2008年05月14日

アメリカで出版が打ち切られてしまった日本マンガリスト(Viz Communications編)


引越しのための荷物の整理ということで、「でか
だんびより」
のNanatuhaさんに、以前に紹介した
こともある、Jason Thompsonさんの「Manga
the complete guide」を贈っていただきました。
ありがとうございます。
2007年までにアメリカで出版された全てのマンガ
を紹介するというせっかくの労書なので、御恩に
報いるためにも、資料として何か活用出来ないか
と考えてみました。


そこで、2007年3月13日付けの記事の補足完全
版ということで、アメリカでマンガ出版の始まった
80年代にまでさかのぼり、マンガ出版が軌道にの
る前の時代から、途中で出版の打ち切られてしま
った作品のリストを、あらためて作成してみたい
と思います。前回データがなかった出版社からの
作品も追加していきますね。
どんな作品が人気があるかは、色々なところの
売り上げランキングを見ればある程度わかりま
すし、逆に売れなかった作品については、最終巻
まで刊行を全う出来なかったことを、根拠の1つと
して考えていいでしょう。単巻出版の多い、やお
い/BLや、アダルト作品については、使えない手
法ですけど。


今日のところは、「Manga the complete guide」
に収録されているタイトルのうち、一番数の多かっ
たViz Communications(現VIZ Media)からの
マンガ作品だけを抜き出してみますね。他の出版
社については、また後日ということで。
あ、「巻」ではなく「号(issue)」という表現が使われ
ているのは、特に初期では、日本の単行本と同じ
ページ数ではなく、分冊してアメリカのコミックに合
わせた体裁で出版されていたものがあるから、だ
と思いますけど。


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・80年代

「エリア88」(87〜91年) 全23巻中3巻まで
「カムイ外伝 第二部(スガルの島)」(87〜88年)
 全21巻中2巻
「ジャスティ」(88〜89年) 9号まで 全5巻
「パイナップルARMY」(88〜90年) 全8巻中1巻まで
「うる星やつら」(89〜99年) 全34巻中9巻まで
「GREY」(88〜97年) 全3巻中2巻まで
「北斗の拳」(89年) 号数不明

・90〜94年

「コブラ」(90〜91年) 12号まで 全18巻
「滅日」(90〜91年) 15号まで 全5巻
「ゴルゴ13」(91年) 号数不明
 (2006年2月からViz Signatureレーベル
 再刊行するも、今年2月の13巻で再び終了)
「強殖装甲ガイバー」(92〜97年) 既刊27巻中7冊まで
「ゲッターロボ號」(93〜94年) 7号まで 全7巻
「烈王レオ」(94〜99年) 全4巻中1巻まで
「ザ・ウルトラマン(内山まもる版)」(94年)
 5号まで 全4巻
「1ポンドの福音」(94〜96年) 全4巻中2巻まで

・95〜99年

「鬼切丸」(95〜98年) 全20巻中2巻まで
「ブラックジャック」(97〜99年)全18巻中2巻まで
(2008年9月より、Verticalが再出版予定)
「EAT-MAN」(97〜99年) 全19巻中2巻まで
「機動警察パトレイバー」(98年) 全22巻中2巻まで
「快傑蒸気探偵団」(98〜04年) 全13巻中8巻まで
「スプリガン」(98〜99年) 全11巻中3巻まで
「傷だらけの天使たち」(99〜01年) 全3巻中2巻まで
「新・のぞき屋」(99〜01年) 全11巻中3巻まで

・2000年以降

「機動戦士ガンダム0079」(00〜03年) 全12巻中9巻まで
「ナンバーファイブ 吾」(01〜03年) 全8巻中2巻まで
「おろち」(02年) 全4巻中1巻まで
「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」(02〜04年) 12号まで
「サルでも描けるマンガ教室」(02年) 全2巻中1巻まで
「高校鉄拳伝タフ」(04〜06年) 全42巻中6巻まで
「ボボボーボ・ボーボボ」(05年) 全21巻中1巻まで


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というラインナップになるでしょうか。
ShoPro Entertainmentと合併してVIZ Media
になってからは(2004年)、「タフ」と「ボーボボ」
だけみたいです。後者はアニメ版もダメでしたし、
やっぱり翻訳の難しさだろうと想像します。
現在は「NARUTO」「DEATH NOTE」「Bleach」
を擁して北米マンガ市場で最大シェアを誇り、
ベストセラー・ランキングに作品を送りこめるVIZ
にしても、苦闘の時代は長く続いたことがわかる
データですね。
その時代については、設立者である堀淵清治氏
が詳しく綴った、「萌えるアメリカ 米国人はいか
にしてMANGAを読むようになったか」
(日経BP)が
一番の参考になるでしょう。
日本ですら「萌え」という言葉がオタク用語として
現れるずっと以前の時代の話がメインなので、タイ
トルでずいぶんと損をしている本ですけど。


*5月15日付け追記

メッセージでも伝えていただきましたが(ありが
とうございます)、先日のニューヨーク・コミコンの
パネルでの発言によると、「ボボボーボ・ボーボボ」
は前回とは違った形で、今年8月から仕切り直
しての再刊予定があり、「1ポンドの福音」も7月
から、まず1〜3巻を再刊し、最終巻となる第4巻
を12月に出版する予定だそうです(ソース・a geek
by any other name 2008年4月19日付け記事
)。
目を通した記事の筈なのに、うっかりしてました。


short_g.gif

★引き続き「乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園の
エトワール」
(嵩夜あや ファミ通文庫)は、菅原君枝
さん主役話になるらしい「いと小さき、君のために」の
途中まで(P82辺り)、です。
えっと、この中で瑞穂さんと貴子さんとの初デートの
話が出ているということは、この後日談は貴子さんル
ート後のお話、でいいんですよね?
その前の「妹は騎士さま!?」にゲスト出演した時のお
2人、そして紫苑さんの描写からすると――、「一緒に
いるのは」とまず貴子さんを紹介していますし。
そういうことが、主役である薫子さん達の「いま」に深
く関わるかというと、そんなこともないかもしれません
けど……。
いえ、そうだとしたらまた少しくらいはサービスとして、
貴子さんのデレデレっぷりが見られたら嬉しいとも思
うわけです、はい(笑)。



posted by mikikazu at 08:40 | TrackBack(2) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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