「光と闇の輪舞」を見てみました。
地上波での本放送終了(2005年3月31日)から2ヶ月
近くが経過しているにもかかわらず、今でもうちのサ
イトを、「舞-HiME SS」や、特に「なつき×静留 SS」
といった検索キーワードで見つけて訪れてくださる方
が、1日に1人はおられるのですけれど、うちにはそう
いうコンテンツは、(まだ?)置いてないんです、すみ
ません。本編視聴自体もまだ前半ですし。
そういった雰囲気の文章をお求めの方には、たちばな
さんのサイト「HEAVENLY BLUE」をお薦めします。
なつきさんと静留さんとの、優しくも切ない心情の触れ
合いが堪能できるファン小説や、寸劇タッチの感想な
どが楽しめる、素敵良質サイト様です。
(こうやってきちんと紹介しておけば、大丈夫ですよね?)
公式サイトの各話解説では、その存在を完全に無視
されている(笑)晶クンと巧海クンのカップルですが、
前回ラストの締め方に反して、「自分は晶ではなく、
学園を守る秘密の忍者」という晶クンのとっさの嘘に
巧海クンが付き合い続けなかったのは、やはり今回
の吸血鬼事件が、他でもない風華学園の敷地内で
発生している緊急性ゆえ、になるでしょうか。
そういう意味では、巧海クンの朴訥で真面目な性格
が優先された、とも受けとめられますね。
ただでさえもっと重大な秘密が秘められている2人の
関係ですから、メインではなく、あくまでサブ・プロット
でしかないロマンス(……になってほしいけど)である
以上、あまり複雑なものにすべきではないのかもしれ
ません。
本筋に関して言えば、命ちゃんとの楽しいはずのピク
ニックの最中、木陰に入ると同時に陰る舞衣さんの表
情が示すように、本格的にシリアスな語り口に移行し
ていく、ひとつの転換期にあたるエピソードになるでし
ょうか。
いささか唐突ですが、僕個人は性善説も性悪説も支
持していません。人の本性に普遍的性質など存在せ
ず、環境と自己選択によって導かれる個々の行動の
結果が「善」とか「悪」とか判断されるに過ぎない、と
いうスタンスです。
この「舞-HiME」という作品において、「HiME」と呼ばれ
る存在になることを受け入れた女の子達は、オーファ
ンというモンスターと戦うための特別な力を得られる
わけですが、舞衣さんが悩むように、現時点では、そ
の力の行使と理由には、絶対的な普遍が存在してい
ません。
奈緒さんがよい例で、HiMEとしての力を、自分のため
に行使しても、それを咎める権威というものは、機能
していないようですし、また碧さんのような「HiMEは正
義の味方」という主張が、あくまで個人的スタンス以
上のものとしては受けとめられない、語り口のクール
さからも明らかです。
国家間戦争とでもいった、個人の思惑だけではどうに
も出来ない全体状況でもあれば別ですが、「自分の一
番大切なもの」を賭けるという条件でHiMEになってい
る女の子達のドラマには、もっと個人の事情やエゴが
関与していい余地があります。
自分自身の行動の、あくまで主観的な価値付けを、
自分で出来るわけですね。ただし行動の結果は、そ
の思惑通りになるわけではない、という現実の厳しさ
もまた、一方では当然用意されているようですが。
そんなHiME達のエゴと理想のドラマと、「オーファンや
HiMEの力とはなんなのか」という全体状況のドラマが
どんな風に有機的に結合していくのか、楽しみです。
【アニメ感想・2005年度-「舞-HiME」の最新記事】

