あ、そろそろニューヨーク・コミコン(公式サイト)が
始まっている頃なんですね。
ポッドキャスターの現地組では、ニューヨーク市か
ら北に1時間の距離にあるビーコン在住の、Geek
NightsのRymさんとScottさんが、行ってみる予定
だと言ってました。金曜日だけで、雰囲気を覗くらい
になるみたいですけど。来週の放送でレポートして
くれるそうですから、楽しみです。
他にニューヨーク在住の方だと、Ninja Consultant
のErinさんとNoahさんも、このコンベンションには
行かれるそうですから、レポートを期待したいです。
お二人は昨年末から日本に滞在されていたそう
で、現地で収録したコミケの模様なんかも、少し
だけ公開されてますけど、日本滞在記のフル・レ
ポートも、いつか聞かせて欲しいですね。
そのニューヨーク・コミコンでは、アメリカン・アニメ・
アワード(公式サイト)の第1回受賞者も発表され
るのですが、その模様の一部は、IGN.com提供
によるこちらのページで、
http://tv.ign.com/animeawards2007/
現地時間24日午後9時(日本時間25日午前11時)
からストリーミング中継されるそうです。
完全な番組としての放送は、3月23日に、Anime
Networkでもあるようですが。
僕自身は、ちょっとリアルタイムで見られそうにない
ので、チェック出来る方は、よろしくお願いしますね。
で、今日の本題はニューヨーク繋がりということで、
そこを舞台にした作品「RED GARDEN」(公式サ
イト)の、第9話「めざめ」と第10話「戸惑い」を見
てみました。
語り口のクオリティは引き続き好調で、不満はま
ったくありません。2バージョンあるDVDのCMは、
やっぱり苦笑しますけど(笑)。
作品としての一番の魅力は、呪いを巡り対立する
2つの組織の戦いという外枠のお話と、そこに巻
き込まれた4人の女の子達からの視点という内枠
のお話の距離になるんでしょうね。端的に言えば、
世界と個人の距離ということですけど。
人間は誰しも、自分の主観を通して世界を把握し
ているわけですけれど、物語という装置は、その
世界を伝えるにあたって、色々な視点を提供する
ことが出来ます。
提供される視点の数とバランスによって、作品の
性格というものは規定されていくわけですが、こ
の「RED GARDEN」の場合は、僕個人からは物
語に対して理想形に近い、語られ方をしていると
思えます。
こういうお話をやるなら、こういう語り方、カメラ
とキャラクターの距離が最適なんだろうなという。
僕はアニメ作品を見ていて、「もう少しカメラが
キャラに寄ってくれたらいいのに」あるいは「引
いてくれたらいいのに」という気持ちを、物理的
にも比喩的にも感じることがあります。
最近の作品でいうと「ARIA」なんかは、「もっと
引いた視点から伝えるべき」と、もどかしい気持
ちにさせられることが多かったですし、「せんせ
いのお時間」なんかは、「時にはもっとキャラに
近づいてもいいのでは」と感じたりもしました(そ
の辺の気持ちを救ってくれたのが、りょうさんの
書かれたSSだったわけですが)。
「RED GARDEN」だと、キャラクター・デザイン自
体が、可能なカメラ視点を規定してしまっている
面も大きいですが、現時点でずっと正解の語り
口が続いているという認識は、見ていてとても
安心出来ます。
外枠のパーツと内枠のパーツが、徐々に重なっ
ていくエピソード構成も順当で、設定の道具とし
て明確であり、また個人としても関係性を複数備
えたリーズというキャラが、2つのパーツをつなぐ
装置になっていく展開は、よい仕事をしていると
納得出来ますね。
キャラクターとして、感情移入とか好き嫌という
のとは少し違うのですけれど、抱えたもどかしさ
みたいなものが「わかる」キャラは、僕の場合ク
レアになるでしょうか。
いえ、彼女と同じように電気・電話を止められた
経験があるから、というだけじゃないです(笑)。
不器用以前の強がりと、無力ゆえの現実との衝
突の狭間で、コースから外れて先行きが全然見
えず、自分で自分の笑顔を殺してしまっている
彼女の立ち位置は、4人の中でも特に目立つも
のです。
若いから、というだけではなくて、色々な現実の
歯車がかみ合わないもどかしさと苛立ちは、ある
意味リアルなキャラ立てでしょうし……。
人にもよるでしょうけれど、彼女が視聴者視点か
ら見ていて「腹が立つ」キャラには決してならず、
そういった心のじれったさ、どちらを向けばいい
のかわからない歯がゆさがまず伝わってくるのは、
この作品が成功している証拠のひとつになると思
います。
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