2007年03月25日

「RED GAREDN」第11話、見ました。


というわけで引き続き「RED GARDEN」
公式サイト)は、第11話「それぞれの想
い」
を見てみました。
うかうかしているうちに、地上波放送は終了
するは、OVAは告知されるはで色々ですが、
とにかくネタバレには気をつけたい今日この
頃です。
またGyaOでは現在、その最終話までを含む
全22話を今月いっぱい配信中だそうですか
ら、興味のある方はチェック〜なの〜♪←作
中ミュージカル風でよろしくっ
あ、それに、第10話感想での、りょうさん
よる心理学的見地からのテーマ的読み解き
も、とても参考になるのです。


short_g.gif


この「RED GARDEN」の日常パートは、アメ
リカ・ニューヨークの、ある学園を舞台にして
います。
お勉強というわけでもないのですが、アメリ
カの学園映画の歴史について解説した「ハ
イスクールU.S.A.―アメリカ学園映画の
すべて」
(長谷川町蔵・山崎まどか 国書
刊行会)という本に、目を通す機会がありま
した。
アメリカの学園映画というと、僕はジョン・
ヒューズ止まり(つまり80年代まで)の認識
しかないのですけれど、アメリカの学校には、
それぞれのグループによる明確な階層差が
あり、その違いがドラマを生む素地になると
いうことが、この本における映画を見る視点
の、ひとつの立脚点ですね。
対談形式の文章は特に面白みがあるわけ
ではありませんが、とりあえず数をこなした、
という点では価値がある本だと思います。


本来なら交わらない学園内階層に属するキ
ャラクター、
・ケイト(良家出身でエリート・グループ「グレ
ース」に所属)
・ローズ(片親家庭で裕福とはいえず、大人し
く地味な性格)
・レイチェル(パーティ好きな遊び人グループ
所属)
・クレア(グループに属さない一匹狼)
の4人が、事情により運命を共にすることにな
っていくという展開は、状況の差こそあれアメ
リカの学園映画にもよくあるフォーマットで、
「RED GAREDN」においても、モンスター達と
の戦いと平行して、それぞれの学園・家庭ドラ
マは、続いて描かれていますよね。
アメリカの学校といっても様々ですが、あくま
でイメージとして、「RED GARDEN」の学園生
活における階層差の雰囲気というものは、リア
リティということではなく、物語に必要な世界
観の構築という意味で、とてもうまく描かれて
いると思います。


それはつまり、これまでの感想でも再三述べて
きた、キャラクター同士の距離感の表現につな
がっているわけですが、例えば、生死を共にせ
ざるを得なくなった関係の4人であっても、学
内で接触があるのはケイトとローズくらいという、
明確な日常世界の規律というか階層ルールの
継続は、彼女達の日常から乖離し過ぎてしまっ
た運命の過酷さを伝えるためにも、有効に機能
していると思います。
しかも、最初からローン・ウルフだったクレア、
階層の同じ友達が学内に1人しかいないローズ
はともかく、それぞれ属するグループがあるケイ
トとレイチェルにおいては、その立場の揺らぎ
と喪失が着実に進行しつつもあって、その急ぎ
過ぎない語り口は、「RED GARDEN」という物
語世界の、そこで生きているキャラクター達に
とっての確かさ、そして全てが現実であるがゆ
えの残酷さを構築していってると思います。


これが例えば、一足飛びに非日常の世界に移
行して、モンスター達とのバトルが、そのエピソ
ードの文脈を完結させてくれるような、敵を倒
せばとりあえず、そのエピソードでの問題は解
決するような、少年バトル物みたいな構造であ
れば、もう少し楽なんでしょうけれど、日常の問
題は日常の問題、非日常の問題は非日常の
問題という線引きが明確な「RED GARDEN」に
おいては、そういう毎回ごとの安易な爽快感は
得られない代わりに、総体としての物語世界が、
より深く、与えられた物語の文脈に対してより
リアルに刻まれつつあると思います。
だからこそ、物語がやっと半ばに達した現状で、
日常と非日常の不幸な交差と侵食が少しずつ
生まれつつあることに、見る側は戦慄と、感情
移入の度合いを深めていけるわけです。


そういう冷然とした語り口の中で、やっと職を
見つけた、というか元のハンバーガー屋に出戻
るまでのクレアの、一連の職探しの描写が個人
的にとても微笑ましかったりもしました。
学内での立場がなく、他の3人とも積極的に関
わらない彼女にとって、日常とのつながりが、
何とかまた生まれたのは、安心すべきことなの
で……。


short_g.gif

あ、「ツンデレラ」は真面目なドラマではなく
て、そういうのですか……。曲は好きですけど、
EDの絵柄自体はちょっと苦手なので、どうしよ
うかな、ですね。
ともあれ、PS2ゲーム版の各ルートも慌てず楽
しんでくださいね。アニメ版は、たぶんネタバレ
的には大丈夫みたいですし。
「月姫」は、相当なプレイ時間を覚悟しないと
いけないかも……。僕でも2ヶ月くらいは費や
したような。りょうさんだと1年くらいはかかって
しまうかも……いやなんでもないですですっ。


posted by mikikazu at 10:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ感想・「RED GARDEN」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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