2007年01月05日

「乙女はお姉さまに恋してる」第5〜7話、見ました。


レビューが続いちゃってますけど、とりあえず「乙女はお
姉さまに恋してる」
は、第5話「真夜中の教会(チャペ
ル)」
第6話「夏の日の狂想曲(カプリッツィオ)」、そ
して第7話「小っちゃな妹(かな)と大きなリボン 」まで
見てみました。
ここまでのお話も夏から秋にかけての、ゲーム版のいわ
ゆる共通ルート内の進行をベースにしていますので、誰
かのルートを一つでも最後までプレイしておられるなら、
ネタバレ的な心配はないと思います。


20〜30ページほどの原作コミック1エピソードを、30分の
長さのアニメに引き伸ばす作業の試行錯誤を続けて久し
い(無理な場合は、15分2話構成にしていましたが)、「A
RIA」のアニメ版に対して、会話テキストだけでも相当な
分量のあるゲームの物語を、いかに1クール全13話構成
の中に刈り込むかという逆の作業が、この「乙女はお姉さ
まに恋してる」では行われているわけですが、以前にも述
べたように、原作のポイントを的確に押さえた、良質なア
ニメライズが引き続いて示されていると思います。
もちろん比較して駆け足なのは確かですし、ゲーム既プ
レイ者は、アニメ版で語られなかった時間を、いくらでも脳
内補完出来るわけですが、それでも「これは語っておかな
いと」という場面は、ちゃんと引き継がれています。


そのために役立っている最大の変更点は、主人公である
宮小路瑞穂さん(「君」づけするべきか、いまだに迷います)
が、語り口において、男性主人公としての主張と視点を、
控え目にしているところでしょうか。
ゲーム版の神村ひなさんよりも、さらに押しの弱そうな(笑)
堀江由衣さんの演技・声質もあるでしょうけれど、作品世
界のキャラの1人という、ある意味平等な立ち位置が、上
手く機能していると思います。
彼の主人公としての特権は2つあって、1つは、女性ばか
りの生活空間の中で、唯一の男性であるということ、そし
てもう1つは、にもかかわらず学園内の女生徒から「お姉
さま」と慕われてしまうくらいの、美少女として通用する容
姿と物腰を持ち備えていることですよね。


その2つの特権は、ゲームのプレイヤーにも、世界の中で
の、少々くすぐったいようなオンリーワンの視点を提供す
る一方で、扱いを間違えば、一個人としての瑞穂さんの立
場を崩してしまうものです。
神視点から、女性キャラをただ隷属させるような、成人向
けゲームの世界なら、それも許されるのかもしれませんが、
あいにくとこの「乙女はお姉さまに恋してる」の世界は、少な
くともPS2版とテレビアニメ版に限れば、もっとずっと健全な
場所です。
主人公主観で語られるゲーム版は、終始瑞穂さんが自分
の立場を自覚し自分ツッコミを入れることで、与えられた特
権性を緩和していたわけですが、第三者視点で語られるア
ニメ版では、その手法をとらず、瑞穂さんのキャラ立てから
男性性の要素を薄めることで、作品を整理しています。
他人に聞かれることのない内心の声でも、「〜なのよね」
と言わせてしまうくらいです。
結果、そもそもの設定から喚起される倒錯性のようなもの
が薄れ、作品として淡白になったとも評せますが、僕個人
としては爽快さが優先された、正解の方向性だと思ってい
ます。
おかげで、「下級生の唇を奪う○○お姉さま」みたいな濃い
倒錯系のギャグが挿入される余地がなくなってしまったわ
けで、それが残念だという意見も理解出来ますけれど。


ただ、それで作品が上品になったと言い切れないのは、何
故か時々、見せてはいけないもの(察してください)が見え
るシーンが発生するからですね。
エピソードによっては全く挿入されない一方で、見せる必
然性がないようなショットでも、見えてしまったりするエピソ
ードがあったりする不統一は、作品全体を評価する上で、
とても困ってしまいます。
こういうことって、「見せる」「見せない」という作品カラーは、
あらかじめ規定されていそうなものですが。むむ。


short_g.gif


「ペルソナ3」は、いよいよタルタロス最後の番人シャドウ
を撃破し、最終決戦を迎えるまであと一週間、という辺り
です。たぶん最後の戦いは、相当に大変だと思うので、
お休みの日を待ってから、時間をかけて集中して挑みた
いです。
現在のレベルは65ですけど、大丈夫でしょうか……。


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