わりに若い年齢層のANIMEファンが集まっている
感じのポータルサイトtheOtaku.comで現在進行
中のアンケート調査のお題が、
「How has watching anime changed the way
you speak in normal conversation?」
(アニメ視聴によって、あなたの日常会話における
話し方はどんな風に変わりましたか?)
だったりして、興味深いのです。
日本のアニメファンでも、流行のマンガやアニメの
台詞がつい口をついて出たりとかはありますよね。
この調査の場合は、北米のイングリッシュ・スピー
カーさん達が主な対象ですから、外国の言語がど
んな風に浸透しているのかは、面白い現象だろう
と思います。
さっそく、現時点での結果を引用してみますね。
1.「『baka!(馬鹿!)』や『kawaii(可愛い)』といっ
た日本語をひとこと言ってから、その意味の英語
(「idiot」や「cute」)を付け加えてしまう。あるいは
その逆だったり」……128(29%)
2.「どんなことを話している時でも、見たことのある
アニメのエピソードを連想してしまう」……109(24%)
3.「『it can't be helped(それは仕方ないね)』の
ようなアジア的な言い回しが、そういう時つい口を
ついて出てしまう」……65(15%)
4.「何も変わってない」……63(14%)
5.「他の人も理解出来るかもしれないし、そうでも
ないかもしれない、『oni(鬼)』や「shinigami(死神)』
といった日本文化的物言いをしてしまう」……61(14%)
6.「個人的な階層意識によって、知人の呼び方を
決めてしまう」……19(4%)
1位での「baka!」や「kawaii」といった単語は、
フォーラムでの書き込みでもよく目にしますね。
書き込みだとそれだけでいいですが、日常会話で
同じ意味の英語を付け加えてしまうのは、「あ、こ
れは日本語で、こういう意味だから」という親切心
と、「ふふん、日本語がつい口に出ちゃった」とい
う、日本アニメファンとしての自己アピール、みたい
な意味合いのミックスだったりするでしょうか。
2位の、「これはアニメのあのシーンみたいだな」
という連想は、日本のアニメファンでも多くあると
思います。
3位の、「it can't be helped(それは仕方ないね)」
という言い回しは、日本語だと当事者が発しても、
周囲の理解を前提として大丈夫な場合が多いです
が、英語だと責任放棄的発言だとも受けとめられて、
トラブルの際は、あんまり使わない方がいいかもし
れない表現です。
それをあえて逆に、日本語的なニュアンスで使って
しまう、ということですね。問題が起きないといいん
ですが。
6位の階層意識(hierarchy)というのは大仰ですが、
要するに「chan(ちゃん)」とか「sama(様)」とか付け
て相手を呼んでしまう、ということです。たぶん。
では寄せられたコメントから、さらに具体的な例を紹
介していってみます。
・「baka」や「nani(なに?)」はいつでも使います。
それから特に「yaoi」も
・友達同士でなら、アニメキャラから引用したニック
ネームで呼び合ったりします。
・英語での会話にうまくはまらなくても、「mizu 」(水)
や「nani (なに)」はつい使ってしまいます。
・「あずまんが大王」を見てから、友達みんなを「chan
(ちゃん)」付けして呼ぶようになりました。
「kun(君)」とか「san(さん)」も使いますね。
・時々「dattebayo(だってばよ)」を最後につけてしまい、
他の「NARUTO」ファンの友達を怒らせてしまってたり。
・「Foxxe」というニックネームの友人がいるので私は
彼を「Kitsune-kun」、時には「Kitsune-sama」と呼ん
だりしてます。(Foxはキツネ)
・とても仲のよい男友達なら、「onii-chan(お兄ちゃん)」
女友達なら「oneechan(お姉ちゃん)」と呼んだりも。
・時々だけですけど、実兄のことを「Onni-Sama!(お兄
様!)」と呼んであげたりしてます。
↑最後のは、ひょっとしてお兄さんの側の趣味だった
り(笑)。人のこと言える立場じゃないですが。あわわ。
もちろん、こういう「わかる人にしかわからない」言い
回しは日常会話において使い方に注意が必要ですし、
日本語全体をよく理解しないままで、一言のフレーズ
だけを引用してしまうことの危険を指摘する意見も、
ちゃんと寄せられています。
まあ、多くの場合は、ホントに内輪のANIMEファン同
士だけで使ってるみたいなんですけどね。
なんにせよ、アニメなりマンガが外国語や外国文化を
学ぶきっかけになっていくのだとしたら、それはとても
良いことです。

