2007年03月17日

Ninja Consultantによるアメリカン・オタク日本滞在記


以前にも少しお伝えしましたけど、アメリカ・
ニューヨーク発のポッドキャスト「Ninja Con
sultant」
のホストであるErinさん(女性)と
Noahさん(男性)は、昨年末から20日間ほ
どの日程で、日本に滞在されていました。
その滞在体験を語るエピソードの配信が、
13日の第39回から始まっています。
「20日間も日本にいたら、とんでもなくお金
がかかったんじゃないの?」と誰もが訊い
てくるそうですが、友人を通して知り合った、
かつてErinさんの高校に交換留学生として
在籍していた日本人のMikiさんと、そのご
家族が、泊まる場所も含めて色々と手助け
してくれた、とのことです。
ただし、アメリカの倍以上するアニメDVDに
限らず、全般的な日本の物価の高さには、
かなり閉口されていたようですけど。特に
電車賃の異様な高さとか……。


日本滞在についてのエピソードは、4回ほど
に分けて語られる予定だそうで、まずこのパ
ート1で紹介される、ErinさんとNoahさんが
訪れた場所は――

・秋葉原のK-BOOKS(コミケのカタログを買
 うため)、とらのあな
・東京ビッグサイトで12月29日〜31日に開
 催された、コミックマーケット71の3日間全て
・渋谷CHELSEA HOTELでの浅草ジンタのラ
 イブ
・まんだらけ渋谷店
・ゲーマーズ
・Mikiさんの暮らす厚木の神社で初詣(「あず
 まんが大王」で描かれていたようにおみくじ
 を買う)
・ディスカウント・ストアのドン・キホーテ
・怪獣映画によく登場し、「魔法騎士レイアー
 ス」でも舞台になっていた東京タワー
・新横浜のラーメン博物館
・新幹線・青森経由で札幌。「マーマレード・
 ボーイ」に登場していた札幌の時計台。

といったところです。
あ、メイド喫茶については、時間がないのと、
時差ボケがひどいNoahさんの体調がよくなか
ったので、少し覗く程度だったそうです。
この後も、宝塚を見に行ったり、さらに福岡ま
で行ってトンコツ・ラーメンを味わったりとか、
色々お話は続くみたいですね。


short_g.gif


ともあれこのエピソードでのメインの話題は、
オタクの祭典コミケになります。
アメリカの大きなアニメ・コンベンションに慣
れているお2人でも、コミケの規模は、やは
り驚きだったようですね。
反面、会場があまりにも広大なために、「げ
んしけん」で描かれていたような、ぎゅうぎゅ
う詰めの大混雑、というのはマンガ的誇張
かも、という感想もありました。
コンベンションでも、アーティスト・アレイと
呼ばれる、アマチュア(セミプロ含む)の作
家さんが作品を掲示するスペースはありま
すが、コミケにおける参加サークルの数と、
そのジャンルの細かさは、想像を超えてい
たみたいです。
チラシを渡されたことで知った、「鋼の錬金
術師」のエド×ロイのオンリー・イベントみた
いな、極端に絞ったテーマの同人イベントも
開催出来る(エド×ロイはメジャーかもしれ
ませんが)、日本のオタク層の厚さ・濃さも
同様に驚きとして語られていました。


加えて、コスプレイヤーの割合は、アメリカの
コンベンションの方が高い(50〜60%)そう
なんですが、数は少なくとも、日本のコスプ
レイヤーさんの方が、はるかにそのクオリテ
ィにおいては勝るとか。
アメリカには女性キャラのコスプレをしたがる
男性OTAKUさんが結構おられるんですが、
コミケでも同じように男性の女性キャラ・コ
スプレを見つけて、それが世界的傾向(?)
であることも確認されたり……。


short_g.gif


色々伝え聞いていた日本のことが、実際は
違うという発見もあったようですね。
いわく――

「日本は到る所に自動販売機があるそうで、
2フィート(約61センチ)ごとに並んでいるく
らいだと想像していたけど、実際には20フィ
ート(約6メートル)ごとくらいだった」

「秋葉原はオタクとオタク・グッズのお店で
埋め尽くされたオタク・タウンだと聞いてい
たが、確かにそれも事実だけれど、一般人
らしき人もたくさん見かけた」

「日本では携帯電話も自動販売機で買える
と聞いていたので、それを頼りにしていたの
に、そんなのは見つからなかった」

――などなど。
携帯電話は、それはまあ自販にはないでしょ
けれど、外国人だからか、普通の携帯ショッ
プでプリペイド式のものを入手するのにも、
ひどく手間がかかってしまったとか。


文化的差異ということでは、アメリカ人がや
ってくるというので、Mikiさんのご家族は、
わざわざクリスマス・ケーキを用意して(来
日は12月26日)、お2人を歓待しようとし
ていたのに、「アメリカではクリスマスにケ
ーキを食べたりしないんですよ」と答えて
驚かれたり、年が明けると、彼らがアメリカ
人だと知った日本人達が、丁寧に英語で
「ハッピー・ニューイヤー」と言ってくれるの
に、アメリカではそんな大したイベントでは
ないニューイヤーも、日本では「お正月」と
して、とっても大事な時期なんだなと気づか
されたりとか……。
あと、初詣に行った神社でふるまわれた甘
酒を、アメリカ人のErinさんとNoahさんはそ
れなりに美味しく飲めたのに、日本人のMiki
さんは、「まずっ! こんなの飲めるなんて
信じられない!」と受けつけなかった逆転も
あったようです。
「僕に言わないでよ。君達の国の文化でし
ょ?」と返したNoahさんの言葉が、なんだか
可笑しかったですね。


short_g.gif


というわけで、90分間近くにわたって、アメ
リカ人オタクから見た日本の実像が生の言
葉で伝えられているという点で、とても面白
い内容だと思います。
お2人は全く日本語はダメだそうで、何度も
道に迷ったりとか、注文が全然通じなかった
りとか色々と不便もあったようです。
最近は、外国人オタク向けの日本ツアーも
たくさん企画されているようですし、それを
利用すれば、そういう面での不便は軽減さ
れるでしょうね。でも、自由に計画して自由
に動くのもまた面白いでしょうし、それぞれ
の人に合ったプランを見つければよいのだ
と思います。
続きのレポートが面白いものでしたら、また
ご紹介しますね。
posted by mikikazu at 12:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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