というわけで引き続き、「乙女はお姉さまに
恋してる」(公式サイト)は、第11話「戸惑い
の練習曲(エチュード)」を見てみました。
次回はいよいよ最終話という、クライマックスで
すね。そういう意味では、なんだかんだですごく
寂しくはあります。
ゲーム版では無理だった、瑞穂さんへの恋心が
同時にMAXという、まりやさんと貴子さんの描写
は、それぞれ照れくさいくらいに微笑ましかった
ですね。2人がかち合って、瑞穂さんをめぐる泥
沼の修羅場になったらどうしようと心配もしまし
たけど(笑)。
言っていいのかどうかわかりませんが、アニメ版
では最も大きな改変といっていい、ゲーム版だ
と各ヒロイン・ルート分岐後のイベントを、ダンス
パーティー前にそれぞれ繰り上げてきたことで、
まりやさんと貴子さんの気持ちの結論みたいな
ものへの道筋も、ある程度見えてきたような気
がします。
まりやさんの方のデート・イベントが今回ラス前
に配置され、一方の貴子さんのイベント、という
か事件の結果が次回の最終話に持ち越しにな
るなら、このまま貴子さんエンドでいっちゃえ!
とすっごく思ったりもするんですが(笑)。
いえ、この誘拐騒ぎの後での、瑞穂さんの部屋
での貴子さんの涙のシーンが、僕個人としては、
たぶんゲーム版で一番好きなところなので。
同じくらい好きなのが、貴子さんがヤキモチ焼い
て瑞穂さんの袖を引っ張り、「む〜」と可愛く拗
ねるとこですっ。オール貴子さんルートなら、
OVAでも買うのになあ。
少なくとも、まりやさんの方は、瑞穂さんに告白
することなく、自分の中で幼馴染同士としての距
離を納得して済んだとしても、外的要因によって
瑞穂さんの正体に気づいたと、他ならぬ瑞穂さん
本人にも知られてしまった立場の貴子さんは、そ
れを受けての自分の判断というか心持ちを、瑞穂
さんには直接伝えなくてはいけませんよね。
その時になにが起きるか、貴子さんの気持ちを
知って、瑞穂さんの側に初めて自発的な、恋心
の立ち上げみたいなものが描かれるのかどうか
というと……、うーん、どうでしょう。
次回のダンスパーティーで、瑞穂さんが恋心的
な決断を示せるほどの、特定のヒロインに対す
る個人的な心の変化といった描写が積み重ねら
れてきたわけではない現状、作品のひとつの結
論として求められる、「お姉さま」以上の答え方
というと……?
仰るとおりに、ストーリー・ライン上、「お姉さま」
でも「幼馴染」でもない瑞穂さんの立場に一番
近づける可能性があるのは、確かに貴子さんで
すけど……。
自分が男の子であることを知った上での貴子さ
んの反応を、瑞穂さんがどう受け入れるかを想
像するには材料が少な過ぎますし(まりやさん
に対しては、少なくとも顔を赤くする描写があり
ました)、それが、前向きな未来につながるも
のであることを祈りつつ、最終話の視聴を楽し
みにしたいと思います。
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