ションといった感じの、第16話「Parade♪」を見ました。
メイン・イベントにあたるカラオケ大会については、特に
興味なしといいますか……。
前にも言いましたけれど、他の方はともかく、玖我なつき
さんのキャラを崩すことに、僕は面白みを感じないので。
その理由は、今回も含めてなつきさんが、いつものクー
ルで一匹狼な態度とは異なる側面を見せることに、彼女
自身の物語との、本質的関連性がないから、です。
つまり、第4話にしても第9話のラストにしても今回のコス
プレにしても、あくまで商品としての「キャラクター」のため
のサービスにしか過ぎず、彼女自身の、人間としての「キ
ャラクター」のための物語に寄与するものには思えないの
ですね。
シリアス一辺倒でやれ、というのではないのですけれど、
少々あざと過ぎて、押し付けがましいといいますか。
説明過剰なDVD特典映像なんかでも、その傾向は顕著
ですが、あれはまあオマケですし、見たくなければ見ない
で済ませられますしね(事実、僕はもうスキップしてます)。
なにより、なつきさんが隠している地をさらす、彼女の本音
や、触れられたくない、あるいは触れて欲しい心情を示す
シーンは、やはり静留さんとの絡みの中で語られて欲しい
と願うのです。
舞衣さん達との友情物語を軽視するというのではありませ
んけれど、受け入れるのであれ、拒否するのであれ、その
答えは、なつきさんの本当の心を反映したものであってほ
しいから、あんまり今のうちに、なつきさんのキャラを崩して
安売りしてほしくないのです。ワガママかもしれませんが。
この作品の引き出しが多くて、色々なことが出来るというの
はわかりますけれど、ちょっと色々やり過ぎて、かえって損
をしているようにも思えます。
(でも、一言だけこっそりといっておくと、コスプレが一番似
合っていたのは、シスター紫子だと思います)
凪クンの示した、オーファンではない新たなHiMEの相手が、
互いのチャイルドという新展開は、その大目的が不明なこ
ともあって、判断は保留ですね。
特に主人公の舞衣さんからして、HiMEになった目的は、
オーファンの脅威から人間を(状況的には弟の巧海クンを)
守ることだったのですから、オーファンが消えた今、HiMEで
あり続ける積極的な理由はありませんし、彼女もHiME同士
での戦いを望んだりはしないでしょう。
程度の差はあれ、他のHiMEも同様ですね。HiMEの力を自
分のためにだけ行使したい奈緒さん辺りは微妙ですが、
他の複数のHiMEを敵に回す可能性を考えると慎重になる
くらいの頭のよさはある人ですし。
だから、凪クンは、戦う相手はHiMEではなく、チャイルドと
言ったのでしょうね。
チャイルドは、HiMEとしての力を得た象徴なわけですが、
そのHiMEとしての力はつまり、代償として賭けてしまった
「大切な人の命」とイコールなわけです。
HiMEとしての自分自身の敗北よりも、結果として失ってし
まうものの価値を伝えなければならない理由が、まだ語ら
れていない、HiME同士のバトルの目的にあるのでしょう。
ただ現状では、「大切な人の命を失いたくないから」だけ
では、バトルの理由として消極的過ぎます。
勝利の結果として得られるものにそれなりの価値がなけ
れば、積極的に戦いたくないHiME達は協力して、自分達
を戦わせようとするシステムなり組織なりに抵抗すれば
よいのですから。
今まで語られたお話で、確固たる目的があるなつきさん
以外のHiME達に、戦ってでも得なくてはならないような、
エゴなり過去なりがあるとは見えませんから、どうやって
HiME同士の戦いに必然性を与えていくのか、興味深い
ところです。
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