というわけでこちらでも、「乙女はお姉さまに恋してる」
を第4話「開かずの扉の眠り姫」まで見てみました。
そういえば、原作ゲーム(PS2版)発売が昨年末でしたか
ら、そろそろ1年経っちゃうんですね。はやいものです。
それ以降、「当たり」のゲームと出逢えていないような気
もします。
ともあれ、原作ゲームを楽しんだ者の目から見て、このテ
レビアニメ版でのストーリー再構成は、それなりに上手く
やっている方だと思います。「原作の大切なアレをスルー
した!」ということは特に無かったような。
今回初登場の一子ちゃんも、ゲーム版に負けないくらいに
頑張ってマシンガン喋りしてましたし。
しいて言うなら、エルダー選挙の前に、瑞穂さんが奏ちゃん
を励ますくだりは、選挙戦において有効な材料として機能
した筈だから、話の筋の説得力という意味で、アニメ版でも
あった方がよかったかも、くらいですね。
逆に余計に付け加えられたものというと、第4話の一子ちゃ
ん登場シーン前後で、見えてはいけないものがいくつか見
えていた点になるでしょうか。
ここまでのお話では描かれなかったので、「そういうことは
やらない作品」だと思っていましたから、少々ショックでした。
今後、過激に繰り返されるようでしたら、視聴は停止という
ことになると思います。
ゲームと違い、より客観視点から描かれるようになったこと
で目立ってしまったのは、二度ほどあった、世界史の授業で
の、瑞穂さんと貴子さんの私語ですね。
ゲーム版では瑞穂さん主観でしたから、貴子さんの台詞にだ
け集中していればそれで良かったのですけれど、私語をする
2人に客観視点からカメラが向けられ、先生の声も大きく流れ
るアニメ版の描写では、話の内容より、「生徒の模範たるエル
ダーと生徒会長が、そんなに延々授業中私語してたらダメで
すっ」ということに気づいてしまいました(笑)。
個人的な希望を言うと、全12話というこのテレビアニメ版で
は、特定のヒロイン・ルートまで描かずに、12月の降誕祭辺
りまでのいい雰囲気で、なんとなくまとめてくれるのでもいい
かなと思ってます。各ヒロイン・ルートはOVAとかで。
広告ビジュアル的なメイン・ヒロインは紫苑さんかもしれない
ですけれど、シナリオの重みというか深さは、ヒロインみん
な同じくらいだと思うので、誰かを選ぶ決定的な基準がない
といいますか。
あるいは、アニメ版は完全オリジナルの展開、というのもあ
りかもしれませんけど。

別に返句というわけではないんでしょうけれど、引き続き
りょうさんが書いてくれていた、「ペルソナ3」の主人公とゆ
かりッチさんの会話というか寸劇が、いい雰囲気なので嬉
しいです。というか、こういうのを読めるのなら、プレイした
価値があったと思うわけです。うんうん。
確かに運動部に入部していれば、同じ運動部のゆかりさん
に「(一緒に)がんばろ!」って言ってもらえたんですよね。
部活の帰りに一緒になったりとか。惜しいことしたなあ(笑)。
でも僕が生徒会を選択したのも、合理的な理由と同じくらい
に、「美鶴先輩に頼まれたら断れないよね」ということがあっ
たんですけれど。ああ、その辺が、主人公に自分(プレイヤ
ー)が入っちゃってる、ということかも。
もう一つは、美鶴先輩が主人公のことを「適応能力がある」
と評価していたことで、他人との関わりによって進化する
「コミュ」を増やすことが重要なこの作品では、部内の狭い
輪以上の、多くの校内関係者との会話や折衝が求められる
生徒会の方が、より役立つかもという想像もありました。
ともあれ僕も、頑張ってプレイするのです。
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