というわけで「涼宮ハルヒの憂鬱」の後半につ
いてはコメントしないことになりましたので、代
わりというと申し訳ないですが、課題になって
いた「フルメタル・パニック? ふもっふ」(公式
サイト)を、続きの第13話「女神の来日(受難
編)」から、ラスト・エピソードになる第17話「五
時間目のホット・スポット」まで、頑張って見て
みました。
メインの課題というのは、ここまで登場していなか
った、人気ヒロインのテッサ――テレサ・テスタロ
ッサさんを確認することにありました。
とても人気のある方、という以外の事前知識はあ
まり持ち合わせていなくて、軍人で潜水艦の艦長
という立場から、それこそ「魔法少女リリカルなの
は」シリーズのリンディ・ハラオウンさん(次元航行
艦「アースラ」艦長)のような、落ち着いた大人の
女性なのかな、と想像していました。
で、実際に登場されたのが、ご存知のようなドジッ
子さんだったので、とても驚いたわけです。
なんというか、挑発的なくらいに、声優さんの演技
も含めて、いわゆる萌え要素をフル装備されている
ような人なので、好き嫌いがはっきり分かれてしま
うだろうとは思います。
ポッドキャストAnime World Orderのクラリッサさ
んとかは、「sxxxxxd bxxxh」と呼ぶくらい彼女の
こと嫌ってましたし。
僕個人の意見としては、そういうキャラであるがゆ
えに、この「ふもっふ」という作品だけで判断するの
は、彼女に対してフェアじゃない、という感じです。
ずっとシリアス編であるらしい第一作、彼女の職場
である軍を舞台にした第三作「The Second Raid」
における、彼女本来の活躍を見てみない限り、どう
こう言ってはいけないと思うのですね。
それは、「ふもっふ」という作品それ自体にしても同
様で、あくまでコメディ番外編であり、本来の物語や
設定に対しての解説を何もしていないこの作品だけ
を見て、「フルメタル・パニック」世界を評価したら、フ
ァンの人はきっと嬉しくないでしょう。
そういう作品性格は、確かに弊害にもなっていて、
僕はこの「ふもっふ」で、初めて「フルメタル・パニッ
ク」を経験したのですから、色々な場面で、入り込
めない疎外感を感じたのも事実です。
テッサさんの、宗介君に対する気持ちにしてもそ
うですし、宗介君とかなめさんがいい雰囲気にな
っても、そこに至るこれまでの過程を僕は知らな
いわけですから、いきなり結論だけを示された感
じで、少々寂しかったですね。そも、どうして宗介
君が彼女を守っているかも、任務として以上には、
この作品だけではわからないですし。
普通のコメディ系の作品でも、物語を進めるため
のシリアス要素は、必要最低限挿入されるもので
すけど、この「ふもっふ」においては、その辺は潔
く切り捨てられていて、その結果「ドタバタに徹す
る」という目的は見事に達成出来ていたと思いま
すが、演出・作画のクオリティという面以外での評
価は、僕のような部外者には難しかったですね。
ともあれ、これまで時間がかかってしまい、すみま
せんでした。