2005年06月18日

「極上生徒会」第9〜11話

視聴ペースがかなり遅れ気味なので、申し訳ないんで
すけれど「極上生徒会」については、第9話「好きは
とまらない」、第10話「彼女に水着をきせないで」、
そして最新放送エピソードの第11話「ウイニング・フ
ァイブ」までを通しての総感みたいなものを、ざっと述
べさせていただきますね。


基本的には、個性豊かな生徒会メンバー同士のやりと
りを楽しめばいい、キャラクター・アニメだと思います。
そういう意味での「キャラ立て」の作業は着実で、初期
話数では一度に登場したキャラの数が多過ぎて、当然
戸惑いもあったのですが、エピソードを重ねるごとに、
少しずつ生徒会メンバー達にも親しみと愛情が抱ける
ようになってきています。
「このキャラは、こういう子なんだ」という認識は、ここま
で見てきた人には、もうある程度明確になってきている
でしょう。


また個々のエピソードの語り口においては、バラエティ
豊かと評せる一方で、依然として軸が掴みきれない部
分もあります。
この辺については、見る人の作品視聴スタンスにもよ
るとは思いますが、ともあれ僕の視点からは、特に生
徒会という組織としての活動がメインに出されたエピソ
ードにおいて、ドラマツルギーを支えるリアリティが、上
手く機能していない現象を見てしまいます。
そうなってしまう最大の原因は、やはり第2話「ほとばし
る青春」で登場した超絶兵器「青春砲」の存在ですね。
あそこまで現実離れした設定を出されてしまうと、個々
のキャラクターの個人的問題はともかく、極上生徒会と
いう組織に対する物語上の障害が、障害として機能し
なくなってくるのです。
例えば第10話のラストでは、校内プールへの部外者侵
入の問題を解決するために、チャーターしたフェリー内
でプール開きを行うわけですが、この対処策は、スケー
ルという点では青春砲に明らかに劣り、「青春砲がある
くらいなんだから、これくらい用意出来て当然」と、見る
側にエピソードを締めるための驚きを発生させません。
例えるなら、最終最強のフィニッシュ・ブロー「ウイニング
・ザ・レインボー」を、中学生ボクシング都大会編で使っ
てしまった「リングにかけろ」みたいなものです。


これから後半に向かう、今後の作品においては、そうい
う早過ぎて突き抜けてしまったリアリティ規定と、個々の
キャラクターのよりシリアスな内面の物語という、かなり
異なる色合いを備えた2つの要素に、どう折り合いをつ
けてお話を進めていくのかという、難しい作業が控えて
いると思います。
あるいは、国家を超えた神宮司財閥の権力と財力でも
どうにもならない個人の心の問題の深さと繊細さを示す
ために、あえて現実離れした設定を用意したとも受けと
められますが、それにしても乖離が過ぎるというのが、
現時点での僕の素直な心証です。
もちろん、繰り返しですけれどこの部分は、見る側のキ
ャパシティの問題でもあって、「これくらいの幅があった
方が楽しい。両立していい」という意見もあっていいと思
います。
正直僕も、コミカルな部分はとっても楽しんでもいますの
で、そのことが、シリアスな部分と上手く調和して、作品
総体として上手くまとまっても欲しいと願っていますし、
そうなって欲しい、愛すべきキャラクター達と出会えたと
も思っているのです。なんだか皆さんそれぞれ好きなの
で、贔屓を決めちゃったら申し訳ない気も?
次回第12話は、またシリアスな過去話になるようですが、
奏会長に最も近い人物である奈々穂さん主役のエピソ
ードということもあり、そういう点では大事なチェック・ポ
イントになるでしょうね。期待しています。
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[極上生徒会]第11話 脚本:黒田洋介
Excerpt: 今まで、このブログに時間をかけすぎていましたので、これから節約しようと思います。 何に時間がかかるかと振り返ると、プロットやセリフを書くことと他の関連サイトをチェックして、引用転載することなんですね。..
Weblog: 物語の研究”Study of Entertainments”
Tracked: 2005-08-19 14:34
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