毎週恒例の、Book Standard News掲載(Nielsen Book
Scan調べ)、アメリカ市場でのグラフィック・ノベル売上
げチャート情報です。
7月第5週(31日締め)の週間チャートでは、さらにさら
にさらに引き続き、「フルーツバスケット」シリーズ(TOK
YOPOP)の最新刊である第11巻が、初登場の前週に
続いて、またも第1位の座を獲得しています!
5月29日〜6月26日(第9巻)、7月3日〜7月17日(第
10巻)、7月24日〜31日(第11巻)と、これでついに10
週連続のトップ独占記録です。「ルビーの指輪」もビッ
クリです。←古いですね。
USA TODAY掲載の、書籍全体のベストセラー・リストで
も、先週からさらに売上げを伸ばし、第143位から第82
位にまでジャンプアップしていますね。
ちなみに、シリーズの最上位記録は、第10巻の69位で
すが(8巻は71位、9巻は74位)、この第11巻も、どこま
でセールスを伸ばせるか期待です。
2位は、ベストセラーの常連で、先週の7位から猛追して
きたCLAMPさんの「TSUBASA」(Del Rey)の第6巻です
が、「フルーツバスケット」の勢いには届きませんでした。
ただしこの作品、今後はアニメ版の展開如何では、アメ
リカでもっとブレイクする可能性も秘めているでしょうね。
現時点ではまだ、アニメ版のライセンス取得はどこの会
社からも発表されていないようですけど……。
続く3位は、先週と変わらず「鋼の錬金術師」(VIZMedia)
の第2巻でした。4週連続1位を獲得した第1巻ほどの勢
いは、少なくともチャート成績では得られませんでした。
Adult Swimにおけるテレビアニメの新作エピソードの放
送が、5月7日放送の第26話以来お休み中だったりする
ので(再開は9月17日から)、逆にコミック版にみんな熱
中したり……とかはないんでしょうか。そのタイミングを
見越しての出版だったと思いますし。
その「フルーツバスケット」日本版コミック(高屋奈月 白泉
社)は、やっとこ第10巻を読了しました。
ペースがとんでもなく遅いのは、ちゃんと精神的に余裕が
ある状態で接さないと、もったいなさ過ぎる作品だから……
というエクスキューズは通るかな?
ともあれこの巻では、別荘組から一時語り口が離れてどう
なることかと思った、繭さんとはとりさん、それに陰の功労
者(フィクサーと言った方が近いかも)である紫呉さんのお
話が、短いながらも爽やかにまとまっていて、読後感良好
でした。あ、本田さんと杞紗さんの「きゅう(はあと)」も、も
ちろん♪
僕はいわゆる、ただ感情力が貧困なだけの、「泣けない人
間」なので、こんな風に泣く行為によって得られる物語の
カタルシスは、とても羨ましいです。
一方で、優しさだけではない、複雑で悲しくて切な過ぎる、
自分と他者への視線が入り組んだ、この作品世界を見て
いると、あるいは他人から距離を置いた方が、もっと簡単
に生きられるのではとも思ってしまうのですが、それこそ
が逃避なんでしょうね。
だからこそ、傷つくことから逃げない勇気がいつまで続くの
かと、特に本田さんを中心に、不安にもなります。

