ページを紹介しつつ、無声
映画の弁士のごとく台詞を翻訳していくたびに、会
場には大きな声が上がっていました。
テーマに対して時間が限られているので駆け足で
はあるのですが、説明にも大きな間違いは(たぶん)
なく、とてもよく勉強されていると思います。


short_g.gif


マンガ史を学ぼうとした時に、必読の書であるだろう、
パネルで紹介された70年代少女マンガ作品のうち、
アメリカで現在商業流通しているのは、DCコミックの
マンガ部門CMXから2004年より出版されている、
青池保子さんの「エロイカより愛をこめて」だけにな
るでしょうか。
名作であっても古い作品の出版の難しさはよく語ら
れますし、事実とは確認出来ていませんが、名作で
あるがゆえに翻訳出版権がとても高く、現状の市場
規模では手を出させないのでは、という憶測も目に
します。


「エロイカ」についていえば、「古い作品」「冷戦時
代が舞台」「最初は主人公が違う」「主役の1人で
ある伯爵がゲイではあっても、内容的にはやおい
作品ではない(やおいと想像して買った人が失望す
るかも)」などの不安要素も多かったのですが、ど
うやら打ち切られることなく出版が続けられていて、
作品のファンの1人としては安心しています。7月
には第13巻が発売予定ですね。


アニメについては……、ImaginAsianが、「超時
空世紀オーガス」「キャッツ・アイ」「家なき子」などの
東京ムービー新社の旧作のリリースを2007年に
始めたことで、同社が製作した「エースをねらえ!」
「ベルサイユのばら」などのアニメ版も、いずれは
アメリカでのリリースが実現するのでは、という期
待が生まれました。
けれど、DVD-Rの製作を受注していたTitleMatch
社がその製作業務を停止していることが今月明らか
になり、またImaginAsianによる公式サイトが全
て消失していること、独占販売権を保有していたオ
ンラインストアRight Stufのカタログからも作品が
消えていることなどと合わせて、このプロジェクトは
残念ながら頓挫したものと考えられているようです
(参考・Anime News Network5月13日付け記事)。


short_g.gif



★どうやら保美さんルートを進みつつあるようなので、
それならば読んでおくべきだろうとプレイを中止して
待っていた、「アオイシロ 青い城の円舞曲」(江戸
屋ぽち 一迅社)」
が届いたので読んでみました。
以下、ゲームの内容にも少し触れてしまうので、ネタ
バレお気をつけください。


そうですね、個人的に一番思ったのは、本編主人公
の小山内梢子さんが、ちゃんと素敵に描かれていて
安心した、ということになります。
ゲーム本編内の梢子さんは、彼女主観で物語が進
むということもあり、もうひとつ魅力を伝えられていな
いんですよね。
これが「アカイイト」の羽藤桂さんの場合だったら、
周りが色々といじってくれるので、それに対応する
形で、桂さんの魅力もたくさん表現出来ていました。
一方、生真面目で一本槍な梢子さんの場合は、部
長という立場もあって、周りから彼女の魅力の多彩
さをあまり引き出してもらえないんです。
そういう意味ではあらためて、「アカイイト」の陽子さ
んの存在の大切さに気づいたりもしましたが。
梢子さんの魅力を一番認めている保美さんにしても、
ゲームの物語が始まった時点で、既に梢子さんへの
ラブ全開ですから、保美さんの中では自明のもので
あるがゆえに、ゲームをプレイする側にあらためて
梢子さんの魅力を解説したりはしないわけです。
でも、そんな2人の青城女学院での出会いから描い
てくれるこの「青い城の円舞曲」では、ちゃんと、
梢子さんに対する保美さんの、「いま」の気持ちの
成長がわかって、彼女の視点を通しての、梢子さん
の素敵さがやっと理解出来た、と思います。


本筋にあたる、保美さんへの百子さんの切ない気持
ちについては……、ここまであからさまに描いちゃっ
てよかったのかな、とは感じました。
というか、ここまで切なく描いてしまうと、ゲーム本
編でもひとつくらいは、保美さん&百子さんのトゥル
ーエンドを用意してもらわないと困るという気持ちに
なります。50以上もエンディングは用意してあるそう
ですし、いいじゃないですか。
確かにこれ読むのと読まないのでは、本編の読み取
り方がだいぶ変わってしまいますね……。
posted by mikikazu at 07:56 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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