ドイツのマンガ市場で最大シェアを誇るという
CARLSEN COMICS(Carlsen Verlag
GmbH)が2007年度に出版したマンガ作品の、
売り上げトップ20リストの情報が出ていました
(MangaBlog←Manly Manga and More…
←CARLSEN COMICS公式サイトフォーラム)。
JETRO(日本貿易振興機構)が2006年3月に
出した調査レポート、「ドイツにおける日本マン
ガ市場の実態」によると、ドイツのマンガ市場
における出版社別シェアは、
1.Carlsen(41%)
2.Egmont(38%)
3.TOKYOPOP(12%)
4.Heyne(3%)
Panini(3%)
その他(3%)
という数字が出ています。調査から2年が経過し
ていますから、現在ではもう少し変化があるかも
しれませんが。
とりあえず、今回のトップ20リストは、ドイツのマン
ガ市場で4割のシェアを占める、CARLSENから
出版された作品のみで、市場全体のセールス結
果を反映したものではありませんが、とりあえずの
人気傾向の参考にはなるかと思います。
では、以下がトップ20ランキングです。
1.「NARUTO」
2.「ONE PIECE」
3.「DAISUKI」 (雑誌)
4.「Luxus」 (Judith Park作)
5.「ヴァンパイア騎士」
6.「ふたりエッチ」
7.「ヤバイ気持ち」
8.「純情ロマンチカ」
9.「妖精標本」
10.「Drachenschnee(=Dragon Snow)」
(Franziska Steffen・Tina Lindhorst作)
11.「恋は契約のあとで」
12.「タクミくんシリーズ」
13.「ワイルドフィッシュ」
14.「CROWN」
15.「かりん」
16.「Raccoon」(Melanie Schober作)
17.「天使の柩 -アヴェ・マリア-」
18.「White Pearl」(Nadine Büttner作)
19.「フルーツバスケット」
20.「花ざかりの君たちへ」
ということになっていますね。
「Manly Manga and More…」の分類を借りると、
Shoujo: 7
Shounen Ai: 5
Chibi(ドイツ製マンガ): 4
Shounen: 3
Seinen: 1
という感じになります。
少女マンガの強さは興味深いですし、やおいマン
ガと合わせて、読者層の男女比では、女性の方が
多いかもしれません。北米と違って、非日本人作
家製のマンガ作品が上位に多くランクインしてい
るのも面白いです。
Seinenでは唯一「ふたりエッチ」が頑張っていま
すけど、「銃夢」や「吸血鬼ハンターD」(マンガ版
第1巻のドイツでの出版は11月16日だったので、
小説のドイツ語翻訳版だと思います)も、ランク外
ですが好調だとか。
他の出版社のデータとも合わせて、総合的な傾向
をいずれ調査したいですね。
★言いつけを守って(笑)、1日1エピソードずつ
読み進めていた、「ARIA」第12巻も、いよいよ最
終話に、明日到達してしまいます。寂しいですが、
覚悟を決めて、きちんと見送ってあげたい気持ち
ですね。