ALA-American Library Association(米国図
書館協会)の青少年部門――Young Adult
Library Services Association(ヤングアダル
ト図書館サービス協会)による、本年度の、
アメリカのティーンにふさわしいグラフィック
ノベルのリストについての続報です(Precocious
Curmudgeon経由)。
5月12日付け記事の時点では、まだ6作品
だった、日本マンガ(日本人作家さんによる、
日本で出版されているマンガ作品と定義し
ます)ですが、秋になって、さらに8作品が
ノミネートに追加されていました。
フィクション部門に、9月4日付けで追加され
ていた日本マンガと、それ以前のノミネート
作品リストを掲載しておきます。
・新規ノミネート
「CANON」第1巻
(潮見知佳 DC Comics / CMX)
「いばらの王」第1巻
(岩原祐二 TOKYOPOP)
「TRAIN+TRAIN」第1〜2巻
(ストーリー・倉田英之/画・たくま朋正 Go! Comi)
「怪物王女」第1巻
(光永康則 Del Rey)
「ラブ★コン」第1巻
(中原アヤ VIZ Media)
「トランスルーセント 彼女は半透明」第1巻
(岡本一広 Dark Horse Comics)
「蟲師」第1巻
(漆原友紀 Del Rey)
「月とサンダル」
(よしながふみ Digital Manga Publishing)
・続刊が追加
「放課後保健室」第4巻
(水城せとな Go Comi!)
「エマ」第3〜4巻
(森薫 DC Comics / CMX)
・以前からのノミネート
「ヴァンパイア騎士」第1巻
(樋野まつり Viz Media)
「夢幻スパイラル」第1巻
(草凪みずほ TOKYOPOP)
「放課後保健室」第1〜3巻
(水城せとな Go Comi!)
「エマ」第1〜2巻
(森薫 DC Comics / CMX)
「西の善き魔女」第1巻
(桃川春日子 荻原規子 TOKYOPOP)
「結界師」
(田辺イエロウ Viz Media)
ということで、グラフィックノベル・フィクション
部門のノミネート55作品のうち、日本マンガ
がこれで14作品になります。
全作品を読んだことがあるわけではないので、
内容的にバランスが取れているか、といった
判断は出来ませんが、出版社的にはそれなり
に気をつかった割り振りがされているような気
もします。やおい・百合系作品は、ティーン向け
リストなので当然入りません。
昨年は、トップ10に日本マンガからは「DEATH
NOTE」が選出されたわけですけど、今年有力
そうな候補はどの作品になるでしょう。
セールスということでいえば、一番売れていそ
うなのは、「ヴァンパイア騎士」のようですけど。
そうそう、百合作品での、この種の賞ノミネート
でいうと、エリカ・フリードマンさんの百合作品
専門出版社ALC Publishingからの百合作品
アンソロジー「Yuri Monogatari 3(百合物語3)」
が、LGBT文学作品を支援するLambda Literary
Foundationによる、第19回Lambda Literary
Awardsのアンソロジー部門にノミネートされて
いた、という話もありました(フリードマンさんの
ブログOkazuの9月14日付け記事より)。
百合作品は、やおい作品と比較すると、まだま
だ北米での市場が小さいわけですが、拡大の
可能性は別にしても、こういった賞でのノミネー
トが、単なるポルノグラフィーではないとする、
物語作品としての認知向上に貢献してくれるで
しょうか。

