アメリカのマンガ出版社TOKYOPOPが、毎年
開催しているアメリカ在住者対象の新人コンテ
スト、「Rising Stars of Manga」第8回の最終
候補になった21作品が、現在ウェブ上で閲覧
可能になっています。
(あ、イギリス在住者向けの「Rising Stars of
Manga」も第3回まで開催されています)
「Rising Stars of Manga 8 - People's Choice
Voting」
この新人コンテストは、まずTOKYOPOPの審
査員によって、「Action」「Comedy」「Drama」
「Fantasy」「Horror」「Mystery」「Sci-Fi」
「Romance」といった、各ジャンルのトップ、8作
品が選出されるのですが、それとは別に、一般
のファンが投票出来る、「People’s Choice」
という賞が用意されていて、このページはその
作品閲覧・投票のためのものですね。投票は誰
でも出来ますが、投票にはメールアドレスの登
録が必要で、投票可能回数も、もちろん各人一
回のみです。
とりあえず、今現在の、アメリカでマンガ家を目
指している人たちの作品傾向の一部が確認
出来るよい機会だと思いますので、興味のある
方はお試しください。
僕もまだ全作品に目を通しているわけではない
といいますか、うちのモニター環境だと上手く
表示されない、というのが本当のところで、ちょ
っと困ってたりはします。むむ。
ちなみにErica Friedmanさんが推しているのが、
百合というかYuriマンガの、「Crabapple Crush」
(Niki Smith作)です。
FriedmanさんのALC Publishingから出版され
ているYuriアンソロジー「Yuri Monogatari 5」
にも作品(「Your Hair」)が既に掲載されている
方とのことですね。

そのTOKYOPOPからデビューした、最初期OEL
マンガ家であるRivkah Greulichさん(公式サイト)
が、ご自身のライブジャーナル3月4日付け記事
で、マンガ出版における、編集者の役割の重要
性を語っていました。
日本のマンガと海外のコミックの最大の違いは、
編集者とマンガ家の関係であると語っていたの
は、夏目房之介さんだったと思いますが(「マン
ガ世界戦略 カモネギ化するかマンガ産業」小学
館)、海外の当事者の方から、その点についての
考えや現在進行形の体験談を読めるのは、とて
も興味深いです。

★引き続き「ソルフェージュ」(公式サイト)は、
「Rond:cpt04」の辺りですね。1日に少しずつしか
進められなくて申し訳ないです。
まりさんとの練習が軌道に乗り始めた感じでよろし
いですが、「すくね姉さまとの関係を築き直す」と
いう当初の目的がどこかにいった感じではあります。
すくねさん出番がないなあって(笑)。
攻略情報も何も知らずに進めているので(ファースト
プレイはいつもそうです)、既に各ヒロインルートに
入ってしまっているのか、そのための分岐点を過ぎ
てしまっているのかどうか、よくわかりません。
単純に考えれば、ルートがあるのはジャケットのイ
ラストに登場している4人ということになりますけ
れど、現状だと、まりさんにはもっとドラマが必要
に思います。
ただ、すくねさんやゆうなさんとのセッションだと、
物語上かぐらさんは歌っているだけなのに、ミュー
ジックアクションパートではフォルテールをかぐら
さんもプレイしている、絵のおかしさがあるのに対
して、連弾でプレイする設定のまりさんとのセッシ
ョンなら問題はない、とは言えます。まあ、そんな
ところにこだわる作品ではないのかもしれませんが。
とりあえず、仰るようなちほさんにしても、琴美さん
にしても、他人を思いやり過ぎくらいのいい子だな
あ、とはとても思います。スキンシップが多いのも、
いい意味で微笑ましいですね。
そういう、「無私の好意」の心地よさが、この作品の
語り口におけるひとつの魅力でしょうか。
人に優しくすることと、人に優しくされることという、
人間の基本感情の嬉しさと大切さを、温かく語り広げ
ようとしてくれている作品だと思います。
だとしたら、主人公のかぐらさんには何が出来るの
か――が、それぞれのドラマの焦点になっていくべ
きだろうとは想像します。「誰にでも好かれる女の子」
以上に、誰かのために出来ることを、それぞれの物
語で見つけ出せたら、理想的ですけれど。