世間では、いよいよ今日から新シリーズである
「Yes!プリキュア5GoGo!」(公式サイト)の放
送が始まるというのに、1ヵ月遅れの視聴で申
し訳ないですが、「Yes!プリキュア5」(公式サ
イト)は、こちらでも第46話「カワリーノ非情の
策略!」を見てみました。あ、初詣とかしてます
ね(笑)。
あらためてですけど、「プリキュア」シリーズ第
1作、つまり一番古い作品になる「ふたりはプ
リキュア」(公式サイト)と平行して見ていると、
同じ「プリキュア」でも、色々な違いというか進
化や洗練が感じられて面白いです。
特にこの「5」第46話は美麗作画回でしたし(ブ
ラッディさんの帽子を頭にのせて照れ笑いする
うららちゃんとか、さあ殺せって感じです)、シリ
ーズ初のハイビジョン制作ということもあるのか、
全般的なクオリティの向上・安定が明確です。
初代の時にはまだ時々あった、「作画がダメな
回」(物語を含めた作品としてダメ、ということ
ではありません)も、「5」ではほとんど見当たら
なかった気がして、制作側が頑張ったんだなあ、
と思います。
プリキュアが5人体制になった点でも、お話や
アクションにバリエーションが増えたというだけ
ではなく、例えば立ち絵を描くのにも、2人だ
と横に並ぶくらいしか出来ませんが、5人なら
色々な並ばせ方が可能で、シーンで求められ
る演出に対応した構図が用意出来る利点があ
るとは思います。
ただ5人を横に並ばせるだけではなく、この第
46話でもあったように、のぞみさんを一番奥に
配置して、ぐっとカメラが寄っていく「集中」の効
果を生んだりも出来ますし、また逆に並びを揃
えないことによる「不安」「混乱」を描いたりとか、
色々可能ですよね。
そういう5人だからこその、配置の自由さと、
アニメとしての様式のバランスで、「5」の、特に
アクション・シーンの演出は成り立っていると
思います。
お話については、普通に「次回に続く」だったの
で特にコメントはないのですが……、デスパラ
イアの正体というか本心みたいなものを、ここ
まで隠して引っ張っていることで、第二期「Go!
Go!」への橋渡しという意味ではわかりますが、
双方が死力を尽くしての最終決戦へ突入、みた
いなテンションの高まりはないですね。
これまでの「プリキュア」シリーズの敵は、それ
ぞれに引けない事情というか、負けたら自分達
の存在自体もエンドになるという、それなりの
覚悟があったわけで、だからこそ初代のキリヤ
君や「Splash☆Stars」の満&薫の、宿敵にも
かかわらず、プリキュアに惹かれてしまう葛藤
みたいなものも描けたわけです。
「5」のナイトメアは会社組織として描かれてい
ることもあって、その内部の雰囲気はとことんド
ライですし、今回のブンビーさんみたいに退職
願を出して逃げてしまおうとしたりもする。
シリーズの進化としては当然ですが、敵としては、
なかなかに処理が難しい相手になってしまいま
したよね。
組織としてのナイトメアが存続し続ける限りは、
たとえパルミエ王国が復活しても、その脅威は
続くわけですし……といった問題は、次シリー
ズに引き継がれるとして、この第一期をどうま
とめるのか、あるいは思い切って、全部先送り
にして「これからも戦いは続く」エンドにするの
か、のぞみさんたち個人のドラマの決着とも絡
めて、お手並み拝見ですね。

★あ、感想寸劇の方も拝読しました。
最終決戦にのぞむ前のちょっとした時間の、
5人だからこそわかりあえる空気みたいな
ものの描写がとても温かくてよかったです。
こういう、「決戦前夜」的な雰囲気は、僕自
身も一番作品に期待することですから、それ
が読めて嬉しかったです。ありがとうござい
ました。
こういう流れなら、りんパパさんも、娘さんを
もう、うららちゃんにまかせて欲しかったり(笑)。
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