2007年06月11日

「ペルソナ3 フェス」アイギス編、終わりました。


書内の献辞でも名前が出されていた、日本側の
協力者の方から連絡をいただきましたので、まず
そちらをお伝えしておきます。
2006年12月4日付け記事で取り上げた、Roland
Keltsさんの「JAPANAMERICA」なんですが、先月
「ジャパナメリカ 日本発ポップカルチャー革命」
という題で、日本でも翻訳出版されています。
原書では……と遠慮していた方も、これを機会に目
を通してみてもいいかもです。
また、6月14日には、六本木のSuperDeluxeと
いうラウンジで、日本語版の出版記念パーティー
も行われるそうです。僕自身は関西在住なので、
ちょっと平日そこまで出かけるのは無理ですが。
以下、同書の情報が得られるページも紹介して
おきます。

「JAPANAMERICA」公式英語サイト
http://www.japanamericabook.com/
「ジャパナメリカ」公式日本語サイト
http://japanamericabook.com/ja/
SuperDeluxeのスケジュール
http://www.super-deluxe.com/2007/6


short_g.gif


さて本題。
かねてより取り組んでいた、PS2ゲーム「ペルソナ
3 フェス」(公式サイト)のアイギス編なんですが、
ようやくに終了しました。
レベルを上げ過ぎたせいで、逆に苦労なくサクサ
ク進んでしまった物足りなさもある感じですけど。
以下、ラストまで内容ネタバレあります。お気をつ
けください。


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そうですね……。むむ。
本編途中まではメインヒロイン的立場にありつつ
も、アイギス登場以降はその座を奪われ、主人公
に対する感情についての説明と整理を放棄され
た岳羽ゆかり嬢の物語を補完するという意味合
いでは、意義があったといえるでしょうし、名前と
人格のある敵らしい敵を全て本編で倒してしまっ
た以上は、戦いの理由を特別課外活動部メンバ
ー内に求める、という選択しかなかったのも、事
実だと思います。
テレビシリーズの劇場版アニメに登場するオリ
ジナルの敵のように、あからさまに「倒されるた
め」だけのキャラというのも、いささか陳腐ですし。
後日談を描くなら、こうするしかないという作り手
の判断それ自体は、間違っていないでしょう。
ただ、コミュニティMAX時以降のイベントが追加
された「フェス」版の本編をまずプレイしたプレイ
ヤーの場合は、もっとゆかりさんの物語も後半深
く描かれているのだとしたら、違う捉え方になる
かもしれません。


ともあれ、そういう理屈は理解出来るので、プレイ
ヤー側の評価としては、そうまでして描くほどの、
見てみたい後日談であったのかという、心情的判
断が大きくなるのでは、と想像します。
僕個人としては、本編ラストでは曖昧にされてい
た筈の主人公の生死を、はっきり「死んだ」という
設定で始めた時点で、物語そのものに興味はあ
まり起きませんでした。スタッフさんが何を言おう
と関係なく、プレイヤー側の判断として、主人公が
死んだとは思っていませんでしたから。
確かに新キャラのメティスは、斎藤千和さんの演技
の効果も大きく、とても魅力的な描かれ方をしてい
て、それだけでもプレイを続ける価値はあったとも
感じましたけど、物語の評価とは別の話です。
祭りのあとの寂しさみたいなもので満たされた語り
口が、まさに後日談としてふさわしい雰囲気だとい
うのなら、それはそれで成功なのでしょう。
仲間同士の潰し合いという、高揚には程遠い展開
に進む中、いっそのことご都合主義でもいいからラ
ストでは主人公君に生き返ってもらって、主人公×
アイギス×ゆかりッチさんの、三角関係ドタバタラ
ブコメ編にさらに突入しないかなーとか、お馬鹿な
夢想も一方でしてたりしました(笑)。




posted by mikikazu at 08:55 | ゲーム感想・「ペルソナ3」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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