恒例ですが、Splashcomicsが1月9日付けで、
2007年12月期のドイツ国内における日本マン
ガの売り上げランキングを掲載していました。
とりあえず、そのトップ15を紹介してみますね。

1.「LOVE MODE」第8巻 (Carlsen)
2.「名探偵コナン」第53巻 (Egmont)
3.「犬夜叉」第48巻 (Egmont)
4.「NARUTO」第27巻 (Carlsen)
5.「ONE PIECE」第45巻 (Carlsen)
6.「ツバサ」第14巻 (Egmont)
7.「ルードヴィッヒ革命」第2巻 (Carlsen)
8.「CUTE x GUY」第4巻 (Egmont)
9.「ウワサの二人」第2巻 (Egmont)
10.「アクマのひみつ」第1巻 (TOKYOPOP)
11.「生徒会長に忠告」第1巻 (Egmont)
12.「桜蘭高校ホスト部」第9巻 (Carlsen)
13.「紳士同盟†」第7巻 (TOKYOPOP)
14.「DEATH NOTE」第9巻 (TOKYOPOP)
15.「プリンセス・プリンセス」 (Egmont)

というのが、今回のランキングですが、共に今月
初登場だった「名探偵コナン」第53巻・「犬夜叉」
第48巻といった強敵を退け、志水ゆきさんの
「LOVE MODE」第8巻が、見事に第1位を獲得
しています。
先月1位の「NARUTO」第27巻 、2位の「ONE
PIECE」第45巻といったビッグ・ネームを従えて
の1位ですから、そのセールスも相当なものだと
想像出来ますね。
他にTOP15に入ったBL作品は、9位「ウワサの
二人」第2巻、10位「アクマのひみつ」第1巻、
11位「生徒会長に忠告」第1巻、それに15位「プ
リンセス・プリンセス」ですか。相変わらず多いです。
ドイツでのBL作品の人気は、かねてより伝えられ
ている話題ですが、売り上げチャートで1位という
のは、目にした記憶がありませんでした。
なので、このSplashcomicsが掲載しているデータ
でさかのぼれる限り、過去の月間売り上げ1位作
品を調べてみました。
以下がそのデータです。

2007年
1月「NARUTO」第22巻
2月「犬夜叉」第43巻
3月「NARUTO」第23巻
4月「名探偵コナン」第49巻
5月「NARUTO」第24巻
6月「名探偵コナン」第50巻
7月「紳士同盟†」第6巻
8月「ONE PIECE」第44巻
9月「ONE PIECE」第44巻
10月「NARUTO」第26巻
11月「NARUTO」27巻
12月「LOVE MODE」第8巻
2006年
1月「犬夜叉」第35巻
2月「犬夜叉」第36巻
3月「犬夜叉」第37巻
4月「ONE PIECE」第39巻
5月「NARUTO」第16巻
6月「名探偵コナン」第44巻
7月「ONE PIECE」第40巻
8月「犬夜叉」第40巻
9月「NARUTO」第19巻
10月「名探偵コナン」第46巻
11月「ONE PIECE」第41巻
12月「名探偵コナン」第47巻
2005年
1月「犬夜叉」第23巻
5月「犬夜叉」第27巻
6月「満月をさがして」第7巻
8月「ONE PIECE」第36巻
9月「犬夜叉」第31巻
10月「名探偵コナン」第40巻
11月「犬夜叉」第33巻
12月「犬夜叉」第34巻

というわけで、2005〜2007年の3年間分くらい
しか調査出来ませんでしたが、少なくともこの
2年半で、BL作品がトップに立った記録はなく、
「LOVE MODE」第8巻が、2005年8月以降の
期間で、初の1位を獲得したとしてよさそうです。
それにしても、「犬夜叉」「ONE PIECE」「名探偵
コナン」「NARUTO」だけで、ほとんどの1位ロ
ーテーションを組んでいるのがすごいですね。
圧巻は、2005年11月から2006年3月に渡る、
「犬夜叉」の5ヵ月連続トップ記録でしょうか。
このSplashcomicsが掲載しているランキングは、
調査範囲や、具体的な売り上げ部数まではわか
らないのが残念ですね。アメリカなんかだと、
一般書店とコミック専門店は分かれてデータが
出てくるんですけど。
JETRO(日本貿易振興機構)が2006年3月に発
表した、
「ドイツにおける日本マンガ市場の実態(輸出促進
調査シリーズ)」
によると、「NARUTO」第19巻の売り上げ部数は
11万部だったそうですから、トータルはともかく、
初動においては「LOVE MODE」第8巻も、
「NARUTO」に匹敵する数字をあげているのだろ
うと思います。
日本とはかなり状況が違うようですが、それはそれ
でとても興味深いですね。