アメリカでのマンガの話題をいくつか書いておきますね。
AnimeOnDVDに、今月発売になったアメリカ版「ジョジョ
の奇妙な冒険」コミック第1巻のレビューが掲載され
ていました。
http://www.animeondvd.com/reviews2/manga/manga.php?manga_view=1198
ところが、表紙画像を見てすぐに判るとおりに、この
アメリカ版コミック第1巻は、ジョナサン・ジョースター
を主人公とした第1部を描く日本版の第1巻ではな
く、その子孫・空条承太郎が主役の第3部、日本版
コミックでいう第13巻になっています。そして内容も
勿論、第3部から始まります。
一応、8ページほどの、第1部と第2部の物語解説は
掲載されているようですが、やっぱりいきなり第3部
からというのは、ちょっと残念です。
この第3部からの開始について、出版社であるVIZ
Mediaによる説明はないようですが、評者のJarred
Pineさんは、80巻を超える長大なシリーズなので、ア
メリカ人読者の反応を見るためにも、一番人気のあ
る第3部から始めてみるのは理解出来る、と述べて
います。
日本で2度発売されたOVAが共に第3部を原作として
いたのも、人気という点からの選択だったのでしょう
けれど、確か第1部の映画化の話も進んでいる筈で
すし、ここは素直に第1部からの出版でもよかったの
では、と思ってしまいます。まあ、今から出版を始め
たら、完結まで何年かかるだろう?という問題もある
のですが。
ちなみにPineさんは「ジョジョ」を評して、
「CLAMPが『北斗の拳』のロック・オペラを、QUEENと
共作したような」と述べています。わからないような
わかるような?
Comic Book Resourcesのトップページを眺めていたら、
http://www.comicbookresources.com/
なんとなく見覚えのあるイラストが見えたのでクリック
してみると、個人的にはとっても懐かしい、たがみよし
ひささんの88年の旧作、「FRONTIER LINE」アメリカ版
のレビューが掲載されていました。
ちなみに日本版とは表紙のイラストが違いますね。
http://www.comicbookresources.com/columns/?column=18
発売元であるCentral park Mediaでの作品紹介ページ
では、内容も一部確認出来ます。「PREVIEW PAGES」の
表紙画像をクリックしてみてください。
http://www.centralparkmedia.com/cpmpress/Fline.cfm
出版されたのは、2002年の9月ごろとずいぶん前の話で、
今回のレビューのテーマである戦争を題材にしたマンガ
としてチョイスされるだけ、たがみさんは評者のTony
Salvaggioさんのお気に入りのようです。
たがみさんの作品がアメリカで出版されたのはこれが
初めてではなく、歴史をずっとさかのぼった88〜89年頃、
Viz Communications(現VIZ Media)が最初のアメリカ進
出を試みた時に、「風の谷のナウシカ」や「北斗の拳」ら
と共に、日本を代表するマンガとして、たがみさんの
「GREY」も翻訳出版されました。実家を探せば、見つか
ると思うんですが。
とはいえ当時の出版状況は今とは全然違い、印刷は左
から右に読むアメコミに合わせて裏焼きとなり、かなり
無理がある形でもあったからか、ビジネスとしては失敗
に終わりました。
Salvaggioさんが高評価しているように、「GREY」は僕も
好きな作品ですから、きちんとした形で再出版と再評価
の機会を与えてほしいのですけど。あ、でもアニメ版は
なかったことにしてくださいー(笑)。

