2008年02月05日

英語版「天元突破グレンラガン」のシモンは、「シモン」か「サイモン」か


アニメの英語吹替にもっと詳しい方にとっては、
よくある種類の話だと思うので、ちょっと恐縮
なんですけど。
北米発のポッドキャストをいくつか聞いていて
気づくのが、多くの人が、「天元突破グレンラガ
ン」(公式サイト)の主人公・シモンのことを、「サ
イモン」と呼んでいることだったりします。
これは、「シモン」と呼ぶことを知らないのでは
なくて、Anime World Orderのクラリッサさん
などは、「サイモン、日本語での発音をそのまま
用いれば、シモン」という感じで紹介していまし
たし、意識的な呼び方だろうとは思います。
まあ、日本語がわからなくても、さすがに主人
公の名前の発音くらいはわかるでしょうから。


これは、公式サイトでも確認出来る、名前の綴り
「Simon」を、一般的な英語読みをすると、「サイ
モン」になるから、でいいでしょうか。「シモン」だ
と聖書にも出てくる聖人の名前だから云々、とい
う話になると、僕にはわかりませんけれど。
ともあれ、そうするとドイツ版では「ジーモン」に
なります?
一般的もなにも、人の名前なんだし、オリジナル
がそうなんだから、シモンはシモンでいいじゃな
いか、という意見も当然あると思います。
シモンがサイモンになってしまう理由を想像する
と、この「グレンラガン」の作品世界が、本来は
日本語を共通語としていない世界だから、とは
考えられるかもしれません。
つまり、作品世界の中で用いられている筈の言
語が日本語ではないのだから、日本語での台詞
は、作品として伝えるための、あくまで「吹替」に
過ぎないし、「シモン」も便宜上の発音でしかない。
「Simon」という綴りは公式に確定しているのだ
から、英語で台詞を解釈する場合に、より英語と
して一般的な発音である、「サイモン」としても
構わないのでは、という考えですね。


これが、「機動戦士ガンダムSEED」のように、
ディスプレイ表示や手紙などで、作中で用いられ
ているメインの言語が英語だとはっきり示されて
いれば、英語吹替において、キャラクターの名前
がより英語的発音に置き換えられることは、おそ
らく妥当な処置です。
例えばアスラン−Athrunにしても、「th」の部分
は日本語の「ス」ではなく、日本人には発音しづ
らい[θ]を用いた発音の方が、作品内現実に近
いのでしょう。
でも、だからといって、「ス」を用いた日本版での
アスランの発音が「間違っている」というわけでは
なく、そもそも[θ]の発音を持ち合わせていない、
日本語圏向けの作品パッケージなのだから、それ
はそれでいいのです。


で、「グレンラガン」の場合、Simonを「シモン」
と呼ぶべきか、「サイモン」と呼ぶべきか、どちら
が作中設定的に正しいのかというのは、よくわか
りません。僕が視聴したのは第1話だけなので、
作品世界内での使用言語を特定出来るだけの
情報はないですし、そもそも遥かな未来のお話
なのですから、現代の知識でそういうことを考
えること自体に、あまり意味はないと思います。
なので、英語版「グレンラガン」で「シモン」にな
るのか、「サイモン」になるのかは、クリエイター
であるガイナックスの判断による、でいいと思い
ます。
現実のところは、その英語版「グレンラガン」の
北米での発売自体が、宙に浮いていたりもする
(かもしれない)のですが……。


short_g.gif


★「Yes!プリキュア5」視聴終了、お疲れさまで
した♪ こちらはもう少し時間がかかりそうです
が、気にせず次の視聴に進めていってください。
「ARIA The ORIGINATION」は……、録画は
続けていますけれど、正直、原作を読み終えてか
らの方がいいかな、とも考えています。物語の最
後まで描くとするなら、その感動はやはり、原作
の方で味わいたいですから。あ、第4話はネット
全般で評価が高かったようですね。それだけでも
見てみようかなです……。こちらでの放送は、もう
少し先ですけど。

posted by mikikazu at 07:53 | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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