2005年06月24日

「舞-HiME」第14話

引き続き「舞-HiME」は、こちらも後半戦開始の第14話
「ねらわれる学園」を見ました。
ひと昔前ならこのタイトルで、原田知世派か薬師丸ひろ子
派か、その人の好みを分別出来た……というのは「ねら
われた」方でした。
そういう意味なら僕がまず思いつくのは、もちろんゆうきま
さみさんの「時をかける学園」(と書いて「ねらわれたしょ
うじょ」と読む?)になりますけども。


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閑話休題。
後半に入ったということで予想というか期待していました
が、作品の雰囲気も少し変わりましたね。
その象徴としてわかりやすかったのが、基本的に独立し
た世界である風華学園への破壊的な闖入者、シアーズ
財団の私設軍隊の登場です。HiMEの力やオーファンと
いったファンタジックな設定に対抗する、リアリスティック
な、その背後に政治なり組織なりを想像させる「力」とも
いえますか。
とはいえ、忍者の晶クンは仕方がないにせよ、遥さんの
アシスト程度で雪之さんを逃がしてしまったりする辺り、
実力行使組織である軍として、まだ徹底的にリアルな存
在にするわけでもなさそうです。
それをやるなら、遥さんが装甲車の前に立ち塞がった
時、射殺――というのは残酷過ぎるとしても、もっと怖い
即物的な行為で彼女を排除した筈です。
見ていて、そういうタイミングだろうとは思いましたので、
装甲車に蹴りを入れまでしたのに(うわー)、とりあえず
無事だった遥さんには、雪之さんと共に安堵しました。


事態が大きく動き出した中で、安心したのは、それなりに
まだ、世界観が継続していることでしょうか。つまり移行
期間として成功している、ということですが。
その代表は、「日常の中での舞衣の笑顔」にこだわる命
の言葉でしたけど、逆に言うとそんな彼女まで、この世界
の現実に屈する時が来るとしたら、切な過ぎる気がします。
ともあれ、事態の解説は次回を待たねばいけないようで
すけれど、誰かが「HiMEの力で軍隊を追い出して、平和な
学園を取り戻そう!」とか発案し、全員が「おおー!」とか
一致団結する展開になったら、「それは嘘だよね」と思っ
てしまうくらいには、前半の物語で、各キャラの「個」は描
かれてきたと思います。
普通の「学園物」なら、独自のルールや世界観を保てる
風華学園という場所が、安定を破壊されたことで、「舞-Hi
ME」の作品としての現実観は、ワンステップ上がってしまっ
たわけですが、その中でキャラクター達がどう描かれてい
くかというと、前回のレビューでも述べたように、いい意味
でも悪い意味でも、さらにエゴが表出していくのだろうと思
いますし、そうでなく「お約束」の様式世界に収まっていく
のであれば、前半を費やした物語の意味がありません。


僕がこの作品に望むのは、結局のところ前半では、状況
対処能力でしかなかったHiMEとしての力を、よりリアルと
いうか、逃げ場を無くされた状況の中で、各ヒロイン達が
どう行使していくかという点がまず第一でしょうか。
その中で、「一番大切に想う人の命」が賭けられているこ
とが、リスクになるのか目的になるのか……という、それ
ぞれの物語の交錯のし様、ですね。
それが悲劇であるかどうかは、あくまで結果でしかない…
…とは言い切れないくらいに、各ヒロイン達に愛着も生ま
れてきてはいるのですが。
物語の本質に対する掴み所のなさは、主役である舞衣さ
んのスタンスが理由だとは思いますし、今話でも、明確な
悟りや決意に到達したとも思いませんが、牽引者としての
彼女に必ずもうすぐ与えられるだろうドラマが、後半の物
語世界のトーンを決定するでしょうね。願わくば、それが
彼女にとって前向きなものでありますように。

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