2007年01月10日

アメリカでアニメDVDが売れなくなってきた理由――Delaware Anime Societyからの意見・その1


アニメ・マンガの海外情報について知りたい方にとっ
て、「アニメ!アニメ!」さんは、誰でもがまずチェック
する、とても有益なサイトのひとつだと思います。
もちろん僕もその一人で、特に現地で、アニメ/マン
ガ関連の仕事をされているというロミさんによる、
「海外『ANIME』『MANGA』100の質問 」のコーナ
ーは、ビジネスに関わっておられる当事者からのご
意見ということで、いつも参考にさせてもらっています。


そのコーナーでは最近、ファンサブ問題に始まる、ア
メリカ市場での問題について話題にされています。

「ファンサブ論争に思う『アニメ業界の憂鬱』」

現在進行中の「その4」と題されたパートでは、アメリ
カ市場での、近年のアニメDVD売り上げ不振について、
その原因に関する考察を述べられていて、僕も関心の
あるテーマだったので、とても勉強になりました。


で、僕が思ったのは、業界側・売る側の方からの意見
に対して、実際にアニメDVDを買う、あるいは買おうと
しない、アメリカのファンの側は、この問題をどう考えて
いるのだろう、ということでした。
だったら、当事者に直接たずねるのが手っ取り早いと
いうことで、交流のある、アメリカ・デラウェア州のアニメ
クラブDAS――Delaware Anime Societyの代表で
あるMattieさんにお願いして、メンバーの方にいくつか
質問をまわしていただきました。


質問のポイントは、記事で述べられていたアニメDVD売
り上げ不振の理由や、ここ最近僕自身も述べてきた疑問
を踏まえて、

1.アニメDVDのリリース数は多過ぎる?
2.アニメDVDの価格は高過ぎる?
3.既にファンサブで見てしまった人は、概してもうDVD
 を買ったりはしない?
4.ファンサブは今でも業界に貢献している?
5. コンベンションに行ってコスプレを楽しむような人と、
 定期的にアニメDVDを購入するような人は、全然違う
 種類のファン?


の五つです。
DVDの売れ行きは落ちているのに、コンベンションの参加
者は増えているのは何故とか、今の世代のファンが、ファ
ンサブをどう考えているのかとか、ずっと気になっているの
は僕だけじゃないと思います。
幸いに、複数の方がそれぞれの考えを返してくれたので、
紹介していきますね。全部を一度に、というのは無理なの
で、3〜4回くらいに分けて少しずつということで。
あらかじめお断りしておきたいのは、意見はあくまでそれ
ぞれの方の、個人的な立場からの考えでしかなく、それが
アメリカのファンを代表しているとか、アメリカのファンはみ
んなこんな風に考えているとか、飛躍してほしくないという
ことです。
日本のファンがみんな同じ考えをしているわけではないよ
うに、向こうのファンも、それぞれ個人が違う考えを持って
いるわけですから。よろしくお願いします。
ではまず本日ご紹介するのは、現在30歳ということで、そ
れなりに年季の入ったアニメファンである、raithnorさんか
らのご意見です。


short_g.gif


1.アニメDVDのリリース数は多過ぎる?

それぞれのシリーズの性格の違いを考えれば、それは大し
た問題ではないでしょうね。「BLEACH」を好きな人々は、た
ぶん「エウレカセブン」を好きになったりはしないでしょうから。
でも、アニメ販売会社がDVDにエピソード本編だけで、映像
特典を収録しなかったりすることと合わせて、DVDに収録さ
れるエピソードの数については、問題にされやすいです。


2.アニメDVDの価格は高過ぎる?

アメリカでのアニメDVDの平均的な価格は、1枚につき3
〜5エピソード収録で、大体30ドルといったところです。
ということは、全26話のシリーズで、6〜7枚のディスクに
なりますね。中には、廉価版のDVDボックスがリリースされ
るまで待つ人もいますが。一般的に、小売店で購入するよ
りは、オンライン・ストアで注文した方が安くなります。


3.既にファンサブで見てしまった人は、概してもうDVD
 を買ったりはしない?

いわゆるカジュアルなファンには、そういった傾向があ
るでしょうね。ケーブルテレビで放送される英語吹替版
のアニメの数も以前より増えてきていますし。それを見
てから、もう一度見たいかどうか決めるわけです。時に
は、アメリカでの放送のために施された改変が、例外的
な理由になることもありますが。


4.ファンサブは今でも業界に貢献している?

なんらかの理由で、合法的に輸入されないアニメ作品と
いうのは、いつでもあると思います。それほどの興味が
向けられないのか、作品の権利自体が調査されていな
いのか……。
そもそもアニメ自体が、まだまだアメリカでは、一般的に
小さな市場しか構築出来ていないのかもしれません。
アメリカ側の会社によって、本来は10代向きの作品を、
5〜7歳くらいの子供に受けるようにと、とんでもなくひ
どい翻訳がされたりもしますし……。最近では、そんな
ことも減ってきましたけれどね。
よく言われるのは、アメリカで作品がライセンスされリリ
ースが始まった後も、あえて意図的に、ファンサブを流し
続けるグループがいる、ということです。


5. コンベンションに行ってコスプレを楽しむような人と、
 定期的にアニメDVDを購入するような人は、全然違う
 種類のファン?

友達と一緒にコンベンションに出かけるような人々の多く
は、他のことにまで興味は向かないのかもしれません。
たいていのことはオンラインで済ませてしまえますし、
ディラーズ・ルームでの買い物は、いわゆる「衝動買い」
的なものが多くなるでしょう。海外からの輸入を待ってい
ると、数週間もかかるような品が目の前で見つかったり
することもありますから。
大抵の場合、DVDには色々なものが見つかりますが、そ
れも買うまでの興味があるか、その値段を手頃だと感じ
るかどうかによりますね。
アニメを見るためにコンベンションに行くような人は、何か
新しいものを見たいけれど、ファンサブを見るためのブロー
ドバンド環境が整っていない人である場合が多いです。                    



short_g.gif

「え? ひょっとしてテレビ未放送で、DVDのみ収録の
オリジナル・エピソードなんてあったりしたの?」と一瞬驚
いてしまいました(笑)。
ともあれ、素敵なエピローグをありがとうございました♪
そうですね、アテナさんならあのエレベーターは間違い
なく寝ちゃいそうですけど(笑)。
雪玉を一緒に押してくれたと感じるのは、むしろ僕の方
かもですね。本編のイメージを、いつもポジティブに素
敵に増幅してくれていたようで。僕は、頭の固い理屈し
か言えませんから。
「ペルソナ3」のSSについての感想は、またゆっくり楽し
ませてもらってからお伝えしますね。


posted by mikikazu at 13:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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