2007年04月26日

宮小路瑞穂さんが「お姉さま」である理由


昨日の今日でなんですが、「アイドルマスタ
ー XENOGLOSSIA」の第4話以降の視聴
は、こちらでも、DVDが発売開始される7月
下旬以降、ということになります。
第4話は第2巻の収録でしょうから、9月くら
いになってからでしょうか……。
でも、DVD購入を決意されるくらい気に入って
くれたのなら、視聴を薦めた立場としては嬉
しいです。春香さんとインベルとも、しばらくお
別れですね。寂しいですけど。
それと、まさか見ているとは思っていませんで
したので「Yes!プリキュア5」は全然ノーチェ
ックでしたが(「プリキュア」シリーズ自体まっ
たく触れたことないです)、ではこちらも機会
があれば。
見たことがないままに、ねこめしさんの感想だ
けを読んで、勝手にそういう「黒い」作品なん
だーと冗談半分に思ってたりもしましたが(笑)。


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今日は「RED GARDEN」第15話のお話にし
ようかと思っていましたが、そういうことなら、
「もし、少年漫画の中のいわゆるハーレム物
のお話が、主人公の男の子に読み手が一体
化して女の子達との触れ合いを楽しむジャン
ルなのだとしたら」「『かしまし』や『乙女はお
姉さまに恋してる』は、どんな風に受容され
てるのかなあ」という問いかけについて、求
めている種類の答えにはならないかもしれま
せんが(汗)、僕なりの考えを少しだけ述べ
ておきますね。


とりあえず「かしまし」は、原作マンガもアニメ
版も見ていないので、コメントは出来ません。
試すのなら、「此花」や「ゆめりあ」のコミック
の印象がとてもよかった、桂遊生丸さんが作
画を担当されている、原作の方かな?
アニメの方は、感想も第8話までで中断されて
いますし、評価としては微妙なのかなと……。


一方の、「乙女はお姉さまに恋してる」におけ
る、主人公としての、宮小路瑞穂さんの立ち
位置についての、見る側からの受容の仕方な
んですが、感想でも述べてきたことの繰り返し
になりますけども、他の方の考えはわかりませ
んが僕個人としては、瑞穂さんが女装して「お
姉さま」を演じることは、男の子でも女の子でも
ない、ひとつの理想人格をまず構築するための
ギミックであったと思いました。
ゲーム版の最初の方の感想で、紫苑さんが語
っていたような、「恋愛感情のようなエゴに基
づかない、広い意味での普遍的な、慈愛の精
神というものは、実は誰でもが、心に備えていた
いと密かに思っていることではないでしょうか?」
という言葉を体現出来るような人としての、理想
の姿ですね。


この「乙女はお姉さまに恋してる」という作品に
限定しての印象なのですけれど、女子校に転校
してすぐの、かなり早い段階で、エルダー・シス
ターとしての立場に祭り上げられ、その立場にふ
さわしい物腰と言動を求められてしまう瑞穂さん
は、見ていて「大変だなあ」という感想の方が、
「たくさんの女の子に囲まれて羨ましい」という
ものより、ずっと強かったです。状況を楽しむど
ころじゃないんだろうな、という感じで、瑞穂さん
と視点を一体化したいとは、あまり思えませんで
した。


でも、物語はそんな瑞穂さんの、立場にふさわし
い人間へ育っていく過程を描く方向で進んでいき、
むしろまっとうな成長ストーリーという印象です。
そこでは、彼が男性であることや、エルダー・シ
スターが女性の立場であることには、あまり意味
を感じませんでした。
上述の紫苑さんの台詞にもある、瑞穂さんが少
しずつ備えていく優しさと強さは、彼が男性であ
るからこそという背景とは無関係のものですし、
「お姉さま」という立場も、舞台が女子校であり、
そも男性側からの女性性に対する視点が存在
しないことを考えれば、「女性であること」それ
自体に意味が発生しません。
そんな中、瑞穂さんは男性であることにも女性
であることにも根拠を持たない、理想人格への
成長を果たしてきました。
そういう描写が可能だったのも、キャラクターに
おける肉体性が希薄な、アニメというメディアで
描かれたからこそ、でしょうね。


逆に言うと、瑞穂さんが祭り上げられた、「お姉
さま」という立場にあったからこそ、そういった
成長が果たせたのだ、とも言えますね。
瑞穂さん自身には、自分を鍛えていこうというよ
うな自発的意志はそもそもなかったのにもかか
わらず、立場を演じるために努力を重ねる中、お
のずと成長も伴っていったわけです。
そういう祭り上げがされない中、女装する、ある
いは「かしまし」のように女の子になってしまった
自分を肯定し受け入れていくのには、また全然
別のドラマが必要ですし、もっと生っぽいお話に
ならざるをえないかもしれません。


男性視点・女性視点という、ある意味規制的な
見方を一度忘れさせてくれて、「お姉さま」なる
理想人格を味わえるという意味では、「乙女は
お姉さまに恋してる」は、見ていて、とても「楽」
な作品でした。
もっと女性としての姿・肉体性が意味を持つ、あ
るいは持つという認識を押し付けられてしまうか
もしれない他の作品だと、どう感じるかはわかり
ませんけれど……。


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★なんだかあんまり上手くまとまってませんが、
こんな感じでどうでしょうか……。
拙文失礼しました。





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