2008年02月12日

パトリック・マシアスさんの会社jaPRESSと新刊について


Deb Aokiさんが担当している、About.comのマ
ンガコーナー
に、お馴染みPatrick Macias
パトリック・マシアスさんとIzumi Eversさんの会社、
jaPRESS(公式サイト)の活動を紹介する、お2人
へのインタビューが、2月11日付けで掲載されて
いました。
マシアスさんの個人ブログは、なんていうか、個
人的な趣味が濃過ぎる場所になっていますので
(笑)、いま現在のマシアスさんの公的な活動を
知るのには、役立つ記事だと思います。
インタビューでは、マシアスさんはjaPRESSの
成り立ちと業務内容、マシアスさんが編集長を
務めている雑誌OTAKU USA、マシアスさん個
人の興味傾向について、Izumi Eversさんは、
jaPRESSがアメリカでの出版コーディネイトを
担当した、こうの史代さんのマンガ「夕凪の街
桜の国」について語ってくれています。


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jaPRESSは、Viz編集者時代の同僚だったマシア
スさんとIzumi Eversさん2人の会社で、2005年
に、Eversさんが水野純子さんのマンガ「ピュア・
トランス」を海外で出版することを、最初の目的と
して設立されました。
主な業務内容は、そういった日本マンガの海外
での出版コーディネイト、お2人の共著である
「Japanese Schoolgirl Inferno」の編集、
丸井グループのMARUIONE.JPへのコンサル
タント、各種グラフィック・デザイン、などになるそ
うです。


特にマシアスさんは、OTAKU USAの編集長の
かたわら、このjaPRESSの業務、英字日刊紙The
Japan Timesへの寄稿、日本の雑誌週刊アスキ
ーやSTUDIO VOIVE、映画秘宝でのコラム記事、
テレビ番組への出演などを、日本とサンフランシ
スコを往復しながらこなしているのですから、それ
は忙しいでしょうね。
でも、インタビューの最後にあるように、かつて
ブログに記していた一文、

「Is it really possible to make a living
as a Japanese pop culture expert? 」
(日本のポップカルチャーの専門家として生計
を立てていくことなんて、本当に出来るんだろ
うか?)

が、昨年限りで消えてしまったことは、マシア
スさんの日本エキスパートとしての生活が、現
在見事に成り立っている事実も示していて、夢
がかなったとは言えると思います。


インタビューで少しだけ触れていたのが、そんな
マシアスさんによる、日本向けの新刊の話です。
ワーキング・タイトルは「Fierce Legend of
American Otaku People」(アメリカのオタクな
人々の超伝説、みたいに訳しましょうか)。
前著「オタクinUSA 愛と誤解のAnime輸入史」
は、結局アメリカでの出版は果たせておらず(出
版社との話はあったようですけど)、この新著も
現在は日本国内のみでの出版予定で、今年の
終わり頃には出したい、とのことです。
内容は、タイトルで分かるとおり、またアメリカの
オタクさんをテーマにしたものですが、アニメ・マ
ンガのオタクが主体だったような「オタクinUSA」
よりは、もっと幅広い、新旧の日本のポップカル
チャー全般のアメリカン・オタクさんが対象にな
るようですね。
個人的な希望としては、翻訳者さんは、ぜひ前
回とは違う方にお願いしたいのですけれど……。


posted by mikikazu at 08:08 | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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