2007年04月02日

「RED GARDEN」第14話、見ました。


引き続き、「RED GARDEN」は、第14話
「戦う理由」
を見てみました。


short_g.gif


明らかになった裏の立場はさておき、ポーラ
さんのケイトに向けた個人的感情が、どうや
ら真実のものであるらしいことに、安堵してい
いと思います。されてますよね? そちらの感
想がすごく楽しみですけど。
一つの危惧として、これまでポーラさんがケイ
トに向けてきた気遣いは、全て任務のための
お芝居に過ぎないのでは、ということがありま
したので、ここで人間としての、ポーラさんの
感情があらわにされたことは、今後の展開を
予想・期待する上でも、とても意味があると思
います。
肝心の想い人の方は色々とそれどころじゃな
くって、「ケイトが自分から心を開いてくれる
のを待っている」のだとしたら、なかなかに報
われなさそうですけど……。さらにポーラさん
を想っている子もいるわけですし。


ケイトに対する気持ちと、組織の一員としての
立場の狭間にあるポーラさんの描かれように代
表されるように、この作品の魅力のひとつ、少な
くとも僕個人に、途中で投げ出さず見続けよう
と思わせている理由が、そういった「情」と「理」
のバランスなんだろうと思います。
例えば本格推理作品だったら、作中キャラの示
すどんな心情も、探偵の絶対知性に基づく謎解
き行為の「理」が超越して構わないわけです。
でもこの「RED GARDEN」は、それよりもずっと
視野の広いドラマで(狭いからダメというわけで
はありません)、それぞれのキャラクターにおけ
る情理の幅が、個人という枠の中で、上手に揺
れ動いていると思います。
そしてその揺れ動きが、無理に人間性を破綻さ
せたりせず、人間として見える範囲・動ける範
囲で、個々の物語を少しずつ構築していく語り
口に、僕としては納得しています。
今回はローズまで大ジャンプ出来るようになっ
ていましたが、それが出来た前提として、「レイ
チェルにもう迷惑をかけたくない」という、ローズ
の目線に合った動機が用意されていましたか
ら、素直に受けとめられました。


狂気でも絶望でも理由は色々あるにしても、
あるキャラを無理に暴走させて、ドラマを進め
ようとすると、展開は派手に出来る一方で、
他のキャラがただその暴走の被害者でしかな
いという、語り口の視点の集中と単一化も生
んでしまいます。
端的に言うと、「みんなの力をオラにくれ!」で
片付けられてしまえるようになってしまう。
特に活劇作品における、盛り上がりのための、
そういった演出を否定はしませんけれど。
「RED GARDEN」の場合は、現時点でも語り
口の視点は、各キャラに公平に分配されていま
すので、わかりやすい「ひとつの解答」がいまだ
に予想出来ず、彼女達の日々の、一歩ずつの
歩みと戸惑いを見つめるしかない、という気持
ちになっていきます。


short_g.gif


エルヴェがケイトに、「世界を敵にしても妹は
守る」という、心情としての真実だけは吐露し
たことで、ケイトにしてもその部分では、エルヴ
ェという個人を受けとめた上で、逃げようのな
いこれからの状況と向き合わなくてはならなく
なりました。
「敵だから」「狂って暴走してるから」と、相対
者を簡単に否定出来れば楽ですが、それで
は済まない局面に、さらに物語は進んでいき
そうです。見守りましょう。



posted by mikikazu at 09:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想・「RED GARDEN」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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