2011年12月26日

調査・アメリカのアニメコンベンション参加者は増えたのか減ったのか?(2011年1月〜11月期)


毎年この時期恒例の調査ですが、今年でとりあえず4年目になりますね。
引き続いてですけれど、アメリカのマンガ・アニメ市場は縮小傾向にあって、今年辺りそろそろ底を打つんじゃないかという話もありますが、とりあえず全体的には復調の兆しが見えないようです。
その一方で個別の作品では、4月に発売された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のブルーレイが全米売上TOP10にランクインしたり(当ブログ4月18日付け記事)、9月から新装出版されている竹内直子さんの「美少女戦士セーラームーン」原作マンガが、グラフィックノベルの売上ランキングを席巻したりという明るいニュース(アニメ!アニメ!ビズ 12月11日付け記事)もありました。

2008年頃から、このブログで掲載しているデータでは、北米のアニメ・マンガ市場が縮小を続けている時期でも、ほとんどのアニメコンベンションで、参加者の数は増え続けていることが示されています。

2009年1月5日付け記事
「2008年、アメリカのアニメ・マンガファンは増えたのか減ったのか?」

2009年8月22日付け記事
「調査・アメリカのアニメコンベンション参加者は増えたのか減ったのか?
 (2009年1〜7月期)」

2010年1月2日付け記事
「調査・アメリカのアニメコンベンション参加者は増えたのか減ったのか?
 (2009年7月〜11月期)」


2010年12月7日付け記事
「調査・アメリカのアニメコンベンション参加者は増えたのか減ったのか?(2010年1月〜11月期)


では、今年2011年の状況はどうなっているでしょうか。
いつものように、2011年1月から11月の間にアメリカで開催されたアニメコンベンションから、参加者数が公表されているイベントのリストをつくってみます。ソースは主に、アニメコンベンション情報専門サイトのAnimeCons.comです。一部はWikipediaデータも参照しました。
わかりやすいように、前年度から参加者数が増加しているものは黒字、減っているものは赤字にしておきますね。

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・Ikkicon
 (テキサス州ダラス 2010年12月31日〜2011年1月2日)
 2009年・4000人 → 2010年・4200人 → 2011年・5971人に増加

・Animé Los Angeles
 (カリフォルニア州ロサンゼルス 1月7〜9日)
 2009年・2851人 → 2010年・3207人 → 2011年・3598人に増加 

・Anime Milwaukee
 (ウィスコンシン州ミルウォーキー 2月17〜19日)
 2009年・約800人 → 2010年・2123人 → 2011年・2500人に増加

・Naka-Kon
 (ミズーリ州カンザスシティ 2月18〜20日)
 2009年・2915人 → 2010年・3862人 → 2011年・4452人に増加(有料参加者数)

・Zenkaikon
 (ペンシルバニア州キングオブプロシア 3月18〜20日)
 2008年・1352人 → 2009年・1988人 → 2011人・3168人に増加

・Tekkoshocon
 (ペンシルバニア州ピッツバーグ 3月31〜4月3日)
 2009年・3239人 → 2010年・3522人 → 2011年・3993人に増加(有料入場者数)

・Anime Boston
 (マサチューセッツ州ボストン 4月22〜24日)
 2009年・15438人 → 2010年・17236人 → 2011年・19136人に増加

・Anime Punch!
 (オハイオ州コロンバス 4月22〜24日)
 2009年・1109人 → 2010年・1206人 → 2011年・1603人に増加(有料入場者数)

・Sakura-Con
 (ワシントン州シアトル 4月22〜24日)
 2009年・16586人 → 2010年・18002人 → 2011年・19040人に増加

・Middle Tennessee Anime Convention
 (テネシー州ナッシュビル 4月22〜24日)
 2009年・約4200人 → 2010年・約4200人 → 2011年・5026人に増加(有料入場者数)

・Kawaii Kon
 (ハワイ州ホノルル 4月29日〜5月1日)
 2009年・4479人 → 2010年・4877人 → 2011年・5203人に増加

・Anime Central
 (イリノイ州ロズモント 5月20〜22日)
 2009年・15463人 → 2010年・19511人 → 2011年・23183人に増加

・FanimeCon
 (カリフォルニア州サンノゼ 5月27〜30日)
 2009年・約15000人 → 2010年・約16000人以上 → 2011年・約17000人に増加

・A-Kon
 (テキサス州ダラス 6月10〜12日)
 2009年・16037人 → 2010年・17596人 → 2011年・18447人に増加 

・Anime Mid-Atlantic
 (バージニア州チェサピーク 6月17〜19日)
 2009年・3516人 → 2010年・2584人(減少) → 2011年・2841人に再び増加 

・Anime Expo
 (カリフォルニア州ロサンゼルス 7月1〜4日)
 2009年・10万9000人 → 2010年・10万5000人(減少) → 2011年・12万8000人に増加
 (4日間での延べ参加者数)

・AnimeIowa
 (アイオワ州コーラルビル 7月29〜31日)
 2009年・2700+人 → 2010年・2800人 → 2011年・2800人で変わらず

・Otakon
 (メリーランド州ボルチモア 7月29〜31日)
 2009年・26350人 → 2010年・29274人 → 2011年・31348人に増加(有料入場者数)

・San Japan
 (テキサス州サンアントニオ 8月5〜7日)
 2009年・4003人 → 2010年・5049人 → 2011年・6891人に増加

・Nan Desu Kan
 (コロラド州デンバー 9月9〜11日)
 2008年・6125人 → 2010年・7200人 → 2011年・10000人に増加

・Senshi-Con
 (アラスカ州アンンカレッジ 9月24〜25日)
 2009年・640人 → 2010年・1000人 → 2011年・1400人に増加

・Anime Weekend Atlanta
 (ジョージア州アトランタ 9月30日〜10月2日)
 2009年・11717人 → 2010年・12718人 → 2011年・12499人に減少


・Tsubasacon
 (ウェストバージニア州ハンティントン 10月7〜9日)
 2009年・約900人 → 2010年・1105人 → 2011年・1023人に減少(有料入場者数)


・Anime Banzai
 (ユタ州ソルトレイクシティ 10月21〜23日)
 2009年・3000人 → 2010年・3200人 → 2011年・3382人に増加

・Oni-Con
 (テキサス州ガルベストン 10月29〜31日)
 2008年・5000人 → 2009年・6000人 → 2011年・7000人に増加

・Youmacon
 (ミシガン州デトロイト 11月3〜6日)
 2009年・6200人 → 2010年・9000+人 → 2011年・10375人に増加

・Nekocon
 (ヴァージニア州ハンプトン 11月4〜6日)
 2009年・3429人 → 2010年・3788人 → 2011年・4487人に増加


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というわけで、Anime Weekend AtlantaとTsubasaconのみで微減が確認出来ますが、発表されている数字を信じるなら、アメリカの全体的な状況としては、やはりアニメコンベンションの参加者は、さらに増え続けていると判断していいと思います。
「アニメコンベンションの参加者=アニメ・マンガファン」と定義していいのなら、アメリカでアニメ・マンガファンの総数は増え続けている、というフレーズを、今年も口にしなくてはならないようです。

正直いうと、アニメやマンガのリリース数も激減し、かつてのように各種売上ランキングを騒がせることもほとんど無くなっている情報にしか触れられない、日本にいる自分としては、この数字の結果は、まったくピンと来ません。
ファンが順調に増え続けているのはよいことですけれど、そこからきちんとマネタイズすることが出来なければ、ボランティアでもない限りは意味が無いですし、そのための努力は、業界の方々が日々真摯に考えて取り組んでおられるでしょうから、出来る限りの応援もしたいです。


posted by mikikazu at 16:38 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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