先にお知らせです。
以前にお伝えしたことのある、カナダ・トロントの
ヨーク大学アニメクラブYAMA Anime & Manga
Associationの元会長であり、ポッドキャスト
Anime Round Tableの出演者でもあったClarissa
Jewell クラリサ・ジュエルさんは、2007年4月から
交換留学生として、日本の明治大学で学ばれて
いたんですが、このほどカナダに帰国して、その日
本での経験を、3月13日に配信開始されたAnime
Round Tableの最新エピソード(第44回)で、たっ
ぷりと語られています。
第1部(53分)が、日本での生活全般、食事、明治
大学での講義内容、日本やアジア諸国での旅行に
ついてで、第2部(24分24秒)が、夏冬のコミケ探訪、
明治大学拳法部での経験、といった内容になって
います。
僕自身は、クラリサさんが日本滞在中にメールを
いただきましたけど、直接お会いする機会は残念
ながらありませんでした。
若いカナダ人の女性から見た、現代日本での生活
説明はとても面白いです。
コミケについても、他のメンバーが「で、『げんしけん』
って、fact(本当のこと)だったの、それともfiction
だったの?」と訊いてくるのに力強く、「FACT!(あの
まんまよ!)」と答えたりしてましたし(笑)。
日本滞在中に最も楽しんで見ていたアニメは、「さよ
なら絶望先生」だったとか。
テレビをつけると、普通にアニメの最新エピソード
が放送されている状況に、やっぱり感動もされてい
たようです。
最近は色々ニュースも多過ぎて追いつけないんで
すが、個人的な注目のひとつは、アメリカのMedia
Blasters(公式サイトは常に工事中です)が、アニメ
版「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」(日本公式サイ
ト)の発売を発表したことですね(via AnimeOnDVD)。
全3巻のうち、5話収録の第1巻の発売日は6月
24日、定価は21.99ドルですが、オンラインストア
Right Stufでの実売価格は14.99ドルです。
英語吹替は収録されず、英語字幕のみのフォーマ
ットだと予想されています。
英語題は、略称の「おとボク」をそのまま使った、
「Otoboku」になります。まあ、訳しようがないタ
イトルですしね。
ニューヨーク市に本拠を置くMedia Blastersは
ここ最近、「シムーン」「かしまし 〜ガール・ミーツ
・ガール〜」「Strawberry Panic」といった百合系
作品の、低価格・英語吹替なしフォーマットのDVD
発売で好調を記録しているようで、「おとボク」も、
その流れになるようですね。主人公の宮小路瑞穂
さんは男性なので、厳密には、「百合」にカテゴライ
ズ出来ない作品ですけど。
この作品の原作は、成人向けゲーム「処女はお姉さ
まに恋してる」で、僕個人は、コンシューマ化された
PS2版の「乙女はお姉さまに恋してる」の方しかプレ
イしていませんが、そちらと同タイトルのアニメ版も、
合わせて成功作と評価しています。
基本的には、女装というギミックと、エルダー・シ
スターという象徴的な立場に祭り上げることにより、
ジェンダーから自由な視点を通して、主人公・宮小
路瑞穂の成長物語を描けていけることが、この作品
の最大の魅力だとは思いますし、PS2版もアニメも、
それぞれ違うアプローチで、成功した語り口を構築
しています。
確かに、主人公が女装で、かつ「お姉さま」扱いされ
るという、踏み込むのにとってもハードルの高い作
品だということは認めますが(笑)。僕にしてもお薦
めされなければ、試すことはなかったでしょうし。
アメリカで、原作ゲームが発売される可能性はほぼ
ないと思うので、アニメ版だけで、物語世界がどこ
まで理解されるか、満足してもらえるかというと、
正直難しいかもしれませんね。少なくとも、一部で
流れているという「瑞穂は女性」という誤解は、早
めに解いてしまった方がいいと思います(笑)。いえ、
ちゃんと胸がある瑞穂さんのイラストなんかが、結
構流れてしまっているようで。
アニメ版の第二期は……、キャストを担当したAice5
が解散してしまった今では、難しくなってしまってる
んでしょうか。
★活動休止以前のTM NETWORKのオリジナル・
アルバムで、唯一残っていた2ndアルバム
「CHILDHOOD'S END」(1985年)が届きました。
合わせて勢いで、宇都宮隆さん、小室哲哉さんの
1stソロである「BUTTERFLY」と「Digitalian is
eating breakfast」、それから、TM関連作品という
ことで、メールでお薦めいただいていた(ありがとう
ございます)、「TMN SONG MEETS DISCO STYLE」
(デイヴ・ロジャース)と、小室さんの提供曲セルフ・カ
ヴァー集である「ヒット・ファクトリー」も。
この後は、活動再開後のアルバムに進むことになり
そうですね。公式サイト経由で、Yahoo動画にアップ
されている2004年のライブも見てみましたけど、
トランスの入った今風のアレンジも悪くないと思います。